五等分の花嫁と一人の弟   作:よもぎもなか

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第78話 秘密の痕

 

 

一花「今日も暑いね〜」

四葉「早く泳ぎたいね」

六海「風太郎は遅れてくるらしいから先に入っとこ」

四葉「三玖行くよ〜」

 

『         ジャイアント海水プール

  入れ墨・タトゥーの方は入場をお断りさせていただいています

     (プリントシールもお断りさせていただいています)

                                』

 

三玖「二乃大丈夫?」

二乃「やってないわよ」

四葉「あはは 二乃はオシャレだからやってそうだよね」

一花「若気の至りで彼氏の名前入れちゃったり」

三玖「ありがち」

六海「あ〜……やりそう」

二乃「あんたら私をどう思ってんのよ! ま 相手との絆を刻み込むってのもロマンチックだけどね」

三玖「やっぱり」

二乃「いや さすがにやらないわよ 痛そうだし」

六海「ピアス穴開けるのも渋ってる二乃ねぇには無理でしょ」

二乃「うっ………言い返せないわ……」

五月(やはり上杉君がいなければ私たちは平和なんです どうか今日一日何事もおきませんように………)

 

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

 

店員「はいっ焼きそば六人分お待ちっ!」

五月「ありがとうございます」

風太郎「お前ついにそこまで来たか………」

五月「 ! 上杉君!来てたのですか! ち 違います これは皆で食べる分で………

風太郎「にしても一人一人前かよ…………ところであいつらは……」

五月「う 上杉君 この水着はどうですか?あなたが急に言うものだから慌てて買ってきたんです 前のものは少々収まりきらなかったので………」

風太郎「えっ まぁ………良いと思うぞ……いい 別にプールじゃなくても良かったんだが………」

五月「皆 喜んでいましたよ 今年は夏らしいことをしてませんでしたから」

風太郎「そりゃ良かった………」

五月「…………」

風太郎「それであいつらは」

五月「この花柄なんて今年の流行でして! 少し照れくさいで取り入れたりして………」

風太郎「おいいつまで立ち話するつもりだ?」

五月「ですよね………」

  (うぅ………上杉君と皆が会うことは避けられないのでしょうか…………せっかく夏休みで元のように落ち着いていたのに………今は私がしっかりしないと!見ていてくださいお母さん!私が姉弟の秩序を守ってみせます!)

  「 ! 一花と六海!  う 上杉君!皆はあっちです!」

風太郎「うおっ!」

五月「よ 四葉まで………! すみませんやっぱ隠れて!」

風太郎「はぁ?」

五月「もっと身をかがめて!なんでそんなに大きいのですか!

風太郎「無茶言うな!

四葉「あの〜………」

一花「二人で何してんの?」

五月(終わった…………)

  「ははは………上杉君が到着したみたいです………」

  (どうしましょう…………)

一花「フータロー君久しぶり!二乃も三玖もあいたがってたよ」

六海(一花ねぇ 風太郎にボディタッチしてる……………

四葉「さぁ立ってください!みんなで遊びましょー!」

五月「あれっ?

六海「風太郎 夏休み勉強しかしてなかったでしょ」

風太郎「ふっふっふっ………つい先日クラスの奴らと一緒に海に行ってきた所だ!」

六海「あ〜真田が誘ってきてくれてたアレか〜……風太郎が行くとは思わなかったよ」

風太郎「どういう意味だ!」

六海「だって勉強したいからって行かなさそうじゃん あ!もしかしてらいはちゃんに連れて行かれたとか?」

風太郎「……………」

六海「やっぱり!」

五月(なんだかあっさりと……一花と六海が家を出るのは上杉君はやはり関係がない………?四葉も上杉君とは何もないのでしょうか………なんだか早とちりしていたみたいで恥ずかしいです………)

三玖「フータロー!

二乃「フー君!

二乃・三玖「会いたかった!

風太郎「お おう 二乃も三玖も元気だったか?」

三玖「うん………」

五月「……………っ」

二乃「っていうか聞いて コンタクトが流されちゃってよく見えないの本当にフー君なのかしら よく見せてむしろよく見て」

三玖「プールに誘ってくれて嬉しかった 暑いけど平気? 持ってきたんだ 使う?」

二乃「どう?似合ってる?」

三玖「私にも塗ってほしいな」

五月(この二人は本気だ!

風太郎「……………」

四葉「よーし皆揃ったね ご飯食べたら早速あれやろう!」

六海「……アレって…………」

五月「まさか…………」

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

四葉「わ…………」

六海「……………」

風太郎「おい六海……逃げるな………」

六海「ふうたろ〜!離せ〜!

二乃「意外と高いわね……」

三玖「フータローに塗って欲しかった………」

一花「五月ちゃん 次私も塗って」

五月「あの………やっぱりやめませんか?」

六海「そうそう!五月ねぇの言うとうりだよ!」

一花「平気だって ジェットコースターだってやってみたら楽しかったじゃん 怖かったら手 にぎってあげるから」

五月「約束ですよ!

六海「約束だよ!

二乃「フー君 店長の話し聞いた? 今度お見舞い行こうよ」

風太郎「そうだな俺も行こうと思ってた所だ」

三玖「なんの話かわからないけど私も行く」

二乃「あんたは関係ないでしょ!」

六海「そうそう風太郎 俺ら前の家に戻ったよ」

風太郎「え?」

四葉「上杉さん遊びに来てくださいよ」

三玖「またオートロックで入れなかったりして」

二乃「嘘 そんなことあったの?」

風太郎「エントランスで入れなかったのは俺だけじゃないけどな」

二乃「ちょ ちょっと何言うつもり⁉︎」

五月「……………」

  (思ってたよりは穏やかです 私は何を心配して………」

スタッフ「お待たせしましたこちらのボートは二人乗りですこれから先は二人一組でお並びください」

全員「 ⁉︎ 」

風太郎「じゃあ俺は六海と………逃げやがった!

四葉「どうやって決める?」

一花「じゃあアレで決めようよ!」

全員「ぐっちょっぱっ!わ」

 

二乃・四葉ペア

一花・三玖ペア

五月・風太郎ペア

六海 逃亡

 

四葉「いえーい!

二乃「むむむ………このままじゃいけないわね」

 

 

一花「三玖 変わったね」

三玖「うん フータローにアレ(パン)渡してから何だか変われた気がする……もう弱気になってられない」

 

 

 

五月・風太郎「……………………」

風太郎「どうする?やめとくか?」

五月「や やめるなんて!意識してるみたいじゃないですか!この高さに躊躇しているだけです………ただそれだけ……ですが…… 一旦日焼け止めを塗り終わるまでお待ちください あなたと乗りたいなんて二乃も三玖もどうにかしてます………」

風太郎「全くだな 二乃も三玖もどうかしてる

五月「い いえ 今のは言葉の綾でして……二人を否定ている訳では……」

風太郎「こんな俺を選ぶなんてどうかしてるという意味だ いつだったか お前に相談した時となんら変わっていない 問題を先送りにして思うがままにこんな所へ誘ってしまった もっと本を読んで早急に気持ちを見つけ出さなければ………

五月「フッ

風太郎「なんだよ………」

五月「ふふっ 真面目に考えてくれているようで一安心ですが………あなたは相変わらず頭でっかちですね 私も姉弟の気持ちを知ろうと色々調べてたからわかるんです 結局この世は教科書だけではわからない事だらけでした 今日のようにあなたの思うがままにしたらいいのではないでしょうか あれこれ考えるよりやってみてわかることもあると思いますよ

スタッフ「次のお二人どうぞ ではこちらに座っていただいて…後ろの人の足の間に前の人を挟む形で………」

五月(どっちも地獄!)

  「ま 前…やっぱ後ろで!」

風太郎「やんのかよ………」

五月「ですがもう少しお待ちください……もう少しお待ちください…心の準備と日焼け止めが……」

風太郎「まだ言ってんのか……手 握れば平気か?

五月「子供扱いしないでください!こんなのへっちゃらです!」

風太郎「そうかよ」

五月「……………………………」

風太郎「枕みてぇ」

五月(やっぱり三人ともどうかしてます!)

 

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

六海「一花ねぇはいいの?」

一花「なにが?」

六海「風太郎だよ まだ好きなんじゃないの?」

一花「好きだよ……でも……」

六海「前の事*1?  遠慮する気持ちもわからない事はないけど俺は一花ねぇだけ我慢しないでしたいことして欲しい……」

一花「ありがとう 六海  もう少し頑張ってみるよ!」

六海「うん!頑張ってね!一花ねぇ」

  (これで良かったんだ……これで…………)

 

 

 

 

六海「だいぶ泳いだね〜」

一花「も〜疲れたよ 五月ちゃんに何度スライダーに連れて行かれたか……」

六海「あ 四葉ねぇ 水着のあとが付いてるよ」

四葉「わっ!本当だ!」

五月「日焼け止めクリームを塗らないからですよ」

三玖「フータローも真っ赤だよ」

風太郎「おぉ……」

一花「男の子はそれくらいがいいかも」

二乃「 ! ねぇ その右手の痕なに?」

風太郎「ん? なんだこれ?」

二乃「そこだけ日焼けしてないわ」

六海「何か付けてた訳じゃ無いよね………」

五月「 ⁉︎ わ 私は何も知りません!

全員「え?」

五月「これ以上火種を増やすのはごめんです!

 

 

*1
第六十四話 真実 参照




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