美人クラス委員長が俺の終わった高校生活を変えようとしてくる 作:Brahma
白峰真白side
それは高校三年卒業式の前日だった。
!!
わたしは、ものすごい勢いで走ってくるトラックに気が付いた。
キキイイイ...急ブレーキをかけているような摩擦音がするが、ときすでに遅しと感じひやりとした瞬間だった。後ろから突き飛ばされた。
次の瞬間バキーーーンという鈍い音がして
ドサッというおとがした。振り返ると
少年、いやクラスメートが血だらけになって倒れている。
七村だ。
まさかわたしのために...
わたしは七村にかけよる。
「七村、死ぬな、死なないでくれ」
わたしはさけんでいた。
「白峰...よかった...。」
「バカ、死ぬな」
「わたし救急車をよぶよ。」
「空、たのむ。」
わたしは七村に呼びかけた。
やがて救急車の音が聞こえた。
病院にはこばれた七村の顔には布がかけられていた。
「エリヤさんは、神様のおつげにしたがって、シドンのツアレファテというところへいきました。地図で言えばこの場所です。」
教会学校の先生は、地中海東岸の一部を指差した。そしてツアレファテでほんの一握りのパン粉とほんの少しの油しかないまずしい女性に対し、かめのパン粉はなくならず、壺の油はつきることはないという神様のお告げを伝えてそのとおりになった。しかしあるときその女性の息子が病気になって、その病気はおもくなり、ついに死んでしまった。
その女性は
「神の人よ、あなたはわたしに罪を思い知らせ、わたしの息子を死なせるために来られたのですか」とエリヤさんへ向かって叫びました。
エリヤさんは、女性に
「あなたの息子さんをわたしにひきわたしてください。」
そして自分が寝泊まりしていた屋根裏部屋のベッドの上に横たえてお祈りします。
「我が神、主よ、どうしてこの子の命をうばったのですか」
そして息子さんの上に三回おおいかぶさって
「我が神、主よ、どうかこの子の命をこの子へ返してください」
と祈ったところ、その子は生き返りました。
う、う~んとか言ったのかもしれませんね。
とにかくエリヤさんは生き返った息子さんをその母親である女性のところへ連れていきました。「ごらんなさい。あなたの息子は生きている。」
「今、わたしはあなたが神の人であり、あなたの口にある主の言葉が真実であること知りました。」
と答えました。
「でも先生、いまはどんなに悲しくても、どんなに祈っても生き返らないですよね。」
「それは神様の御心ではないからです。神様がどうしてもよみがえらせるという必要があったから生き返ったのですよ。死ぬということも神様の御心です。それに逆らって何度も生き返らせることは御心ではないのです。」
べタニアというところにマルタ、マリア、ラザロという仲のいい兄弟姉妹がいました。
一番下の弟ラザロは重い病気にかかっていてなくなってしまいました。
お姉さんのマルタさんがいいました。
「イエス様、もしあなたがここにおられたなら、わたしの弟は死ななかったでしょうに」
「あなたの兄弟は生き返ります。」
「わたしは終りの日に、ラザロも生き返ることを知っています。」
「目が見えない人をいやしたあの方も、生き返られることはできなかったのか。」
と村人たちはいいました。
イエス様は、お墓の蓋をしている大石をどけなさいと言いました。
マルタさんは、
「イエス様、もう4日もたっています。すっかり臭くなっているでしょう」といいます。
イエス様はそれに構わず
「天のお父様、いつもわたしの願いをきいて下さることを知っていました。ここの人々があなたがわたしを遣わしたことを信じるようにしてくださいました。」
とお祈りしました。
「ラザロよ、出てきなさい」
すると包帯の様な布でくるまれたラザロさんが立ち上がってあるいてきたのです。
「ほどいてやって帰らせなさい。」
こうしてラザロさんは生き返ったのです。
「でも先生、いまはどんなに悲しくても、どんなに祈っても生き返らないですよね。」
「それは神様の御心ではないからです。神様がどうしてもよみがえらせるという必要があったからラザロさんはよみがえりました。」
二つとも子どものころ、教会学校で聞いた話だ。
わたしは、それを思い出した。そして聖書に書いてあることに習って必死に祈った。
「神様、彼の命を戻してください。彼がこのように命を落とすのはあまりにも悲しすぎます。」
祈っていると気が遠くなって意識が消えた。
ふと目を覚ます。
自分の部屋にいた。ハンガーに制服がかかっている。
なにか目新しいように見えた。
ふと枕元の時計をみる。4月の日付だ。
いつのまに4月になったのだろう。
部屋にかかったカレンダーを見て驚く。
3年前の日付だ。
わたしは驚いた。
何が起こったのか、
3年前なら彼は生きていることになる。しかしわたしは3年前の記憶をもっているがこれから出会う七村は3年前の記憶を持っているのだろうか?
わたしは登校した。
入学式の間もうわのそらだった。
中学時代の友人が何人か同じクラスになったがうわのそらだ。
七村はたしか同じクラスだったはずだ。七村をみて、わたしはちょっと安心した。
帰りのHRが終わる。
七村はそそくさと帰ろうとする。
わたしはよびとめた。
「ちょっと」
「ちょっと、七村」
わたしは彼のそでをつかむ。
「無視するな」
「しろ...むね..」
「違う。白峰だ。よかった...。」
「よかった...??何が良かったんだ、もしかして?」
「もしかして、そうなのか?」
「白峰..もしかしてお前も」
「七村...くん...。」
わたしと彼は、おたがいにうなづくと特別棟の5階へ向かう。
人に聞かれたらいろいろ問題があると悟ったからだ。
「白峰ももしかして3年後からきたのか」
「七村...くんも3年後の記憶があるんだな?ありがとう。君がつきとばしてくれなかったら私は死んでいた。本当にありがとう」
いつのまにか涙がにじんでいた。