艦隊これくしょん the last aegis   作:明日をユメミル

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第40話

横須賀鎮守府に帰還してから数日が経過した。W島攻略から始まった反抗作戦、クリスが留守中に行われた当作戦はW島の攻略は成功したものの、睦月型駆逐艦『如月』が行方不明となる損害を受けたが、今のところ作戦は順調に進められている。

 

 

そんな中、再びクリスに対して新たな作戦が舞い込んでくる。

 

 

「オ1号作戦……」

 

 

クリスは手渡された封筒の中から書類の内容を確認する。

 

 

「小笠原諸島奪還……つまり上陸作戦が行われる事なのか?」

 

「そうだ。此処にも書いてあるが小笠原諸島は現在、深海棲艦の日本列島侵攻の最前線基地となっている。今回の反抗作戦の要であるMI攻略に際して、小笠原諸島は距離や地理的にも本格的な最前線基地となり得る」

 

「たしかにミッドウェーから3900キロ離れてるが、戦闘機や我々の航続距離範囲内だ。最前線基地とするには最適だな。で、この作戦で俺は何を?」

 

「敵状偵察だ」

 

「偵察?小笠原諸島はいくつかの島がある、それを全て調べあげるのか?」

 

「いや、今回の上陸作戦で父島と母島上陸のための橋頭堡に設定されている嫁島と言う島の敵状を調べて欲しいんだ」

 

 

 

長門が指差した地図に書かれている嫁島とは、父島から北に60キロの地点にある小さな島である。添付されていた嫁島を写した航空写真には島の南端に黒い靄が掛かっている所がある。

 

 

「これは敵の拠点か?」

 

「恐らくな。艦艇や航空機の姿が無い事を考えると港湾型や泊地型が居座っている可能性は低い」

 

 

此処に来てクリスは長門の言いたいとしている事を悟った。

 

 

「成る程………俺にこの靄の中身を調べて来いと言う事か?」

 

「そうだ」

 

「分かった。だが偵察となると俺1人じゃ無理だ。陸戦、尚且つ特殊作戦任務をこなせるサポート役がもう1人必要になる」

 

「心配ない。そう考えて既に手配はしてあるさ」

 

 

そう言うと、作戦室のドアが開かれる。

 

 

「長門殿、お呼びでありますか!?」

 

 

やって来たのは黒い軍服と制帽を被り、白い肌を持つ艦娘だった。

 

 

 

「クリス、紹介しよう。彼女は国防陸軍から海軍に出向している『あきつ丸』だ」

 

「陸軍?」

 

 

あきつ丸と紹介されたその艦娘の服の襟を見てみると、国防陸軍徽章が縫い付けられており、よく見れば他にもいくつかの徽章がある。

 

 

「彼女は国防陸軍のレンジャー、空挺、冬季遊撃レンジャー課程、そして我が海軍の海上機動歩兵教育課程を優秀な成績で卒業している」

 

「成る程。期待できそうだな」

 

 

そう言うとクリスはあきつ丸の前に出る。

 

 

「駆逐艦クリス・カイルだ」

 

「あきつ丸であります!此度の任務、よろしくお願いいたします!」

 

 

クリスとあきつ丸は握手を交わす。しかしクリスは彼女との握手で、長門が話していた彼女の実力について実感した。

 

 

(凄い握力だ……)

 

 

あきつ丸はその白い肌に華奢な体つきからは想像できない程のパワーがある。

 

 

「長門、作戦開始は?」

 

「3日後だ」

 

「3日か……分かった。それまでに準備は整えておく。あきつ丸」

 

「はっ!」

 

「よろしく頼むぜ」

 

「はい!」

 

 

 

2人はそのまま作戦室から退室していった。

 

 

 

そしてその足で、早速訓練に入った。

 

 

「取り敢えず時間が無い。お互いの技能の確認をしておこう」

 

「はい!」

 

 

3日と言う限られた時間で任務遂行に向けての訓練。お互いに技能は似通ってるため、基本的な技能の確認から始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

続く




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