FGORPG トロフィー【色彩】獲得RTA 最弱キャラ縛り   作:っっj

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復旧できました。
やりたかっただけ―なんであんま面白くないし短いです。ごめんなさい。


幕間1

「はぁ...」

 

鼠色の床材が敷きつめられた廊下に吐息の音が響く。

音の主である神崎(かみさき)美咲(みさき)は、黒い合成革の長椅子に座ったまま足を組み替えると、視線を手元のタブレット端末に落とし、怒りとも悲しみとも言えないような気持ちで、表示されている文書をにらみつけた。

 

「溜息なんてついてないで、読み終わったら早く仕事してくださいよ。」

 

後方のドアから聞こえる男の声に、神崎はもう一度息を吐くと、軽く伸びをした後ゆっくりとに立ち上がる。

 

「こんな報告書読んだらため息の一つや二つ出るでしょう。柳田君」

 

そう言って手に持ったものを男・柳田(やなぎだ)(あらた)に突き付ける。『報告内容』と銘打たれた部分には、『発見された遺体8体、そのうち身元不明6体、救助された児童13名の全員に神経障害とその他重大な疾病を確認。また、教団によるとみられる行方不明児童200名越え』と綴られ、その下に救助された児童の名前と現在の治療状況が淡々と列挙されている。

 

「気持ちはわかりますが...」

 

柳田はそう言うと黙りこんだ。

 

神崎はもう一度手元の報告書を眺める。内容をまとめると、『散歩中の老人の「異臭がする」という通報をきっかけに発見された星降教団(せいこうきょうだん)を名乗る組織は、捜査の結果、()()()()児童虐待を繰り返す異常集団として大規模な内部捜索が行われ、構成メンバーの18人が逮捕される結果となった。』というものだ。神崎はこの事件に担当ではあったが、捜索の当日体調を崩してしまい、現場に行けていなかったため、報告書を読んでいたのだ。

 

「君、現場行ってたんだよね?」

 

「ええ。」

 

「どうだった?」

 

「刑事の俺がいうのも問題ですけど、正直思い出したくないですよ。大抵の場所が血まみれでしたし、子供たちはみんな体のどこかがなくなってたり、一生消せなそうな大きな傷がついていたりでした。あと異様に臭かったです。なぜか泣いている子がいなかったのも本当に不気味でしたし、泣いてはいなくても異常行動をしてる子も多かったです。助けに行った俺らの中でも何人か吐いてるやつもいるぐらいひどかったですよ。」

 

柳田の口から語られる悲惨な状況を聞いてやるせない気持ちになった神崎だが、その中に違和感のある発言があることに気づく。

 

「臭かったっていうのは何が原因だったの?」

 

「はっきりしたわけじゃないですけど、腐った肉の臭いが一番近かったんで、俺は死体が原因だと考えてます。」

 

「死体はどんな状態だった?」

 

「一室が死体をまとめておく部屋になってて、ある程度そこに死体がたまったら廃棄する、みたいなシステムだったと思われます。」

 

「犯人の鑑定はもう終わってる?」

 

「はい。というか全員がまともに会話できなくて、心神喪失として処理するしかないとか。責任能力は認められなさそうです。とはいえ事が事なんで流石に無罪放免とはいかないと信じたいですけどね。」

 

「肉体的な面は?」

 

「外傷は特に見られず、疾患も軽度の肥満が見られる程度で、特に異常はありませんでした。」

 

神崎の問いかけに、柳田は推測も交えつつ簡潔に答える。一通りの話を聞いた後、神崎は少し目を瞑って自分の考えをまとめると、柳田に問いかけた。

 

「この事件おかしくない?」

 

「というと?」

 

「一つ目、報告書の現場遺留品の項目にはガスマスク等が記載されていないにもかかわらず、大量の死体から発生する硫化水素ガスとかの有毒ガスを吸っているはずの犯人の健康状態に異常が見られないところ。というかそんな悪臭の中で過ごしてて嗅覚のマヒすら見られないのはどう考えてもおかしい。

二つ目、まともにコミュニケーションが取れないはずの犯人がどのようにして集団での犯罪を行ったのか説明できないところ。

三つ目、犯人の心理状態が定かでないのにこんな大規模な殺人の動機を無意味と結論付けているところ。」

 

「確かに...」

 

「そして最後に、別に無能ではない君達がこーんな適当な捜査に違和感を覚えていないところ。」

 

その言葉に、柳田ははっと目を見開くと、何かを思い出したかのようにドアの向こうに駆けていき、しばらくしてノートパソコンを手に戻ってきた。

 

「見てくださいこれ。」

 

そういって柳田が神崎に見せたものは、ペイントソフトで表示された、教団内部の構造を示す地図データだった。柳田は、タッチパネルになっているモニターに指で赤い丸を書きこんでいく。

 

「この丸を付けた場所が、俺たちが捜査の時に着けていたボディカメラに写っている場所です。こうしてみると、カメラに写っていない箇所はほとんどないように見えます。しかし」

 

そういって色を青に変えると一か所を丸で囲んだ。

 

「この壁、ここの壁だけ誰も見ていません。そして」

 

そういうと今度は別の画像を見せる。

 

「これが、建物の外観から推測される内部構造です。さっき青丸で囲んだ部分の壁の奥、そこに一室あると予測されています。」

 

柳田にそう告げられた神崎は満足げにほほ笑み

 

「上出来だよ、柳田君。君はこのことを報告してきなさい。今から現場に向かいます。」

 

と返してもう一度座り、目を閉じた。

 

―――――――――――――――――

 

■は君を守るものだった。だから傷つく君を見たくはなかった。

 

けれども、君が望むから何度でも、■は■■■■■■■。君がどれだけ傷ついても、僕は■■■■■■■。

 

■■■■■■はまた座る。■■■■■■は■■■■。

 

■は君の物語。■■■を■せば■■■■■■。

 

君が■■■■■■ための、■たちにできる一つだけの行動。

 

■■■■■■■■■■■■、■■■■■■■■■■■■■■!

 

だけど、願わくば、こんな辛いやり方でも、たった一つの冴えたやり方なんかでもない、すべてを救える可能性のある、光にあふれた第三のやり方を。

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