艦隊これくしょん the last aegis   作:明日をユメミル

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第53話

海戦から再び1日が経過し、翌日の早朝0600。

 

 

「はい、何とか応急修理したから」

 

 

先の戦闘で破損した航海用、対水上レーダーの修理を終えた夕張。熱風により真っ黒に焦げていたレーダーは見た綺麗に修復されており、衛星通信アンテナの修理は後回しにされているため焦げと破片による穴が空いているままであるが何とか軍艦として機能できる程度にはなった。

 

 

「すまない」

 

「いいのよ。でも飽くまでも応急修理しただけだから、本来の性能が発揮できるかは保証できないけど」

 

「分かってる。使えればそれでいい」

 

 

クリスは修理された艤装を再び装着する。

 

 

「System start」

 

 

確認のため停止していた全システムを起動させる。イージスシステム等の中核部分は問題なく機能した。しかし破損していたレーダーに関してはやはり応急修理したとはいえ、万全ではなくHUDには多少のノイズが走っているが何とか機能はしている模様である。

 

 

「やっぱり応急修理だとこんなものか」

 

 

そう言うとクリスはその場から離れる。

 

 

「そろそろ時間か」

 

 

腕時計で時間を確認する。

 

 

オ1号作戦の第2段階である父島上陸作戦開始の時間である。米海兵隊の国防軍の上陸用舟艇や水陸両用車は父島へ向けて移動していた。

今回は米海兵隊が父島の北にある釣浜と宮之浜の2箇所へ同時上陸、二見港と大村海岸と境浦を国防海軍第1艦隊による艦砲射撃と空母キティーホークの飛行隊とハリアーによる爆撃で制圧の後、海兵隊と国防陸軍戦車隊が夜明山を制圧し島内の敵を分断する作戦がとられる。

既に父島の敵は昨日の戦闘で機能不全に陥っており、その機能を完全に奪うため、爆装したハリアーによる二見港と大村海岸の敵残存艦艇と港湾凄姫への爆撃が行われようとしていた。

 

 

『クルセイダー隊、突入!』

 

 

ハリアーの飛行隊は二見湾で二手に分かれる。二見港と境浦への同時爆撃を慣行、低空飛行により突入し爆撃態勢に入った。

 

 

『投下!』

 

 

投下された無誘導爆弾は停泊していたPT小鬼群やイ級、ロ級に次々と直撃、港湾凄姫も爆撃に晒される。

 

 

ヤメテ!ヤメテ!

 

 

爆撃を終えたハリアーに代わり後続のA-6が突入、精密爆撃が開始された。

 

 

 

『target lock!dorop ready……now!』

 

 

A-6から投下された3発のペイブウェイⅡがレーザー誘導により港湾凄姫に直撃、大爆発により港湾凄姫は跡形もなく消し飛んだ。

他のA-6も二見港と境浦一帯を徹底的に爆撃、その後、国防海軍第1艦隊が二見港に突入する。

 

 

「各艦、単縦陣!対地砲撃用意!」

 

 

第1艦隊第2戦隊旗艦『たかつき』を先頭に6隻の艦艇が単縦陣を取り、各艦のMk42速射砲が炎上する二見港と境浦へと向けられる。

 

 

「全艦、攻撃始め!」

 

 

5隻の艦が一斉に砲撃を開始。

弾薬の消費を抑えるため発射速度を遅くしているものの、ヘリからの着弾観測情報による精密砲撃により確実に敵を破壊していく。

 

 

 

 

同時に海兵隊による上陸が開始された。

 

 

 

 

 

 

 

続く




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