『前回までの、Lv.1絆10は?』
「なあ、マスター。何か打つ手はないのか!?」
『アーチャー、
「ここ、どこなんですか...? 私、さっきまでマシュ..友達と一緒に居たのに...!!」
――流石はパイセン、ゴキブリ以上の生命力です♪
[オオォォォオオオオオオッッッ!!!]
「さて、全霊で相手してやるか」
「あわわわ..!!」
『行くよ二人共、相手は仮にも大英雄の影だ。でも...忘れないで、
「大雑把し過ぎないか、マスター?」
『まだ物語の序章だから仕方ないでしょ!? 良いから、戦闘準備するよアーチャー!!』
「はいはい、“投影、開始(トレース・オン)”」
「...私、この人達に任せても良いのかなー」
(;;;・_・)
『大船に乗ったつもりで安心してよ。
どうなる、第1話!!』
−−−−−−−−−−−−−−−−−
『さあ、SHOWTIMEだ!』
[グルォォオオオオッッッ!!]
『悪いけど、オマエの相手は私じゃない。頼んだよ、アーチャー?』(^_-)
「その子の子守りは任せるぞ、マスター」
『はいはい。えーと、キミの名前は何て呼ぶのかな?』
「え..."
『
ガバッ!
「きゃっ!?」
『私達は異世界の抑止力、"
拓未は立香に説明しながら、彼女をお姫様抱っこで抱え始める。互いに女性であるが、男じゃなく女がお姫様抱っこをすると評価が一変する。立香の胸とお腹に当たるのは、女性と象徴する柔らかい双玉だ、プリンだ、ダブルメロンだ♡
自分以上の圧倒的な存在感に、立香は固唾を呑む。こんな緊張感の無いことを言っているが、拓未は彼女を抱えながらバーサーカーの攻撃を避けている。
ガキンッ!
[...]ギョロッ
「余所見とは感心しないな、バーサーカー! それとも"ヘラクレス"という名は、偽名だったりするのか?」
[グォォオオオオッッ!!]バッ
ガンッッ!!
「おっと、怪力だけは本物だったな」
俺はアイツの剣を、横にステップして避ける。幸いにも身体能力は、このカードが無くてもサーヴァント時と然程変わらない。ただし...容姿は若き頃の自分で、霊体化や能力のレベルダウンは手痛い。
投影出来るのは、本来の未来の自分であるアーチャーよりも下回るだろう。今まで別世界でストックしてきた武器を、自慢することもできない。
「残念だ、アンタに見せてやりたいものが多かったんだけどな。見たところ、まともに"
“
【投影:
[グルォォオオオオッッ!!]
「フンッ!!」
ガ゙キィンッ!!
[...!?]
士郎が投影したのは、北欧の英雄ベオウルフが振るったとされる、黒い魔剣"フルンティング"。何か策でもあったのか、バーサーカーに向かって走り出し、互いに振るった剣がぶつかり合う。
――――しかし、奇妙な光景が起きる。
どう見ても力も、体格も、経験の差が明確なのにも関わらず...士郎がバーサーカーの剣を弾き返したのだ。このチャンス、逃す手はない!
「貰った!!」
[グッ...ォォオオオオオオオッッ!!]
『アーチャー! 耐えて!』
「! ...防ぎ切る!!」
[グルゥッ!!]
ブンッ
ガキンッ!
「っ...ぅ...!!」
ピト...パキンッ!!
[ォォオオオオオオオオッッ!!!]
「言っただろバーサーカー、"防ぎ切る"って!!」
【
【
拓未の指示によりバーサーカーからの反撃を、フルンディングを犠牲にすることでダメージを抑えた士郎。だが..立場が逆転し、バーサーカーは英霊にとっての切札"宝具"を繰り出す。最強の矛に、士郎は最強の盾で迎え撃つ。
バーサーカーは剣を一振り、対して士郎はかざした左手から花弁のような七枚の障壁を展開する。
パリィーン!
「くっ...」
[ォオオオオオッッ!!]ブンッ!!
ピキッ...
障壁は一振りから繰り出される、"九連撃の斬撃"を一度につき二枚を破壊。それを一振り、一振りと士郎の盾を砕いていく。彼は耐えるも、障壁は遂に一枚へと後のない状況となる。
――――"一振り"....あと一振りで決着がつく
[グルォォオオオオオオッッ!!!]ブンッ
カッ!
『はぁっ!!』
ドガッ!
[グルォッ!?]
バーサーカーの剣に障壁が壊される前に、黒い腕が障壁ごとヤツを殴り飛ばす。桃色に輝き散らばる障壁の破片の中から、黒いバトルドレスを身に纏う拓未が立っていた。
〘アンコントロールスイッチ! ブラックハザード! ヤベーイ!〙
『
[!? グルゥォォオオオオオッッ!!]ダッ
『このフォームは長持ちしないんだ、一気に攻める!!』
ベルトに付いている赤いアイテムのスイッチを押すと、紫っぽい黒色の魔力に似た何かが拓未の全身から溢れ出す。だけど、これだけじゃ足りない。ヤツとのレベル差を埋めるには、もう一段限界に近付ける!
彼女はハンドルを回し、更に黒いモヤが溢れ出す。
〘ガタガタゴットン! ズタンズタン! ガタガタゴットン!〙
『Eat this!(これでもくらえっ!!)』
[ォォオオオオッッ!!!]
〘レディ...ゴー! ハザードフィニッシュ!!〙
『うぉぉおおおおおっ!!』
迫るバーサーカーの左拳と、迎え撃つ拓未の右足。もしもこれがゲームの世界なら、バーサーカーのレベルはLv.60...対して拓未はLv.1ではあるが、対抗手段はある。
【ハザードフォーム】
現在変身しているこの姿は、
――最終的には、理性を失い暴走する危険が伴う
ガッッッ!
[グルォッ!?]
『
〘マックス! ハザードオン!〙
『ァァァァァアアアア"ア"ア"ッ"ッ"!!!』
〘オーバーフロー! ヤベーイ!〙
ガンッ! ガッ!
グキィッ!
ボゴッッ!
自身の体格よりも倍あるであろうバーサーカーを、悲痛な声を荒らげながらも圧倒する。最初に蹴り上げ宙に浮かぶ相手を地面に叩き付け、有り余る威力によってバウンドしたバーサーカーを更に叩き付ける。その姿は鬼神が如く、最早どちらが狂戦士なのかも判別出来ない。
そんな彼女のレベルは、擬似的にLv.70へと到達しかける。いくら拓未が暴走への抵抗力に長けていても、もう限界は間近だ...
−−−−−−−−−−−−−−−−−
「衛宮さん、本当に大丈夫なんですか!? あんなの..」
「あぁ、俺達が生き残る為に無理をしてる」
「やっぱり...!! あれだけボコボコにすれば、今からでも逃げ「ダメだ」っ...なんで!?」
悲痛の声を聞いた立香は、黙って見ていられなかった。拓未を変身するときに、"アンコントロール"と変身時の二段階目で嫌な予感がしていた。
でも、彼は右手を抑えたまま動こうとしない。
「あれれー? そんなことをしてもカードがなければ、投影なんてできませんよ紅茶さん。パイセンはハザードトリガーの影響で、理性は紙のようにペラペラ。あの連撃が終わった頃には、アナタ達の敵に早変わり!
滑稽ですねー、薄情ですねー、フールですねー!
信頼だけで戦場を乗り越えられるなんて、砂糖にハチミツをかけるのと同じ! 癪ですけど、命乞いをするのなら...もう一枚カードを用意してあげましょう。
で・す・が♡
「言いたいことはそれだけか?」
「はぁ?」
目の光をなくし、恐ろしい形相で士郎を罵声で責める。それでも、彼は動じない。こういった
「あはは♪ 面白いですね、ほぼ普通の人間に何が出来るんですか?」
『“――――
バチ! バチバチィッ!!
【投影:狂戦士の斧剣】
「これって...」
「バーサーカーの剣だよ」
「どうして...!? コピー対策はしたのにっ!!」
「確かに、俺も最初はやろうとしても駄目だったさ」
士郎はそう言って、BBから渡されたカードを見せつける。種明かしをすること、ロー・アイアスを展開していた時まで遡る。
『おまたせ! 他からは見えてないよね?』
「勿論、できるだけ見えないように色を濃くした!」
『設置型に変えて、私が前に出て稼ぐ。その間にこっそり触れておいたアイツの武器を投影してて!』
「ほら、カードだ。こっちは無理だったが...何か裏技でもあるのか?」
拓未は士郎からカードを受け取ると、能力の一部が開放される。これによって簡易の魔術・魔法も"含めて"、一時的に開放される。
『"クリエイト"』
【
「その腕輪は...なるほどな」
『コイツで今の能力の権利を移譲して、っと。立香ちゃんのこと、少し任せたよ』
〘ピコン♪〙
「ブッ飛ばしてやれ、一時!!」
『さぁ、実験を始めようか?』
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「BB、アンタの誤算は"アイツを甘く見た"ことだ。誰かの命がかかったときの一時は、本当に凄いぞ? まあ...それで自分をボロボロにしちまうのは、直してほしいけどな」
「そんな、嘘、嘘、ウソ...ッ!? こんな奴が私よりも信頼されるなんて...!!」
「アンタの事情は分からないけど....数ある内の
『アーチャー...
拓未からの救援要請を聞くと、そこからは早かった。大きな剣を片手に、そして憑依経験により武器を通してバーサーカーの技術だけでなく怪力さえも再現する。
「待たせたな!」
『遅い...って...の』
カシュンッ!
〘ニンジャ! コミック! ベストマッチ!! Are you ready?〙
『ビルド..アップ..!!』
〘忍びのエンターテイナー!ニンニンコミック!イェーイ!〙
ハザードトリガーを外し、ベルトに装填されていた2本のボトルを入れ替えて再変身。紫色の忍び服、黄色のパーカーとスリットを交互に織り交ぜたような姿へと変わる。ちょっと露出が目立つが、目はハッキリと理性を取り戻していた。
『
「今の俺達なら、負ける気がしない!!」
――――グルォォオオオオオオッッ!!
「せいっ!!」
ガガガガンッ! ガキンッ!
「((まずは5連撃))」
[グガァァッ!!]
『させない!』カチッ!
〘カクレミノジュツ! ドロン!〙
ボンッ! バキィッ!!
[――――?]
「こっちだ、デカブツ!!」
ガンッッ!
[グォッ!?]グラッ...
〘鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!〙
『決めるよ、アーチャー!』
「ああ、ついて来いマスター!」
士郎は全集中で剣を構え、拓未はベルトのハンドルを勢いよく回す。バーサーカーの足元から突然、白いグラフ"標的固定装置"が展開されて拘束される。
〘レディ...ゴー! ボルテックスフィニッシュ!!〙
『はぁぁぁ...やぁっ!!』
【ラビットタンク/ボルテックフィニッシュ】
[ォォオオオオオオッッ!!?]
拓未が必殺技を当ててもなお、まだ倒しきれない。ハザードを解除した今、レベル差による火力不足がここに出て来る。
――――だが、本命はこっちだ
「ナインライブズ...ブレイドワークス!!」
【
ズバァッ!!
バーサーカー、大英雄ヘラクレスの九連撃の斬撃を、士郎は再現してみせた。致命傷を負ったヘラクレスは、光の粒子と化しながらも最後に二人を交互に見る。
――――見事だ
シュゥ....
「ふぅ...次に会うときは、一対一でやろう。バーサーカー」
「勝った...の?」
「――――」『――――』
立香の言葉に、拓未と士郎は互いに向き合う。
『「ああ、勝ったよ(勝ったぜ)!」』
「無事で良かったーーー!!」
『うわっ!? もう..いきなり抱きついたら驚いちゃうでしょ?』
「だって...だって...!!」
「良かったじゃないかマスター、可愛い女の子に抱きつかれて・さ♪」ヒョイ
『ちょっと...!? 逃げるな! 卑怯者ぉ!!』
危機的状況から、奇跡的な勝利で生き残った3人。パーティーの打ち上げのように、ふざけ合う光景は和ましい。
ただ一人を除いて....
「認めません...こんなの
『...ああ。でも、これはゲームじゃないよ』
「...!? 人間は都合のいい言葉ばっかり、自己中ですよパイセン!! こうなったら、私も手段を選びません。アナタさえ手に入れば他は要らない...嫌われてでも、マスターが傍に居てくれるのなら!!」
『!?』
「お、おい、なんかヤバくないか? マスター!」
「もう、何がなんだか...」
逆鱗に触れたのか、殺意とはまた違う"強い狂気"を放つBB。バーサーカーには奇跡的に勝てたが、それ以上の強さを持つ彼女が戦う姿勢を取ろうとしている。一難去ってまた一難、今度こそ助からないのだろう...
BANG!!
「!?」
『(今のは...)』
「モウカギツケラレマシタカ....あ、ごめんなさ〜い♪ 余りにも理不尽過ぎて、ついキャラ崩しちゃいました。BBちゃん、反・省・です♡」
その危機に、一発の"魔弾"がBBの頬を掠める。彼女は舌打ちと何か小言で言っていたが、いつも通りのBBへと戻る。
「今回は水に流しますけどぉ〜☆
次回からは許しませんからね?」
ズズズ...
「行ったか...危なかったな、マスター」
「こ、怖かったよぉ...」ガクガク
『同感だよ、横槍が無かったらマズかった』
理由は分からないけど、確かに私のことを"マスター"と言っていた。でも、サーヴァントでも"リターナー"としても仲間にした覚えはない。それに、あの様子だと"黒幕"というわけでもないと思う。
『
「あの...」
『ごめん! どうしたの、立香ちゃん?』
「もしよかったら、一緒に友達を探してくれませんか? マシュが、私みたいに何処かで迷ってるはずなんです!」
『...』
「マスター」『分かってるよ』
確かに分からないことだらけだけど、1つだけ分かってることがある。今、目の前で助けを求めている人が居ることだ。
『それじゃあ、一緒に探そっか?』
「あ...よろしくお願いします!」
私達の旅路は、こうして新たなスタートを切った。
熱が入って、予定よりも長くなった〜!
予定では、2度の戦闘する予定だったんですけど...仮にも、あの危険地帯イベを軽い戦闘にさせたくないですし。なすびちゃんに悪いけど、次回登場になりますね。