五等分の花嫁と一人の弟   作:よもぎもなか

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第65話 男たちの戦

 

 

〜テスト当日〜

 

らいは「お兄ちゃん!早くしないと学校遅れるよ」

風太郎「あと五分……あと五分だけ復習させてくれ……」

らいは「も〜しっかりして!今日は大事なテストでしょ!はい!パン!食べて!」

風太郎「………行ってくる!」

らいは「頑張れー!」

勇也「気張ってこい!………お?らいは 俺の牛乳どこ行った?」

らいは「え?お兄ちゃんあれ持って行っちゃったの………?」

 

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

 

五月「おはようございます いよいよ試験当日ですね」

四葉「頑張りましょー!」

六海「派手に動くと疲れてテスト中に寝ちゃうよ」

二乃「ってか目の隈酷いわね」

三玖「人のこと言えない」

一花「どう?全国三位行けそう?」

風太郎「勿論……」

 

武田「はははは!上杉君!六海君!逃げずにここに来たことをひとまず褒めておこう!」

六海「朝っぱらからうるせぇ……近所迷惑とか考えないのかなぁ……」

武田「だがしかし君たちは後悔することになるだろう!あの時逃げておけば良かったと!」

二乃「朝からうるさいわね………」

四葉「上杉さんと六海は負けません!」

武田「君たちには話していない!」

全員「……………」

五月(こんな人でしたっけ………)

武田「上杉君、六海君、ここが僕と君たちとの最終決戦……一対一対一で雌雄を決し………」

風太郎「お前ら急げ まだ開始まで時間がある 少しでも悪あがきしておくんだな」

六つ子「はーい」

武田「………………」

風太郎・六海「悪いなこっちは六人いるからな

武田「ふふふ……それが君の弱さだ」

 

 

 

 

先生「机の中を空にして着席してください 問題用紙は合図があるまで裏にしてお待ちください 全国統一模試を開始します」

 

風太郎「………まずい……」(あの牛乳が当たったか……いや俺ならできる!やってみせる!)

 

 

  〜・〜・〜・〜・〜・〜

 

 

モブ1「やっと終わったな」

モブ2「国語厳しいわー」

 

一花「フータロー君 顔色悪くない?」

風太郎「き……気にすんな……」

 

モブ3「武田どうだった?」

モブ4「やっぱ余裕あるわ」

モブ3「武田なら200点満点いったんじゃね?」

武田「ははっどうだろうね 漢文に少しばかり時間を取られてね 一問くらい落としてしまったかもしれない」

モブ3「いや…ワンミスでも十分凄ぇよ………ってことは今回も武田がこの学校のトップで決まりだな」

武田「所詮 猿山の大将か……」

モブ3「え?」

モブ4「なんて?」

 

 

〈今すぐ理事長室にきなさい。〉

 

武田父「祐輔 先ほどの試験のお前の答案を見せてもらったぞ」

武田「手が早いですね」

武田父「そしてこちらが特別に手配したこの模試の模範解答だ」

武田「 ! 」

武田父「三問不正解 190点だ」

武田「そんな……っ」

武田父「こんな点数で中野院長の期待に応えられるだろうか 小さい頃から母さんと同じ医者になると言ったじゃないか この模試の結果次第で中野委員長との関係はより強いものとなる そのためにもお前はここで絶対に結果を出すんだ」 

武田「父さん……僕は…………」

武田父「祐輔 あまり父さんを心配させないでくれ」

 

 

 

 

四葉「あ〜っ やっとお昼だ!残り二科目だよ 頑張ろうね」

五月「消費したエネルギーはしっかり補充しましょう!」

三玖「フータロー 頭垂れてたけど大丈夫かな………」

二乃「後は信じるしかないわ でなきゃ……せっかく用意したプレゼントが渡せないじゃない」

四葉「あれ?上杉さんと六海は?」

一花「六海はわからないけどフータロー君はトイレに行ったっきり戻ってこないんだよ」

 

  〜・〜・〜・〜・〜・〜

 

風太郎「こんな日に……なんて不運……」

六海「大丈夫?まぁ大丈夫そうには見えないけど………あとお前なんでずっと居んの?」

武田「君たちと話したくてね やぁ長かったね上杉君」

風太郎「こんな所で時間を無駄にしてるくらいならお前も復習の一つでもしておけ 行くぞ六海」

武田「復習……?ふふふ…必要ないさ これさえあればね!」

六海「何?その封筒」

武田「これはね……この模試の答えだ ここに全て書いてある」

六海「ハァ⁉︎そんな紙に頼らないと点数取れないの?ばーか ばーか!」

武田「まぁ六海君……落ち着きたまえ」

ビリィ!

武田「安心してくれ 前半の科目でもあの封筒は開けてない」

六海「…………」

風太郎「お前…………」

武田「上杉君、六海君、僕はね………宇宙飛行士になりたいんだ

風太郎・六海「は?」

風太郎「すまん……一から説明してくれ」

武田「地面も空も空気さえもないあの空間に憧れているんだ 全てがない……だからこそ全てがある!」

六海「ごめん…意味がわからん」

風太郎「ありがとう……もう説明はいい………」

武田「ずっと縛られてきた 僕の人生で唯一見つけてた道だ 無論 それは険しい道 宇宙に行けるのはこの地球で一握りの選ばれた者のみ 世界中の人間がライバルだ だから僕はこんな小さい国の小さな学校で負けるわけにはいかない 夢があるから 実力で君たちを倒す!不正して得た結果なんてなんの意味も持たない!

風太郎「ウッ‼︎」

六海「風太郎⁉︎」

風太郎「武田……受けて立ってやるよ

武田「ははは!何を今更!当たり前さ 僕ら三人は永遠のライバルなのだからね!」

六海「なぁ……武田……さっきは言いすぎた……ごめん……」

武田「ははは!いいよ!あんな事では傷つかないさ!女の子みたいだなとは思ったけど ね?」

六海「いや………え〜っと……あ ありがとう?//////」

武田「 ! 」

風太郎「 ? 」

 

 因みにテスト後に六海ファンクラブに一人増えたらしい

 

 

 

 

 

 

江端「旦那様 先月行われた全国模試の結果が届きました」

マルオ「ご苦労」

江端「お嬢様方は個人差あれど前年より爆発的に成績を伸ばしております 家庭教師という選択や六海様のサポートは結果的に大成功と言えるでしょう 勿論お嬢様方の努力あってのことです  武田様は全国八位 六海様が堂々の全国一位でございます」

マルオ「さすが六海君だね……」

江端「そして惜しいことに上杉様は……二位……旦那様には残念な報告となりますが彼の宣言通りになりました」

マルオ「おかしな答案だね 前の四科目はノーミスの満点 最後の科目のラスト一問だけ白紙で提出とは……」

江端「報告によれば突然 気を失うように寝てしまったと………試験勉強で根を詰めすぎていたのかもしれません しかし もし全問解いていたら……」

マルオ「さてね そんなこと考えても仕方がないよ 上杉風太郎……彼には(ことごと)く邪魔をされてばかりだ 彼と関わる度に僕の予定は狂わされる 全く……困ったものだよ だがその覚悟………見事だ

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