五等分の花嫁と一人の弟   作:よもぎもなか

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第74話 私と姉弟②

 

黒薔薇女子理事長「中野君が六人もの子供を引き取ったと聞いた時は耳を疑ったがまさかウチの学校に来てくれるとはね 手厚いご配慮に感謝します」

旭高理事長「中野院長?ウチの高校に進学してくださるのではなかったのですか?」

マルオ「実は一人だけ男の子でしてね その子だけ進学させようかと」

黒薔薇女子理事長「中野君が選んだ子供たちだ 良い成績を収めてくれるに違いなかろう」

 

 

 

 

四葉「えっ一花⁉︎六海⁉︎その髪どうしたの⁉︎」

一花「ああこれ?部活の時邪魔だから切ったんだ」

六海「俺も やっぱり動くってなったら邪魔だからさ〜」

五月「一花、六海似合ってますよ」

六海「ありがとう 五月姉」

三玖「なんか新鮮 私も切ろっかな 二乃は?」

二乃「ま まぁ前髪だけなら………」

四葉「ほらほらお喋りはそれくらいにして もうすぐ追試でしょ 勉強するよ」

六海「うわぁ…追試なんてあるんだ………大変そー………」

一花「六海のとこは追試ないの?」

六海「ないよ」

二乃「って言ってもこっちは偏差値?が高いから」

六海「うちはわからないけど………でもクラスでは二〜三番目くらいには成績いいよ!二乃姉たちは20点とかだけど俺は90点位はとってるし!」

二乃「あんたのとこのテストが簡単なだけでしょ」

六海「簡単なんかじゃないよ!」

一花「二人とも一回ストップ!……そういえばあの噂知ってる? 追々試落ちたら一発で退学になるんだって」

三玖「もう だめ……私 今回の英語のせいで退学かも……」

四葉「三玖 私が教えてあげる!このノートにわかりやすく書いてあるからお手本にしてみて!」

五月「お手本って……」

一花「監督に言われたのがよっぽど嬉しかったんだね〜」

二乃「確かにあれくらいから……四葉変わったよね

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

四葉「お父さん見てこれ!この前のテスト五人の中で一番だったんだ!」

マルオ「……よくやった」

四葉「陸上部に誘われたんだけど断ったんだ でも勉強に集中したいから仕方ないよね」

マルオ「これからも励みたまえ」

 

 

四葉「う〜ん なんか冷たいな〜うちにもほとんどいないし……お母さんだったらもっと褒めてくれるのに……」

(褒めてくれる……よね? 風太郎君も今頃勉強してるのかなぁ………)

 

 

 

三玖「四葉 これもうやらないの?」

四葉「うん!ゲームはもう卒業!勉強の邪魔になっちゃうからね」 

三玖「じゃあこれ借りちゃおっかな……」

六海「俺もやりたい!」

三玖「一緒にやろ」

四葉「も〜三玖も六海もお子様だな〜」

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

四葉(よしよし!順調に上がってきてる 元が悪いせいでまだまだだけど………これからももっと頑張ろう」

三玖「四葉!歴史のテスト 初めてこんな点数取っちゃった 四葉に借りたゲームのおかげだよ」

四葉「そ そっか 良かったね」

(いけない……思わずお父さんみたいな反応しちゃったな 三玖が良い点取ったなら私はもっと良い点を取れば良いんだ! もっと頑張らないと!たくさん勉強して……うんと賢くなって、とびきりお給料のもらえる会社に入って………29点………私はなんのために勉強してるんだろ)

零奈〔特別じゃなくていい 大切なのは六人でいる事ですから〕

四葉(六人でいることがなんで大切なの? 私わかんないよ)

 

 

 

〜数年後〜

 

 

 

五月「私たち…本当に高校生になったのでしょうか……?」

三玖「周りの顔ぶれが変わらないから実感ないね その代わり私たちは大きく変わったけど」

一花「え そう?」

二乃「そうよ!」

 

生徒1[陸上部の皆さん 壇上にお上りください]

一花「あ 来たよ」

生徒1[インターハイ進出おめでとうございます!]

 

 

 

 

生徒2「陸上部って、そんなに強かったっけ?」

生徒3「全ては中野さん(四葉)加入のおかげですわ」

生徒2「へ〜……今度はぜひソフト部の助っ人もやってくださいよ」

四葉「あはは いいですよ」

 

 

五月「四葉 凄い人気ですね」

二乃「何個部活に入るつもりよ」

一花「申し出を全部受けてるらしいよ」

三玖「……………」

 

 

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

 

 

三玖「四葉 最近ずっと練習ばっかりだけど平気?良かったら私が教えてあげようか?」

四葉「私はもう皆と違う 一緒にしないで

(お母さん見てる……?私 皆にほめられてる いろんな人に必要とされてる 姉弟の誰でもなく私だからなんだよ 一花よりも二乃よりも三玖よりも五月よりも六海よりも必要とされてる!私が姉弟で一番なんだ!特別なんだ!)

 

 

〜中野家〜

 

 

⁇「六海 ちょっといい?」

六海「姉ちゃん達 どうしたの?」

一花「実は……………」

六海「………なるほど四葉姉が追々試不合格になりそう…………ん〜四葉が部活より勉強に集中してくれたらギリいけると思うけど………前にも気になって話してみたけど『大丈夫』って言われたし……不合格になった時用の()()はあるけど………」

五月「本当ですか⁉︎」

六海「その代わり姉ちゃん達もあの学校に居られなくなるけど………いいの?」

三玖「全然いい」

二乃「早く教えなさいよ!」

六海「それはね……………」

 

 

 

 

 

 

先生1「追々試不合格 中野四葉さん あなたを落第とします」

四葉「…………え? そんな…嘘ですよね?」

先生1「嘘ではありません」

四葉「だってあんなに部活で結果を出したのに!この前だってバスケで全国………」

先生1「関係ありません 再三警告をしたはずなのにあなたは多重入部をやめようとしませんでした 荷物をまとめなさい」

生徒3「中野さん……本当に残念ですわ まさかあなた 部活動だけで満足なされていたの?」

 

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

 

マルオ「四葉君 この結果を受け 内々で話をつけさせていただいた 特例として転校という形で済ませる事が出来そうだ」

四葉「……転校…」

マルオ「私の知り合いが理事を務めている学校で六海君もそこに通っている 夏休み明けから君は六海君とそこに通う事になる」

四葉「……………」

マルオ「引っ越しの必要がないのが幸いだ 家では二乃君達とも一緒になれる」

四葉(あれ……?私は特別なはずなのに……六人の中で特別じゃないといけないのに………)

⁇「待って

二乃「四葉が転校するなら私たちも付いて行くわ

四葉「 ! 」

黒薔薇女子理事長「な 何を言っているんだ!君たちは試験を通過したはず!」

二乃「ええ 合格できたわ カンニングしたおかげで

黒薔薇女子理事長「 ! 」

 

 

六海〔それはね 偽のカンニングペーパーを作る〕

一花・二乃・三玖・五月〔偽のカンニングペーパー?〕

六海〔そう 四葉姉が退学についての話をしてる時に持ち出せば一緒に抜けれるってこと!〕

 

 

黒薔薇女子理事長「それは本当か!」

一花「私たちもでーす」

四葉「皆……なんで……なんで私のために………」

二乃「四葉 あんたがどう考えてるのか知らないけどね 六海がいないだけでも嫌なのにあんたもいなくなるなんて絶対に嫌!」

一花「どこ行くにしても一緒だよ」

五月「これからは六海も一緒になれますし」

三玖「四葉……どんなことも私たち皆で六等分だから 困難も六人なら乗り越えられるよ」

四葉(お母さんが言ってたのはこういうことだったんだね もう誰が一番だなんて考えるのはやめよう 私は皆のために生きるんだ)

 

 

 

 

五月「おいしー」

六海「でしょ!」

二乃「なんであんたが誇らしげなのよ」

三玖「ここの食堂レベル高い」

一花「前の高校にはこんなのなかったよね」

二乃「試験とかもなんか緩そうだしそんなに必死に勉強しなくてもよさそうね 転校してきて正解だったわ」

六海「って言っても勉強はしなよ?」

四葉「あれ?このテスト用紙……誰の?」

六海「あ〜………風太郎のだ」

四葉「 ⁉︎ 六海!私が届けてきてもいい?」

六海「いいけど………向こうの過度な席に座ってる子」

(やっぱり風太郎が修学旅行の時に会った子だと気づいたのかな?)

 

 

 

 

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