艦隊これくしょん the last aegis 作:明日をユメミル
国連軍地上部隊は第1、第2航空機動艦隊に守られながらそれぞれの担当場所へと向かっていた。
既に各機動艦隊の前衛が敵と接触し交戦状態に突入、その間に地上を載せた揚陸艦は国防海軍と米第7艦隊に守られながらオアフ島とモロカイ島へと向かう。
「対空、対水上戦闘!」
オアフ島とモロカイ島沿岸で待ち受けていた敵泊地棲姫以下の姫級と鬼級、更には数だけは多い下位個体が次々と現れた。
「攻撃初め!」
各護衛艦隊は攻撃を開始した。次々と襲い掛かる深海棲艦に損害を負いつつも護衛艦隊は地上部隊を載せた揚陸艦を守り抜く。
そんな中で、マウイ島上陸を担当する国防陸軍地上部隊を載せた6隻の揚陸艦は国防海軍に守られながらマウイ島へ向けて前進を続けた。
「そろそろだな」
国防海軍地上部隊の護衛艦隊旗艦『たちかぜ』の艦長は腕時計で時間を確認する。
「艦長、レーダー感あり」
「敵か?」
「はい。方位350より接近!」
「よし、対水上戦闘用意!」
護衛艦隊は対水上戦闘配置に就き、揚陸艦を後方に下げた。
「対水上戦闘用意よし!」
「攻撃始め!」
艦隊はマウイ島から向かってくる敵の迎撃に入った。彼らの役割は敵の目を引き付けるための囮であるため、護衛艦隊は派手に動き回る。
「バーク姉さん、艦隊が攻撃を開始した」
「時間通りね。国防軍が敵を引き付けてる間に後ろに回り込んで」
先行していたC-130H+が高度を下げる。
今回の作戦で第3機動艦隊は国防海軍護衛艦隊がマウイ島の敵戦力を引き付けている間に敵部隊の後方に回り込み、敵艦隊を島から遮断し包囲するのと上陸地点の確保が作戦である。
「間も無く降下だ、全員降下準備!」
機体が水平飛になり、機体が低空飛行入る。ハッチが開かれ、外からの風が入り込んできた。
第3機動艦隊の全員がパラシュートを背負い降下態勢に入る。
『降下開始!』
ランプが赤から青に切り替わると同時に、全員が一斉に走り出し海上へと滑り込む様に降下していく。
「行け行け行け!!!」
1人1人が海上に無事着水し最後にクリスが降下し着水するとC-130H+は全速力で離脱していく。
「よし、全艦作戦開始よ!」
第3機動艦隊は2手に分かれた。
バークを旗艦とする対水上部隊は敵艦隊へ向けての攻撃態勢に入った。
「ジョン、用意は良い?」
「何時でも良いぞ」
お互いに艤装を展開し攻撃準備を終える。
「よし、トマホーク攻撃開始!」
「一斉に撃ち方!」
バークとジョンはVLSから装填している分のトマホークを連続して撃ち出した。
「私も行くわよ!」
アイオワも16インチ砲による砲撃を開始する。
ミサイルと砲弾は敵艦隊へ降り注ぎ、戦艦級や巡洋艦級を次々と撃破していく。
「まだまだBattleshipの時代は終わらないわ!」
アイオワは16インチ砲による弾幕射撃を行い、その間を第6駆逐隊と第7駆逐隊が突撃して魚雷攻撃を見舞う。護衛艦隊も第3機動艦隊対水上部隊と共に包囲の輪を狭めていく。
「やってるな向こうは」
クリスを旗艦とする第3機動艦隊上陸支援隊は正面に見えるマウイ島ビッグビーチへ向かう。
「こっちもやるぞ!トマホーク攻撃開始!」
クリスのVLSからもトマホークが撃ち出され、ビッグビーチに降り注ぐ。
「来たぞ瑞鶴、ホーネット!」
「来たわね!」
「任せて!」
ビッグビーチ攻撃の直後、島から敵の航空部隊が迫ってくる。第3航空機動艦隊の航空戦力を担う瑞鶴とホーネットは迎撃機を次々と出撃させる。
零戦とF6Fヘルキャットの戦闘機部隊は敵航空隊へと迫り、互いが入り乱れる激しい航空戦へと突入する。
「今のうちだ!出来るだけ撃ち込め!」
クリスはトマホーク攻撃から艦砲射撃に切り替える。クリスと秋月と照月は島への艦砲射撃を行い、涼月、初月は防空を担当する。
3艦から放たれる砲弾は決して大きくは無いが、クリスが事前に飛ばしたヘリが上陸予定地点に居る敵を捕捉しデータを送っているため精密砲撃が出来る。
「fire!」
「撃ち方始め!」
「撃て!」
5インチ砲と長10サンチ砲による攻撃が始まった。秋月と照月は発射速度を生かして弾幕射撃、クリスは命中精度とデータリンクを使って精密砲撃で上陸予定地点の敵を排除していく。
そして作戦開始から2時間、第3機動艦隊対水上部隊が敵艦隊を引き付けているうちにマウイ島沖へたどり着いた揚陸艦6隻が上陸用舟艇や戦車揚陸艇を発進させ、上陸作戦が開始された。
続く
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