美人クラス委員長が俺の終わった高校生活を変えようとしてくる   作:Brahma

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第31話 美少女連と期末テストの勉強会してるのだが?(その2:世界史、漢文、数学編)

「ところでさ、委員長も七村も世界史100点だったんだってね。」

「まあ、中間テストは古代東南アジアまで。オリエント、ギリシャ、ローマ、西アジアと古代インド王朝がヤマだったから覚える範囲大したことないしな。まあ、期末は中国とイスラムが入るけど…。」

「戦国七雄は、」

白峰は中国地図を描く。

 

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「これが黄河。この机のつくりの部分になっているのがオルドス、まっすぐ黄河の延長になっているのが渭水(いすい)。そして南側にジグザグに流れているのが揚子江。時計回りに燕、この山東半島あたりにあるのが斉、揚子江中流域にあるのが楚、渭水のところにあるのが秦、南から韓、魏、趙と時計回りに覚える。それからこれが各国で作られた青銅貨幣。

 

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布銭は、主に春秋晋の故地である趙、魏、韓でつかわれた。

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刀銭は、斉、燕、趙でつかわれた。布銭や刀銭には、

発行した場所と思われる地名が刻まれている。

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蟻鼻銭(ぎびせん)は楚でつかわれた。

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環銭は、戦国中期以降主に秦で使われた。」

それぞれの範囲を丸で囲む。

「それから合従連衡。合従は対秦同盟で縦に同盟するから合従(がっしょう)。提唱者は蘇秦、後継者はいるけど蘇秦だけ覚えておけばいい。連衡は、各国がそれぞれ秦と同盟する。提唱者は張儀。」

「あと諸子百家は、重要だけどこれも主な人物、時代と考え方と典籍を表にまとめてしまえばいい。

儒家は、孔子(孔丘)、『論語』、春秋時代)、孟軻(もうか)、『孟子』(性善説、戦国時代)、荀況(じゅんきょう)、『荀子』(性悪説、戦国時代、法家に影響を与える)、法家は、商鞅(しょうおう)(公孫鞅)(魏出身、戦国時代、秦の孝公に仕え変法を行う。)、韓非『韓非子』、李斯、墨家は、戦国時代、墨翟(ぼくてき)、『墨子』、兼愛説、非攻、道家は、老子、春秋時代の人物だ。『老子』、荘周、戦国時代、『荘子』、無為自然、兵家は、孫武(春秋時代末、呉に仕える。)、『孫子』、呉起(戦国時代初頭、魏と楚に仕える。)『呉子』といった感じ。」

「へええ、わかりやすい。」

「世界史はフリーハンドで地図を描くか、白地図を使うと視覚的に覚えやすい。」

「それに、2世紀の世界。中国には後漢、インド中央部のデカン高原には、サータヴァーハナ朝がローマ帝国との交易で繁栄して当時のローマ貨幣も出土する。2世紀は、北西インドから中央アジアにはカニシカ王のクシャーナ朝が繁栄。仏教を保護し、ガンダーラ美術の仏像が刻まれる。中央アジアは、後漢とクシャーナ朝、パルティア、ローマを結ぶシルクロードによる交易が陸路では盛ん。紀元前後に表された『エリュートラ海案内記』にあるようにインド洋の交易もさかんだった。現在のイランにあたる西アジアは、パルティア、中国名安息が中継貿易で繁栄していたがローマ帝国との戦争が絶えなかった。五賢帝のうちマルクス・アウレリウス・アントニヌス、大秦王安敦の使者が来たと『後漢書』に書かれている。」

白峰は白地図に後漢、サータヴァーハナ(アーンドラ朝)、クシャーナ朝、パルティア、ローマ帝国の版図を書き込み、シルクロードや海の道のルートを書き込み、ローマ帝国の文字の下に(大秦)、パルティアの文字の下に(安息)と書き込む。

 

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「あとは北アジアは匈奴が北と南に分裂、鮮卑族が檀石槐(だんせきかい)というリーダーの下で強大になるな。」

俺が、後漢の上に鮮卑と書きこむ。

「そうだ。ただ受験にはでるかもしれないが定期テストには出ないだろう。」

「まあ、そうかもな。」

クシャーナ朝の下には、カニシカ王(ca.位144~171)と書き込み、上の方にはガンダーラ美術と書き込んだ。

「この上にガンダーラ仏の写真のコピーとか貼っとけば忘れないな。」

「さすが七村君だな。」

「後漢のところには2世紀に起こった出来事を書き込む。5世紀までのキリスト教史だけ押さえておけば、ヨーロッパ史は、期末テストには出題されないから、アジアとインドだけおさえておけばいい。」

「中国史が出てくるのは13世紀の元まで。イスラム史も正統カリフは、4代アリーが暗殺されたのが契機で、マホメットと血縁が近いアリーの子孫のみを正統なカリフとするシーア派と、選挙で選ばれたカリフが正統であるとするスンニー派に分裂した。661年にウマイア家のシリア総督ムアウィーヤがウマイア朝(首都ダマスカス)をひらくが、人頭税ジズヤと土地所有者の払うハラージュについては、アラブ人は免税されるなどのアラブ人優位に不満がたまり、シーア派や非アラブ人の支援を受けたマホメットの叔父の子孫のアブー=アッバースによって750年に倒されアッバース朝(首都バグダード)ができる。5代カリフ、ハールーン・アッ・ラシードの時代、すなわち在位786年から809年に全盛を極めるが、その後衰退し、地方政権の自立が目立ってくる。これも地図で表せば、整理できる。」

「あとこの時代で特筆すべき出来事は、唐の高仙之がアッバース朝の地方総督に敗れた751年のタラス河畔の戦いで、紙の製法が西アジア、ヨーロッパに伝わったということだ。」

花見辻と星ヶ崎は感心している。

「それから漢文法と英文法は、関連付けると覚えやすいぞ。」

「そうだな。漢文の語順は、英語とほぼ同じ。「見」「被」は、受動態、「若」「仮」

「如」で「もし~ならば」と訓読するものは、Ifだし、「仮令」、「縦」、「縦令」は、「たとい~」、「いやしくも~」と訓読して、意味はEven ifと同じ。「雖」は、「いえども」と訓読し、意味はthough「~にもかかわらず」という意味。「微」は、「なかりせば」と訓読し、But for、Without「~がなかったなら」と同じ。「使」「令」「遣」などの使役形は、「~しむ」と訓読し、英語の第五文型をとる使役動詞make O(目的格)C(目的格補語)やhave O(目的格)C(目的格補語)の「OにCさせる」などと同じだしな。」

「へええ。」

花見辻と星ヶ崎はまたもや感心している。

「七村君が指摘したのはほんの一例で、ほかにも探せば二重否定とか英語に似た表現があるぞ。」

白峰が付け加える。

休憩したあとは数学だ。

「委員長?」

「ん」

「これは、どう解いたらいいの?」

「ああ、これは...」

白峰が説明を始める。

「二次方程式ax(2)+bx+c=0の解は、y=ax(2)+bx+cの二次関数で導かれる放物線グラフとx軸の交点になる。x軸と言うのは、y=0という式と同じなんだ。

たとえばx(2)―x-6は、(x-3)(x+2)に因数分解できる。

すると、x=3と-2となる。二次不等式もx(2)―x-6<0なら放物線の0未満の部分の-2<x<3だし、

x(2)―x-6>0なら、放物線の0を超える部分のx<-2、x>3となる。

y=x(2)―x-6の描く放物線の頂点を求める場合、bxに当たる係数bは、1だから、

【挿絵表示】

 

y=(x-p)+qのpの値は、0.5となり、qの値は、pを二乗した負の値が合算される。したがって-6.25となって、頂点は、(0.5,-6.25)となる。」

白峰は、x軸とy軸を描いて、x軸に3と-2を交点とする下向きの放物線を描いて見せる。

「へええ、二次方程式の解って二次関数の放物線と深いつながり、っていうかそのものなんだね。すごくわかりやすかった。さすが学年1位!。上級生に教わってるみたい。」

星ヶ崎は、驚きとわかった~という笑顔をみせた。




https://commons.wikimedia.org/wiki/File:ShanghaiMuzeum-kolekcja.monet.starochinskich-1.jpg
②UserPENG Yananによる。
③User:Zhangmoon618による。
④User:Baomiによる。
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