狼姫咆哮シンフォギア〜世界を駆ける神狼〜   作:エドアルド

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参戦リベルタス

 

牙と響が激突し始めたと同時間。

カ・ディンギル上空には複数の浮遊物体があった。それはリベルタスが持つ完全聖遺物ヴィマーナ及びその複製品の空中艦隊だ。

 

「状況は?」

「所長と立花 響が交戦を開始。天羽 奏の気絶を確認。風鳴翼と風鳴弦十郎が現在交戦中。雪音クリス及びセレナさんが立花 響に向けて進路を変更。THE DISASTERはダメージにより現在は活動を一時停止。京香と雫は現場にて待機。F.I.Sの装者三名は動きを止めています。おそらく戦場全体に薄く広がるパンドラの箱の反応の影響かと。小日向 未来も現在は動きを止めていますが小日向 未来の周りはパンドラの箱の反応が薄いです。シェンショウジンの力かと」

 

カ・ディンギル跡地の戦場の状況をリベルタスのオペレーターがキャロルに伝える。

 

「部隊の展開は?」

「第一部隊は待機中。第二、第三部隊は雪音 クリスとセレナさんまであと二秒。第四部隊はF.I.Sの装者と小日向 未来の回収に。第五から第八部隊は既に展開を終え結界の構築作業に入りました」

「第一部隊は牙……いや、フェンリルと立花 響の間に入るには実力不足だ。第二、第三部隊もあの二人を削り切れない。チッ!」

「どうされますか?」

「フェンリルは立花 響に任せるしかないだろう。雪音 クリスとセレナにはオレとオートスコアラーが対処する。オレが現着次第、結界構築に第二、第三部隊を向かわせろ。第一部隊は風鳴弦十郎の応援に行かせろ」

「了解しました」

「THE DISASTERとDr.ウェルは?」

「捕縛したいが手が足りん。邪魔をしない限りは放置だ」

 

あらかた指示を出したキャロルは指令室を後にする。

 

「ガリィ、ミカ、ファラ、レイア」

「はいはーい」

「いるんだぞ!」

「こちらに」

「派手に行きましょう」

 

そしてオートスコアラー達を連れて船を降りる。

 

 

 

 

 

 

 

************

 

 

 

 

 

 

パンドラの箱の影響と牙の負傷をトリガーに一種の暴走状態になったクリスはTHE DISASTERに対して攻撃をおこなっていたが、突如として現れた強大な気配、響にその矛先を変えていた。

クリスの攻撃により防戦一方のTHE DISASTERよりも危険度が高いと本能で察知したためだ。事実、THE DISASTERはクリスによる途切れぬ弾幕で全身をから血を流しボロボロになっていた。

 

だが響に進路を向けた矢先、リベルタスの部隊により足止めを食らう。今のクリスなら少し武装した程度の人間なら一瞬にして肉塊に変えれるがそんなものはリベルタス側も百も承知、故に対策をしていた。

 

聖遺物避来矢、日本の伝説の藤原秀郷が百足退治の礼として龍宮の王からもらったという大鎧。着用すると矢に当たらないというそれをリベルタスで錬金術的に再構築したものを着込むことで遠距離攻撃を無効化していた。

 

しかし、それも直撃を避けるだけで一部のミサイル等の爆発するものは大きく避ける必要がある為殆ど反撃など出来ていなかった。

が、それで良いのだ、彼らの目的はあくまで足止め。

 

クリスの足止めをしばらくしていれば。上空から炎がクリス目掛けて降り注ぐ。

しかし、それをクリスは大量のミサイルの爆風により退ける。

 

「この程度では止まらんか」

 

クリスの前にラピス・フィロソフィカスのファウストローブを纏ったキャロルが降り立つ。

それと同時にクリスを相手にしていたリベルタスの部隊は撤退、結界構築をしている部隊の元へ合流に向かった。

 

「さあ、お前の相手はオレだ」

 

そう言いキャロルはクリスに相対する。

 

 

 

 

 

 

 

********

 

 

 

 

 

 

 

辺りに石化の暴威をふるっていたセレナ。その暴威は響に向けられようとしていたがこちらもリベルタスの部隊による足止めを食らう。

こちらの部隊がセレナの足止めの為に手に持ったのは鏡。

 

というのもセレナが今放っている石化の光線、その本質は視線なのだ。

セレナの持つ石化の力はアイギスに組み込まれたゴルゴーンの力。そしてゴルゴーンの石化は視線によるものだ。

 

故に鏡による反射を可能としている。と言っても鏡もただの鏡ではなくリベルタスで作られた特別性のものだ。

 

だが石化の光線を反射してもセレナを止めることは出来ない。あくまでも石化の光線はアームドギアからのものであり。反射しアームドギアを石化させてもすぐさまに新しいアームドギアが出てくるだけだ。

 

そして暴走しているとはいえセレナもバカでは無い。石化の光線が効かないと気づけばアームドギア事体を差し向けてくる。

大質量の物体が高速で向かってくるのだ。当たってしまえばひとたまりもない。

が、このような戦場に出て来ているリベルタスの人員が普通な訳がない。セレナのアームドギアを避け当たっても軽傷ですんでいる。

 

しばらくそんな攻防を続ければ、セレナに対して炎、氷、コインが降り注ぐ。

セレナの元にミカ、ガリィ、レイアの三体のオートスコアラー達がやって来たのだ。

 

「かったいですねぇ」

「楽しめそうなんだぞ!」

「派手に倒しましょう」

 

それを確認したセレナを相手にしていた部隊は結界構築部隊に合流する為に撤退した。

 

 

 

 

 

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「はあっ!!」

 

弦十郎の裂帛の気合と共に拳が放たれる。それを迎え撃つように翼はアームドギアの大太刀を横に構え、受け止める。

翼は弦十郎の攻撃を受け、若干後退するが大太刀で拳を弾き返す。

 

そして大太刀を振り上げ弦十郎に切り掛るが、リベルタスの第一部隊がカバーに入り大太刀を手に持った刀で逸らす。

 

それにより弦十郎は事なきを得る。

弦十郎が攻撃しリベルタスの第一部隊がカバーに入るという攻防を繰り返している中、暴風が翼を襲う。

 

「貴方の相手は私」

 

そう言って現れたのはファラだった。

 

ファラと翼が剣を交わせば、翼のアームドギアは砕け散った。それは、ファラの持つ哲学兵装ソードブレイカーによる効果だ。

ソードブレイカーの前では剣と定義付けられるものは全て棒切れに等しい。

 

が、今の翼は剣だけでは無い。大太刀に灯っている蒼炎が最大の難所。

一度翼がアームドギアを振るえば蒼炎が弦十郎や第一部隊の者たち、ファラを襲う。

 

 

 

 

リベルタスが参戦した事により戦況はマシになったがまだ戦場に終わりは来ない。

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