美人クラス委員長が俺の終わった高校生活を変えようとしてくる   作:Brahma

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第30話 美少女連と期末テストの勉強会してるのだが?(その1:地学編)

ラノベで勉強会する場面あるがどれだけ効果があるか疑問だ。『彼女もヒロイン』では、優等生の主人公がトップをとる場合もあれば、当日集中力欠いて13位とか。

そういえば、『彼女もヒロイン』の主人公は、ヒロインの一人、紫野瀬(しのせ)ひろみにいつも一位を奪われていたっけ。

ぼっちはやることがないから勉強するとか、某悪役令嬢シリーズの、立野生姜という後輩の女の子が登場してきたが、勉強する奴はするししない奴はしないのだ。

もともと期末テストは学習の到達度をみるものだから付け焼刃の勉強していい点とってもその後に勉強しないなら意味はないと、自己完結して帰ることにした。

さて、家でいつもの通りラノベを読んで、夏アニメを堪能するか。見そびれた作品をまとめてネットで見るかと帰り支度した時だった。

スマホが震えた。

LEINが届いたようだ。

白峰からだった。

(今日ジョナサン行けるか?)

(いや忙しい。)

(用事あるのか?)

(テスト期間だろ。勉強するんだよ。誰かに負けないように)

(ふうん、そうか。じゃあ待ってるから)

何考えてるんだよ。クラス委員長がさぼり推奨とか?

いやいやどう考えても何かある。

30分後にまたLEINがはいる。

(用事済んだか。勉強会するぞ。)

(家の手伝いしながら一人で勉強する。)

(なんでこの時期に家の手伝いするんだ。勉強しろって言われるだろ)

(いや二宮金次郎さんのように働きながらのほうが効率上がる。それから白峰、勉強会の効能について検討したことあるか?)

(どうでもいいこと言ってない。とにかく楽しいぞ)

(それでいいのかよ。)

笑顔のスタンプを送ってきやがった。

何考えてるんだろう。

星ヶ崎の近所のジョナサンの玄関を通ると、よく使うボックス席には、3人分のドリンクバーのグラスとカップ、ノート、ルーズリーフ、資料集、参考書、教科書が置かれている。

「なんで星ヶ崎と花見辻がいるんだよ。」

「人数が多いほうがいいじゃん。」

にやりとする星ヶ崎。

「そういうもんなのか?」

「そういうもんだよね、空ちゃん。」

「う~ん、改めてそう言われるとなにか間違っているような気がしてきた。」

「ひどい!?」

「七村君も座ったらどうだ?立っていると注文取りに来た店員さんみたいに見えるぞ」

「ああ、そうだな。じゃあ白峰すまん。」

「!?」

「あの~白峰さん?」

白峰は俺に体を密着させる。

「どうした?」

「ああ、考えたら委員長ずるい。」

「だって星ヶ崎さんは、七村君の近くにいないほうがいいんだろ。」

「なんだか、わたしも真白に意味もなく闘志がわいてきたわ。それはともかく七村くんもドリンクバー頼むでしょ?」

「ああ。真白って?」

「わたしの下の名前だが…。」

「そっか、いつも苗字で呼んでるから。」

「こないだのラノベは、白羽真雪って書いていたじゃないか。」

「たしかにそうだけどラノベ書いてる時だけフルネーム調べたから覚えてない。」

「あきれたなあ。まあいいや。」

「ていうかなぜ白峰は二人と仲がいいんだよ。」

「ん、最初からだぞ。花見辻さんとは、君も一緒に動物園行ったし、星ヶ崎さんはクラスメートだ。今回は星ヶ崎さんに誘われたんだ。今日は非番だからって。」

「勉強会するなら頭のいい人が多いほうがいいじゃん。クラス1位学年1位の委員長とクラス2位学年5位以内の二人がいれば。」

俺はチャイムを鳴らし、店員さんにドリンクバーをオーダーし、コーラをグラスに注いで戻ってくる。三人は、問題集、参考書、資料集を開いている。

 

「地学基礎の今回の期末のヤマは、火成岩と堆積岩と変成岩。まず分類を覚える。

これも図表にすれば覚えやすい。火成岩のキーポイントは二酸化ケイ素の量。」

「ああ、この図だな。」

 

【挿絵表示】

 

俺は、火成岩の一覧表をフリーハンドで描く。

「火山岩は溶岩などの火山噴出物が急速に冷えて固まっているので、砂っぽくモノトーンな石基に鉱物の結晶が斑晶として、斑点状に残る斑状組織になる。アルカリ性の強い玄武岩は流れやすく、盾状火山をつくる。

ハワイのマウナケア山などが知られる。

いくらか粘性のある安山岩は中性岩で日本の火山は、安山岩が多い。

深成岩は、深い場所のマグマがゆっくり固まるので鉱物が等粒状組織になってきれいにかたまる。花崗岩が代表例。」

「花崗岩って、塀とか門柱とかに大きな会社の建物の壁とか、ときどき墓石にも使われるあの白っぽい石?」

「そうだ。正解。御影石ともいう。」

「そういえば桜井さんの名前も、美影だったな。」

「だから石にこだわるのかもね。」

「まあそれはともかく、火成岩は中間の直後の授業だったしな。基礎の基礎だし、重要だから絶対出る。ここで点かせがないとな。」

「まあ、白峰の言ったとおり、二酸化ケイ素の量がキーポイントで、色指数とはだいたい反比例の関係にある。66%以上が酸性岩で全体として白っぽい。色指数は、10%くらい。石英や長石の量が多い。花崗岩や流紋岩がそれにあたる。御影石にみられる黒っぽい斑点は、黒雲母だ。

66%~52%が中性岩で安山岩や閃緑岩がそれにあたる。色指数は35%以下。やや緑色っぽい灰色な岩石。角閃石や輝石といった有色鉱物の比率が増えてくる。

52%以下が塩基性、つまりアルカリ性の岩で、玄武岩や斑レイ岩がそれにあたる。全体として黒っぽい岩石。色指数は、50~60%くらい。有色鉱物は、輝石とかんらん石。塩基性岩は鉄分、マグネシウム。カルシウムが多い。」

「へえ、七村よく勉強してるね。」

「火成岩は、中学でもやってるぞ。ここまで詳しくないけど。さっきも言ったけどここはおさえなきゃな。」

「はあい。」

星ヶ崎は、俺の書いた図をノートに写した。

このあと、変成岩と堆積岩について表をつくった。

「なるほど、こうすると覚えやすいね。」

星ヶ崎と花見辻は感心している。

 




※立野生姜=タッカー・ジンジャーといえば^^;
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