艦隊これくしょん the last aegis 作:明日をユメミル
父島鎮守府開設早々に起きた、海賊による採掘プラント事件。海賊側はボスを含めて十数人が逮捕、残りは海兵隊により制圧され事件は収束した。
「これが……」
岸壁に止められたクルーザーに伊勢達が乗り込んでおり、船内にに積み上げられいた押収品を確認していた、
「1万円札がこんなに………」
「ポンド・ドル・フラン・ルーブル・ルピー・ペソ・リラ・クローナ………あっ、ウォンと元もあるわ!世界中あるわね」
「はわわわっ!金……金なのです!」
「本物よね!?本物の金なのね!」
押収した物の調査名目で皆集まっていたが、本来の目的を忘れ初めて見る量の札束と金塊に驚いている。
「ねぇ、クリスは何か見つけた?」
「あぁ……見ろよ」
クリスはアタッシュケースの中身を見せる。
「これってまさか………」
「あぁ……ヤバい物だな。壁の中と船底に隠してあった。末端価格で10億……いや、50か60億は下らんだろうな。アイツらあのプラントでこんなものまで製造してたみたいだ」
とんでもないモノを見つけた事により、あの女ボスはただ者ではなかったのが分かる。
数時間かけて調査した結果、押収品は全て合わせると1000億に近い価値がある物が分かった。押収品の中にあった武器の中にはプラントで使用された携帯式地対空ミサイル以外にも旧式の対戦車ミサイルや軽機関銃、重機関銃、迫撃砲と砲弾も船と採掘プラントから発見されている。
「かなり手広くやってたみたいだな」
「本当に………こんな物が出回る前で良かったわ。でも武器とか何処から流れて来たんだろうね?そう言えばアンタが逮捕したあの女ボスってどうなるの?」
「さぁな。後は警察の仕事だ」
女ボスと逮捕した海賊達は昨日のうちに、海上保安庁の巡視船に乗せられて本土に移送されており、後の事は警察の捜査に任される事となっている。軍は警察の仕事に口出しは出来ないためあの女ボスがどうなるかはクリス達の知る所ではなかった。
「さて、コイツも輸送機に乗せるぞ」
検査が終わった押収品は海上保安庁所属のYS-11輸送機に乗せられていき、夕方には本土に向けて飛び立っていった。
「漸く終わったわね~………まさかこんな事になるなんて」
「全くだ。報告書が大変だ」
伊勢と日向は報告書に追われる事となり、頭を抱えながら執務室があるEC-130Hへと戻っていき、それ以外の面々は明日と明後日までは休養を摂るため休日となった事から、明日の準備のため宿舎代わりのC-130H+へと戻っていく。
「ねぇ、クリス」
「ん?」
時雨に呼び止められるクリス。
「明日って暇?」
「まぁ暇と言えば暇かな?」
「だったら明日、僕に付き合ってよ」
「ん?何処に行くんだ?」
「ちょっとね……」
続く
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