艦隊これくしょん the last aegis   作:明日をユメミル

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第41話

射撃場に姿を表したクリスとあきつ丸。

 

 

「先ずは射撃だ」

 

「はいっ!」

 

 

2人の手には各々が使い慣れている銃が握られている。クリスの手にはHK416カービン、あきつ丸の手には国防軍の制式銃である64式小銃とは明らかに違う銃が握られていた。

 

 

「XM177E2か」

 

「はい。自分の元隊ではこれを使っておりました!」

 

 

クリスが持つHK416の原型であるM4カービンのご先祖とも言えるXM177E2。クリスにとっては骨董品レベルのクラシカルな銃に見えたが、あきつ丸のその銃の選択はある意味でクリスには都合が良かった。

 

 

「その銃なら俺の銃と使い方は基本的には同じだし、マガジンも共用が効く。この作戦にはうってつけだな」

 

 

そう言うとクリスはHK416のホロサイトの電源を入れ、30連マガジンを装着してチャージングハンドルを引き初弾を薬室に送り込むと、30メートル先にある標的に銃口を向ける。

左右両用のアンビセーフティーを親指で回してセミオートの位置に入れると、引き金を引いた。

 

 

パシュ!パシュ!パシュ!

 

 

サプレッサーにより通常よりも抑えられている銃声と共に3発の5・56ミリ弾が標的を撃ち抜いた。3発とも標的型の真ん中に穴を開けていた。

 

 

「やりますな。自分も負けていられません」

 

 

あきつ丸もXMにマガジンを装填して標的に向けて構えると3発発射した。その銃弾も標的の真ん中を撃ち抜いている。

 

 

「ライフル射撃は問題なし。次はピストルだ」

 

 

 

次に拳銃射撃に入る。

クリスはベレッタ92を取り出し、あきつ丸はM1911を取り出す。2人は各々の銃を両手で構え、弾切れになるまで射撃した。

 

 

「ピストル射撃も問題なしか」

 

 

 

一連の射撃の確認を終えて、次に行ったのは無線の取り扱いについてだ。

これについては特に大きな違いもなかったため、その次の負傷した時の応急処置の方法を確認する。

 

 

「射撃による負傷の場合は先ず傷口を塞ぎ……」

 

 

 

その後、3日間掛けて体力、判断力についての一連の確認作業を終えて、長門はお互いに任務に支障は無いと判断、そして作戦参加の承認を受け、2人は本格的に作戦に向けての準備に入る。

 

 

 

 

「今回の作戦は隠密行動が前提だ。移動手段だが目的地近海までは海軍の潜水艦を手配してある。小笠原諸島近海は敵の勢力圏内である事を考慮して嫁島の北10キロ地点まで接近させるが、そこからは遊泳で目的地にまで行ってもらう」

 

「分かった。10キロ程度なら問題ない」

 

「そして作戦終了後の回収だが、海軍のUS-1Aを使用する」

 

「飛行艇だと速度が出ないし武装も積めませんから危険では?」

 

「それは空軍のF-4が護衛に就くから心配はない」

 

「分かった。敵状に関しては状況によれば破壊も許可されるか?」

 

「飽くまでも状況によれば許可はされるかもはしれんが、今回の目的は偵察だ。下手に動いて向こうに勘付かれる可能性は低い方が良い」

 

「分かった」

 

 

 

その後も夜中までブリーフィングは続いた。

 

 

 

 

 

続く




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