オラリオにて残火は猛る   作:織田三郎ノッブ

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オリ主の年齢は20代後半。


神饌事件

 

極東のとある貴族の館にて狐人の男性が怒りの表情を浮かべていた。

 

「こんの馬鹿娘っ!!神饌を寝ぼけて食べるとは何事か!!!」

 

叱られているのは11歳のこれまた同じく狐人の少女。彼女の口元には神饌の残りカスがついていた。

 

彼女は俯きながら肩を振るわせ、自分が何をしでかしたのかを理解したことで流れてきた涙を必死に堪えている。

 

「まぁまぁ、落ち着いて」

 

そして、娘を叱り続ける父親を宥める客人の小人族。

 

ここは朝廷と呼ばれる【アマテラス・ファミリア】が治める統治国家であり、少女はこの国の主神であるアマテラス神に捧げるべき神饌を寝ぼけて食べてしまったという顛末である。

 

そしてその有様を眺める私。

 

私はこの状況を仕組んだのが客人の小人族であることを知っている。

 

さらにはこんな事件が起きると何十年も前から知っていた。知っていながらこの事件を未然に防ごうとは思っていなかった。

 

ではなぜ私はこの事件が起きると知っていたのか。

 

なぜなら私はこの世界を物語という形で知っていた。

 

そう。私は転生者なのである。

 

日本で交通事故で死んだ後、お約束のように神様と会ってダンまちの世界に転生させてもらった。転生特典はブリーチの山本元柳斎重國を頼んでおいた。

 

そしたらスキルと魔法でそれっぽいのを貰った。

 

できれば斬魄刀も貰いたかったのだが。

 

はてさて、そんなことを考えている間に結構やばいことになっていた。

 

 

とうとう父親は刀を持ち出してきて、娘に斬りかかろうとしていたのだ。

 

慌てて私も父親を宥める役に加わる。

 

さすがにそれはまずい。

 

 

 

使用人も総出で宥めたことで、どうにか春姫が斬られるような事態にはならずに済んだ。

 

だが未だに父親の怒りはおさまっていない。なにせ、朝廷でも3番の指に入る信心深さだからな。狂信者と言い換えることもできるが。

 

「春姫お前は最早我が家の者では無い。即刻出ていけ!!」

 

なので春姫は勘当された。

 

うむ。まあそれなら問題ない。春姫にとっては大問題だろうけど。

 

「何、いくらとんでもないことを仕出かしたはいえ11歳の少女にそれは余りにも酷でしょう。私と共に同行しては如何か」

 

そう小人族は父親に提案した。

 

やはり、小人族は春姫を狙っていた。

 

知っていて見逃した私も糞だが、こいつもこいつで糞である。なので、盛大に邪魔してやろうではないか。

 

「いいえ。それには及ばぬ。春姫殿は儂が引き取ろう」

 

そんな私の言葉に驚愕の表情でこちらを見つめる小人族。

 

私は心の中でガッツポーズをする。

 

「いえいえ。重國殿にご迷惑をかけるわけには」

 

そう丁重に断る父親。だが、私は引かない。

 

「実はな。儂はこれよりかの世界の中心、迷宮都市オラリオに向かうところなのだ」

 

「なんと!?!それはアマテラス様のご指示で?」

 

「いやまさか。儂の意思よ。なにせ長年の夢だったものでな」

 

「アマテラス様よりご許可は?」

 

「無論貰ってある。なにせ何年も前より言っていたのでな」

 

実は私は現在LV4。なので【アマテラス・ファミリア】のお偉いさんである。したがってそんな人材を手放すはずもなく。めっちゃ拒否られた。

 

だが、入る時にそれなりの強さになったらオラリオに行くと言っていたのでめっちゃごねてなんとか許可を貰った。

 

別にアマテラス様が嫌いなわけではないのだが、さすがにダンまちの世界に転生したのにオラリオに行かない選択肢はないので仕方がない。

 

この後それなりに押し問答があったものの最終的には私が引き取ることになった。小人族の恨めしげな表情も見れたので満足のいく結果だ。

 

長居して話が拗れるのも嫌なので私は春姫を連れて、即刻出立した。向かう先はタケミカヅチ様達のところだ。

 

タケミカヅチ様達は朝廷の影響がほとんどない辺境で暮らしている。とは言っても数日で着くほどの距離だ。

 

山道を歩いているとゴブリンと遭遇した。数は3匹。相手が行動を起こす前に切り捨てる。刀の血を拭った後、春姫の方を見ると彼女は未だにうつむいていた。もしかしたらゴブリンとの戦闘にも気付いていなかったのかもしれない。

 

彼女を元気づけてやりたいが、私はそのやり方がわからない。どうしたものか。

 

ふと、飴を持っていることに気付いた私は春姫に手渡した。これで元気が出てくれるといいのだが。

 

 

 

 

 

 

暗くなってきたので野営した。今夜はここで眠るとしよう。別に、私一人であれば数日ほどは眠らなくても問題はないのだが今回は11歳の少女が旅に同行しているのでしっかりと休む。寝ずの番をしようと思ったが、誰かが近づいてきたら寝ててもわかるので寝ることにした。春姫は色々あって疲れたのか、私に寄りかかって寝ている。少女の髪を数回撫でた後、私も目を閉じた。

 

 

 

次の日、春姫を背負って移動した方が早いとようやく気付いた私は彼女を背負って山の中を駆け抜けていた。

 

走り出して数時間ほどで目的地についた。

 

「春姫と…、重國か!久しいな」

 

タケミカヅチ様と他数柱の神様たち、たくさんの子供が出迎えてくれた。

 

「お久しぶりでございます。皆様方」

 

こちらも言葉を返す。

 

が、元気のない春姫を見て何かに感づいたようだ。

 

「む?まぁ、とりあえず中に入れ。積もる話はそれからだ」

 

 

 

 

 

 

中に入れてもらった後、私は春姫に何があったかを伝えた。当然、私が今回のことを知っていて見逃したことは話していない。通常、神々は下界の子供たちの嘘を見分けられるのだが、私だけはその例には入らない。昔アマテラス様と会話をしているときに気付いた。おそらく転生特典みたいなものだと思うのだが。

 

「そうか。そんなことが…」

 

「ええ、なのでここで子供たちと過ごすことで少しでも心が癒えればいいのですが」

 

春姫は子供たちと遊んでいる。笑顔の表情を浮かべているのでここに寄ったのは正解のようだ。

 

「うむ。そうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一月後、さすがにこれ以上世話になる訳にはいかないのでオラリオに向かうことにした。彼らも彼らで生活に余裕のあるわけではないのだ。

 

「それでは大変お世話になりました」

 

私がそう言って頭を下げると、春姫もそれに倣って頭を下げる。

 

するとムムムムーと唸っていたタケミカヅチ様が

 

「待て!!」

 

と言ったと思うと

 

「私たちも一緒に行く!!!」

 

と言い出した。

 

 

 

さすがに色々と無茶苦茶なので丁重に断ったのだが、ほかの神様方も参戦してきてその熱意に負け、最終的に折れた。春姫と離れ離れにならなくて済むと知った子供たちは喜び駆け回っていた。

 

「準備が必要だから3日ぐらい待ってくれ」

 

そういうことになった。

 

 

その晩、私はタケミカヅチ様に頼み込んで【タケミカヅチ・ファミリア】に入れてもらった。

 

「本当に俺でいいのか?」

 

と聞かれたが、大きくうなずいておいた。

 

元々はオラリオで入るファミリアを探すつもりだったが、一緒にオラリオに向かうならもう入ってしまった方がいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤマモトノ・重國

LV4

《基本アビリティ》

力:SSS1289

耐久:S999

器用:SS1089

敏捷:S999

魔力:S999

《発展アビリティ》

魔防:F

精癒:G

剣士:H

《魔法》

【リュウジンジャッカ】

・武装魔法

・火属性

・魔力吸収

・詠唱式【万象一切灰燼と為せ】

 

【ザンカノタチ】

・付与魔法

・火属性

・詠唱連結

・詠唱式【卍解】

 

 

《スキル》

【流刃若火】

・魔法使用時発動。

・炎による被害無効。

・炎属性に関わる攻撃時、攻撃力超高強化。

・炎属性に関わる攻撃時、攻撃範囲拡大。

・精神力消費の超効率化。

・全アビリティ能力超高補正。

 

【旭日刃】

・魔法使用時、精神力(マインド)を消費することで攻撃に『武器破壊』属性を得る。

・任意発動

・精神力消費量は破壊対象の強度に比例。

 

【残日獄衣】

・自身への攻撃に対する自動迎撃。

・任意発動

・迎撃強度は精神力消費量に依存。

 

【天地灰尽】

・能動的行動に対するチャージ実行権。

・魔法効果増幅。

 

 

 

 




感想のご指摘通り主神の許可がないとファミリアの変更ができないのでそのあたり修正しました。
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