艦隊これくしょん the last aegis 作:明日をユメミル
反抗作戦の前線基地となる父島鎮守府開設から、1ヶ月が経過した。既に鎮守府には反抗作戦に必要な戦力が揃い、反抗作戦開始まで秒読みの段階に入っていた。
「いよいよだね」
司令室では父島鎮守府に属する全艦娘の戦艦組が机に置かれている資料に目を通していた。
その資料は、つい数時間前に本土の国防庁から全鎮守府に向けてFAXで送られてきた作戦指示書だった。
「作戦目標はやっぱりMI攻略を中心とした西太平洋地域一帯の解放か。西太平洋となると、かなりの広さね」
「今回の戦いは過酷になりそう。で、私たちは何をするの?」
「敵の前線基地が置かれているマリアナ諸島に属するす全ての島の解放。その後は南方方面とオーストラリアの部隊との合流の後、本土から進出してきたMI攻略の本隊と合流してMI奪還だって」
「前哨戦と言う訳か。腕が鳴るな!」
「作戦開始は何時だ?」
クリスからの質問に伊勢は作戦指示書を見ながら答える。
「2日後よ」
「明後日か。それまでに準備しておく必要があるな」
「それに事前の偵察も徹底しておく必要がある」
「それなら既に手を打ってるわ。ウチの海軍の哨戒機と太平洋艦隊が予備作戦を展開してるから」
アイオワの言う通り、現在アメリカ海軍の太平洋艦隊が敵の注意を引き付けるためハワイ方面へ向けて作戦を展開中であり、既に深海棲艦の注意はハワイ方面へと向けていた。
「今、そっちの艦隊の状況は?」
「ハワイ方面の敵部隊と交戦中よ。ハワイ攻略に見せかけれる様に攻める時は攻めて、引く時は引いている。今のところ艦隊に僅かに損害は出てるけど作戦続行に全く問題はないみたい」
「結構。アリーと5航戦からマリアナ諸島方面の敵の動きについて何か報告はある?」
翔鶴と瑞鶴が伊勢に報告する。
「今の処のマリアナの敵部隊は完全にハワイ方面に向けられています。飛行場姫の航空戦力も半数がハワイに差し向けられていますから、残りの航空戦力についても私達でも充分対処可能かと」
「俺からは敵の水上部隊についてだ。マリアナに敵居る敵の水上部隊は戦艦水鬼を旗艦として戦艦級が少なくとも6、重巡棲姫を初めとした重巡と軽巡級が合わせて30、駆逐艦級が雑魚も含めて40から50、そして空母は空母水鬼と高速軽空母水鬼が10も居る」
「残存戦力とはいえ、中々の数だね。国連軍の戦力を含めれば何とかなるけど」
「激戦は避けられそうにないな。私達はどう動くんだ?」
「クリスと時雨、白露、ホーネットの4人は艦隊から先行して敵潜水艦の掃討と警戒、可能なら艦隊の前衛をお願い」
「了解した」
「後の人は私を旗艦として国連艦隊の前に立つわ。途中でフィリピン方面から部隊が合流してくる。その部隊と合流の後、マリアナに居る敵の一掃と国連艦隊と上陸部隊の援護よ」
「「「「「了解!」」」」」
こうして作戦内容は決まった。
2日の間で父島鎮守府と父島に駐留している国連軍は出撃準備に忙殺され、一瞬のうちに2日は過ぎ、出撃の日がやって来た。
「いよいよか……」
日も上がってない早朝から海の上に立っているクリスと白露、時雨。3人は当初の作戦通り、本隊の前衛部隊として先立って出撃するため、早々に出撃準備を整えていた。
「大丈夫か2人とも?」
「No problem。大丈夫よ」
「うん。問題ないよ」
「1番槍任されたんだから、今さらクヨクヨなんてしてられなしね」
「その意気だ。行くぞ」
3人は陣を組んで本隊の出撃準備を待つ。
『こちら伊勢、聞こえる?』
「感度良好」
『こっちは何時でも行けるよ』
「了解。これより先発する」
そして4人は艦隊に先立って父島からマリアナ諸島に向けて出撃した。
続く
皆様からのご意見とご感想お待ちしております。