フェンリルside
今日私は部下を伴って二課の本部に来ていた。一週間前の武装組織フィーネについて二課で今一度擦り合わせる為だ。部下はもうそろそろ紹介しても良いだろうと言う考えだ。私は二課指令室への扉を開いて入室した
「来たか牙くん」
「私で最後?」
「ああ」
どうやら私達が最後だったようだ
「所で君の後ろの人達は」
「あぁ、紹介しよう彼女達は一応私の部下だ」
私はそう言ってみんなに自己紹介を促す
「オレの名前はキャロル・マールス・ディーンハイム、錬金術士だ。オレの後ろにいるのはオートスコアラーのガリィと助手のエルフナインだ」
そう言ったのは金髪の女性キャロルだ。ちなみにこの世界のキャロルは大人状態がデフォルトだ
「ガリィでぇーす」
「僕はエルフナインです。よろしくお願いします」
そして護衛として来たガリィと今はキャロルの助手として働いているエルフナインだ
「私は徐福、錬金術士です…」
そう言ったのはもう一人着いてきていた人物、現在は私の助手として働いてもらっている徐福だ。性別は女性な
「セレナ・カデンツァヴナ・イヴです」
次に自己紹介したのはセレナだあの後本来ならすぐに色々説明とかあったんだけどセレナが精神的にアレだったから。やっぱり辛かったんだろうね
「この子達は私が作った独立組織リベルタスの構成員よ」
「独立組織リベルタス?」
私の言葉にみんなが首を傾げる
「独立組織リベルタスの構成員の殆どは各地で行われていた非人道的または非合法の聖遺物研究所の被検体となっていた子供達。私は一時期そう言う黒い研究所の襲撃を繰り返していてね。そこで保護した子達は社会に出て暮らすには人を辞めていたり心に傷を負っていたわ、その子達の家となる事が最初の設立目的。そして私の思想に同調した様々な異端技術に関わりのある物を組織に加えていく事で他にも聖遺物の研究や聖遺物の発掘など聖遺物関連全般に手を出してるわ。ちなみに何故国に所属しないのかは、国が信用ならないと言うのが第一で国に加わる事で様々な制限も加わり保護した子供達に害が及ぶ可能性があるからね」
いつの間にか中々大きな組織になっていたんだよな。ヤクザやマフィアといった裏組織にも伝手があるし中々な規模を誇ってるんだよね
「なるほど、だが何故今になって」
弦十郎の疑問ももっともだろう。まぁ、リベルタスとしては基本国の組織と手を組むのは無しなんだけど。これからの事を考えると二課との連携は必須になってくるんだよね
「今後確実にシンフォギアを所有する二課との連携が必要になってくるからよ。まだまだ世界に災禍は潜んでいるわそれを相手取るには私達だけで対処できない事態に直面する事もあるだろうし、より多くを救うなら手と手を取り合う事が必要だからね」
「……そうか、ならば二課は君達リベルタスとの協力関係を結ぼう。細かい所はまた詰める必要があるがな」
ほんと弦十郎は話が早くて助かるわ
「話が脱線していたが今回集まってもらったのは一週間前に現れた武装組織フィーネ達についてだ」
弦十郎がそうきり出した
「それについては私から」
フィーネ達については私たちの方が情報があるからね
「まず武装組織フィーネは米国の聖遺物研究所F.I.Sから離反した人員で構成されている。その目的は今の所不明ね。彼女達が持つシンフォギアについてはフィーネの方が詳しいね」
その声でフィーネに視線が集まる
「F.I.Sにはガングニール、イガリマ、シュルシャガナ、
フィーネはそう説明する
それに付け加えるように私が
「ガングニールをマリア・カデンツァヴナ・イヴ、イガリマを暁 切歌、シュルシャガナを月読 調がそれぞれ使っている」
「時限式の装者が三名に謎の装者が一名か」
「謎の装者については少しだけなら此方でわかったことが」
ほんと少しだけだけどね
「まずキャッチされたアウフヴァヘン波形は完全聖遺物の物ね。あいつを相手にするなら同じ完全聖遺物を使う私が適任。それとそのアウフヴァヘン波形だけどフランスで一度反応をキャッチされているおよそ八年前。反応があった場所は聖遺物研究所の一つでその施設は壊滅と同時に聖遺物創槍カシウスに完全聖遺物破槍ロンギヌスが紛失している。おそらくあの少女が持っていると考えた方が自然ね」
「二つの完全聖遺物か、戦力としては大きい」
「それだけじゃないわ」
まだあるんだよねこれが
「F.I.Sからマリア達が離反したと同時期に完全聖遺物ネフィリムが紛失している。それにサクリストS〈ソロモンの杖〉も敵側が持っていると考えて良い。ソロモンの杖を受け取ったウェル博士は元F.I.Sの研究員、ノイズを操っていた所を見るとウェル博士も仲間として見て良いわ」
その発言にクリスの顔に影が落ちる
「完全聖遺物が四つ、予想以上に相手側は戦力を持っているな」
「……ネフィリムはまともに扱えるのでしょうか」
セレナが何気なく呟いた言葉だったがその言葉は二課の面々が不思議に思うには十分だった
「それはどういう事だ、セレナくん」
「え、あ、はい。さっきフィーネさんが言ったように私は元はF.I.Sに居ましたけどとある事故をきっかけにF.I.Sでは死んだ事になっています……」
そう言ってセレナは黙った
「セレナ、話すのが辛いなら無理をしなくても」
「いえ、これは私が…」
セレナも辛いだろうに自分を殺しかけた怪物の事を思い出すんだ
「完全聖遺物ネフィリムは昔F.I.Sで起動実験が行われました。しかし結果は暴走、私は絶唱を歌いネフィリムを基底状態にまで戻す事に成功しました。そこで私は絶唱のバックファイヤで動く事ができず崩壊を始めていた施設の瓦礫に押し潰される寸前の所を牙さんに助けてもらいました」
「暴走か…」
完全聖遺物の暴走それは二課でも覚えがある事だろうネフシュタンの鎧がかつて暴走したからね
「ネフィリムはかなり危険な部類の聖遺物になるわ。自立行動型完全聖遺物ネフィリム。ネフィリムは他の聖遺物を餌に成長するもし相手側が既にネフィリムを起動しているのなら私達も注意しなきゃいけない」
「確かにそうね」
私の言葉に了子さんは頷く
「ネフィリムは聖遺物を食らう。それはシンフォギアでも例外じゃないわ。最悪シンフォギアごとパクリ、なんて事になりかねないわ」
その様子を考えたのか装者達は体を震わせた
「了子さん脅かさないでくれよ」
「いやこれマジの話なのよ」
ネフィリムは下手に相手にするとこっちが餌になりかねない
「更に完全聖遺物破槍ロンギヌスはこっちも下手に相手にすれば死にかねない。ロンギヌスの特徴はエネルギーの吸収もしロンギヌスに刺されでもしたら肉体に宿る全てのエネルギーを奪われて死ぬ。私達が発したフォニックゲインですら吸収される可能性もある。そうなれば弱体化は必至」
「えげつねぇもんばっかだな」
うん私もそう思う
「最後に銀色の装者の完全聖遺物については完全に未確認のアウフヴァヘン波形だったからなんの聖遺物かは不明よ。下手に手を出さないのが吉ねもし手を出すなら私が相手しなきゃ地力の差で負ける」
封印全解除の私とほぼ互角の戦いをしたあいつはまだ力を見せていない純粋に私と打ち合っただけ。私のフェンリルみたいに純粋に力が強い聖遺物なのか、まだ能力を十全に発揮していないだけなのか
「相手は強大しかしその目的が見えてこない」
「そう、そこなのよね」
弦十郎の言葉に了子が賛同する。他の面々もそこだけは首を傾げる。私は理由を知ってるけどこれを今言うとどう転ぶかわからないだよね。下手に原作から乖離させると私が対応しきれない
「緒川からの情報ではライブ会場付近に乗り捨てられていたトラックから遡り架空の企業から大型医療機器や医薬品、計測機などが発注された記録が見つかったらしい。しかも運び先は街の外れの廃病院。追う価値はあるだろう」
弦十郎の情報によりとりあえず追う相手が決まったか。これからは苦しい戦いになる。特に響は
オリキャラ:徐福
錬金術士でありあの有名な徐福である。姿はFateの徐福を想像してもらえると良い。この世界では虞美人ではなく主人公にぞっこん
独立組織リベルタスは独自の情報網を用いている。やろうと思えば即座に各国の機密情報すらもぶっこ抜けるほど