艦隊これくしょん the last aegis 作:明日をユメミル
厳かに開かれた歓迎会が終わり、後片付けが終わってから皆がそれぞれに床に戻る中、アイオワとホーネットは自分の部屋の隣にあるクリスの部屋のまえに立つ。
「本当に良いの?私達別にあの2人の事を調べに来た訳じゃないのよ」
「分かってる。けどあの2人が本当にバミューダ最大のミステリーって言うなら、此処まで来るのにどんな道を歩んできたか気になるのよ」
「あなたの好奇心と冒険心には毎度関心するけど、それが身の破滅になるのよ」
「好奇心も冒険心も多少危険なくらいが丁度良いのよ」
「その尻拭いさせられる私の身にもなって」
「なら今回もよろしくね。仕事好きなんでしょ?」
「好きな仕事と嫌いな仕事があるわ。仕事を選ぶ自由くらい欲しいわ」
そう言いながら部屋を数回ノックする。だが反応は無かった。
「あら、鍵開いてる」
ドアを開けると、中はもぬけの殻だった。
「逃げられたわね……………まぁ同郷って分かっただけでも儲け物ね。もう下手に詮索するの辞めましょう、余計に顰蹙買うだけよ」
「そうね………それにあの2人の情報が目的じゃない訳なんだしね。今は信頼を築く事が大事だわ」
それから数日が経過した。
季節は本格的な夏に入り、赤道に近い位置にある小笠原諸島も例外なく夏の太陽により島全体が夏の気候に晒される。
「暑いな……」
「あぁ……」
この日、父島鎮守府は当直の者を除いてほぼ全員に休暇が与えられていた。
オ1号作戦から鎮守府開設まで殆ど休みなしに働いていたと言う事で伊勢の計らいだった。
「しかし、父島にこんな穴場があったとはな」
「Hay!2人とも楽しんでる?」
アイオワがクリスとアリゲーターガーの後ろから抱きついてきた。
「まぁそれなりにな」
「なんかあんまり楽しそうには見えないけど」
「海なんて嫌って程見てるから今さら新鮮さは感じないんだ」
「俺に至っては四六時中、海の中なんだ。海に来てもする事はない」
「つまらないわね。もっとこう、他に海での遊びとか思い付かない?」
「……………仕方無い。魚でも捕るか?」
「銛ならあるぜ」
「よし決まりだ。行くぞ!」
「私とhornetも良い?」
「あぁ」
そう言うと4人は近くにある素潜りが出来る場所へと移動する。
「此処が良さそうだな」
目的の場所である岩場へのやって来る。そこは海水が透明で底や魚が余裕で見える程の穴場と呼べるべき場所である。
「じゃあ行くか!」
シュノーケルを装着し銛を手に岩場から海へと潜る。
海中での行動に慣れているアリゲーターガーが先行し、ハンドサインで皆に指示を送り魚捕りを始める。
そして、魚捕りを初めてから1時間もしないうちに、4人ともかなりの量の魚を手に入れていた。
「やったな!」
「えぇ!これだけあれば浜に居る皆とlunchができるわ!」
「よし、皆の所に戻ろう」
大量の海産物を抱えて浜へと戻ってきた4人は早速、コンロを用意して、予め用意していた肉と野菜と海産物を使いバーベキューを始めた。
「あれ?2人ともアイオワとホーネットと仲良くなってる?」
白露の言葉にお互いにそれに気付く。
「まぁなんだな………改めてよろしく」
「えぇ」
「こちらこそ」
その言葉だけを交わして、不安だった信頼関係を築くため互いにバーベキューを続けた。
続く
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