タスクフォース2O1 〜Worthless Value〜 作:デルタイオン
寒い時期の北半球。そこはまさに極寒の地であり、人が気温で死んでしまう。
しかし、文明の利器というのはこれらに対抗すべく産まれている。この街の気温維持システムも役目を持って産まれた。
目的を持ち産まれる機械は時にとある線を越えてしまう。
そのとある線というのは……
《ゴーレム1-3被弾!!クッソ!!突然来やがって!!》
《ゴーレム1-1!!集中しろ!!敵がすぐ側にき―――》
《チェイサー?……チェイサー!?CIC!!こちらゴーレム1-1!!チェイサー1-1が通信途絶!!》
《―――――》
《CIC?……クソ!!》
《ゴーレム1-1!!敵が来たぞ!!》
《クソ!!交戦だ!!エンゲージ!!遮蔽物を上手く使え!!市民の避難が最優先だ!!(銃声)》
《了解!!ゴーレム2-2エンゲージ!!(銃声)》
《クッ………クソ!!切りが無い!!》
《ゴーレム1-1!!グレネード!!》
《なに!?ぐわぁ!?(爆発音)》
視界を煙が塞ぐ。
軽量型装輪機から這い出て落ちてた銃を手にする。
そして、彼を影が覆う。
黒い軽量人型タイプ……襲撃してきたうちの一機がこちらへ銃口を向け……
「……やめ」
バン!7.62mmが彼の頭を貫いた。
《………掃討完了。そちらは?》
《こちらも今しがた掃討完了した》
振り返るとゴーレム2-2の機体を綺麗に切断し、踏み台にしたもう一機の黒い軽量人型タイプ。
そして、この街は占拠され、街の名を
それに対抗すべく設立された部隊『タスクフォース
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時は変わり5月下旬。
一台のSUVが街中を走り、途中で人を一人降ろし何処かへ消えた。
降りた一人である彼女は喫茶店へ入り、店内を一通り流し見た後目的の人を見付けそこの席へ座った。
「アメリカンコーヒーで。ミルクと砂糖もお願い。」
「随分と遅れて来たなシュネーフラオ」
「いつも通りで良いわ中尉」
「いつも通りだろ?」
シュネーフラオ。彼女の目的の人とはこの対面して座る中尉という階級を持ってる男である。
「別に畏まってる訳じゃない。今日ここに来たのには理由としかたない理由の2つがあるからだ」
「一つは?」
「ペイル。奴がここタル・ヴィラネに居ると聞いた」
「なるほど。その情報はほぼ確定よ」
「そいつは良かった。また顔を合わせたいと思ってたんだ」
「そんなにいい仲じゃないでしょあなた達」
「表向きはな?」
「じゃあ2つ目は?」
「ハァ……大佐。あんたが呼んだからだ」
「私のせい?」
「全部じゃないがな?」
そこまで話すと店員がコーヒーを持って現れた。ミルクと角砂糖を詰めた瓶も一緒だ。
そして店員が去り、また二人っきりになり中尉が口を開いた。
「シュネーフラオ。奴等はどうだ?」
「正直言って派手な割に情報が少ない。第4世代
「唯一力になってくれそうな奴は?」
「サイモン大尉でしょうね」
「更に上は?」
「私が手こずるぐらいよ?」
「腐ってるな」
「強烈よ。援護はあまり望めない。あと、中尉。これを」
シュネーフラオは箱を渡した。
光沢の無いフンワリとした手触りの箱。何度も見たことある。何度も触ったことがある。何度も捨てたことがある。
「良い思い出が無いな」
「今度こそ正式に、裏もなく取れたわ。安心して受け取って」
「大佐が言うんであればいくらでも受け取りますよ」
「そんなに嫌なの?」
「どうも身体が受け付けないんだ」
「それは重症ね」
「ああ、そうだな」
「これで正式に大尉よ……ザッキン・ネイリー大尉」
ザッキン・ネイリー。ザッキソンと呼ばれる彼は幾度となく地獄を経験し、そして生き返ってきた元単独特殊部隊『001』に所属していた老兵だ。年齢は58歳。
「ありがとう……さて、人員は?」
「トニック少尉。ネルプチュア少尉。ゴリブリ軍曹。ファントム」
「ファントム?」
「ええ。位置情報無し。経歴無し。あるのはその腕前だけ」
「なるほど……資料を見せてくれ」
「あら?やる気?」
「まあな。ん?コイツは……」
「知ってるの?」
「ああ……こいつは……フギンだ」