「仲良くしたい、ですか…。なかなか面と向かって言われるとてれくさいですね…。その、僕で良かったら、よろしくお願いします。」
求められる感覚、とでも言うのだろうか。なんか、このように仲良くして欲しい、とか居て欲しい、とか言われることなどなかったので、とても嬉しく思ってしまう…。
「やったぁー!んじゃ、改めて自己紹介でもしとくねー!
凪です、19歳!都内で女子大生やってまーす!」
やっぱり、と思ったけど年上だった。
そうだよね、なんか僕なんかよりも大人びた雰囲気感じるもんね。
「なら今度は僕の番だね…、ひなです。18歳で来年から都内の大学に進学予定です。」
「おー!ひなくんも都内の大学来るのね!
おねーさんが東京の事とか色々案内してあげようー!なーんてね、後輩くん♡」
ん…やっぱこの人、ずるい人だ。人の心刺激するのが上手すぎるってか、なんでこんな可愛いんだろ、狡い、ズルすぎる。
「突然の後輩くん呼びはずるいです…凪先輩。。」
と、ぽしょりと呟くように返すと。
「んん…凪先輩、か。なんか言われ慣れないけど、嬉しいかも。ねね、もっかい先輩って呼んで欲しいな?」
何それ、自分でやっといて耐性ないんだ…。
なんかちょっと照れてそうだし、ほんとに可愛いの…。
「なんですか…凪先輩。自分からしといて、言われるのには弱いんですね?」
少し平常心を取り戻してきて、こんな悪戯らしい台詞も言えるようになった。
「あはは、バレちゃった。
それでさそれでさ!もし良かったらどこの大学かとか聞いてもいーい?さすがにダメかな?」
何それ、ダメかなって。いいに決まってるというかそう言われたら良いって言いたくなっちゃうっての。あざとい…
「いいですよ、武蔵大学、ってところです。あんまり頭良くないですけど…」
「え、嘘!?私も同じとこ!!本当に後輩じゃん!
ふふん、こんなところで後輩くんができると思わなかった~らっきー!」
そんなことってあるんだな…ってのが最初に湧き出た感想だった。とんでもない数の大学生がいる東京で、そんなことってあるんだ…。
「思ってもみない偶然ですね…その、よろしくお願いします、先輩。」
「ふっふーん、おねーさんに任せなさい!なーんて。
もし良かったら、だけどさ。大学案内してあげよっか?うちの大学広くて迷いやすいし!」
「もちろん、良かったらお願いします…。その、今まであんま友達多くなかったので、嬉しいです。」
まってまって???今返事をしてから気づいたけど、会って案内してもらうってことじゃん、緊張しすぎてやばいんだけど。。
「はーい!お姉さんに任せて?ちゃんと案内してあげるからね!」