艦隊これくしょん the last aegis 作:明日をユメミル
空母キティーホークから飛び立ったA-6イントルーダーの爆撃隊は父島の飛行場姫の無力化のため高高度を飛行していた。
『トールハンマー、爆撃用意』
A-6は父島上空5000メートルに到達しており、誘導カメラを作動させる。
『物々しいしな』
『生き物か何なのか分からないからな』
カメラに映っている飛行場姫は爆撃隊を見上げているが、表情は無表情のままで変化はない。
だが敵襲に気がついた飛行場姫は両手を広げ、滑走路から次々と航空機を吐き出していく。
『不味い!』
『少し早いが投下する!』
パイロットが操縦桿のスイッチを押すと、2日前の戦闘で集積地凄姫を撃破したGBU-10が投下されていく。
オペレーターが飛行場姫にレーザー光線を照射し、GBU-10はレーザーの反射を捉えて飛行場姫に向けて落下していく。
『Hit!』
投下されたGBU-10は飛行場姫の滑走路に直撃した。
『やったぜ!』
数発のGBU-10は飛行場姫の滑走路を破壊し、痛手を負わせた。
『どんどん行くぜ』
残りのA-6もMk82とMk84を次々と投下していき飛行場姫を徹底的に爆撃する。
さすがに上位個体とはいえ、大量の爆弾の直撃を受けてやがて無力化された。
『target kill!』
『こちらトールハンマー!目標撃破!しかし、直前に多数の航空機を出撃させた模様!』
『了解!』
破壊し損ねた敵航空機に関しては護衛のF-14の出番だった。
『こちらヘルファイア!FOX-3、fire!』
爆撃隊の後方に待機していたF-14の胴体下からAIM-7スパローが打ち出され、飛び上がっていた敵航空機をロングレンジで撃破していく。
しかし数が多かったためかスパローの攻撃だけでは全てを仕留めきれなかった。
『ヘルファイア!エンゲージ!』
F-14の飛行隊はそのまま敵編隊に突入し空中戦に入った。ハイパワーなTF-30エンジン2基が産み出す推力を生かし、F-14は敵機を翻弄しサイドワインダーやバルカン砲を使って次々と敵機を撃ち落としていく。
流石に最新鋭の戦闘機なだけあり、数で勝っていた筈の敵機はF-14相手に何も出来ず圧倒されていく。
「向こうは始まったみたいだな」
父島に向かっていた5航戦からもその空中戦の様子が見えていた。
「ファントムの港湾凄姫への爆撃も始まってるみたいね」
一方で港湾凄姫への爆撃に向かったF-4Jの爆撃隊は、既に爆撃を開始していた。
クルナ……クルナ……クルナ……
爆装したファントムからの急降下爆撃と低空爆撃を受けた港湾凄姫は何とか追い払おうと指揮下の軽巡凄姫や駆逐凄姫に対空砲を打ち上げるよう指示を出し、対空砲による射撃が開始された。
ハヤイ!ハヤイ!
堕チロ!堕チロ!
しかし、遷音速で飛行するF-4J相手に対空砲は中々当たらなかった。
『そんな当てずっぽうなのが当たるか!』
『お返しだぜ!』
一部のF-4JにはAGM-65マベリック空対地ミサイルが装備されており、放たれたマベリックは打ち上げられる対空砲の熱源を捕捉し駆逐凄姫に直撃していく。
痛イ……痛イ!
防御力がある駆逐凄姫からすればマベリックの威力は対した傷にはならないが、それでも小石を思い切りぶつけられる程度には感じており、更に防御力が下のイ級やロ級にとっては致命的である。
『fire!』
低空飛行で接近してきた数機のF-4Jは胴体下と主翼下に搭載してある機関砲ポットによる機銃掃射を浴びせてくる。軽巡凄姫と駆逐凄姫も万単位で飛んでくる20ミリ弾丸の大雨には堪らず顔を背ける。
『こちらコブラ、攻撃終了!RTB!』
弾薬を使い果たした攻撃隊は踵を返して、母艦に帰投していく。
ヨクモ……ヨクモ……ヨクモ!!
この攻撃で完全に頭に血が上った港湾凄姫は持てる戦力を使い水雷戦隊の生き残りを全てケータ列島へ向けて出撃させた。
「どうやら敵さんがおいでなすったようだ」
その様子をスキャンイーグルで観察していたクリスは皆にそう伝える。
「いよいよね」
「うん。やろう!攻撃隊、発艦!」
瑞鶴と翔鶴は弓に矢をセットすると上空へ向けて打ち上げた。矢は上空で零戦や流星、彗星等の航空機に変化にすると敵が向かってくる方向へ向けて飛び去っていく。
続く
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