艦隊これくしょん the last aegis   作:明日をユメミル

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第22話

時雨の新車であるスカイラインジャパンの初ドライブに付き合う事になったクリス。

市内の幹線道路をターボエンジンを吹かしながら走る車内でクリス達はドライブを楽しんでいた。

 

 

「うわぁー!速いっぽい!」

 

「うん!よく走るね!」

 

「風が気持ちいいな!」

 

 

春から夏にかけての季節のため、窓から入ってくる風が心地良く、しかも天気は雲も無い快晴のため絶好のドライブ日和であった。

 

 

「時雨、ちょっと聞いていいか?」

 

「何だい?」

 

「どうしてこの車買おうと思ったんだ?正直に言うと、あんまりお前のイメージには合わない気がするんだが!」

 

「丁度1ヶ月前くらいに、近くのディーラーで試乗したらハマっちゃってね!運命って言うのかな?これしかないって思って、その場で即決しちゃったんだ!」

 

「成る程!で、これからどう弄っていくんだ?」

 

「そうだね……やっぱり足回りを強化して、マフラーも変えるよ。後からバケットシートと4点式シートベルト入れて、ホイールもマグネシウムの奴を着けようかなって考えてる!」

 

 

 

時雨は嬉しそうに語る。

 

 

 

しばらく走っていると高速のインターが見えてきた。

 

 

「高速に乗るのか?」

 

「うん。東京まで行こうかなって思ってる」

 

 

時雨はそのまま車を走らせてインターに入って、料金を払うと高速に入った。

 

 

「じゃあ此処から飛ばすよ!」

 

 

シフトを5速に合わせてアクセルを踏み込むとスカイラインは一気に加速し、制限速度80キロに達する。

 

 

 

 

 

それから幾つかのサービスエリアを経由した後、東京へと入った。

インターから一般道へ降りると、東京の観光地巡りを始める。

 

 

「さて、何処に行く?」

 

「東京タワーに行くっぽい!」

 

「東京タワーか………一度行ってみたかったんだ」

 

「了解」

 

 

行き先が決まり、東京タワーへ直行する。

 

 

 

 

そして………

 

 

「おぉ~………これが東京タワーか」

 

 

目的地に到着し、東京タワーを見上げるクリス。

 

 

 

「全長333メートル。キティホーク級並みか……」

 

 

タワーの高さを空母に例えるクリスはスマホで写真を撮る。回りに居る観光客が大型のフィルムカメラを構えてる中でスマホを構えているクリスとの間で時代が感じられた。

 

 

ある程度写真を撮り終えると次に何処に行くかを話し合う。

 

 

「渋谷にでも行ってみる?ここから近いよ」

 

「そう言えば鈴谷が最新のファッションがあるって言ってたっぽい」

 

「じゃあ行ってみるか」

 

 

東京タワー見学を終えて、今度は渋谷へと移動する。

 

 

「人が多いな」

 

 

車を有料駐車場に停めてから徒歩で渋谷区に入るなり人の行き来が多くなった。

人の波に飲まれそうになるが、はぐれないよう3人は手を繋ぐ。

 

 

「うぅ……」

 

「大丈夫か夕立?」

 

「うん。でも少し苦しいっぽい」

 

「この先に広い場所があるからそこまで我慢して」

 

 

なんとか人混みから抜け出そうと、先にある広場に向かって進む。

 

 

 

「はぁ……」

 

「やっと出れたね」

 

「疲れたっぽい……」

 

 

なんとか人混みから抜け出し、広場のベンチに座り込む3人。

 

 

「しかし東京ってのは広いな。ニューヨーク並みだな」

 

「首都だからね………」

 

 

 

暫く休憩していると、皆の腹が鳴った。

 

 

 

「そう言えばお昼食べてなかったね」

 

「うん。何処かに食べに行く?」

 

「賛成」

 

 

昼飯を摂るため移動しようとした時………

 

 

「待てぇ!!」

 

 

ふと後ろから怒号が聞こえてくる。後ろを振り替えると、顔に切り傷がある如何にも悪人面の背広着た男が走りながら、2人の男に追われてる。

 

 

「うるせぇ!!」

 

 

バァン!バァン!

 

 

「来るな!」

 

 

大声を挙げる男は懐から拳銃を取り出し、背後の2人に向けて発砲する。

 

 

「拳銃!?」

 

「2人とも!頭伏せてろ!」

 

 

クリスは時雨と夕立を伏せさせる。

 

 

 

「来るなぁぁぁ!」

 

 

バァン!バァン!バァン!

 

 

「銃を捨てろ山田!」

 

 

追いかけてきていた男2人はどうやら刑事のようで、懐から拳銃を出して、そのうちのサングラスを掛けた1人が上空に向けて1発威嚇で発砲する。

 

 

 

「諦めろ山田!逃げ場は無いぞ!」

 

「やかましぃ!!」

 

 

男はまた拳銃を発砲し走り出す。

 

 

「逃がすか!」

 

「クソ!こうなったら!」

 

 

すると男はあろうことか、夕立を無理やり立たせ、拳銃を突きつけた。

 

 

「ぽいっ!?」

 

「夕立!?」

 

 

突然人質にされた夕立は何が起こったのか分からず唖然となる。

 

 

「クソ!人質とりやがった、どうする?」

 

「下手に手出しできんな………ん?て言うかあの人質……夕立じゃないか?」

 

「ん?……本当だ。あのヤロウ、よりによって夕立を人質にとるなんてな」

 

 

 

刑事2人はどうやら夕立の事を知っている様子であり、少しだが険しかった表情が緩くなった。

 

 

 

「なんだ?夕立と知り合いかあの2人は?」

 

「あれ?あの2人…」

 

「時雨も知ってるのか?」

 

「あ~………………思い出した!」

 

 

 

 

時雨がそう発した瞬間…

 

 

「ギャァァァァァァァァ!助けてくれぇぇぇぇ!!」

 

 

拳銃を持っていた男の声が響き渡る。

ふと見ると、夕立が男に馬乗りになり、まるで警察犬のように男の腕に噛みついていた。

 

 

「この野郎、手間掛けさせやがって!」

 

「夕立を人質に取ったのが運の尽きだったな」

 

 

刑事2人は夕立を落ち着かせると、男を立たせて手錠を掛ける。

 

 

「おぅ、大丈夫か時雨に夕立!」

 

「大丈夫っぽい!」

 

「僕は何ともないよ」

 

「そうか。ところで其処に突っ立ってるのは新顔か?」

 

「うん。アメリカから来た新しい仲間さ。クリスって言うんだ」

 

「そうか。じゃあ調書取りたいから署まで来てくれるか?」

 

「うん」

 

 

 

クリス達はその刑事達と共に近くの警察署へと向かった。

 

 

 

 

 

 

続く




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