五等分の花嫁と一人の弟   作:よもぎもなか

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第33話 色々なことにさようなら その弐

風太郎「三玖」

三玖「日曜日なのに呼び出してごめん」

風太郎「他の五人はどうした? あれから何があったんだ?」

 

 

二乃「なんでそこまで怒ってんのよ!

六海「当たり前だろ!この問題集は上杉がねぇちゃんたちのために必死に作ってくれたものだ!

六海「決して粗末に扱っていいものじゃない!上杉に謝って!

 

風太郎(俺のことを上杉って呼んでるってことは…かなり怒ってるな…)[第零話 参照]

 

二乃「あんた なんでそいつの味方するのよ まんまとこいつの口車にみんな乗せられたってわけね そんな紙切れに熱くなって

三玖「ただの紙切れじゃない よく見て」

二乃「は?」

風太郎「待て 二乃の言う通りだ 俺が甘かった」

六海「黙ってろ上杉」

六海「上杉にはプリンターもコピー機もない…そう全部手書きなんだよ!

二乃「! だから何よ…」

六海「僕たちも真剣に取り組むべきだ!上杉に負けないように!少しでも上杉に追いつけるように!

二乃「……私だって…」

一花「二乃…」

三玖「いい加減受け入れて」

二乃「わかったわ…あんたたちには私よりこいつを選ぶってわけね いいわこんな家出てってやる」

風太郎「二乃 冷静になれ」

五月「そうです そんなの誰も得しません」

二乃「前から考えてたことよ この家は私を腐らせる」

六海「そういって逃げるの?自分がやってしまった事と勉強と今の状況から」

風太郎「二乃を煽るな!六海」

二乃「逃げるんじゃない!」

六海「じゃあなんで家を出るんだ?この場から逃げたいからじゃないのか」

二乃「違うわよ!あんたみたいな『すぐに物に当たる男の娘』とは居たくないわ!」

六海「あぁ?誰が男の娘だ!そんなに嫌なら出て行ってやるよ!」

二乃「あっそ!勝手にすれば?」

一花「もーなんでそうなるのよー‼︎」

風太郎「ど…どうすれば…」

 

 

三玖「あのあと一度は収まったんだけどフータローが帰った後また喧嘩しちゃって二人とも家を出てっちゃった」

風太郎「ふ…二人とも…だと…?」

三玖「うん 一花と四葉と五月が説得してくれたんだけど お互いに意地張って先に帰ったら負けみたいになってる…」まむ

風太郎「馬鹿野郎が…で その三人は?」

三玖「一花と四葉は外せない用事があるって 一花は仕事だと思う 五月は二乃と六海を探しに行った」

風太郎「こんな時に…二乃は試験勉強をどうするつもりだ…昨日まで一緒だったのに…」

三玖「…うん こんなに部屋が広いと感じたのは久しぶり」

風太郎「それじゃあ五月と合流して探そう」

      〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

風太郎「こういうことはよくあるのか?」

三玖「姉弟だもん 珍しくない」

五月「ですが今回は今までと違う感じがします…」

風太郎「ともかく 六海と二乃を捜そう」

三玖「二乃と仲が良い友達なら二人知ってる六海は?」

風太郎「休み時間にしても俺といるからな…六海のファンクラブの人っぽい奴に聞いてみるか」[第二十四話参照]

      〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

三玖「も…もう疲れた…」

五月「まぁ全員 四葉や六海よりは体力ないですしね…仕方ないです…あまりこの手は使いたくありませんでしたが…」

三玖・五月「こんな顔の人見ませんでしたか?」

風太郎(六つ子ってなんて便利なんでしょう)

モブ「私の泊まってるホテルで見た顔だわ」

風太郎「そいつが二乃だーッ!」

      〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

風太郎・三玖・五月「………」

二乃「え な…なんであんたたち…ってか鍵は…」

三玖「部屋に鍵を忘れたって私が言ったら開けてくれた」

二乃「ガバガバセキュリティ」

風太郎「二乃 昨日のことは…」

二乃「出てって!私たちはもう赤の他人よ!」

風太郎「せっかく来たんだお茶でも出してくれよ」

二乃「お断りよ!」

風太郎「二乃…どうしたんだ お前は誰よりもあいつらが好きであの家が好きだったはずだ」

二乃「だから知ったような口聞かないでって言ったでしょ よりにもよってあんたが…こうなったのは全員あんたのせいよ!」

二乃「あんたなんて来なければよかったのに…返しなさい!これは私のよ!」

風太郎「あっ そのミサンガは…」

二乃「そうよ あんたじゃなくてキンタロー君が家庭教師だったらよかったのに 彼はどこにいるの?会わせなさいよ」

風太郎「!それは…できない」

二乃「あっそ じゃあ帰って」

風太郎「ほ 他にやれることならなんでもやるぞ」

二乃「すみませーん 部屋の中にヤバい奴がいるんですけど」

五月「上杉君 一時撤退しましょう」

風太郎「くっ…やむを得ん」

二乃「…………」

      〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

風太郎「二乃の居場所はわかったけど 六海は結局手がかりなしか…」

風太郎「仕方ない 今日は諦めよう 六海もどこかの高級ホテルに泊まってるんだろう」

五月「…それはないと思います…」

風太郎「なぜだ?あいつは貯金もあるだろ」

三玖「六海 財布と通帳忘れて行ったから今お金は持ってないはず…」 

風太郎「マジかよ…」

 

風太郎(ってことは昨日から一文なしかよ ってさすがに誰かの家に行ってる…よな?出なければ公園で寝てるか…腹空かせてるだろうな…)

 

らいは「おかえり!」

風太郎「ただいま…ん?この匂い…カレーだな

らいは「正解!もうちょっとで出来るから待っててね あとね…」

風太郎「らいは 一人分タッパーに移せるかは

らいは「え?うん たくさん作ってるからできるけどなんで?」

風太郎「まぁ…懸念があってな」

⁇「らいはちゃん こんな感じでいい?」

六海「あ あはは…お邪魔してます…」

風太郎「懸念なくなったわ…」

      〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

六海「すみません お風呂お先いただきました」

勇也「どうだい 六海くん うちの大浴場は?」

六海「落ち着ける空間でリラックスできました!」

勇也「ガハハ そうだろ!らいは 次は俺らが入るぞ!」

らいは「はーい」

 

風太郎「なんでうちにいるんだ?」

六海「一番頼れるのが風太郎だから」

らいは「お兄ちゃん お布団敷いといて」

六海「あ 僕がやっておくよ」

風太郎「やはり泊まっていくのか…果たしてお坊ちゃまが硬い布団で寝られるかな?」

六海「寝れるよ!」

らいは「もーお兄ちゃん仲良くして 今夜はお父さんが仕事だから…三人で川の字で寝ようね」

風太郎(このままではダメか…なんと言うべきか…)

六海「風太郎 起きてる?」

風太郎「!ああ 起きてるぞ」

六海「今日は突然悪かった 昨日のことも…実は風太郎に話さないといけないことがあってな…」

らいは「ん…うーん」

六海「今日は綺麗な月が見える 少し散歩しに行かないか?」

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