〜最終日〜
女子1「はぁ………やっと終わる……………」
女子2「なんで他のクラスあんなに元気なの…………?」
女子3「もう疲れたね…………」
女子4「ほら弱音吐いてないでやるよ〜」
風太郎「三玖 一日ぶりだな……………クラスの屋台…残念だが」
三玖「フータロー付いてきて」
風太郎「 ! え?どこに行くんだ?」
三玖「屋上」
風太郎「だが学園祭中は立ち入り禁止だろ」
三玖「うん ここなら迷惑かけないと思って」
男子1「ふざけんな!どうせ俺たちが店 出せなくなったの嘲笑ってんだろ!」
女子5「だから誰もそんなこと言ってないじゃない 男子が事故起こしたのが悪いんでしょ!」
男子1「んだと!」
女子5「何よ!」
風太郎「男女の代表二人……お前が呼び出したのか? 確かにここなら迷惑はかからないが………」
三玖「違うよ 迷惑をかけるのは私」
風太郎「 ? 」
男子1「中野さん………」
女子5「三玖ちゃん……この手紙ってどういう………
三玖「……良くして」
男子1・女子5「え?」
三玖「仲!良く!して! 男の子も女の子もいつまでも意地はって もう高三だよ?こんな子供みたいな喧嘩して恥ずかしくないの?パンケーキとたこ焼きになんて上下なんてあるはずない!もちろん男女だって!どっちも美味しい、どっちも頑張ってる!なんでそれが認められないの 学園祭……準備からずっと………楽しくない……居心地悪い……ずっと我慢してた!もう限界!」
風太郎「三玖……お前……」
女子5「どうしたの……?なんで急に……?」
三玖「女の子!」
女子5「 ! 」
三玖「最終日前にもう皆疲れてる それもそのはず 他のクラスは男女で役割分担してるからたくさんの人が来る状態じゃ絶対に乗り切れない わかってる?」
女子5「う……うん………」
三玖「男の子!」
男子1「は はいっ!」
三玖「出店禁止は残念だった 皆が努力したのを知った分気持ちはわかる でも女の子を目の敵になんてしてないよね お友達と話してた時……パンケーキ勧めてたでしょ?」
女子5「えっ嘘っ!」
男子1「見てたのかよ…………」
三玖「多分他の男の子も………」
女子5「じゃあもしかして二日目からお客さんが増えたのって………」
男子1「俺たちは本気で最優秀店舗賞狙ってたんだ 他のクラスに取られるくらいならお前らの方がマシだ」
女子5「もっ……もっと早く言ってよ」
男子1「言ってどうするんだ!」
女子5「わからないけど言ってくれなきゃ」
三玖「また喧嘩してる」
男子1・女子5「 ! 」
三玖「パンケーキ屋さんの裏方を男の子に手伝ってもらおう」
男子1「! は?いやでも………」
女子5「私が良くても皆がなんで言うか……」
男子1「えっ」
三玖「任せて 私が説得するから 私を信じて」
三玖「………ふぅ」
風太郎「驚いたな あんな大きい声出せたんだな あいつらなんて言ってた?」
三玖「ひとまずは……理解してくれたみたい すごくわがままだったけど……勇気を出して言えてよかった」
風太郎「すまん 実は俺は諦めてた 修復は不可能ってな 勝手に自分で線引いちまってた おまうに教えられたぜ………ってうおっ!三玖………?」
三玖「あの女の子誰?」
風太郎「女の子………?」
三玖「射的やってた子!」
風太郎「あ………幼馴染で………」
三玖「好きなの?異性として!」
風太郎「と 友達です………」
三玖「友達………そっか………ならよし!これを聞くのも我慢してた」
風太郎「我慢なのか……そんなこと……俺に遠慮なんてすんなよ」
三玖「うん………わかった……じゃあキスしたい」
風太郎「え? 遠慮すんなとは言ったが今の話の流れでなぜ………つーか」
三玖「あ ごめん 返事は後で聞くね」
風太郎「うっ」
三玖「んっん〜!」
二乃〔お父さんが言ってたわ あんたのパンケーキお母さんの味にそっくりだって〕
三玖(たとえどんな越えられない壁が現れても自分を信じる限りどこまでも進んでいける」
「もう迷わない」
風太郎「………も…もしかして これも我慢してたこと………?」
三玖「うん でも実を言うと……まだ全然我慢してることがある」
風太郎「えっ うぉぉ!あっ!!」
〜四葉退院後〜
風太郎(zzzzzzzzz)
四葉「風太郎君」
風太郎「! なんだ零奈 またお前か 今日も色々あって疲れてるんだ また後にしてくれ」
四葉「ずっと覚えてくれていてありがとう 私は守れなかったよ ごめんぬ」
風太郎「…………そんなこと気にすんな」
四葉「風太郎君は気にしないの?」
風太郎「まぁ昔のことより大切なのは今だろ」
四葉「うん 君との思い出に頼らない 自分で自分の価値を探していくよ だからこれが最後!」
ドタドタバタ
前田「なにしてんだ?上杉」
風太郎「えっ 今………誰か………」
真田「誰かいたんか?」
風太郎「……………」
(うわぁ……すげー恥ずかしい夢見た……学園祭中に色々あったせいだ………)
前田「つーか手伝ってくれ」
風太郎「お おう」
四葉「わ〜……私ってば思い切ったな〜許してくれるよね 最後の思い出作りだもん いつまでも昔のこと引きずってる場合じゃない これで私も前に進める気がする ………うん これで……私も………」
ツーポタッ
四葉がいた場所は濡れていたらしい………
武田「あ 中野さん 退院できたんだ」
四葉「皆さんお疲れ様です!今日は保健室で寝てなきゃですけど」
風太郎「四葉 平気か?」
四葉「はい! もう心配いりません!」
〜15:00〜
五月?「貴方が無堂先生ですか?」
無堂「まさか君から来てくれるとはね………五月ちゃん」
五月?「あなたは何故ここに来たんですか?」
無堂「あなたなんてよそよそしい………パパとかでいいんだよ?来た理由はね 離れていた時もずっと罪の意識で苦しみながら気にしていてね それがどうだい まさかこうして父親らしい事をしてやれる日が来るとはね この血が引き合わせてくれたんだ 愛する娘への挽回のチャンスを…………そうだ五月ちゃん 将来の夢はなんだい?」
五月?「母のような教師です」
無堂「最後までそのことを後悔していたよ 君のお母さんはね」
零奈〔私の人生間違いばかりでした〕
五月「え……………」
無堂「今君は母親の影を追い続けて母親と同じ間違った道に歩を進めようとしている 学校の先生が君に相応しいくないという事は君が一番わかっているはずだ」
五月(………………)
無堂「父として到底見過ごす事が出来ない 君たちへの愛が僕を動かした! 父親としての頼みだ 学校の先生でなければなんでもいい お母さんと同じ間違いをしないでくれ」
⁇1「ガハハ!父親だって?」
⁇2「ふざけた事いうなや!」
無堂「君たちは…………」
勇也「うーっす 先生ご無沙汰」
大智「元気にしとったみたいやな まぁ◯んでたほうが嬉しかったけどな」
下田「つっても用があるのはうちらじゃないんだけど」
マルオ「無堂先生 お元気そうで」
五月?「お二人に加えてお父さんまで………なぜここに………」
下田「ん?どういう状況だ?」
大智「一発あいつを殴ったらいいのか?」
勇也「やめとけ」
無堂「中野君………そうか……君にも謝るきっかけができて良かった 中野君には苦労をかけたからね 思い返せば君は人一倍零奈を慕ってた覚えがある すまなかった」
マルオ「いえ 貴方には感謝しています あなたの無責任な行いが僕と娘たちを引き合わせてくれ、六海君がいるのですから」
無堂「…………どうだろう?こと責任に関しては君も果たせていないように見える だから五月ちゃんは自ら僕に会いに来た 君では無く僕にね」
マルオ「五月君がここに…………?」
無堂「ああ 心中察するよ 親失格の烙印を押されたような物だ よければ僕が教師として父として教えてあげようか 本当の父親のあり方を……」
五月?「ハッハッハ!娘と他人の子を見違えるなんてどうかしてるよ!」
無堂「?!!」
マルオ「よく見てください 彼は五月君ではなく六海君だ」
五月「私はこちらです」
無堂「……………なんのつもりだい?」
六海「騙されたな でもこうなることはわかってた」
無堂「それがどうした ただ間違えていただけで…………」
六海「血の繋がってる我が子と繋がってない子と間違えんの?」
五月「それにお母さんが言っていました 愛さえあれば私たちを見分けられると……」
無堂「いい加減にしろ!そんないい加減な妄言!いつまで信じているんだ!今すぐ忘れなさい!お母さんだってそう言うはずだよ!思い出してごらん!お母さんがなんて言っていたか!」
五月「お母さんが後悔を口にしていたことは覚えています ですが私はそうは思いません」
無堂「君がどう思おうが関係ない!零奈自身が言ってたなら」
五月「ええ関係ありません たとえ本当にお母さんが自分の人生を否定しても…私はそれを否定します!いいですよね!私はお母さんではないのですから」
六海「お前と違ってちゃんと俺らは見てきた!全てをなげうって尽くしてくれた母さんの姿を………あんなに優しくて立派な人の人生が間違っていたはずがない!」
四葉「五月……六海………」
一花「そうだよ……きっと」
無堂「子供風情が…………」
マルオ「貴方こそ知ったような口ぶりで話すつもりのですね」
無堂「……………どういう事だ中野君」
マルオ「恩師に憧れて同じ教師となった彼女の想いが裏切られ……見捨てられ……傷ついたのは事実…しかしそこで逃げ出した 貴方が知っているのもそこまでだ その後に彼女が子供たちにどれほどの希望を見出したのかあなたは知らない あなたに彼女を語る資格はない」
二乃「お父さん………」
マルオ「五月君 僕もまだ何かを言える資格を持ち合わせていないが君が君の信じたほうへ進むことを望む きっとお母さんも同じ想いだろう」
五月「………はい」
マルオ「六海君 あの時は君を追い込む事になってしまった もう少し早く伝えるべきだった 本当にすまなかった 五月君達を守ろうと動いてくれてありがとう」
六海「父さんは悪くない……………無堂 あんたは最後まで母さんへの謝罪は無かったな…………」
五月「私たちはあなたを許さない罪滅ぼしの駒にはなりません あなたがお母さんから解放される日は来ないでしょう」
無堂「…………っ 僕がせっかく………」
勇也「見苦しいぜおっさん」
大智「次、六海くんらの前に来てみ?いてこましたるわ!」
無堂「チッ」
五月「ベー です」
二乃「あんた達やるじゃない」
四葉「良かった!」
一花「も〜ハラハラしたよ」
三玖「五月も六海もかっこよかった」
六海「五月ねぇ……ごめんね?こんな事させちゃって」
〜一日前〜
六海「もしかしたら五月ねぇに危険があるかもしれない……でもそうなったら絶対に守るから協力してくれない?」
五月「協力します!本当は私たちも会いたくありませんが二度と会わないようにする為に頑張りましょう!それに六海の頼みです!断るわけありません!」
六海「ありがとう……五月ねぇ」
〜現在〜
五月「いえ 六海が誘ってくれたお陰でガツンと言えました! ありがとうございます」
六海「ならいいけど…………下田さんも勇也さんも大智さんもありがとうございました」
下田「立派だったぜ」
六海「父さん ありがとう」
マルオ「…………」
〜・〜・〜・〜・〜
風太郎「大変だっただろ 無理して手伝わなくていいぞ」
五月「遠慮しないでください まだお仕事が残っているのでしょう?」
風太郎「で 解決したのか?」
五月「遠くから見ていたでしょう?」
風太郎「 ! さぁな」
五月「見守っててくれてありがとうございます 上杉くん」
風太郎「 ! 」
五月「あ いつの間にか空がこんなに暗くなってますよ もう冬ですね〜」
風太郎「……………フッくくく フッフッフ……フハハハハハー
五月「えぇ!?急にどうしました?気持ち悪いですよ?」
風太郎「それは否定できない こちらの事情だ すまんな………」
五月「上杉くん 私の理想の教師像はお母さんのままです……が……」
風太郎「なんだよ」
五月「え えっと…………つまり……上杉君 君だって私の理想なんだよ それだけ聞いてほしかったの」
風太郎「なんだその喋り方………」
五月「なにか問題でもありますか?ってああっ!戻っちゃいます!」
風太郎「…………居心地悪いから普段通りにしてくれ……」
五月「もう!そんなこと言わないでくだ……言わないで!」
五月(いつの間にか自分とお母さんの境界線が曖昧になってた気がする 上杉君のお陰でそれが和らいだ ありがとう上杉君)