ウマ娘~プロキオン狂騒曲~   作:カニ漁船

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軽い紹介


これがプロキオン!

「さぁ!ウマ娘ちゃ……トレーナーさんからのお仕事のためにもしっかり頑張りますよ~!」

 

 

 みんなオッスオッス!デジたんことアグネスデジタルです!今あたしはハンディカメラ片手にトレセン学園の廊下を歩いています!……あっ待って待って、これにはちゃんとした理由があるんです。だからその手に持った携帯を今すぐ下ろしてください。

 事の始まりはそう、昨日あたしが所属しているチーム、プロキオンの練習が終わってからのことでした……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『チームの紹介PVの映像……ですか?』

 

 

『そうだ。その映像を撮る役目をデジタル、お前にやってもらいたい』

 

 

 チームの練習が終わって全員が帰路につこうとしている時あたしだけトレーナーさんに呼ばれました。曰く、チームの紹介PVに必要なメンバーのインタビュー映像をあたしに撮ってもらいたいとのこと。

 そんな役得!……もとい、重大な役目をデジたんがやってもいいのでしょうか?そう疑問に思ったのもつかの間、トレーナーさんがあたしに任せようとした経緯を教えてくれました。

 

 

『普通に撮る分だったら他の奴らでもいいんだが、今回の趣旨は学園外の人達に向けたチームの紹介PVだからな。知識量でお前に勝るウマ娘はいないし、なんだかんだインタビューも真面目にやるだろ?』

 

 

『そりゃ、知識量はそれなりに自信ありますけど……。トレーナーさんが撮らないんですか?』

 

 

『俺は用事があるからな。後は同じウマ娘同士の方が気が楽だろ』

 

 

 まぁトレーナーさんの意見には一理ある……というより百理あります。やはり同じウマ娘同士の方が楽になって受け答えできるからという配慮でしょう。後知識量に関してはあたしもそれなりに自信があります。それを受けての大抜擢……。ならば!

 

 

『お任せを!トレーナーさんからの信頼……!見事に答えてみせますよ!』

 

 

『おう、頼んだぞ。期限は特にないけどできるだけ早めだと助かる』

 

 

 そして別れの挨拶を告げてあたしは部室を後にしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな経緯があってあたしは今学園の廊下をハンディカメラ片手に歩いているというわけです!決して、決して!やましい気持ちがあるわけではありません!ウマ娘ちゃんには誠実に!YES!ウマ娘ちゃんNO!タッチ!

 そんなわけでまずは1人目です。すでにこの空き教室にその人物を呼んであります。あたしが1人目に選んだのは……。

 

 

「デジタルさんどうしたの?呼ばれたから来たんだけど……」

 

 

 チームの清涼剤!オフサイドトラップさんです!

 

 

「すいませんオフトラさん!急にお呼び出ししてしまって!」

 

 

「うん。それは別にいいんだけど……。そのカメラは?」

 

 

 いまいち要領を得ていないオフトラさんにあたしは今回の趣旨を説明する。オフトラさんは分かってくれたみたいで、

 

 

「そうなんだ!うん、それじゃあよろしくねデジタルさん」

 

 

と笑顔で言ってくれました!フオオォォ!オフトラさんの笑顔頂きましたぁ!

 待て、落ち着くんだあたし。まだ1人目だ。こんなところでくたばるわけには……ッ!

 

 

「だ、大丈夫デジタルさん?具合が悪いなら後日に回した方がいいんじゃ……?」

 

 

「大丈夫です……ッ!や、やれます!」

 

 

「そ、そう?あんまり無理しないでね?」

 

 

「ヒュッ」

 

 

 アアァァァァアア!オフトラさんの優しさが五臓六腑に染み渡るぅぅぅぅぅ!無理、しゅき!

 ……これ以上話を脱線させないためにもインタビューに移りましょう。あたしはカメラを回します。

 

 

「じゃ、じゃあ!まずは簡単な自己紹介からお願いします!」

 

 

「あ、は、はい!チーム・プロキオンに所属しています、オフサイドトラップです!好きなものはサッカーで、見るのもやるのも好きです!趣味は……サッカー観戦かな?サッカー一色だね、私」

 

 

 オフサイドトラップさん。身長162cmで赤茶色の髪を肩まで伸ばしたウルフカットのウマ娘ちゃん。真面目で大人しい性格、自分から目立つことはそうそうないです。スタイルは平均的ですね。学内ではスズカさんやスズカさんつながりでスピカのメンバーと一緒にいるのをよく見かけます!後はブライアンさんとかローレルさんと一緒にいるのを見かけますね。

 そんな彼女と切っても切り離せない関係にあるのはやはり屈腱炎でしょう。

 ウマ娘ちゃんにとって不治の病とまで言われる屈腱炎を3度発症しても諦めることなく走り続け、秋の天皇賞を見事勝ちました!まぁ勝った後ひと悶着あったんですが……それは語らなくてもいいでしょう。気分のいい話でもありませんし。

 あたしはオフトラさんにインタビューを続けます。

 

 

「オフトラさんはチームのまとめ役になることが多いですよね」

 

 

「アハハ……。多いっていうかなんというか……。私がまとめざるを得ない状況が多いっていうのが正解かな?あ!べ、別にキングス先輩やシービー先輩を悪く言ってるわけじゃないよ!?」

 

 

「だ、大丈夫です。ちゃんと分かってますので」

 

 

 実のところ、プロキオンのメンバーは結構我が強いので真面目な性格のオフトラさんがまとめ役になってしまっている、というのが正解です。え?お前は人のこと言えないだろって?ハハッ。

 

 

「そうですねぇ。尊敬しているウマ娘ちゃんについて教えてもらっても?」

 

 

「尊敬している……。やっぱりテンポイント先輩ですね!私が諦めずに走り続けられたのも、先輩に勇気づけられたからだから!」

 

 

「分かります!すっっっっごく分かります!」

 

 

 ここは1つ語りたくなるのがオタクの性ッ!しかし、しかし!インタビューの時間には限りがあるのでここは涙を呑んで我慢します!

 

 

「オフトラさんが思うプロキオンのいいところとは?」

 

 

「プロキオンのいいところ……。何事にも一生懸命、絶対に諦めない信念を持っていることかな。どんな苦境に立たされても諦めない!それがプロキオンのいいところだって思ってます!」

 

 

 その言葉にあたしは同意するように頷きます。実際そうですし。ウチのリーダーがいい例です。

 そこから何個か質問をした後、聞き終わったのであたしはカメラの電源を一旦切りました。そんなあたしにオフトラさんが遠慮がちに聞いてきます。

 

 

「ちなみにだけど……なんで私が一番最初だったの?」

 

 

 近ッ!いい匂いがするッ!……じゃなくて。

 

 

「安ぱ……オフトラさんが一番槍に適してると思ったので……」

 

 

「……まぁ他のメンバーのこと考えたら私が一番安牌だよね。シービー先輩はどこいるか分からないし、キングス先輩は素直に応じるか分からないし」

 

 

 オフトラさんの自嘲気味な笑みに、あたしは引き攣った笑みを浮かべるだけでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オフトラさんはインタビューも終わったということでお帰りになられました。あたしは次の人を呼び出して今はそれ待ちです。時間的にそろそろだと思うんですが……。

 と、考えていたら早速扉を開けて現れました!

 

 

「デジタル?PVのためのインタビューって聞いてきたんだけど」

 

 

 〈奇跡のウマ娘〉ケイエスミラクルさんです!ぐああぁぁぁぁ!顔がいい!イケメン!浄化される!

 ……ハッ!?イカンイカン!ミラクルさんが心配するような目で見ている!尊死しそうになっている場合じゃねぇ!あたしはカメラを回す。

 

 

「す、すいませんミラクルさん。自己紹介をお願いできますか?」

 

 

「えっと、まずは自己紹介からだね。おれはケイエスミラクル。トレセン学園の高等部に所属しているよ。主にスプリントとマイルを主戦場にしてるかな」

 

 

「マイルなのはデジたんと同じですね。デジたんはスプリントじゃなくて中距離ですけど」

 

 

「そうだね。おれはどっちかというとスプリント寄りだからカレンと一緒かな?」

 

 

「ミラクルさんが思うプロキオンのいいところは?」

 

 

「1人で目標に向かうんじゃなくて、チームのみんなで目標に向かって一丸になれるところかな。結束力だったら他のチームに負けない。おれはそう思ってる」

 

 

 そこから何個か質問して、聞き終わった後あたしはカメラの録画を止めました。最後にお礼を言ってミラクルさんと別れます。別れ際、

 

 

「ありがとうデジタル。PVの完成楽しみにしてるね」

 

 

最後に微笑みながら教室を後にしたミラクルさんを見て、あたしは燃え尽きました。顔が良すぎんだろ……ッ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 燃え尽きた状態から何とか復活したあたし、デジたん。そのままどんどん安ぱ……都合のつく人をお呼びしてインタビューをしていきました。

 カレンさんとか。

 

 

「はーい、カレンチャンでーす!世界をカワイイで包むことが目標でーす!みんなウマスタのフォローよろしくねっ!」

 

 

「カレンチャンカワイイ!」

 

 

「あはっ、ありがとうデジタルさん!」

 

 

「……ハッ!カワイイに取り込まれるところでした……ッ!恐るべしカレンさん!気を取り直して……プロキオンに入った理由はなんでしょう?」

 

 

「ここならカレンのカワイイを世界に広められると思ったからかな?ホラ、ここって積極的に海外遠征もやってるでしょ?」

 

 

「そうですね。デジたんも海外で走りましたし」

 

 

「カレンのカワイイをもっとも~っと広めるならこのチームしかない!って思ったからかな!それがプロキオンに入った理由!……本当の理由は違うけど」

 

 

 ……最後の部分は後でカメラに入ってないか確認しましょう。

 次にツヨシさん。

 

 

「ツルマルツヨシです!何事にも全力で!それがモットーです!……ゴホッ!ゴホッ!む、むせました」

 

 

「だ、大丈夫ですかツヨシさん」

 

 

「だ、大丈夫です!ツヨシ、元気!なんでも聞いてください!……ゴホッ!」

 

 

「じゃあ、プロキオンはどんなチームだと思っていますか?」

 

 

「プロキオンはみんなのために頑張れる素敵なチームだと思ってます!私は身体があんまり強くないので迷惑を掛けることも多いんですけど、そんな私にみなさん一生懸命になってくれます!本当に本当にありがとうございます!」

 

 

「ぐああぁぁぁぁ!ツヨシさんの笑顔が眩しいぃぃぃぃぃ!」

 

 

「だ、大丈夫ですかデジタルさん!?」

 

 

 

 ……と、まぁ。何度か死にかけながらもなんとかインタビューを終えることができました。

 息も絶え絶えになりながらあたしはとある人に連絡をしました。ただ、この人は用件なしに呼び出しても応じてくれないと思ったので用件も添えて。そしたら来てくれるとのことです。

 待つこと数分。その人が扉を開けて入ってきました。

 

 

「おデジ、インタビューは手短にお願いするし」

 

 

 その人物は、テンポイントさんの妹さんにして<障害レースの貴公子>ことキングスポイントさん!175cmというプロキオン一の高身長にナイスバディ!茶髪のショートヘアにタレ目ではあるけれどどこか勝気な、子供っぽい雰囲気を漂わせるアンバランスさがいい!しかもテンポイントさんと同じイケメン系美少女!しゅきぃ……。学内ではテンポイントさんを特に慕っているウマ娘ちゃん達と一緒にいるのをよく見かけます。本人は他の人と交流を取ろうとしないのか積極的に関わりに行くことはあんまりないですね。

 素行はあまり良くありませんが、悪いことをしたらきちんと謝りますので根は素直な良いウマ娘ちゃんだとというのがあたしの調べです。

 

 

「おーい?おデジー?しっかりするしー?」

 

 

 キングスさんに頬を叩かれて意識が戻りました。気を取り直してキングスさんにインタビューしていきましょう!

 

 

「まずは簡単な自己紹介からお願いします」

 

 

「キングスポイント。好きな人物はお姉、嫌いな人物は記者連中全員。見つけ次第蹴り飛ばしてやるし」

 

 

「あ、あはは……」

 

 

 じ、事情を知ってる身からすれば強く言えません!でも好きな人物に姉を上げるあたりお姉ちゃん大好きっ娘!可愛い!デジたんポイント+1万点!

 何個か質問した後、あたしはキングスさんに気になってることを質問しました。

 

 

「ぷ、プロキオンに入った理由をお尋ねしても?」

 

 

「愚問だし。お姉がいるところがあたしのいるところだし。それ以外に理由はないし」

 

 

 本当にお姉ちゃん大好きっ子なのが分かります!美しき姉妹愛!デジたんポイント+10万点!

 

 

「……でも、それだけじゃないし」

 

 

「と、言いますと?」

 

 

 キングスさんは恥ずかしそうに顔を赤くしている。ちょ、何ですかその表情!可愛いが過ぎる!

 

 

「プロキオンは、こんなあたしにも良くしてくれてるし。だから、プロキオンに居残るのは……みんながいるからって、ちょっと、思ってる……」

 

 

 キングスさんはそれだけ言って、恥ずかしそうに教室を去っていった。取り残されたあたしは。

 

 

「は?可愛すぎんか?」

 

 

 尊みで死にかけた。キングスさん、デジたんポイント+1億点。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ーい、……タルー?」

 

 

 ……誰ですか?デジたんを呼んでいるのは。というか、デジたん何してたんでしたっけ……?目を開くとそこには……

 

 

「あ、起きた。チームの紹介PV撮ってるんでしょ?誠司に言われたからアタシも来たよ」

 

 

シービーさんがいました……って、シービーさん!?

 

 

「カヒュッ!」

 

 

 寝起きにシービーさんのご尊顔は心臓に悪すぎる!あたしはまた倒れそうになるが。

 

 

「おっと、相変わらず面白いねデジタルは。でもアタシのインタビューがあるから寝たらダメだよ?」

 

 

 倒れそうになるデジたんを抱きかかえるシービーさん。なんですかコレ?チップいくら積めば延長できます?……じゃなくて!

 

 

「そ、そうだ!インタビューです!カメラは……ッ!」

 

 

「はい。ここにあるよ」

 

 

 カメラを手渡されたあたしは早速インタビューを始めることにしました。

 

 

「え~っと、じゃあまずは自己紹介をお願いします」

 

 

「ミスターシービー。知ってると思うけど3冠ウマ娘だよ」

 

 

 さらっと言ってのけてますけど、滅茶苦茶インパクトの強い自己紹介ですね。まぁシービーさんを表すのにこれ以上ない自己紹介ですが。

 

 

「プロキオンに入った理由を教えてもらえますか?確かシービーさんからの逆スカウトだったとか」

 

 

「ミスターとはチーム設立前から少し交流はあったんだけど……その交流でビビッと来たんだよね。この人ならアタシが望んだ走りをさせてくれる、そう思ったから自分を売り込んだってわけ。実際その通りになったしね」

 

 

「デジたんはその時のことを詳しく知りませんけど、トレーナーさんとシービーさんって交流あったんですね」

 

 

「うん。本当に少しだけどね」

 

 

「では次の質問。シービーさんにとってプロキオンはどんなチームですか?」

 

 

「常識を壊すチーム。固定概念を塗り替えるチームだね。人ができないと思っていること、無理だと思っていること。タブーを踏み抜いたと思ったら軽々と超えていく。そんなチームだとアタシは思ってる」

 

 

 これも分かります。実際シービーさんの3冠目である菊花賞は当時のタブーと言われていた常識を嘲笑うかのような戦法で勝利してますし。シービーさんは自分の思うように走った結果っておっしゃってましたけど。

 そこから皆さんに聞いた共通の質問を何個か聞いてシービーさんの番が終わりました。去り際にチラッと横顔が見えましたが……。

 

 

「顔がいい……。語彙力がない自分が情けなくなるほど顔がいい!」

 

 

 ただ、これで残すとこ後1人です!後1人はこのチームを象徴するあのお方……ッ!そう思っていると扉を開けてそのお方が入ってこられました!

 

 

「おデジー?言われたからきたでー」

 

 

 そう!チームプロキオンのリーダー、テンポイントさんです!ま、眩しい!ご尊顔が美しすぎて直視できない!あたしのような一般オタクウマ娘には刺激が強すぎる!

 ただ、これだとインタビューができないのであたしは何とか心を震え上がらせてインタビューに臨みます!

 

 

「ま、まずは簡単な自己紹介から!お願いします!」

 

 

「えらい気合入っとるなおデジ。まぁええけど。ボクはテンポイント。主に芝の中距離と長距離を専門に走っとるで。ただどっちかというと長距離寄りやな」

 

 

「プロキオンって実は長距離走れるウマ娘ちゃんが少ないんですよねぇ」

 

 

「そこなんよなぁ。やから誠司には今度スカウトする子は長距離ん子にしといてって頼まんと……っとと、話が横道に逸れてもうたな。好きな飲み物は牛乳、趣味は毎朝新聞を読むことや」

 

 

 テンポイントさん。チームプロキオンのリーダーにしてこのチームが奇跡を起こすチームとして呼ばれるきっかけとなったお方です!身長は161cm、腰まで伸ばしたロングヘアに日に照らされて輝いているように見えるとまで称された鮮やかな黄金色の髪!そしてテンポイントさんの異名<流星の貴公子>の由来にもなっているトレードマークの白い髪の流星!スレンダーかつその中性的な容姿から虜にされたファンは数知れず!国内どころか世界にもその名を轟かせているお方!学内には非公式の親衛隊もいるとか!

 デジたんの調べによると、若い年代と女性のファンが多いらしいです。生活態度も非常に真面目で先生からの信頼も厚い、成績も常に優秀だとか。完璧超人ですね。後は筋金入りの負けず嫌いでどんな勝負でも勝つまで挑んでます。トレーナーさんに将棋やチェスを挑んでは返り討ちにされていますが。

 

 

「チームに入ったきっかけ……はそもそもプロキオンはトレーナーさんとテンポイントさんが設立したチームですしね」

 

 

「やな。当時ボクを担当しとった誠司が実績を認められて、他ん人から推薦があったからプロキオンを設立したっちゅう流れやからな」

 

 

 正直、お2人の出会いの話とかすごく興味がそそられるんですが、絶対に横道に逸れるので我慢します。

 

 

「では、テンポイントさんはプロキオンをどんなチームだと思ってますか?」

 

 

「せやなぁ……。一人のためにみんなで頑張る、結束力の強いチームやと思っとる。奇跡を起こすチーム言われとるけど、ボクらはただみんなでがむしゃらに頑張っとるだけやからな。その結果が、ファンが言う奇跡に繋がっとるチーム。ボクはそう思うとるで」

 

 

 その後何個か質問し、インタビューも終わったのであたしは一安心します。な、何とか完遂しましたよ!トレーナーさん!あ、あたしの分は後日やるみたいです。

 そう思っていると、不意にテンポイントさんがこちらに近づいてきました。え?な、なんですか?もしかしてデジたん何かしちゃいました?

 

 

「誠司からのお仕事お疲れさん。偉いで~おデジ」

 

 

 微笑みながら頭を撫でてくれました……

 

 

「ミ゜ッ!!」

 

 

「だ、大丈夫かおデジ!?おデジ?おデジー!」

 

 

心配そうにのぞき込んでいるテンポイントさんの表情を最後に、あたしの意識はなくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 すでに夜も更けていい時間になってきている。俺はデジタルから貰ったデータを確認していた。

 

 

《は?可愛すぎんか?》

 

 

《カヒュッ!》

 

 

《ミ゜ッ!!》

 

 

 ……デジタルの奇声が、とんでもない頻度で入っている。分かっていたことだが。

 

 

「……編集で誤魔化すか」

 

 

 幸いインタビュー部分は無事だ。特に問題はない。任せて良かったと思ったのと同時、アイツの命は良く持ったなと思わずにはいられなかった。




秋アニメ終わっちゃう……。うまゆるずっとやってくれ。
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