五等分の花嫁と一人の弟   作:よもぎもなか

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第95話 六時間一部屋

 

 

三玖[もしもし 六海 うん 風強くて電車止まってるみたい あ 大丈夫 カラオケがあった ここなら朝までいける そう四葉も一緒 え?一花と二乃?知らないけど……………うん わかったら教えて………………!うん……そっか……でも心配しないで]

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

四葉「あっ……」

 

男性1「見ろよあの二人……双子じゃね?めっちゃ似てるんですけど」

女性2「お揃いのリボン可愛い〜私もあれ欲しいな〜」

男性1「小遣いねぇんだよ………ま 探せばどっかに落ちてるだろ」

女性2「え〜無いっしょ〜」

 

四葉「み 三玖は飲み物どうする?」

三玖「じゃあ………四葉と同じの

四葉「!……………オ オッケー………」

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

四葉「……私たちだけでカラオケ来るの初めてだね」

三玖「うん」

三玖・四葉「…………………」

四葉「電車 早く復旧するといいね」

三玖「うん」

三玖・四葉「………………」

三玖「四葉」

四葉「! え?何?」

三玖「冗談だから 私が四葉になり代わるってのは冗談 私は四葉の真似はできても四葉にはなれない このジュースは私には甘すぎる」

四葉「……………三玖………」

パン!

三玖「せっかくだし歌おう」

二乃「だ だよね 勿体無いしそうしよ!」

四葉「う〜んカラオケってあんまり来ないから迷っちゃうな〜」

三玖(私も持ち歌0……だけど……少しでも空気が和んでくれるといいな………!この曲二乃が家でしつこいくらい聴いてていつの間にか六海が歌ってた曲だ 六海が歌えてたし、これなら私も歌えるかも 二乃も偶には役にたつ)

 

ピッ ピッ

 

 次の演奏曲  ラブ⭐︎バケーション

      ① ラブ⭐︎バケーション

                     』

 

三玖・四葉「あ………」

四葉「ごめん 被っちゃった 私の方変えるね」

三玖「被るなんて珍しいね」

  (なんてこった……四葉も同じ記憶からこの曲をチョイスしたんだろうけど この流れ……本気で横取りしようとしてるみたい……本当はもっと話したい事があるはずなのに………)

 

点数!87点!

 

三玖(微妙な点……もう一回歌いたい……)

四葉「じゃあ次は私だね」

ピッ

[ 演奏を中止しました]

四葉「あれっ?」

三玖「あっ…ご ごめん 間違えた……」

四葉「い いいよまた入れたらいいしね はは……三玖が怒ってるのかと思っちゃった……」

三玖「ミスだから……本当に……でも怒ってはいる」

四葉「…………!」

三玖「私だったら……いや一花や二乃もそう 絶対にフータローを困らせるような事はしない 六海から聞いたよ フータローへの返事を迷ってるんだってね 四葉は少なからず好感を持ってたと思ってたけど……」

四葉「迷ってない……私の気持ちはずっと前から変わってないよ 上杉さんのことを想い続けてる

三玖「………まさか 四葉の口からその言葉をハッキリ聞く日が来るなんて思わなかった でも それなら なおさら躊躇する理由はないはず どうせ前の学校のことでも気にしてるんでしょ

四葉「………私が あの時 皆を不幸に巻き込んだのに………」

三玖「四葉  私たちのことは気にしないで付き合っていいんだよ

四葉「 ! 」

三玖「なんて言うと思った? なんとなくわかってはいたけど…それでも悔しいものは悔しい ごめんね 四葉が悪いわけじゃないのに どうしても感情が荒だってしまう それだけ本気だった もし四葉もそうだったなら私たちの感情も受け止めて欲しい」

四葉「……………二乃の気持ち…私はわかってあげられなかった……怒られて当然だよ」

三玖「ま 二乃は怒ってるのがデフォルトみたいなものだから」

四葉「そ その言い方はちょっと………」

三玖「せめてもの抵抗 私は絶対に四葉の背中を押してあげない」

四葉「…………うん」

三玖(ごめんね 四葉 行き場をなくした私たちの怒りをどうか受け止めて………)

四葉「…………」

ピッ

三玖「最初の………」

四葉「ごめん さっきは譲ったけどやっぱり私もこの曲歌いたかったんだ 聴いてて 三玖より絶対上手く歌うから」

三玖「……………私より良い点取ってから言って もちろん取られたら取り返すよ」 

四葉「望むところ!」

 

〜同時刻〜

 

一花[もしもし 六海 うん 風強くて電車止まってるみたい 大丈夫、いつものホテルにいるから 明日一回帰るよ うん……わかってる……心配しすぎだって…………うん 二乃は任せて]

 

一花「二乃はあそこで何してたの?」

二乃「考え事よ……」

一花「フータロー君と四葉のこと?」

二乃「 !? 」

一花「わかるよ……悔しよね……私たちも負けないくらい……いや…誰にも負けないくらい好きだったもんね……フータロー君のこと」

二乃「………なのに四葉は……」

一花「それじゃあさ……最後まで背中を押さないであげよう 私たちはそれしか出来ないよ」

二乃「………一花…………私もそうするわ…………」

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

四葉「わ〝っ見でいい天気(てんぎ)

三玖「ごれなら電車もゔごいでるはず………

三玖・四葉「ケホッ

三玖「さすがに夜通し歌い続けたからひどい……」

四葉「だね………帰ったら皆に笑われちゃう」

三玖「じゃあどうする?帰らない?」

四葉「ううん 私……皆に会いたい」

三玖「……………」

  (四葉は一つ誤解してる これはあえて四葉本人には言わないのだけれど あの時 今の学校に来る選択をしたからフータローに出会えた 少なくとも私はそれを不幸だとは思えない フータローに出会えたから私は………私は四葉になれなかったけど四葉だって私になれない ようやくそう思えるほどに………私は私を好きになれたんだ)

 

三玖はさっきつけていたリボンを投げた

 

四葉「三玖………」

三玖「行こう 四葉」

 

 

 





もう少しで番外編ができるのでそちらも見ていただけると嬉しいです
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