風太郎「ケーキご注文のお客様」
四葉「わー本当に働いてる!」
一花「クリスマスイブだってのに偉いねー というか寂しい」
二乃「ケーキも遅いわ」
風太郎「仕方ないだろ 今日は繁盛…」
二乃「ちょっと 私たちお客 あんた店員」
風太郎「さっさと持ってお帰りくださいませ〜」ゴゴゴゴゴ
二乃「あーらできるじゃない」
六海「すみません ケーキの配達ってできますか?家に届けて欲しいのですが?」
風太郎「はぁ?配達なんてやってないけど」
六海「大丈夫です 店長さんには許可をもらいました」
風太郎「はぁ⁉︎店長!本当に許可出したんですか⁉︎」
店長「うん出したよ 上杉君 Merry Christmas」
風太郎(このバイトも辞めようかな)
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
六海「四葉ねぇ 雪の上は危ないよー」
二乃「お子様なんだから滑っても知らないわよ」
風太郎「………!おい お前らの家はこの道じゃないだろ」
六海「こっちこっち」
風太郎(こいつらわざと遠回りを…)
風太郎「あのさ…黙って辞めたことは悪かった だがもう俺は家庭教師には戻れねぇ」
五月「見てください この人が新しい家庭教師です 上杉君にも見せておきたくて」
風太郎「………そ そうか 案外早く決まったな 東京の大学出身で元教師 へぇー優秀そうな人でよかったじゃないか 見た目は怪しいがな」
風太郎「お前たちを赤点回避まで導いてくれるだろう」
二乃「いいの? このまま次の人に任せて私たちを見捨てんの?」
風太郎「俺は二度のチャンスで結果を残せなかったんだ 次の試験で上手く行くとは限らない だったらプロに任せるのが正解だ」
風太郎「これ以上俺の身勝手に巻き込むわけにはいかない」
二乃「そうね あんたはずっと身勝手だったわ」
二乃「そのせいでしたくもない勉強させられて必死に暗記して公式覚えてでも問題解けたら嬉しくなっちゃって」
二乃「ここまでこれたのは全部あんたのせい 最後まで身勝手でいなさいよ!謙虚なあんたなんて気持ち悪いわ」
風太郎「………悪いけどもう戻れないんだ 俺は辞めた お前らの家に入るのさえ禁止されている」
六海「それが理由?」
風太郎「? ああ早く行こうぜ」
六海「もういいよ ケーキの配達ご苦労さん」
風太郎「え? いやまだ…」
六海「ここだよ ここが僕たちの新しい家」
風太郎「え? は? どういう意味だ…?」
六海「借りたんだよ 一花ねぇにしたって僕にしたってそれなりに稼いでるんだからさ」
六海「と言っても未成年だし契約したのは別の人だけどね 事後報告だけど親父にももう言ったから大丈夫」
一花「今日から私たちはここで暮らす これで障害は無くなったね」
風太郎「嘘だろ…たったそれだけのために…あの家を手放したのか…?馬鹿か!今すぐ前の家に戻れ こんなの間違ってる」
風太郎「あの家で新しい家庭教師を雇えば…」
四葉「言いましたよね 大切なのはどこにいるのではなく 六人でいることなんです!」
風太郎「………っ!マンションのカードキー…放り投げやがった…!」
風太郎(あいつらここまでの覚悟で俺を…それに比べて俺は…っ!)
ツルン
全員「‼︎‼︎」
風太郎「あ…」
風太郎(やべ…落ちる…走馬灯見えたわにしては直近すぎる」
零奈〔さようなら 必要とされてる人になれてるよ 久しぶり〕
風太郎(にしては直近すぎる…)
風太郎〔どうしたらあいつらがまとまってくれるんだ ここで俺が溺れたら…〕
ドボン
その瞬間六つ子全員水の中に飛び込んだ
三玖「フータロー大丈夫⁉︎」
五月「全員で飛び込んでどうするんですか⁉︎」
二乃「って寒ーッ!」
風太郎「お前ら…」
三玖「だった二回で諦めないでほしい…今度こそ私たちはできる フータローとならできるよ 成功は失敗の先にある でしょ?」
風太郎「!」
零奈〔自分を認められるようになったら開けて〕
五月「一花っ?二乃っ?大丈夫ですか?」
二乃「つ 冷たくて体が…」
風太郎「六海!俺はニ乃と近いから二乃を助ける 六海は一花を助けてやってくれ」
六海「了解!」
六海「一花ねぇ 大丈夫?」
一花「大丈夫…ありがとう六海」
風太郎「ハァ…上がれるか? 掴んでろ」
二乃 ドキッ
風太郎「無茶苦茶だ…お前ら…後先考えて行動しやがれ…これだから馬鹿は困る なんだがお前らに配慮するのも馬鹿らしくなってきた」
風太郎「俺もやりたいようにやらせてもらう 俺の身勝手に付き合えよ 最後までな」
二乃(違う…これは違う…これはまだキンタロー君のこと忘れられてないだけだわ)
一花「そうと決まれば早く家に入ろ!」
四葉「このままじゃ風邪ひいちゃうよ」
五月「あ!ケーキは大丈夫ですか?」
三玖「大丈夫」
風太郎(さようならだ 零奈)
三玖「フータロー早く」
四葉「ケーキ食べちゃいますよ」
風太郎「おう でもいいのか?俺が入ったら…六等分出来ないぜ」
風太郎「つーか新しい家庭教師の人に謝んねぇとな」
六海「それは気にしなくていいよ」
風太郎「?」
風太郎「六海 ちょっといいか?」
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
六海「どしたの風太郎?」
風太郎「聞きたいことがあってな ここに引っ越してきて俺を雇いなおすって言う作戦はお前の案か?」
六海「違うよ 一花ねぇの案 僕は賛成して協力しただけ」
風太郎「そうか……なぁ六海」
六海「なに?風太郎」
風太郎「また家庭教師のサポートしてくれるか?」
六海「もちろん!相棒!」ニカッ
⁇「江端 今日は遅かったね」
江端「申し訳ございません」
⁇「いいさ…しかし その格好は…」
江端「ホホホ」
⁇「まぁい 上杉君やってくれたね しかし…君のような男に娘はやれないよ」
そして風太郎と六つ子の新しい年が始まる
《今回で喧嘩編が終わりました 番外編の依頼も待ってます!》