狼姫咆哮シンフォギア〜世界を駆ける神狼〜   作:エドアルド

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少しだけモチベ回復したからこれだけ投下
ストックはまだ作ってる途中だから待っててクレメンス



少女達の思い

 

三人称side

 

「私はどうしたら……」

 

とある輸送機の一室、マリアは深く心に迷いを抱えていた。マリア達は人々を月の落下と言う大災害から救う為にテロリストと言う汚名を被ってまで遂行しようとしていた。

マリア達が少し前まで所属していたF.I.Sはアメリカの機関であり、アメリカは月の落下を知りながら隠蔽。一部の権力者達のみを集め地下に立てこもる気でいた。それ故にアメリカから離反しテロリスト紛いの事までやってのけた。それが人類を月の落下から守る事だと信じて

 

しかし、そんなマリアを否定する様に彼女が、死んだはずのマリアの妹セレナが現れたのだ。彼女はテロリストのような事をしている自分達を間違っていると言い戦いに発展した。もちろんセレナはマリア達の目的は知らないし傍から見たらただのテロ組織なのだから当たり前ではあるが

 

それでもマリアにとって死んだと思っていた大切な妹の家族との敵対と言う事実はマリアの心に迷いを産むには十分すぎた。今のマリアは迷っている。

 

(このままで良いの?セレナと敵対して多くの人に迷惑をかけて……世界各国に本当の事を言えば協力を得られるかもしれない。だけどアメリカのような事になったら……)

 

世界中が月の落下と言う大災害に一眼となって立ち向かえるならマリアは迷う事も無かっただろう。しかし、アメリカは既に多くの人々を見捨てる事を良しとした。他の国が同じ決断をしないとは限らないし世界中の人々が月の落下を知ればどんな事が起きるか想像もつかない。そうなれば月の落下を止める所では無くなる

 

マリアは迷うこのまま月の落下を私達だけで止めるのかそれとも世界に協力を仰ぐのか。

マリアは無力な自分を呪う。大切な妹に敵対させる選択肢を取らせた事、フィーネを演じるだけの自分、子供である調と切歌を巻き込んだ事、マムに無理をさせている事、ウェル博士なんぞに頼らなければいけない事。マリアは呪う無力な自分を

 

何時までも弱い自分を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二課仮設本部、休憩室

 

 

 

そこではセレナが暗い表情で俯いていた

 

「……マリア姉さん」

 

彼女の心に影を落とすのはマリアとの敵対が原因だった。

セレナはかつてF.I.Sの研究所にて多くのレセプターチルドレン達と姉のマリアと共に過ごしていた。しかし、その平和、そもそもF.I.Sにいた事を平和と言うのには疑問があるが、その平和はある日崩れ去る事になった。完全聖遺物ネフィリムの暴走。

 

当時発見されたネフィリムは欠片だと考えられていた。その為大きな危険も無いものとして実験が執り行われた。しかし、その結果はF.I.S施設の大規模な倒壊、多数の人達の死という形であらわれた。

 

そして暴走したネフィリムを止める為に命をセレナは賭けた。そしてその賭けに勝ちなおかつ命を繋いだ。しかし、その代償としてかセレナはF.I.Sからいなくなることになった。

 

しかし、その事にセレナは悲観せずに喜んだ。命があるのならまた姉ともレセプターチルドレンの皆とも会えると。その事を信じてセレナは時を過ごした。

 

そして、再び家族と出会う事ができた。しかし、敵として。その事実にセレナは打ちのめされそうになった。だが、セレナはかつての家族、今の敵と戦う事を決めた。止める為に

 

しかし、彼女は落ち込んでいた。姉を止めることに意志の変わりは無い。だが、姉達との敵対は彼女の心を痛めつける事だった。意思に変わりはなく、それでも彼女が傷つかないとは限らない。

 

「セレナ」

「あ、牙さん…」

 

そんなセレナに声を掛けたのは牙だった

 

「大丈夫?とは言わない。ただ、耐えれるか?」

 

牙が問い掛けたのはシンプルな事。姉達と敵対するのに心を痛めるのは良い。しかし、それを耐える事が出来るか?と言う質問

 

「……姉さん達を止めると言う気持ちに変わりはありません。しかし、辛いです。だけど耐えきってみせます。大切な家族を止めるのは同じ家族である私の勤めですから」

 

そんなふうに笑って答えるセレナの顔は何処かぎこちなかった

そんな顔を見た牙はセレナを抱き締める

 

「えっと、牙さん?」

「セレナ今は吐き出しな。抱え込むすぎると先にセレナが潰れる」

「でも…」

「ただ今は正直になった方が楽だ。セレナは十分頑張ってる。それにそんなセレナの姿見てられない。リベルタスの皆も心配してる。セレナはリベルタスの家族だ。ならマリア達は私達の家族だ、一緒に止めよう」

 

牙はそう言いセレナを抱き締め続ける

暫くするとセレナは喋りだした。その声は震えていた

 

「……私、嬉しかったんです…マリア姉さんが歌姫になって……自由に歌っていて……グスッ…またマリア姉さんと会えて、嬉しかった……調ちゃんも切歌ちゃんも元気で…ヒグッ……でも、でもマリア姉さんはテロリストになって、止めなきゃて思って……だけど辛いんです姉さんと敵対する事も……調ちゃんと切歌ちゃんとも敵対する事も……再会したら…姉さん達と何をしようか考えてたんです……昔みたいに歌ったたり…おしゃべり…したり……昔みたいに……みんなで……仲良く……過ごしたかった………う…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

とうとうセレナは泣き出してしまった。

そんなセレナを牙はそっと抱き締めたまま頭を撫で続けた

 

 

 

 

暫くして泣き疲れたのかセレナは眠ってしまった。そんなセレナを牙は膝枕をして頭を撫で続けた

 

「……何時までも原作通り、なんて言ってられないな。今ここに悲しんでる子がいるんだから…」

 

そして何やら決意を固めていた

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