美人クラス委員長が俺の終わった高校生活を変えようとしてくる   作:Brahma

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第9話 ラノベを拾われた。でもわたしの高校生活つながった。

「星ヶ崎、掃除の直前だぞ。そんなとこまで目がいくかよ。それから坂戸お前何か勘違いしてないか?」

七村は坂戸さんを責める。

「何を?」

「お前さ、つまずいて星ヶ崎のリュックの中身バラまいたんだぞ。ラノベどうこうより謝るのが先だろ」

坂戸さんは気を取り直したようだった。

「えっと、星ヶ崎さん、マジでごめん、それにばらまいちゃったこともごめん。」

悪役にならないよう疑ったこととばらまいたことをいっぺんに謝ってきた。わたしは狡猾さを感じたがここで反撃するとあとが怖いから

「わかってくれたならいいけど...。」

と最低限の返事をした。

「よく考えたら、星ヶ崎さんがこんなの読むわけないよね〜。ちょっと言い過ぎちゃったようでごめん。もっと早く言ってよ、かんちがいしちゃったじゃーん」

坂戸さんの口調はなんとなく、ぎこちない感じひきつっている。わたしに謝っていはいるものの、自分が悪者にならないようにというご都合主義が透けて見える。

そしてストレスの矛先を七村に向けて低い声でののしりはじめた。

「それにしてもお前、自分の本間違えて突っ込んだくせにえらそうだな。」

申しわけないと思った。でもここでは本当のことを話せない。七村ごめん。でもなんでわたしなんかのことを助けてくれるの?

ここにきてグループの女子たちが七村をののしりはじめる。

「ほんときもい」

「瑠璃、だいじょうぶ?」

「あいつが近づいてきたらわたしたちがぶっとばすから」

「うん...」

ようやく絞り出すように返事をする。七村が濡れぎぬを被り一方的に悪役になった。

本当に申し訳ないと感じた。

あと柊グループのみんなは本当の友達じゃないんだなと痛感した。すべてが空々しく感じる。

柊グループも坂戸グループも一緒に七村をののしってぼそぼそ話している。

「あいつヤバくない?」

「ほんときもい。」

「星ヶ崎さん、かわいそ~」

「何かの罪にならないの」

 

「....」

坂戸さんは、例のラノベを汚いものを捨てるように、半ばなげつけるように七村のほうへほうりなげた。露骨にかかわりたくないという態度だ。七村はそれを拾った。

予鈴がなって生徒たちは席に着く。

グループの女子たちは、わたしに笑顔で話しかけてくる。ときおり七村のほうをみて、舌を出したり、汚いものをみるように舌打ちしている。しかし彼女たちの友情の正体を知ってしまったわたしには、彼女たちの話ははいってこない。適当にあいづちをうっていた。わたしも調子いいなと半ば自己嫌悪を感じながら。

さて翌日は5時間目までなので比較的早めに授業が終わる日だったので、家の近くのジョナサンにシフトを入れていた。

出勤して、10分か15分建ったろうか。ピンポーンとチャイムが鳴った席へ私は向かうと見知った女子と男子と思われる人物が座っていた。女子はストレートの黒髪が美しいクールビューテイを絵にかいたような優等生然とした清楚な娘だった。東谷高校の制服を着ている。クラス委員長の白峰さんのようにしか見えない。男子も東谷高校の生徒であったがあのぼさっとした髪にねむそうな半目。七村だ。

 

と思い、「え、まじ...。」

とつぶやいてしまった。

「七村、それに委員長?なんでここに?」

「それは俺のセリフだ。なんでお前がここにいるんだ?」

「ここわたしのバイト先で今はシフトなんだけど」

と答える。意外な組み合わせだが、密会している様にしか思えない。

「あの...委員長と七村って付き合ってるの?」

「そうだな、七村くん、どうする?」

委員長、白峰さんは七村をからかうように笑みを浮かべる。

「おいおい、品行方正な委員長がそれでいいのかよ。」

白峰さんに返事をして、わたしのほうへ向いてきた。

考えてみれば、あの不器用な七村だ。

どうやらつきあってるわけじゃないらしい。

なぜか安心したような気持ちがよぎったがふりはらった。

 

 

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