五等分の花嫁と一人の弟   作:よもぎもなか

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第97話 六つ星ツアー

 

〜電車の中〜

 

四葉「ほ 本日はお誘いいただきありがとうございます………」

風太郎「休みの日に悪いな」

四葉「い いえっそんな………嬉しい……です」

風太郎「そうか………なんだかんだ学校じゃ二人っきりになれなかったからな………」

四葉「あはは………確かに…どこで誰が聞いてるかわからな………」

四葉・風太郎「……………」

ガタッ

四葉「わっ!」

 

四葉が風太郎を壁ドンする

 

風太郎「…………普通逆じゃない?」

四葉「ですかね………あ!飛行機雲!飛行機雲を見るといいことがあるって知ってます?」

風太郎「聞いたことない………」

   (情けない……このままじゃ男が廃る………この微妙な関係をここで終わらせる!今日は俺のプランだ!しっかりリードしてやるぜ!)

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

風太郎「さぁ好きなものを好きなだけ頼んでいいぞ!俺の奢りだ!」

四葉「わーい ありがとうございます!」

 

〜別のテーブルでは………〜

 

二乃「もどかしいわ………なんでデートの行き先がファミレスなのよ」

三玖「初々しくていいと思う」

一花「フータロー君にしては頑張った方だよ」

五月「ご飯も美味しいです」

六海「五月ねぇ?ご飯食べにここに来たんじゃないんだけど…………って聞いちゃいない……あ クーポン使ってる」

一花「抜かりないね〜」

三玖「ダメなの?」

二乃「デートでクーポンとかNGでしょ 四葉 そんな奴はさっさと捨てて私にその席を譲りなさい フー君 面倒臭いことしてないでさっさと告って付き合っちゃいなさい」

六海「どういう心境………?」

五月「ですが上杉君の気持ちもわかります 先日二乃といっしょにバッティングしてしまい四葉の覚悟を聞いてしまっただけに容易に踏み出す事は出来ないのでしょう」

一花「お互いにそれがわかってるからぎこちないんだよね〜」

 

〜図書館〜

 

風太郎「……………」

四葉「何かお探しですか?」

風太郎「いやっ えーっと……進学が現実味を帯びてきて……なんか…目標とか…夢とか見えてきたんじゃねーかと思ってな……そこんとこどうなんだ?」

四葉「なんだか急な話題ですね」

風太郎「そ そんなことないだろ!お前と二乃は聞けずじまいだったからな!」

四葉「私は………やっぱり誰かのサポートをして支えることが自分に合ってると思います 諦めから始めたことでしたが 今ではそれも誇れることだと気づいたんです」

風太郎「そうか お前らしいな」

四葉「いえ そう思えたのは上杉さんがそうだったから

風太郎「そう………なのか……?」

四葉「そうです!」

 

二乃「あーっ!ムズムズする!」

五月「まぁまぁ……」

 

風太郎「それでも具体的な目標はあった方がいいんじゃないか? ほら 小さい頃はあっただろ 夢とか」

四葉「むー………あったと言えばあったけど……だけどあれは………」

風太郎「ん?なんだ?」

四葉「もう忘れちゃいました! あははは………」

風太郎「思い出したらちゃんと言えよ あいつはあったって言ってたぞ ニ乃の昔の夢

 

二乃「 ! 」

 

四葉「あ なんでしたっけ」

風太郎「えーっとそうだ………確かあれだよな日本一のケーキ屋さん

 

二乃「ムーッムーッ!」

六海「二乃ねぇ我慢我慢!」

 

四葉「ん〜言ってた気が………あ!思い出しました!六海の昔の夢

 

六海「 ‼︎ 」

 

風太郎「六海の夢か…………なんだ?」

四葉「一花と三玖のお婿さんです

六海「四葉ねぇ!それ内緒にする約束だったじゃん!

一花・二乃・三玖・五月「あ……………」

四葉・六海・風太郎「……………………」

図書館の人「図書館ではお静かにお願いします」

五月「う 上杉君 気にせず先に進んでください」

風太郎「お お前らいつから………」

五月「お邪魔するつもりは無かったんです…………どうか気にせずに あ ですが………初デートでクーポンやスマホ見たりは気にした方がいいかと

風太郎「………………四葉いくぞ……」

四葉「は はい…………」

五月「……………四葉…もう背中を押さなくてもよさそうですね」

六海「もうやだぁ…………

三玖「久しぶりに六海が壊れた………」

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

風太郎「…………四葉悪かった……」

四葉「大丈夫です!どこで何してても気になりません!上杉さんとならなんだって最高に楽しいです!

風太郎「…………じゃあ最後に一箇所だけいいか?」

四葉「はい!」

 

〜数分後〜

 

四葉「ここって………」

風太郎「懐かしいな お前 このボロブランコ好きだったろ」

四葉「今日は上杉さんの思い入れのある所に連れてくれるはずじゃ………」

風太郎「ああ 家族でたまに行くファミレス、よく勉強に使う図書館 お前と来たその日からここもその一つだ」

四葉「いいんでしょうか………本当はまだ迷ってます 皆を差し置いて私だけこんなに幸せな思いをしていいのかと……この選択は正しいのかって………」

風太郎「…………お前ここからすげー跳んでたよな また見せてくれ」

四葉「えっはい それならお安いご用です」

ピョン

四葉「ふふん!どうです」

風太郎「四葉 もし俺がそこまで跳べたら聞いてほしい話がある」

四葉「えっそれは………」

風太郎「行くぞ」

四葉「ま 待ってください!無理しないでください!今日は結構調子が良かったから……いつもはもう少し後ろで………」

風太郎「いいから 見ててくれ」

四葉「……………」

風太郎(まだ 足りねぇ)

四葉(わーっ 勢いつけすぎだよ〜!)

風太郎(もっといけるはずだ!)

バキッ!

 

ブランコから普段聞かないような音がした瞬間………宙に風太郎がほっぽり出された

 

四葉「………し…死んで………」

風太郎「四葉!こんなデート一つこなすことのできない未熟者の俺だが……それでもお前の横に立って並べる男になれるように精進する 正しい道も間違った道も一緒に歩いて行こう だからお前が良ければ………俺と……俺は………好きです 結婚してください

四葉「えっ………ええええええええっ!びっくりしました!私……てっきり………段階を飛ばしすぎです!」

風太郎「そ そうだよな………早まった………」

四葉「付き合う前からそんなこと言われたら引きますよ!」

風太郎「もう一回だけやり直させてくれ」

四葉「私じゃなかったらの話ですけど!」

風太郎「じゃあ今のは聞かなかったことに……ん?え?」

四葉「小さい頃の夢………思い出しました 皆が憧れてたベタなやつ………お嫁さんです 上杉さん 約束ですよ いつかきっと……私の夢を叶えてください」

 

 





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