艦隊これくしょん the last aegis   作:明日をユメミル

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第79話

メディニラ島方面に到達した艦隊は二手に分かれて国連軍部隊支援のため、メディニラ島北側の海上とメディニラ島とテニアン島の中間地点の海上に展開していた。

 

 

「そろそろ時間ね。クリス!」

 

「了解。tomahawk stand by!」

 

 

当初の予定通りメディニラ島の北で待機していたクリスがテニアン島にある飛行場姫の無力化のため、トマホークによるロングレンジ攻撃を実行に移す。

 

 

「fire!」

 

 

VLSからタクティカルトマホークが放たれ、その数は30発。トマホークは敵防空網に引っ掛からない様に低空飛行に入りテニアン島へ向けて飛び去っていく。

 

 

 

トマホーク発射の暗号通信が伊勢達に伝えられた。

 

 

 

「暗号が来たわ。『斧は振り下ろされた』って」

 

「なら、こっちも準備ね」

 

 

伊勢、日向、大和の戦艦組はテニアン島へ向けての艦砲射撃に備え、護衛の第6駆逐隊は3人を守るように展開、そして5航戦はテニアン島への空襲のため攻撃隊を発艦させ後方に下がる。

 

 

 

その頃、爆装した攻撃隊はテニアン島上空に差し掛かっていた。

 

 

『爆撃隊、降下!』

 

 

目標のテニアン島からは対空砲による猛烈な攻撃が始まっていたが攻撃隊はそれに一歳構う事なく、損害を出しながらも島に居座っている飛行場姫に向けて降下を開始する。

 

 

『投弾用意……投下!』

 

 

艦上爆撃機『彗星』の液冷エンジンが唸りをあげ、エアブレーキで機体を減速させながら爆弾倉から500キロ爆弾が投下され、飛行場姫が備える2本の滑走路に直撃し次々と爆発を起こす。

だが、飛行場姫は深海棲艦の中でも上位個体と言われている個体のため、凄まじい防御力を発揮し、爆弾で破壊された箇所がゆっくりではあるが元に戻っていく。

 

しかし、攻撃隊は諦める事なく損害覚悟で爆撃を続け、ほんの僅かにではあるが飛行場姫にダメージを負わせていく。

 

 

 

『そろそろ時間だ!全機退避!』

 

 

 

攻撃隊は攻撃を中止して上昇退避した。飛行場姫は攻撃隊を逃がすまいと、追撃のため自身の艤装から大量の航空機を排出していく。

しかし背後から超低空飛行で30発のトマホークが迫ってきている事に飛行場姫は全く気付いておらず、誘導の最終段階でホップアップモードにセットされていた30発のうち15発は頭上から、残りは水平からの直撃モードにより一気に襲いかかった。

飛行場姫は頭上と背面に起こるトマホークの直撃と爆発の衝撃に見舞われ、身体中をシェイクされるような感覚と激しい痛みに襲われる。

 

 

 

「トマホーク、全弾命中!」

 

「よし、最後は私たちね!」

 

 

 

トマホーク命中と同時に戦艦3人組はテニアン島へ向けて主砲を向けた。

 

 

「撃てぇぇ!!」

 

 

3艦からの同時砲撃が開始され、既に満身創痍となっていた飛行場姫に砲弾が降り注がれる。

次々と撃ち込まれる砲弾により飛行場姫は本来の機能を失い、やがて完全に無力化された。

 

 

 

 

 

 

 

続く




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