五等分の花嫁と一人の弟   作:よもぎもなか

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第46話 今日もお疲れ その貳

風太郎「どうです俺の作ったパイ 店長のにそっくりだ!ランクアップして給料上げてくださいよ」

風太郎(家庭教師は実質無収入 少しでも稼がないと)

店長「食べてごらん」

風太郎「………おえぇ…なんか生っぽい…これは三玖のこと馬鹿にできねぇな…」

店長「厨房に入れるのはまだまだ先だね…自分の片付けといて あ そうそう上杉君もう帰っていいから お疲れ」

風太郎「え?…なぜ…」

店長「今日は午後から休みだから 映画の撮影に店を貸すことになってるからね」

風太郎「早く言ってくださいよ」

店長「主演は今をときめくみぃちゃんりなりなやこんタンも出るらしい生で見れちゃうかもよ…」

風太郎「詳しいですね…」

店長「せっかくだし見学して…」

風太郎「では帰ります 一人たりとも知らないんでお疲れっした〜」

店長「まぁ僕もよく知らないけどね」

 

風太郎(時間ができたなら丁度いい あいつらの家に行こう 昨日の一花の遅れを取り戻すチャンスだ)

 

スタッフ1「失礼します 今日はよろしくお願いします」

店長「来た サインもらっちゃお…」

風太郎「ミーハーかよ」

女優さんたち「わーおいしそー! よろしくお願いしまーす」

風太郎「ど どうも…」(早く帰ろ)

⁇と⁇「よろしくおねがいしまーす…」

 

風太郎の目の前には信じられない光景があったツインテールの一花とポニーテールで女装しているの六海がいたのだ

 

【挿絵表示】

 

一花「////////////」

六海「………………」

一花「あっこの店…」

風太郎「店長 やっぱ見学していきます よく知ってる女優と俳優がいましたわ」

スタッフ2「カメラチェックしまーす」

スタッフ1「ケーキ用意してもらってる?」

女優1「台本確認しよっと」

スタッフ3「照明どこ起きましょう?」

一花「ふぅ よろしくお願いしまーす」

 

風太郎(一花の野郎見なかったことにしやがった あいつらが言ってた通り仕事を続けてたか それも生活に影響が出るほどに)

 

六海「………お前今日シフトかよ…はよ帰れ」

風太郎「いや見学させてもらうぞ」

六海「…え?マジで言ってる?…できたら見学せずに帰ってくれませんかね…」

風太郎「いや見届けてやるよ見てみたかったからな」

六海「いいって…マジで…」

風太郎「撮影頑張れよ」

六海「……」

 

店長「なんだ少しは興味あるんだね」

 

店長「六海君は糞パン屋にお客さんを取られていて大変な事を知っていたらしくてね」

店長「そこでこの場所を撮影の為に貸す代わりにヒットしたら客が増えて聖地としてファンが押し寄せるだろうっていう案に乗ったんだよ」

店長「もしヒットしなくても映画の特集で少し宣伝してくれるらしいからね 本当にWin-Winな関係だよ」

風太郎(なんで六海がロケ地の許可を取ってるんだ?普通俳優が許可取るか?)

店長「とりあえず撮影で使うパイに店名の入ったピックに差し込むんだ 上杉君も手伝ってくれ 積極的にさりげなくアピールするぞ」

風太郎(見習いたいハングリー精神)

スタッフ1「リハーサル開始しまーす こちらのパイでよろしいですね?」

店長「ええ!こっち向きでお願いします」

監督「それではシーン37の4」

風太郎(流石に雰囲気あるな…)

監督「アクション!」

 

 

 

たまこ(一花)「ここのケーキ屋さん一度来てみたかったのです〜」

いくみ(六海)「タマコ これて良かったですね」

生徒1「タマコ!いくみ!そんなこと言ってる場合じゃないよ!」

いくみ「なんの話ですか?」

 

風太郎「なんの映画だ…」

店長「ホラーって聞いたけど」

 

生徒2「それ呪いのリプライだよ!」

生徒1「送られてくると死んじゃうって言う…」

たまこ「う〜ん タマコには難しくてよくわからないのです〜」

いくみ「あくまで噂でしょう?流石にそんな魔法みたいな事は起きないんじゃないでしょうか」

 

風太郎「雰囲気が違うどころの話じゃねぇ…」

 

たまこ「それよりケーキを食べるのです〜」

生徒1「まぁ私たちも本気にしちゃいないけどさ」

 

風太郎「配役間違えてるだろ」

織田社長「間違ってないよ 一花ちゃんは幅広い役を演じられる女優だと私は信じている」

織田社長「六海君は一花ちゃんには少し劣るものの素晴らしいポテンシャルがあるからなんとかなると思っている 専業は声優だけど役者としての演技力があるからね」

風太郎「!」

織田社長「久しぶり」

風太郎「ど どうも…菊は元気?」

 

一花「……………」

六海「どうしたの?次一花ねぇだよ」

一花「あっ すみません少しだけいいですか?」

監督「カットー!」

 

   〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

 

風太郎「…なんだよタマコちゃん」

一花「フータロー君 恥ずかしいから見ないでくれるかな?」

風太郎「恥ずかしがるような役やんなよ」

一花「みんなには誤魔化してるけど貯金が心もとなくてね」

一花「六海も来た仕事全部受けて頑張ってくれてるから私も頑張らなきゃ だから止められても…」

風太郎「その努力を否定するつもりはない それに家庭教師を続けるチャンスをくれた一花と六海には感謝している」

風太郎「だが お前ならもっとできるだろ 今は女優だけに拘らなくても…」

一花「いいから言うこと聞いて でないとこの写真をバラ撒くよ」

風太郎「………あったなそんな写真」

 

一花のスマホの中には花火大会の時に撮った風太郎の寝顔の写真があった

 

風太郎「好きにしろ 今更寝顔なんて見られてもなんと思わねぇよ」

一花「あらそう じゃあ一斉送信しちゃおー フータロー君が私の太ももの上ですやすや眠っているところです」

風太郎「ちょっと待て やめてくれ あの感触…そういうことか…」

一花「あまりにもぐっすりだったから起こすの悪いと思って みんなにも内緒 お姉さんとの約束だぞ」

風太郎(………)

 

 

たまこ「う〜ん おいしいのです〜」

監督「はいカットー いいねー 今のもいいけどもう1パターンやってみようか」

一花「はい!」

風太郎(なーにがお姉さんじゃ あのぶりっ子姿 あいつらにも見せてやりたいぜ)

スタッフ1「こちらのパイもう1テイク使わせていただきますね」

風太郎「どうぞ…ん?」

   (ピックが…刺さってないのは…!俺の作った失敗作!)

スタッフ2「スタンバイできました」

監督「本番!アクション」

風太郎「ま…」

たまこ「う〜ん おいしいのです〜」

いくみ(えっ‼︎凄い…さっきの演技と全然違う…これが本職ってやつなのか?いやさっきの演技も本気でやってるように見えた…じゃあ一体…)

 

六海が見た事ないほどの笑顔の一花(たまこ)ちゃんがいた

 

監督「いいねぇ 最高!」

一花「ありがとうございます」

風太郎「………困った生徒だ」(

    仕事を変えろだなんて言えなくなっちまった だがこのままじゃ…)

スタッフ2「それでは休憩挟んで次の撮影行きまーす」

店長「差し入れです…よかったらインスタに載せてください…へへへ…」

風太郎「先あがりまーす」

店長「最後まで見てかないの?」

風太郎「言ったでしょ 興味ないです」(あいつの台本か?マジで物の扱い雑だな六海に渡しといて俺は帰ろう)

風太郎「なぁ六海 これ一花の台本だろ 渡しといてくれ」

六海「え〜自分で渡してらきてよ 僕は台本覚えなおさないといけないからさ 向こうらへんにいるからよろしく」

 

風太郎「いた   問五 間違えてるぞ」

一花「!  あ……はは見られちゃった」

風太郎「隠す必要ないだろ」

一花「こういうのは陰でやってるのがかっこいいんだよ」

風太郎「台本は見なくていいのか?」

一花「うん そっちは最後まで覚えたから」

風太郎「なぜそれを勉強に生かせないのか…」

一花「あはは 私は序盤で呪い殺されるから出番が短いんだ」

風太郎「お前はよく死ぬな」

一花「あ そうそうっていうかここのケーキ大丈夫? なんというか…良く言えば個性的な味…悪く言えば三玖の手料理みたいだったけど」

風太郎「それはすまん しかし助かった 大した嘘だ 驚かされたぜ」

一花「もう!演技って言って」

風太郎「だが 驚かされたのは本当だ なんというか…そうだな…じょ 女優らしくなったんじゃって寝てるし!」

風太郎「危ねー俺としたことが思わずいいこというところだったぜ しかしあんな大勢の前で良く恥ずかしげもなくできるもんだ」

風太郎「本当にあいつらに見せてやりたいぜ チケットが余ったら観にいってやるか お疲れ一花」

 

一花(こんな時まで演技だなんて…これじゃあ本当に嘘つきだよ…でもこんな顔見せられないよ

 

 

 




《いくみの由来は一花がたまこちゃんなので卵とたまこが平仮名にすると近いことから同じ卵のいくらに近いいくみにしました あとあまり芸能用語とかわからないので間違っていたら教えてください》
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