一花「あれ なんかこれデートっぽいかも」
三玖「よし デートっぽい」
一花「二人きり…じゃないほうがいいのかな…」
三玖「二人きりでデート」
一花「送ってもいいよね…」
三玖「だって明日は勤労感謝の日の日だもん」
一花・三玖(送っちゃった!)
六海「一花ねぇも三玖ねぇも早く洗濯持って降りてきて!」
風太郎「今日は休日だから断る」
風太郎「ふふふ せっかくの休日だ 勉強せずして何するっていうんだ 俺がしっかりやっていればあいつらだってやる気を出してくれるだろうしな」
らいは「もーお兄ちゃんは…せっかくのお休みなのにまた机にへばりついて…」
風太郎「らいは 遊びに行くのか?」
らいは「うん 約束があるんだ お兄ちゃんは出かける用事もないの?勤労感謝の日だよ?」
風太郎「そうだ いつも勤勉に働いてくれるお前を労って贈り物を作ったんだった」
らいは「プレゼント⁉︎なになに〜?」
風太郎「ミサンガの礼だ!受け取ってくれ!」
らいは「いらない」
風太郎「ほあーっ⁉︎」
らいは「私は別に働いてるつもりないしいいよ それより四葉さんでしょ?」
風太郎「なぜそこで四葉が出てくる」
らいは「はぁ〜〜〜お兄ちゃんのお土産話によれば四葉さんに助けてもらってばかりだったじゃん」
風太郎「ま まぁ…」
らいは「礼の一つでもしてもいいんじゃない?」
風太郎「しかし…」
らいは「国民が互いに感謝し合う人!まぁお兄ちゃんに四葉さんへの気持ちがないならいいけどね」
風太郎「……行ってくる…」
らいは「六海さんにも良くお世話になってるからお礼ぐらいは言ってね…って行っちゃった…」
四葉「えっ私に贈り物?上杉さんが?やっぱり風邪が治ってないんじゃ…」
風太郎「なんでもいいから言ってくれ 今から買ってくる ただし予算は千え…千五百円までだ!」
四葉「う…うーん…突然うちに来たと思ったら…それを聞いちゃうあたり上杉さんですよね サプライズとかあるんでしょー」
風太郎「いらない物 贈って拒まれるのはもう嫌だからな」
四葉「少し考えますのでどうぞ上がっていってください」
風太郎「家は困る…」
四葉「?」
風太郎(一花と三玖になんて言われるか…)
風太郎「なんでもいいからお前の望みを言ってくれ」
四葉「そうですねぇ…勤労感謝の日…なるほど…いいお出かけスポットなら知ってますよ」
風太郎「え?」
四葉「そうと決まれば早速行きましょー」
風太郎「ど どういうことだ⁉︎」
⁇「…………」
〜数分前〜
六海「俺ちょっとコンビニ行ってくる」
一花「わかった〜 私たちもみんな出かけるから鍵しっかり持っていってよ〜」
六海「OK 行ってきま〜す」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
四葉「いいおでかけスポットなら知ってますよ」
風太郎「え?」
四葉「そうと決まれば早速行きましょー」
風太郎「ど どういうことだ⁉︎」
六海(………えぇ‼︎四葉ねぇと風太郎がデデデ デート⁉︎四葉ねぇと風太郎には悪いけどつけていかないと…変装道具持ち歩いてて良かった〜)
四葉「あはは 楽しい一日になりそうです」
風太郎「そうか?今のところただ歩いてるだけだが」
四葉「それがいいんです デートですよ デート」
六海「やっぱりデートだ!」
四葉「こんなお天気の日に外に出ないなんて損です」
風太郎「早く欲しいものを言ってくれ こんな良い天気の日に勉強しないなんて勿体ない」
四葉「まぁまぁとりあえずランチにしましょう」
風太郎「昼飯か!どこでもいいぞ」
四葉「ここです!」
六海「ここって…俺は入らないでおこう…」
スタッフ「中野様 ようこそいらっしゃいました」
四葉「おひさでーす」
四葉「このレストランは五月の御用達なんです 六海もよく会社の仲が良い人や社長と来てるみたいです きっと上杉さんも気にいるはずです」
風太郎「………」
四葉「好きな物を頼んでくださいね」
風太郎「ま まて俺が…」
風太郎(⁉︎ 高すぎないか⁉︎ 一泊付なのか…?)
風太郎「小っさ…」
風太郎(! うまい!けど…何を食べているのか全くわからん!)
四葉「う〜ん 美味しいですね上杉さん!ローストされた鴨肉と柑橘類を混ぜ込んだソースの相性が絶妙です」
風太郎「そうですね 四葉さん…」
四葉「次はどこに行きましょうか…そうだ!上杉さん!たまには体を動かしましょう!」
風太郎「それよりも早く欲しいものを…」
四葉「さあ行きましょ〜う」
六海「僕がたまに行くジムだ…風太郎バテないかな…ついでに僕も身体動かそ…」
四葉「ここは六海がよく行ってるジムです!私もたまに来てるんです もしかしたら六海に会えるかも…なんちゃって」
六海(会えるかもどころか隣で走ってるの僕なんですけど…)
風太郎(四葉の隣の奴体力凄いな 俺らがくる前からあのペースで走り続けてやがる)
風太郎「…これ……重たい…な…」
四葉「それ一番軽い奴なんですけどね…」
四葉(隣の人この施設の中で一番重たいやつだ…凄い楽そう…マスクも付けてるから息しにくいのに…凄いな…)
六海(めっちゃこっち見てる…バレてない…よね)
四葉「疲れましたね〜」
風太郎「改めて俺が体力がないてないと思い知ったよ…」
四葉「次は休みに行きましょう‼︎着いてきてください‼︎」
風太郎「おい‼︎引っ張っていくな‼︎」
六海「次は三玖ねぇがよく行くスパか…これも外から見守っとこうかな……」
四葉「ここは三玖が会員になってるスパです 招待制なのでなかなか来られませんよ あ こっち見ちゃだめですからね」
風太郎「まずはスパの説明からしてくれ」
四葉「それにしてもお昼のコースはどれも最高でしたね 四葉チェック星三つです 今年のクリスマスにみんなでまた行こっかなー」
風太郎「お前らいつもあんな所で食ってるのか…」
四葉「あはは 流石にそれは…特別な日だけですよ 中でもクリスマスは特別です 例えば…去年は南に弾丸冬忘れツアー」
風太郎「クリスマス感ゼロだな」
四葉「一昨年は北で超ホワイトクリスマス」
風太郎「修行か」
四葉「…といっても場所なんてどこでもいいんですけどね 昔お母さんが言ってました 大切なのはどこにいるかじゃなく 六人でいることなんだって」
風太郎「お前たちのお母さんは本当に昔よく言ってる そういうリッチな話はいいからもっとリーズナブルな何かないか?」
四葉「一花が出てる映画って今日は公開だっけなー」
風太郎「!1000円ありがてぇそれだ!」
六海「次はどこ行くんだろ……映画館か…確か一花ねぇが出てる映画が今日から上映だったような…僕もついでに見よ」
一花[もうお終いよ 四国の人間は全員ゾンビになってしまったわ]
モブ1[瀬戸大橋を落とせぇ!]
モブ2[瀬戸大橋封鎖できませぇん!]
四葉「いやーラスト15分の手汗握る展開!感動しました!一花はすぐに死んじゃいましたけど」
風太郎「……」
四葉「チケット貰ってて良かったです!」
風太郎「いつもなら喜べるんだが…貰い物チケット使ったら結局贈り物もできずじまいじゃないか…」
四葉「一花も六海も林間学校の後から仕事にやる気になって仕事が前より増えてるみたいですよ」
風太郎「ふーん どうせ一花はこの映画みたいなちょい役だろ?」
四葉「一説によれば相当な額の貯金を溜め込んでるとか…」
風太郎「!………金持ちの家の金持ち…なんという格差社会だ…」
六海「次は…いつも服を買ってる店か…僕もついでに服探そうかな…」
四葉「やっぱりデートといえばショッピングですよね!」
風太郎「当然のように一桁多い…」
店員「そちらの服 お気に召されましたでしょうかあ〜?」
四葉「あはは 買っちゃおっかなー」
店員「メンズでも同じ柄の服をご用意しておりますよぉ〜彼氏様とペアルックなんていかがでしょう?」
四葉「彼氏ですって!上杉さんも隅に置けないですねーこのこのー」
風太郎「こういう奴ですので」
店員「た 大変失礼いたしました!」
四葉「ははは びっくりしましたね どうします?やっちゃいます」
風太郎「冗談だろ 同じ柄なのはお前たちの顔だけで十分だ」
四葉「う うまい!…じゃなくて 上杉さんのケチー!」
風太郎(はぁ…なかなか買わせてくれない…だがあいつが楽しそうならいいか…)
風太郎(はぁ…未練がましいぞ俺 こいつらじゃなかったんだ いい加減折り合いつけなきゃな)
四葉「やっと見つけました〜これが欲しかったんです」
風太郎「服か じゃあそれ買ってやるよ この際少し高くても構わん」
四葉「やったー‼︎ よかったーこれ 二乃が欲しがってたから喜ぶだろうなぁ」
風太郎「ちょ ちょっと待ってくれ 四葉 お前が欲しいものはなんだ」
四葉「え? レストランとジムと映画館とお買い物」
風太郎「違う 五月の気に入ってるレストランと六海がたまに行くジム」
風太郎「三玖が会員のスパ 一花の出てる映画に二乃のための買い物だ どれもお前じゃない」
四葉「わーっ!本当だ! ちょっと待ってくださいね 今考えてますからね…上杉さん 私が欲しいのはなんでしょうか」
風太郎「四葉 お前…」
一花「ここら辺にあるって二乃言ってたよね」
風太郎「!か 隠れろ!」
四葉「え?え?」
風太郎「実は一花と三玖とかくかくしかじかで…」
一花「買っていってあげようよー」
三玖「そこまでしなくていいよ」
四葉「これは…修羅場の予感ですっ!」
パターンA
キレてる一花「フータロー君 四葉と何してるの?」
キレてる三玖「私たちの誘いは断ったのに…」
パターンB
笑顔な一花「フータロー君 四葉と何してるの?」
笑顔な三玖「私たちの誘いは断ったのに」
風太郎(AかBか…どっちだ…? どっちでくるか予測できないぞ…)
四葉「上杉さん ここは私にお任せを!二人を巧みに誘導してみせます!」
風太郎「お おい 余計なことは…」
四葉「心配しないでください 迷惑はかけませ あ 」
三玖「なんだ四葉も来てたんだ」
一花「ご飯 食べに行くとか言ってなかった?」
風太郎「…………ッ」
四葉「あらあら 一花と三玖じゃありませんかー 向こうに超面白い服があるから三人で…」
一花「そうだ 四葉にも聞いてみなよ」
四葉「えっ」
三玖「ハットとキャップ フータローどっちが似合うかな?」
四葉「ちょっと待ってね 帽子は基本被らないみたい」
一花「何 今の間」
四葉「それより向こうに抱腹絶倒間違いなしの服があって…」
一花「うん 後で行ってみるね それよりそこに用があるんだけど 試着室 次使わせてね」
風太郎(なんだと…)
四葉「し 試着室で何するの?この中なんもないよー」
三玖「大抵の人が試着だと思うよ」
一花「これ 二乃が欲しがってたルームウェア 代わりにサイズ測ってみようと思って」
四葉「そっか…でも二乃本人じゃないと…」
一花「何言ってんの〜」
三玖「私たち同じ体」
四葉「そ そうだけど…」
六海「試着室 向こうにもあったよ」
三玖「六海…」
一花「六海も来てたんだ」
六海「暇だったからついでに来てたんだ 試着室はレジの近くにあったよ まだ四葉ねぇも自分の服の為に使いたいだろうからそっち行かない?」
三玖「…確かにそうかも…」
一花「確かにねぇ…じゃあ後でね四葉 三玖も六海も行こ?、」
六海「僕も行くの…わかった〜今行く〜」
四葉(なんだか六海に上杉さんといることバレてる気がする…)
風太郎「…行ったか…今のうちに…」
風太郎「!ちょっと来てくれ!」
四葉「!」
らいは「あ お兄ちゃん ちゃんと四葉さんにお礼してたんだね 感心感心」
風太郎「あ…当たり前だろ?」
四葉「わー‼︎らいはちゃーん」
風太郎「じゃあ俺たち行くから もし誰かに会っても今のことは言うなよ」
四葉「あーー離れたくないですー」
風太郎「何やってんだ行くぞ」
らいは「えー?もう行っちゃうの?もうすぐ五月さんもくるんだよ」
風太郎「!」
五月「らいはちゃん お待たせしてすみません」
らいは「五月さん久しぶりー」
風太郎「四葉行くぞ!約束の相手って五月かよ なるべく誰にも会わない方が良さそうだな」
一花「四葉どこに行ったんだろ?六海も他の店に行っちゃったし」
三玖「四葉も別の店行ってるとか」
風太郎「こっちだ!」
二乃「家に誰もいないじゃない」
四葉「こっちです!」
風太郎「はぁ…はぁ…」
四葉「やっと落ち着きましたね」
風太郎「よくこんな所知ってたな」
四葉「あはは…ここは私がよく来る公園なんです ちょっと落ち込んだ時はブランコに乗ってみたり…」
四葉「で でもデートの締めには全然相応しくないというか もっとステキなとこ行きましょう テレビで特集されたプラネタリウムとか」
風太郎「ここでいいよ」
四葉「え?」
風太郎「一押しの公園なんだろ?じゃあここで十分だろ」
四葉「でも…オシャレじゃないし デートなのに…」
風太郎(はーいい庶民感)
四葉「いいんでしょうか」
風太郎「お 久々だがいけるな どうだ凄いだろ四葉!」
四葉「もー子供みたいに…それに全然凄くありません 私がお手本を見せるんでよく見ててください」
風太郎「は?負けるか」
四葉「ほーらどうです!」
風太郎「くっ うおおおおおお」
風太郎の眼の先には真っ暗な夜の景色に綺麗に家やビルの光でライトアップされている まるでイルミネーションのように…
四葉「全力で漕いだ時に見えるこの景色が好きなんです」
四葉「百万ドルの夜景とはちょっと違いますが光の一つ一つに家庭が家族かあるんだと想像すると ほっこりします」
四葉「そして とうっ! 最高記録更新!上杉さんはここまで来れますか?」
風太郎「!舐めんな よ!」
四葉「え? う…上杉さん…」
風太郎「はぁはぁ ハッハハハハハ 見たかよ何が起きたんだ今 多分一周回ったぞ!」
四葉「……何やってるんですか もういい時間ですし帰りましょう」
風太郎「え ああ…しかし結局何もあげられないまま…何かないか…こ…こんなんでよければ」
四葉「あはは 上杉さんらしいですね ありがたくいただきます でも 欲しいものはもうもらいました」
風太郎「? そうなのか?」
四葉「はい!」
風太郎「ならいいけど……ほんとに?」
四葉「また来ましょうね 今度はみんなで」
〜四葉と離れた後の風太郎〜
風太郎「なんだが…あいつらから逃げ回ってて疲れたな…」
六海「お疲れ〜風太郎」
風太郎「六海!いつのまに!」
六海「う〜んついさっきかな?」
風太郎「…で家に戻るとこか?」
六海「いや?風太郎に一つ聞きたいことがあってね…」
風太郎「なんだ?」
六海「風太郎は四葉ねぇと付き合ってんの?」
風太郎「いや?付き合ってないぞ…なんでだ?」
六海「いやデートって単語が聞こえたから…」
風太郎「あ…お前もしかしてついてきてたのか…?」
六海「うん!風太郎の親友として四葉ねぇの弟としてね」
風太郎「お前なぁ…一歩間違えたら犯罪者だぞ」
六海「…でどうなの?」
風太郎「話を逸らすな!」
風太郎「まぁ付き合ってはないぞ 今日は勤労感謝の日だからな…らいはが林間学校で四葉に散々お世話になったからお礼してこいってな」
六海「ふぅ〜ん ならいいけど…まぁ聞きたいこと聞けたからいいやじゃあまた明日」
風太郎「おい待て…ってもう行っちまった…少し立ち話したかったんだが…まぁいいか…」