目の前の老人はアスベル・フォン・アルマイダ、錬金術士と名乗った。
錬金術士=パヴァリア光明結社
つまりは敵
「グルルルルルル!!」
私は思いっきり威嚇する。殺気すらものせて
「……自己紹介しただけなんじゃが?」
老人は目に見にえ落ち込んでいる
が、パヴァリアの人間ならアダムに報告される可能性あるし、一部の錬金術士はFateの魔術師みたいなやつもいるから、今までの反応も演技の可能性が出てくる
「ワシお主に嫌われるような事したかの?初対面なんじゃが?」
錬金術士の時点でアウトです
「パヴァリアは敵!!」
「……なるほど錬金術士の殆どはパヴァリアの構成員じゃしアダムはまぁ、あれじゃしな。安心するといいワシ、パヴァリアじゃないしアダムとは仲悪いからの」
ほんとは疑うべきなのだろうがこの人は良い人な気がする。根拠は無いけど本能がそう告げてくる。
なんかますます動物らしくなってきてるような……
「さて、ワシの事とは話したしお嬢さんお主の事も教えてはくれんか?それにそこまで露骨に警戒されるとワシのガラスのハートがブレイクされそうなんじゃが」
……この老人中々に面白いな
まぁ、それよりもこんなに悲しそうな顔してる人を放置するのも悪い気がしてきた
私は少しづつ話を始めた
「名前は立花 牙……12歳」
「名前の響きから日本人かの、随分ドイツ語がお上手じゃな」
……やっぱり、あの人には私がドイツ語を喋ってるように聞こえるのか。てかここドイツなんや
それから私は少しずつ私が実験体な事神狼計画の事やそこにアダムが関わっている事やパヴァリアについては神狼計画のレポートにも書いてあったと言っておく。ただの実験体が組織の事とか知ってるのは怪しいからね。知識の殆どは転生前の知識だし
そうして少しの嘘を交えながらの事情説明は終わった
すると
「うーむ、それならワシの家に住むといい」
「え?」
「流石にワシも幼子を放置するほど道徳心無いわけじゃないしの。それに一人で寂しかった所じゃ」
老人がそう言ってくる。実際私は追われている身で姿を隠す必要がある。それにこの場所はうってつけだろう。しかし
「……迷惑ですよ。追われてますし」
「ホッホッホッ、今更じゃよ。ワシもパヴァリアというかアダムとバトったせいで追われとるしの」
と、衝撃的な事を言ってきた。あの魔力のゴリ押しによる黄金錬成というかもはや核攻撃をしてくるアダムとバトったとかこの老人バケモンか?
それだったらまぁ良いのか?
「……よろしくお願いします」
「よろしくのう」
こうして私は老人……アスベルさんに厄介になるのだった
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日本、立花家 立花 牙の部屋
その部屋、住んでいるはずの部屋の主が消えて少々、暗く感じる部屋にてとある少女が部屋の布団にくるまり泣いていた。
その少女の名前は
響は牙が使っていた布団の中で目を腫らしながら泣いていた。その理由は、少し前に姉である牙が行方不明になった事が原因である
ある日友人と遊びに出掛けていた牙はそのまま帰ってくることは無かった。友人達の証言によれば遊んでいた公園で別れたのがその日に牙を見た最後だったと言う。
この事から警察が動き大規模な捜索活動が始まったが失踪した牙に関する手掛かりは見つから無かった。しかし付近の監視カメラの一部が牙が失踪したと考えられる時間に全て止まっていたことから誘拐の線が濃厚になったが、立花家には一切の身代金の要求もなかった。
警察はこの事から誘拐による人身売買などを疑い捜索を続けているが未だに見つかってはいない
「……ひぐっ…グスッ……お姉ちゃん……」
響にとっての牙は常に自分に優しく構ってくれる大切な姉である。牙は少々男勝りな所があるが常に周りを助け明るく振る舞う、響のヒーローであった。
しかしそのヒーローはいなくなった。その悲しみが今の響を支配している
立花 牙という存在は響にとってなくてはならない大切な家族なのだ。いなくなったことによる悲しみと心の傷は他者には計り知れない
そして響には自身の姉が帰ってくる事を願う事しか出来ない。響は未だに力なき子供なのだ
ちなみにこの時の響ちゃんは7歳、牙との年齢差は5歳差ですね
原作までは8年あります
主人公が正体を響に明かす時は?
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無印編、とっとと百合百合してろ
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G編、ネフィリム君の出番さ、曇らせろ
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AXZ編、私を追うものはいなくなった