奏、翼、響、クリス、四人の装者はノイズの襲撃により廃墟と化したリディアンに来た。
「ひでぇ」
「…未来」
辺りに人の気配は無くただ静寂が広がるのみだった。そんな中装者達に近づくものが
「櫻井女史!」
「フィーネェ!!」
そこに現れたのは櫻井了子。櫻井了子は自らの髪を解く、するとその髪は金髪に変わり、その身にネフシュタンの鎧を纏う
「良く来たな。装者達」
「了子さん」
響がそう呟くとフィーネは薄ら笑いを浮かべ、言葉を紡ぐ
「既にこの身に櫻井了子など存在しない」
「一体どうゆうことだ!!」
「櫻井了子の肉体は既に食いつくされた、いや、意識は12年前に死んだと言って良い」
その言葉に装者達は驚く。フィーネが言う通りなら了子とフィーネは同一人物では無く別人だと言うことだ
「先史文明期の巫女フィーネは遺伝子に己が遺伝子を刻印し自身の血を引く者がアウフヴァヘン波形に接触した際、その身にフィーネとしての記憶、能力を再起動する仕組みを施していたのだ。12年前、風鳴翼が引き起こしたアメノハバキリの覚醒は実験に立ち会った櫻井了子の内に眠る意識を目覚めさせたのだ。それこそが私」
フィーネは己が蘇る為の術を使い長い時間を生きてきたのであった
「了子さんをお前が塗り潰して!」
「まるで過去から蘇る亡霊!」
その言葉にフィーネは笑う
「フフッ、フィーネとして覚醒したのは私一人ではない。歴史に記される偉人、英雄、世界中に散った私達はパラダイムシフトと呼ばれる技術の大きな転換期に立ち会って来た」
「シンフォギア……」
シンフォギアシステムもまたフィーネの恩恵によって生まれたもの。今の人類があるのはフィーネのおかげでもあるのだ
「そのような玩具、為政者からコストを捻出する為の副需品に過ぎぬ」
「今までの全てはその為だったて言うのか!」
「その通りだ。全てはカ・ディンギルの為!」
その発言とともに大きな揺れがリディアンを襲う
「なんだ!?」
「くっ!」
大きな揺れと共にフィーネの背後に巨大な塔が聳え立つ
「これこそが地より屹立し天にも届く一撃を放つ。“荷電粒子砲”カ・ディンギル!!」
「これでバラバラになった世界がひとつになるって言うのか!」
「あぁ、今宵、月を穿つ事によってな!」
その言葉に装者達は驚きを隠せない
「月を!?」
「穿つ!?」
「なんでだ!?」
「一体どういうことだ!?」
その言葉にフィーネは少し悲しそうな顔をすると語り始めた
「私は、ただあの御方と並びたかった。そのためにあの御方へと届く塔を建てようとした。しかし、だかあの御方は人が並び立つことを許さなかった。塔は雷霆によって砕かれ、人は言葉を砕かれ、果てしなき罰バラルの呪詛を掛けられた!」
その出来事は人々から統一言語を奪い去ったとフィーネは語る
「月が何故古来より不和の象徴として伝えられて来たかわかるか?月こそがバラルの呪詛の源!人類の相互理解を妨げるこの呪いを月を破壊する事で解いてくれる!そして再び世界を一つに束ねる!」
フィーネはバラルの呪詛を破壊し世界を一つに戻すと豪語する
「呪いを解く?それはお前が世界を支配するって事なのか?安い!安さが爆発しすぎてるぜ!」
「余人に私の歩みを止める事など出来ぬ!」
装者達はフィーネを止めるべくシンフォギアを纏う
「Balwisyall Nescell gungnir tron」
「Croitzal ronzell gungnir zizzl」
「Imyuteus amenohabakiri tron」
「Killter Ichaival tron」
装者達が次々に攻撃を加えるが、どの攻撃も避けられるか弾かれる。そして攻撃を加えれてもネフシュタンの高い再生能力に傷は直ぐに癒される。
「クソっ!埒が明かない!」
「四人がかりだというのに」
装者達は中々フィーネに決定打を与えられていなかった。しかしこれはフィーネを撃破すれば終わりではなく
「お前達が私に手こずっている間にカ・ディンギルのエネルギー充填はもうまもなくだ!」
「なっ!?まずい!」
フィーネによる月への砲撃を止めなければ行けないのだ。そんな中
「お前ら後は頼んだぜ!」
クリスがそう叫ぶ
「雪音!?何を!」
「クリス!?」
クリスはシンフォギアによりミサイルを創り出し、ミサイルに乗り天高く上がっていく
「今更何をしても無駄だ!カ・ディンギルは既に発射される!」
そして歌が響く
「 Gatrandis babel ziggurat edenal
Emustolronzen fine el baral zizzl
Gatrandis babel ziggurat edenal
Emustolronzen fine el zizzl 」
その歌は
「絶唱!?」
「クリスダメだ!!」
空中でミサイルを乗り捨てたクリスはカ・ディンギルのその射線上にいた
クリスのアームドギアは変形していくクリスの想いに応えるように。そして絶唱のエネルギーを攻撃の為のエネルギーに変換していく
カ・ディンギルが発射されると同時にクリスの巨大化したアームドギアからもビームが発射される。その一撃は
「一点収束!?カ・ディンギルを押し留めて!?」
カ・ディンギルの一撃を押し留めていた。しかし、クリスのアームドギアには罅が次々と入る
『私はパパとママが大好きだ。パパとママの夢を守るためならこのぐらいの命懸け、安いもんさ』
クリスのアームドギアは砕かれカ・ディンギルの一撃に飲み込まれる。そして
「僅かに逸らされた!?」
月はその一部を欠けるだけにとどめた。そして空から光り輝くものが落ちていく。クリスだ
クリスはその命を掛け月の完全破壊を防いだのだ
まだ現場につかない主人公、お前、頑張れよ!