ヲタク流、オラリオの生き方。   作:ケモミミ推し

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第二話「ここは何処か」

朗らかな日差しと適度に乾いた空気。

 

ファンタジー趣向のテーマパークにありそうな色とりどりな中世風の建造物。

 

大通りに所狭しと軒を連ねる露店の数々が、活気に溢れる街である事を裏付けている。

 

 

 

 

 

 

 

妙に冷静に、状況を確認する。

薄っすらとではあるが、ここが夢の世界であると察しているからだろうか。

ふと思い出したように、自分の姿を確認する。目に入ってきたものは、慣れ親しんだスウェットではなく、綿か何かで作られた緑のシャツに黒いズボンとブーツ。そんな服は持っていないし、何より雰囲気が()()()()()()すぎる。まるで異世界アニメの登場人物ではないか。

 

だんだん背中に冷や汗が浮かんできた。表情も固まる。道のど真ん中でそんな醜態を晒しているのだから、通行人には白い目を向けられていることだろう。

 

そうだ。現実的に考えて、こんなことが起ころうはずもない。

そうだ、冷静になれ。某サマータイムレ○ダで言ってたろ、状況を俯瞰して見ろって。

 

俺は確か、ダンまち1期の名場面集的な動画を見た後2時半くらいにベッドインして、今はここに、なぜか妙に見覚えのある街に立っている。しかも見たのはかなり最近。

 

さすればここは、アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の舞台である『迷宮都市オラリオ』ではなかろうか。つかそうだわ確定だわ、なんかエルフにドワーフのみならず小人(パルゥム)もいるし。他の異世界アニメじゃ小人(パルゥム)なんて中々お目にかかれる代物ではない。しかもあそこに売っているのは...ありゃ”ジャが丸くん”*1だな。神ヘスティアが店番してるし間違いない。

 

 

......ヘスティアがバイト?しかも「今日から宜しく」って言ってる。

ンてこた今はダンまち第一話が始まってちょうどくらいのタイミングな訳か。少なくともソード・オラトリアとかの時間軸にいるわけではなさそうだ。あそこは食人花とかなんとか色々物騒だもんな。まぁ時間軸的にはそこまでズレてないから一概には言えないが.....。

 

よし、段々落ち着いてきた。まぁなんとかなるよな!

それにどうせ夢だし、この状況を楽しんでみても良いかもしれんし。

それに、この夢が長く続けば、俺の”推し”と話せる日もそう遠くないかもしれん。そのためにはある程度強くならねば(使命感)。

 

 

よし、取り敢えず目標は決まったな。

まず最終目標、「推しと会う」。これ。これが今の所のゴール。ぶっちゃけそのためだけにダンまち転生したかったわけだし。

んで、その障害。俺の推しはサンジョウノ・春姫さん一択なんで、「イシュタル・ファミリアから救い出す」必要がある。だがこれがなかなか難しい。ベルくんが大立ち回り見せてくれたけど、実はあそこ結構強いトコだからな。だからといって他のでかいファミリアに今から入っても、物語の中であそこに喧嘩売れるのはベルくんとこだけですからね。

てことで「ヘスティア・ファミリアに入る」これは差し当たっての目標かな。

 

で、だよ。こっからが一番難関だな。「ベルと同じくらい強くなること。」これ成長系スキル取るかブラック会社もびっくりな社畜冒険するかの二択しかないんだよなぁ...。まぁ最低限レベル2になれればレベルブースト込みで戦えんこともないだろうし、最悪ベルくんのコバンザメになろうそうしよう。

というか俺に戦闘の才能があるかどうか分からんし、魔法とかも使えるかも。まぁ確かな事は何も言えないし、ここらへんは後から後から詰めていきやしょう。

 

とりあえずヘスティアのバイトが終わるまで待って、入団させてもらいましょうか。今は人が少ないて言ってたし、ベルくんと二人きりの状況に満足しているヘスティアはともかく、ベルくんには喜んで迎えてもらえるだろうよ。知らんけど。(責任放棄)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやらバイトは終わったみたいだ。なんか疲れてるように見えるけど、激ニブな下界の人間風情にそんなことは分からないのでグイグイ行きましょうかね。

 

「あの、すんません。ちょっとお話を伺っても?」

「ん?なんだい、君は。まさか僕をナンパしているのかい?」

「いえいえ、滅相もない。俺はただ、冒険者になりたくて今日ここに来たものなんですけど...」

「...! 本当かい!?なら所属できるファミリアを探していないかい?!」

「もしかして、神様ですか?」

「そうさ、ボクは神ヘスティア!こんなナリだが立派な神様なんだぜ!」

「ではその、もしよければ....俺をあなたの眷属にしていただけますか?」

「えぇッ!いいのかい!?」

「そりゃぁもう。神様から貰う恩恵(ファルナ)に差はないと聞きますし。何より、」

 

厚い外面に二カっと笑みを浮かべ、

 

「これは多分運命ですから。」

「おぉ、君はなかなかのロマンチストだねっ。」

「恐縮です笑。」

 

 

 

そうして道をしばらく歩くと、例の教会が見えてくる。過去には栄えた時期があったかもしれない教会も、寂れてしまった今では見る影もない。

 

「あんな啖呵を切られておいて申し訳ないんだえけど...ここが我々のホームだよ。」

「? いい所じゃないですか。霊験あらたかそうな感じするし。」

「そうかい?なら良かったよ...。」

 

ホッと胸を撫で下ろす。

やっぱりこの神可愛いな。流石cv.水瀬いのりなだけはある。

 

そんなこんなで地下室に入ると、そこには本物の主人公、ベル・クラネルがいた。アニメ通りの白髪に赤い目、そしてその柔らかな雰囲気。今のままではとても冒険者とは思えない。

 

 

「神様、おかえりなさい!...その人は?」

「フッフッフッ...。聞いて驚け、ベルくん!なんとこの子は、我がファミリアの新しい家族だ!」

 

なんかむず痒いな。自分が家族といわれるのは。

 

「えぇっ!そうなんですか!?」

「えー、はじめまして、団長さん。俺は...」

 

そこで言葉は止まる。そういえばまだ一度も名前を言っていなかった。神ヘスティアにも聞かれなかったから失念していたのか。しかし、なんと名乗るべきなのだろうか。ダンまち世界には極東の民もいるし、日本語の名前も別におかしくはないが...。

 

「? どうしたんですか?」

「あ、そういえば君にはまだ名前を聞いていなかったね。君の名前はなんだい?」

 

いや、嘘は付くまい。彼らは”家族”なのだから。

 

 

「俺は....シロカネ・右京(ウキョウ)です。これから、よろしくおねがいします!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
オラリオの特産品のコロッケ。様々な味のバリエーションがある。




はい、またもや登場しました作者です。
ようやっとオリキャラ主人公の名前が出ましたが、私オリキャラ作るの好きなんですよね。(唐突)戦闘シーンとか書くよりも設定集を書き続けていたい野郎でして....。

次の回からもストーリーに沿った内容を書いていきます。しかしながら当分戦闘シーンは出てきません。出るのは2話分ほど進んでからかなぁ。序盤は面倒な描写が多いからね。しょうがないね。

また書きたい欲が出てきたらぼちぼち書き始めるので、ぜひお楽しみに。それでは。
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