風太郎視点
一花「私も六海も急なお仕事頼まれちゃって…だから花火は見に行けない」
一花「ほら 同じ顔出し二人くらいいなくても気づかないよ」
風太郎「それは無理があるな…六人が四人に減るわけだし…」
一花「ごめんね人待たせてるから」
風太郎「お おい待てって ちゃんと説明しろよ!」
一花「なんで?」
風太郎「!」
一花「なんでお節介焼いてくれるの?」
風太郎「…っ」
一花「私たちの家庭教師だから?」
風太郎「確かに 確かに…ッ 客観的に見てなんで余計な面倒見てんだって感じだよな」
一花「うん じゃあそういうことだから…」
一花「…あ…やばい」
風太郎「お前といたおっさんじゃねぇか」
一花「あの人仕事仲間なの」
風太郎「お前を捜してるんじゃないか?」
一花「大変!こっち来た!」
一花「どうしよう…仕事 抜け出してきたから怒られちゃう!」
風太郎「知らねぇよ奥から逃げれば…」
一花「あー!間に合わないよ!」
一花と風太郎が抱きしめ合う
⁇「よっこいしょ」
一花・風太郎(そこに座るんかーい)
風太郎「おい…」
一花「ん?」
風太郎「いつまでこうしていればいいんだ?」
一花「ごめん もう少し」
一花「私たち 傍から見たら恋人に見えるのかな?」
風太郎「ん…まぁ…欧米じゃあるまいしこの状態は恋人に限られるだろうな」
一花「ふふっ 本当は友達なのに悪いことしてるみたい」
風太郎「俺らって友達なのか…?」
一花「えっ えーっとハグだけで友達超えちゃうのは流石に早いかなー」
風太郎「そ そうじゃなくて…!俺はただの雇われ教師だ それさえなければお前たちと接することもなかっただろう そんな関係を友達と言うには違和感が…」
一花「なにそれめんどくさっ」
風太郎「えっ」
一花「私は友達だと思っていたのにやっぱりフータロー君は違ったんだ…傷つくな〜」
風太郎「いや…俺は…」
風太郎(あの時の三玖も本当は傷ついていたんだろうか…)
⁇「もしもし 少しトラブルがあって…撮影や収録の際は大丈夫ですので…」
風太郎「撮影?収録?お前らの仕事って…」
一花「実はあの人はカメラマンなの 私たちはそこで働かせてもらってる」
風太郎「!カメラアシスタント…」
一花「…うん 私は良い画が撮れるように試行錯誤する…今はそれが何より楽しいんだ」
風太郎(カメラマンねぇ…)
風太郎「学生の大切な時期にそんなことして大丈夫かよ 六海は、大丈夫だろうけどお前たちは勉強に集中しなきゃ退学すら怪しいんだぞ」
一花「フータロー君は、なんのために勉強してるの?」
風太郎(なんのため…)
風太郎の頭の中にピンクでさらさらの髪の五年前に会った少女が浮かび上がる…
風太郎「それは…」
⁇「一花ちゃん、六海くん見つけた!」
風太郎「!しまっ…」
⁇「こんなところで何やってんの?」
三玖「えっ」
五月「私たちは一花と六海ではありません!話してください」
⁇「何馬鹿な事を言っているんだ!言い訳は後で聞く…早く走って!」
三玖「えっと…えっ?」
五月「話を聞いてください!私たちは一花と六海ではありません!離してください」
一花「三玖⁉︎五月⁉︎もしかして私たちと間違えて…」
風太郎「とにかく追うぞ!今なら追いつける!」
風太郎「電話は…」
一花「かけてる!」
風太郎「お前たち…なんで仕事抜け出してきたんだよ」
一花「……言いたくない どうやらフータロー君とは友達じゃないらしいし」
風太郎「うっ そうは言ったが…」
三玖「…っ!あの…私たち…一花と六海じゃ…」
風太郎が三玖と五月の手を引っ張って⁇から話す
三玖「……っ」
⁇「君は…なんだ君は…君はこの子たちの何なんだ⁉︎
風太郎「俺は…俺はこいつの…こいつらのパートナーだ返してもらいたい」
⁇「な 何訳の分からないことを!」
風太郎「よく見てくれ!こいつらは一花と六海じゃない!」
一花「あ あの…」
六海「いた!織田社長!」
織田社長「その顔は見間違いようがない! さあ早く…ウチの大切な若手女優と若手声優を離しなさい!」
風太郎「わかてじょゆう…え…一花が言ってたカメラで撮る仕事って…そっち?」
一花は顔真っ赤で六海は頭を抱えている
六海「織田社長‼︎それ人前で言わないでって言いましたよね?」
織田社長「そんなこと言ってたっけ?六海くん」
六海「言いました‼︎」
風太郎「一花が女優で六海が声優だって?」
織田社長「行こう一花ちゃん、六海くん」
風太郎「待てって!」
織田社長「止めないでくれ 人違いをしてしまったのは本当にすまなかったね でも一花ちゃんと六海くんはこれから大事なオーディションがあるんだ」
風太郎「そんな急な話あるか こっちの約束の方が先だ 一花、六海、花火いいのかよ」
一花「みんなによろしくね」
六海「みんなによろしく…」
織田社長「一花ちゃん、六海くん急ごう会場は近い車でなら間に合う」
六海「俺は走った方が早いんで先に走って行っときますね」
織田社長「わかった…ってもういない…」
六海視点
六海(俺は最低だ…みんな楽しみにしていた花火大会を抜け出してさらにオーディションに遅れてしまった…でも今そんなこと言っている暇はない…オーディションに備えないと…)
六海は戦国ファイターズの主人公、織田信長の声優を勝ち取りに行った
六海「すみません…遅れてしまいました」
モブ面接官「では最後の…中野六海さん」
六海「はい よろしくお願いいたします」
モブ面接官「なんだ!貴様は」
六海「我こそは第六天魔王、織田信長ぞ」
モブ面接官たち「おおっ」
六海「ありがとうございました」
アナウンス「第14回秋の花火大会は終了いたしましたご来場いただき誠にありがとうございました」
一花「完全に目を開けたまま寝てる…」
六海「風太郎らしいな〜」
風太郎「え?寝てないけど?目を閉じてだけだけど?」
織田社長「どこから指摘したらいいのか…」
風太郎「そ それよりオーディションはどうだったんだ?」
一花「うーんどうだろ」
織田社長「どうも何も一花ちゃんは最高の演技だった私は問題なく受かったと見ているね六海くんは見れてないけど…」
風太郎「そ そうかよかったな」
織田社長「一花ちゃんがあんな表情を出せるなんて思わなかったよ それを引き出したのは恐らく君だ 私も個人的に君に興味が湧いてきたよ」
風太郎「とにかく用事が終わったのなら一花と六海借りてくぞ」
一花・六海「へ?」
織田社長「ま待ちたまえ!どこへ行くんだ!」
風太郎「こっちだ あいつらが待ってる」
六海「待ってる?まだみんな会場にいるのか?」
風太郎「いや この近くの公園だ 二乃と五月も着いているはずだ」
一花「みんな怒ってるよね花火を見られなかったこと謝らなくちゃね…六海…」
六海「そうだね…一花姉…」
風太郎「ま そうだな…だが花火を諦めるにはまだ早いんじゃないか?」
四葉「あ 一花と六海と上杉さん」
風太郎「打ち上げ花火と比べると随分見劣りするがな」
一花・六海「……!」
四葉「上杉さん準備万端です 我慢できずにおっ始めちゃいました」
風太郎「お前が花火を買ってたおかげだ 助かったよ」
四葉「ししし」
二乃「キミ!五月を置いてどっか行っちゃったらしいじゃない」
風太郎「わ悪い…」
二乃「あんたに一言言わなきゃ気が済まないわ! お! つ! か! れ!」
六海(照れ隠しだな…二乃姉)
風太郎「紛らわしい…」
五月「一花も六海も花火しましょうよ 三玖そこにある花火持ってきてください」
三玖「うん…」
三玖「はい」
五月「遠くありません?」
二乃「みんな集まったし本格的に始めよっか」
四葉「わーい」
一花「みんな!ごめん私たちの勝手でこんなことになっちゃって…本当にごめんね」
六海「本当にごめん…みんなで花火見るの楽しみにしてたのに…」
五月「二人ともそんなに謝らなくても」
風太郎「まぁ一花も六海も反省してるんだし…」
二乃「全くよ なんで連絡くれなかったのよ 今回の原因の六分の二くらいはあんたたちにあるわ…あと目的地を伝え忘れた私も悪い」
五月「私は自分の方向音痴に嫌気がさしました」
三玖「私も今回は失敗ばかり」
四葉「よくわかりませんが私も悪かったと言うことで!屋台ばっかり見てしまったので」
一花・六海「みんな…」
二乃「はい あんたたちの分」
五月「お母さんがよく言ってましたよね 誰かの失敗は六人で乗り越えること 誰かの幸せは六人で分かち合うこと」
五月「喜びも 悲しみも 怒りも 慈しみも 苦労も 私たち全員で六等分ですから」
六人同時につけた花火は今までで一番綺麗で一番輝かしかった…
一花「ありがとう 今日はお休み…」
六海「一花姉?なにしてんの?」
一花「いや〜何も〜」
六海「そろそろ帰るよ…って風太郎寝てるじゃん‼︎…しょうがない…五月姉〜らいはちゃんおんぶしてあげて〜五月姉以外先に帰っといて〜」
一花「OK六海…フータロー君よろしくね?」
六海「任せられた⭐︎」
六海「風太郎…今日は本当にありがとな…今日はゆっくり休んでくれ…」
六海の声優業の例えは花江夏樹さんみたいな感じだと思って欲しいです
戦国ファイターズとは、最近流行っている漫画で主人公、織田信長が中心で全国にいるとされる将軍(将軍と書いてキングと読む)を倒して最強の将軍になる物語
投稿一週間も遅れてすみませんでした…学生も大変です…授業、課題、人間関係(人間関係と課題は大人でもある)大変…
ダレカタスケテ