五等分の花嫁と一人の弟   作:よもぎもなか

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第35話 色々なことにさようなら その肆

⁇「久しぶり 上杉風太郎君」

風太郎「……あーはいはい久し…ぶり…だなっ ああ! 俺 今から用事あるからじゃあな」

⁇「全然思い出出せてないでしょ おかしいなー頑張って当時を再現して見たんだけど」

風太郎「つーか そう顔を隠されてたら思い出せるもんも思い出せん」

⁇「あーこれは許して欲しいかな こっちにも事情があってね あ そうだ このお守り見たらわかるかな?」

風太郎「もしかして…京都の………え えっと 元気そうで何より…………」

⁇「え⁉︎ どうして逃げるの?なんで!」

風太郎「俺はまだお前には会えない    !」

⁇「この生徒手帳を返して欲しかったら言うこと聞いてね」

風太郎「くっ…卑怯だぞ!」

⁇「そうだなぁ もう逃げられないように…あ いいの発見 あの舟乗ろっ」

 

 

⁇「ほーらあそこまで着いたら返してあげるよ!」

風太郎「ハァハァもう限界…」

 

風太郎(信じられん 本当に目の前にあの子がいるなんてマジ…そうだ名前をまだ…)

 

風太郎「……名前…知らない」

⁇「えっ私?………そうだなぁ…じゃあ…零奈 私は零奈 五年ぶりだね」

風太郎「零奈……」

零奈「風太郎君も元気そうで安心したよ…黒髪になって真面目そうになって…金髪で不真面目そうだった姿から大違いだね」

風太郎「………なんでここに…」

零奈「今の君に会うため」

零奈「六海くんから聞いたよ?あれから頑張って勉強して学年一位になって今は六海くんと家庭教師してるんだってね 凄いよ」

風太郎「六海と知り合いなのか?」

零奈「ちょっとした友達でね〜……」

零奈「どんな生徒さんなの?教えてよ」

風太郎「む……信じてもらえるかわからないんだが教えてるの六つ子であり六海の五人の姉で」

零奈「うんうん」

風太郎「あまり驚かないな 六海から聞いてたか?」

零奈「六つ子なことは聞いてたけど どんな人か聞いてなかったから」

風太郎「そいつらが困ったことに 馬鹿ばかりなんだ」

 

風太郎「長女は夢追い馬鹿 どうせ叶いっこないと言っているんだが 根性だけはあるみたいだな だが馬鹿だ」

 

風太郎「次女は身内馬鹿 こいつは姉弟贔屓ですぐ噛み付いてくる…だけかと思ってたが今はよくわからない だが馬鹿だ」

 

風太郎「三女は卑屈馬鹿 初めは暗くて覇気のない顔をしてたんだが近頃は見るたびに生き生きしていて安心している だが馬鹿だ」

 

風太郎「四女は脳筋馬鹿 やる気もあっと頼りになるが一番悩みの種だ それに…いや俺の思い過ごしか…だが馬鹿だ」

 

風太郎「五女は真面目馬鹿 こいつとは相性が悪い だが本当はやれる奴だこのままじゃもったいない だが馬鹿だ」

 

風太郎「…と まぁこんなところだ…どうした?」

 

零奈「いや真剣に向き合ってるんだな〜って きっと君はもう必要とされる人になれてるはずだよ」

風太郎「五月にも同じこと言われた  いや…俺は何も変わってない」

零奈「そっか じゃあ 君を縛る私は消えなきゃね

風太郎「?なんて…!」

零奈「噴水だ!」

風太郎「普通に危ねぇ…」

零奈「冷たーい逃げろ!」

風太郎「また俺任せかよ!」

零奈「風太郎君遅ーい」

風太郎「お前も少しは手伝え!」

零奈「え〜ぼ…私も漕ぐの?女の子に力仕事やらせたらダメだよ」

 

 

風太郎「つ…疲れた…

零奈「お疲れさま よいしょ じゃあ約束通りこれは返すね でもこの写真は返してあげない」

風太郎「!は…?どうして…」

零奈「私はもう君に会えないから」

風太郎「なっ…俺を呼び止めておいてどういうことだ!待ってくれ!頼む!」

零奈「………自分を認められるようになったらそのお守りを開けて」

風太郎「なっ…どういう…待………!」

零奈「さよなら 風太郎君」

風太郎「ハァハァお前は何しに…いねぇ…」

 

 

四葉「わ 上杉さん!こんな所で何して…」

⁇「中野さーん泊まってないで走るよ!」

四葉「は はいすみません あのー私少し休憩を…というかそろそろ帰って勉強しないと…」

⁇「何言ってんの 三年の先輩も大学受験がある中来てくれてるんだよ」

四葉「そ そうですね で では私は行きますね 二乃と六海をお願いします」

風太郎「よ…四葉…クソッ…そうだ二乃…」

 

 

モブ1「雨降ってたっけ」

モブ2「いや…」

二乃「?…げ あいつ また来て キモッ いい加減にしてほしいわ 文句言ってやる」

二乃「何回追い返したらわかるのかしら 懲りずに何回も何回も…ホントに…しつこいんだから…」

 

警備員「何度言ったらわかるんですか お客様の迷惑ですよ」

 

二乃(あらっ 意外とすんなり…!)

 

二乃「警備員さんのいう通りあんたみたいなみすぼらしいのがいたら他の人のお目汚しになるわ 邪魔よ 部屋に入りなさい」

 

 

 

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