【打ち切り】ダーリン・イン・ザ・フランキス:死の少年   作:らて丸

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Episode.10

Side:イクサ

 

 

 

「つっかれたぁ…」

 

セラススの外周を10週 そしてハチに頼んで作ってもらった筋トレメニュー

 

そして訓練機でのハチとの模擬戦

 

正直言って身体が追いつかない

 

サッとシャワーだけ浴びミストルティンへの帰路へとつく

 

その道中にいたのはゼロツーだった

 

「ゼロツー?こんなところにいたら風邪引いちゃうよ?」

 

そう言いながら角をじっと見つめる

 

「ダーリンのえっち…」

 

「はへ?」

 

いきなり言われたその言葉に驚きを隠せず間抜けな声を出す

 

「そんなにジロジロみないでよ」

 

「あぁ、ごめん。そんなに嫌だったか」

 

「ふふふっ…いいよパラサイトってちょっとえっちなほうがむいてるって博士が言ってた」

 

「その博士、大丈夫なのか…?」

 

んんーっと伸びをして待つゼロツー

 

「待っててくれたんだ…ありがとね」

 

「どういたしまして。そんなことよりも早く行こ」

 

「何処行くの?」

 

 

 

 

 

 

ゼロツーに連れられて、真っ白な廊下を前へと進む

 

そして、1つのゲートに差し掛かる、ゼロツーは手元で操作し、入っていってるけど…

 

たしかこの先って…

 

甲高い警報音が鳴り響き、俺の身体を阻む

 

「俺達、コドモはいける場所が制限されてるんだよ。こっちの方は…だいたい立入禁止だったんじゃないかな…」

 

『ふーん』っといいながら手のひらを見せつけてくるゼロツー

 

「なッ!! SクラスID!?」

 

初めて見たな…

 

ゼロツーは、こちら側へと戻ってくると俺の両手をとり、身体を合わせた状態でゲートへと進む

 

それって、俺通れなかったら、グシャって激突して終わらないよね?

 

そう信じたいところだけど…

 

しかし、ゲートはいとも簡単に通ることができた

 

「通れた…?」

 

「ね?簡単だったでしょ?」

 

ニッコリと笑って見せるゼロツーはこちらを見つめてくる

 

「さ、行こ」

 

そのまま手を引っ張られて連れられていく

 

白い道を進んでいくと、三角の扉が開かれる

 

その先には…

 

「すご…」

 

目の前に広がるのは黄金の街

 

「こんなすごいところ、来たばっかりなのによく知ってたね」

 

「どこも作りは似たようなものさ。面白いところでもないよ」

 

「そうなんだ…」

 

ちょっぴり退屈そうにいうゼロツーの方を見る

 

相も変わらず桜色のキレイな髪に、街の金色が映り、より温かい印象を与えている

 

その姿とは裏腹に、声は少し冷たい

 

「それでも、俺はトリカゴの他にはちょっとしか知らないから…少し新鮮でいいな…」

 

俺は再びゼロツーの方に目を向ける

 

「なにまたジロジロ見てるの?」

 

「キレイだなって…」

 

ゼロツーはそっぽを向くと、柵をまたいで細いワイヤーを支える橋へと向かっていった

 

「危ないよ?」

 

「ボクらさ…どうせ死んじゃったらそんなこと関係ないじゃん? 見なよ、この死んだような街をここには空も海もない…ドコにも繋がってない行き止まりの街」

 

………確かに、ヒトは行き交ってないし、この光もキレイではあるけど何か味気ない

 

空っぽな街だ…

 

「よっと…」

 

俺は柵から身を乗り出し、ゼロツーのもとまで歩いていく

 

俺の行動にゼロツーは目を見開き驚いている

 

うわ〜、それにしても高いな…

 

「ちょ、ダーリン!!危ないって!!」

 

「ゼロツーがそれを言うの?」

 

「で、でも…」

 

「俺は、ゼロツーが何を見ているのか見たくなった…それだけだよ」

 

ゼロツーは少しうつむくとパッとこっちを向いてきた

 

「ねぇダーリン…逃げちゃおっか、ボクと一緒に。ボクならダーリンを連れ出してあげられる」

 

「あははッ、いいかもね。胡散臭い賢人(パパ)達からも、いつも色々言ってくるパラサイトからも…」

 

その返事が想定外だったのか、ゼロツーはくすっと笑うと、アクロバティックに俺のことも柵のことも飛び越えてもとに戻っていく

 

「なーんつって、もしかして本気にしちゃった?ダーリン」

 

むーッ!!

 

一杯食わされた…

 

「してない!!」

 

「え〜?ほんとに?」

 

「してないったらしてない!!」

 

このあと、ゼロツーにはすごいからかわれた

 

 

 

 

 

 

「本部より、作戦指示があった」

 

「も、もう実戦ですか…?」

 

フトシが心配そうに言う

 

「そう心配しないで。最初っからこの間みたいのと戦うわけじゃないから」

 

「良かった〜」

 

ミクの安堵の声が聴こえてくる

 

「本来なら、時間を掛けたいのだけど…そういうわけにもいかないの…」

 

コンラッド級がたくさん湧いているとかかな…

 

「コンラッド級という叫竜だ。サイズはFRANXX(フランクス)より一回り小さい。叫竜たちはマグマエネルギー反応に引き寄せられ出現する」

 

そこは、昔に座学でやったところで見たな

 

「これが最近、DP(キンコウ)-Lv.08最深部に出没して被害を与えている。自動防壁システムも追いつかない状況だ。」

 

「それと今回、ストレリチアの出撃はないわ」

 

なにっ!!といいたいところだが、コンラッド級で手こずっているようじゃダメって意味なんだろうな

 

「このあと、この13都市は、貴方達だけで守っていかなければいけない。今回の叫竜を駆除できないようなら、この先、叫竜と戦っていけないから心して作戦に当たるように。現場の指揮はイチゴとヒロに任せます。」

 

「「はい」」

 

「以上だ、各自搭乗準備」

 

俺は今回…なにもできないか…

 

悔しい、それに…

 

なぜか胸騒ぎがする。

 

なにもないといいんだけど…

 

 

 

 

 

 

「クロロフィッツは残る、他4機で向かってくれ」

 

『了解です』

 

「少し、厳しいわね…」

 

早速のアクシデント、作戦行動には急遽、デルフィニウム、アルジェンティア、イフェイオン、ジェニスタの4機で当たることになった

 

「どうしたの?体調でも悪かった?」

 

「いえ、そういうわけでは…」

 

「いいわ、イクノは以前から不安定なところがあったわね、一応明日検査しましょ?」

 

「あの、僕達のパートナー適正になにか問題でもあるんじゃないでしょうか?」

 

ミツルがつっかかるようにいうが、そういうわけじゃなさそうだけどな…

 

「初めは割りとあることなの。これくらいでパートナーを解消したりしないわ」

 

「…そうですか」

 

不満そうにミツルはしている

 

『叫竜目視しました。各機展開。配置完了…作戦開始します!!』

 

情報は中継されて常時こちらへと送られてきている

 

まず、イフェイオンがエーデルモルガーンで、矢を放ち串刺しにしたところを、デルフェニウムがエンビチョップ追撃

 

その後、ジェニスタがルークスパロウで突き上げ、その後アルジェンティアがナイトクロウで止めを刺した

 

『やった!!』

 

ヒロたちは喜んでいるが…

 

浅いな…

 

恐らくコアまで攻撃が届いていない

 

アルジェンティアが再び止めを刺そうと向き直したところ…

 

頭に取り憑かれ、攻撃を受ける

 

マズい、あのままじゃミクが…

 

ミクは意識を失い、アルジェンティアは動きを止める

 

すかさず、デルフェニウムがコアを砕いたが…

 

上からもう一匹同じ形の叫竜が落ちてくる

 

『なッ…!!もう一匹いたのか!!』

 

それだけなら良かった、しかし上からはもう一匹、また一匹とどんどん叫竜の数が増えていく

 

「マグマエネルギーの放出で、おびき寄せられたか…」

 

「イクサの言う通りだけど、あまりにも数が多すぎる」

 

「ほら見なよ〜最初っからボクを出しとけばよかったのに。」

 

聞き覚えのある声が後ろから聴こえてくる

 

その声の主はゼロツーだった

 

ごめん、気が付かなかった…

 

「貴女…」

 

「いいの?あの子達みーんなやられちゃうよ?」

 

それは、ダメだ…

 

「俺とゼロツーに救援に向かわせて」

 

『それは無理だ』

 

モニターからのハチの声でそっちを向く

 

『正式な男性操縦者(ステイメン)でない者に、搭乗許可は与えるわけにはいかない』

 

あのときなんでサボったんだ俺…!!

 

今になって後悔しても仕方がないけど…

 

「そんなこと言ってる場合じゃないんじゃない?またここの部隊、全滅しちゃうよ?」

 

ぴょんぴょんっと、軽快な身のこなしでナナに近づくゼロツー

 

「さっさと、ボクを…ダーリンと乗せろよ…!!」

 

「出撃は認められない」

 

それがナナの答えだった

 

「イクサがダメだったら、僕が行くしかないんじゃないですか?」

 

「ミツル…」

 

「確かに、いまストレリチアを出さないとみんなやられてしまいます。この場に男性操縦者(ステイメン)のパラサイトは僕しかいない。だったら僕が行くしかないでしょう?」

 

「ストレリチアは普通のフランクスとは違うの、同調(コネクト)に慣れていn「大丈夫ですよ」…ッ!!」

 

ナナの言葉の間にミツルが割って入る

 

「そこのイクサにだって乗れたんです。それならこの僕にだって乗れないはずはない。」

 

そう自慢げにいうが…俺は同調(コネクト)ができないんじゃない

 

同調(コネクト)したあとに代償があるだけ。

 

しかし、俺の話は詳しく聞いてないようなのか、単に忘れてるだけなのかは知らないけど俺は同調(コネクト)自体には慣れている方だと思う…

 

ナナは少し考えたあと…

 

「ゼロツー、ミツルと乗れる?」

 

「はぁ…聴こえなかったのかなぁ…ボクはダーリンと乗りたいって言ったんだよ。ダーリンもそうでしょ?」

 

確かに俺も乗りたい

 

でも、安全性を最優先させるならミツルのほうがいい

 

それでも、俺は…

 

「俺も乗りたいです…」

 

「ね?言ったでしょ?わかったなら早くダーリンを乗せなよ」

 

『いや、規則は規則だ…CODE:013を連れて行け』

 

え?

 

ハチはなにを言ってるんだ…

 

その瞬間、ドアが開かれ多くのオトナたちが入ってくる

 

ざっと数えたが、10人はいる

 

コイツらもしかして俺を別のところへ連れて行く気か…?

 

全身の毛がよだつ

 

向かってくる人間を相手取る

 

1人から銃を奪い取り、鉛玉を撃ち込む

 

残り、9つ

 

銃撃を、死体を盾にしながら前へと進む

 

しかし、四方から囲まれる

 

「クソッ!!」

 

ゼロツーとかイクノとかの事に流れ弾がいかないかが心配で思うように動けない

 

とりあえず、死体のポケットからナイフを取り出し1人を斬りつけながら真後ろの相手に2発銃弾を放つ

 

残り7つ

 

しかし俺は気が付かなかった

 

オトナはこの場に8()()いることに…

 

バチッっと、背中に電流が走り、身体の自由が奪われる

 

視線を向けると、ナナの手にはテーザーガンが握られていた

 

薄れゆく景色の中、ゼロツーは渋々ミツルとデッキの方へと向かっていった

 

「ごめんね、ダーリン…」

 

そうゼロツーの声を最後に、俺は意識を手放した

 

 

 

Side:イクサ out

 

 

Side:ゼロツー

 

 

 

なんでこんなことしてるんだろう

 

あの子達が死んだら、きっとダーリンが悲しむと思った

 

だから、こんな奴と乗った

 

でも今は気持ち悪くてしょうがない

 

身体の内側を直接手でかき回されているみたい…

 

コイツの意識は、ダーリンよりも自分が優れていると優越感に浸りたいだけだ

 

それでも、ダーリンのためにも…

 

ボクのためにも叫竜を狩らないと…

 

「みなさんは、下がっていてください!!」

 

『はえ?その声ミツルか?』

 

『その場はストレリチアに任せて、全機その場から退避』

 

『了解!!』

 

面倒事はボクに任せっきりかよ

 

「へへっ…すごい…!!力がみなぎってなんでもできそうだ!!パートナーでこんなにも違うなんて!!やっぱり僕には問題は無かったぁ!!イクサにだって負けはしない!!イクサ!!見てますか!?快調ですよ‼僕なら気を失うことなんてしない!!思いの通り動かせる!!なんならこのまま、僕がパートナーになってもいいですよ!!僕達、最ッ高のコンビになりそうじゃないですかァ!!」

 

ダーリンのこと、ここまで言うんだぁ…

 

下卑た笑い声も気持ち悪い

 

ハァハァと肩をつかってする呼吸も気持ち悪い

 

なにより、ダーリンとはあった心地よさがない

 

不愉快だ…

 

なら、コイツがもうボクとは乗れないようにすればいいか

 

「へぇ…そうなんだぁ…じゃあ、ちょっと本気出してみよっかな…?」

 

「へ…?」

 

 

 

Side:ゼロツー out

 

 

Side:イクサ

 

 

 

「目、覚めた?」

 

「ん、イクノ?」

 

目を覚ますと、イクノの膝の上に頭をのせ寝かせられていた

 

あれから、どれくらい経ったんだ…

 

時計を確認するが

 

まだ30分も経っていない

 

「イクサにはいつも驚かされるわ…オトナが食らっても3日間は動けないテーザーガンを直撃したのに数十分で目を覚ますだなんて」

 

「ナナ…」

 

「ごめんなさいね、あんなことして」

 

「別にいいよ、立場上とかしょうがないんだろうし」

 

モニターに目を向けるとストレリチアが戦闘中だ

 

「さて、車の準備もできたみたいだから、みんなを迎えに行くわよ」

 

 

 

 

 

 

「ミク、大丈夫だった?」

 

「へ、平気よ。これくらい…」

 

「そっか、良かった」

 

みんなも大丈夫そうだ…

 

ほんとにみんな無事で良かった

 

しかしまだ、ストレリチアの姿が見えない

 

おっ、ちょうど上がってきたところだ

 

頭部のハッチが開かれゼロツーが中から出てくる

 

ゼロツーはこちらに気が付いたのか軽快に各部をつたって降りてきた

 

「ただいま、ダーリン!!」

 

ギュッっと抱きしめられる

 

その体は暖かい

 

「やっぱ、ダーリンが一番心地いいね」

 

「どうしたの?いきなり、あとちょっと苦しいかな」

 

『ごめんごめん』と離れると一回ストレリチアの方をちらっと向くと再び俺の方へ向き

 

「なんでもない!!」

 

とにっこり笑ってみせた

 

しかし、俺は気が付いた

 

……ミツル

 

そのあと、変わり果てたミツルを見た

 

噂はほんとうだった…

 

それでも俺は、キミと戦うと誓った

 

 

 

Side:イクサ out




遅くなってしまい申し訳ございませんでした

なかなか、ダリフラのレンタルブルーレイディスクが見つからないもんですね…

今回の更新から、少しずつ復活できると思うので、ぜひ楽しみにしておいてください!!
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