五等分の花嫁と一人の弟   作:よもぎもなか

59 / 104
第57話 スクランブルエッグⅧ

 

〜未来〜

 

神父「あなたは新郎を 病める時も 健やかなる時も 富める時も 貧しい時も 夫として愛し敬い、慈しむことを誓いますか?」

六つ子の誰か「はい 誓います」

神父「それでは指輪の交換を行います」

風太郎「あ……」

らいは「?」

 

ザワザワザワザワ

 

神父「一旦飛ばして 次行きましょう」

らいは「ええっ⁉︎」

神父「えー……気を取り直して……」

らいは(指輪持ってきたのに……はぁ〜こんな結婚式 前代未聞だよ……)

神父「それでは……誓いのキスを………」

 

 

 

 

四葉「らいはちゃん」

らいは「なーに?四葉さん」

四葉「今日で旅行もおしまいだけど どうでしたかー?」

らいは「うん すっごく楽しかったよ!昨日はお父さんとたくさん遊びに行ったんだー」

   「お兄ちゃんがいなかったのは残念だけど凄いところにブランコがあってね」

   「この旅館も最初は驚いちゃったけど……とってもいいとこだったって学校が始まったら友達に言うんだ」

四葉「わぁーっ!やっぱりらいはちゃんは良い子です!戸籍改ざんというギリギリの手を使ってでも自分の妹にしたいです!」

五月「思いっきり犯罪ですが……」

らいは「そういえば……三玖さんと一花さんはどこ?」

四葉「二人ならそこのサウナじゃないかな?」

らいは「へー!そんなのあったんだ」

五月「でもちょっと長すぎる気が……」

 

 

一花「三玖……もう限界なんじゃない……?」

三玖「ま……まだ平気……」

一花「凄いね……お姉さんはそんな無理できないよ……降参……」

三玖「一花 期末試験…本当は悔しかった 多分顔に出てたから気づいてたよね」

一花(いつもの無表情だったけど……)

三玖「でも………もういい 私たちは生徒と教師だけど勉強だけが全てじゃないとわかったから 勉強を諦めたつもりはない……だけど……、」

  「私は私を好きになってもらえる 何かを探すんだ

一花「降参 したんじゃなかったっけ?」

三玖「なんだか負けたくなくなっちゃった」

 

 

五月「二乃どうしたのですか?」

二乃「してやられたわ……まさか三玖だけじゃないなんて……もうなりふり構ってられないかも……」

  「 五月 あんたは私に内緒にしてることないでしょうね?」

五月「あったとしても言えないから隠し事なんですよ」

二乃「それもそうね」

 

らいは「なんだかこの温泉……入った時より熱くなった気がする!」

四葉「そうかなー………」

らいは「お兄ちゃんたち逆上せてないといいけど……」

 

 

 

 

風太郎「………」

勇也「カーッ!堪んねーな!お前も一杯どうだマルオ!」

マルオ「上杉 僕を名前で呼ぶな それに酒は苦手だ 特別な日だけと決めている」

勇也「……ったく お前は昔から堅ぇーんだよ 長湯して少しはふやかしたらどーだ」

風太郎「じゃ……俺先に出るから……」

六海「俺もサウナ行ってから出るわ」

勇也「おー そういや 仲居さんから不思議な話を聞いたんだが……」

マルオ「やめてくれ 世間話をする間柄でもないだろう」

勇也「まぁ聞けって 知っての通りこの旅行はうちの息子とお前んとこの嬢ちゃんが()()当てたもんだ」

  「そんなことあると思うか?五組限定だぜ?」

マルオ「 ! 」

勇也「そこで仲居さんに質問したんだ この旅行券が当たった客は何組来ましたかって 驚いたね 俺らより先に既に四組来てたんだ」

マルオ「………不思議な話もあったものだね」

勇也「だろー⁉︎」

風太郎(………あの父親が偽の旅行券を作り出してでもここに来た理由……そんなの決まっている)

 

 

〜昨夜〜

 

マルオ「最後くらい孫たちとまともに話してはどうか?あなたに残された時間は少ない」

お爺ちゃん「思い出は残さぬ あの子らに二度と身内の死の悲しみを与えたくない」

 

 

〜現在〜

 

風太郎「実は昨夜の話を聞いていたんですが……」

   (死んでんのか……ってガチで死んでるかもしれんから笑えんぞ……つーか俺は何をするつもりでここに来たんだ? ましてや人ん家の事情)

   (俺にできることなんて何もない……)

   「お世話になりました」

お爺ちゃん「………孫たちはわしの最後の希望だ 零奈を失った今となってはな」

風太郎「え………」

お爺ちゃん「孫たちに伝えてくれ 自分らしくあれと」

風太郎「 ! 爺さん……あいつらは…きっと乗り越えます あなたの死も あいつらは強い 短い付き合いですがそれは俺が保証します」

   「また来ます あなたとの思い出を作りに その時は………」

お爺ちゃん「その時は五人の顔くらい見分けられるようになっているんだな」

 

 

 

 

江端「それでは撮りますよ はいチーズ」

 

六海「よかった!みんなで写真撮っておきたかったんだよな〜」

五月「この姿のままで良かったのでしょうか……?」

三玖「これはこれで記念……」

勇也「いやぁじっくり見ても誰かわかんねーな」

五月「お父様も見分けられますよ 愛があれば!」

勇也「愛で(アイ)を補うってか?ガハハハ!」

マルオ「さあ行こうか この辺りは滑りやすく危険だ」

風太郎「………だとしたら…俺があの時三玖だとわかったのは……」

六海「風太郎〜早く行くよ〜」

風太郎「フッ……何はともあれ見分けたことには変わりない フッフッフ………」

 

 

 

〜未来〜

 

⁇「あ これいつの写真だっけ?」

六海「お爺ちゃんの元気な頃だから……二年前くらい…かな?」

⁇「この式も もう少し早ければ……なんて考えちゃうね でもこれ見て お爺ちゃんとっても楽しそう」

六海「あ そろそろ誓いのキスかな?」

⁇「あはは 二人とも緊張してそー」

六海「そういや風太郎に聞いたんだけど五年前のあの日 二人は既に………」

 

 

 

〜現在〜

 

風太郎「フッフッフ これでもうあいつらに騙されずに済みそうだ !えーっと……なんだ? ! いや本当になんだよ !」

 

 

風太郎(未来)「あの日から…きっとあの日からだ…彼女を特別に感じたのはあの瞬間から」

 

 

風太郎「お前キス……なんで……」

六海「おーい!風太郎!」(あとあれは……誰だ?)

風太郎「ま 待て! ………やっぱり誰だかわかんねぇ……」




《目次の方に行ったらわかるのですが番外編と本編を分けました!本編だけ見たい人とかもいそうなので番外編と分けました!ぜひそちらの確認もお願いします!あと少し工夫してから番外編を出したのでぜひ見てください!》
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。