狼姫咆哮シンフォギア〜世界を駆ける神狼〜   作:エドアルド

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久しぶりですまぬぅ。頑張って書くので応援よろしくお願いします。


シンフォギアの危険な力

 

「セイッ!!」

「ハアッ!!」

 

 私の足と響の足がぶつかり大きな音と衝撃を放つ。その衝撃を利用して二人同時に後ろに大きく後退する。そして着地と同時にかけ出す。

 拳と拳をぶつけ合い防ぎ受け流し攻撃をする。

 

 そんな攻防をする事一分ほど、ブザーの音と共に私と響は動きを止める。

 

「ふう、おつかれさま響。いい動きだった」

「ありがとうお姉ちゃん」

 

 シンフォギアとグングニルをそれぞれ解除した私たちはシュミレーションルームから出て水を飲む。

 

 今回の戦闘データで必要なものは揃ったから後は最終調整をしてグングニルの作業は終わりかな。グングニルは複数の完全聖遺物を使っている都合上色々と複雑だ。下手すると聖遺物どうしで力を打ち消し合う事もある。そんなグングニルを響用に調整するのは骨が折れた。元々最低限使えるようにして一旦置いといたものだからな。

 

「牙、今大丈夫か?」

「ん?大丈夫だけど、どうした?」

「二課の桜井良子とフィーネからシンフォギアの事で相談があるそうだ」

「わかった、場所は指令室?」

「そうだ、先に行ってるぞ」

 

 そう言ったキャロルはシュミレーションルーム前の休憩所から出て行った。それを見ながら汗をタオルでサッと拭いてトレーニングウェアからいつもの服に着替える。

 

「ちょっと行ってくるね」

「うん、行ってらっしゃい」

 

 一息ついている響を休憩室に置いて指令室に向かう。

 

「おまたせ」

 

 そう言って指令室に入ればキャロルと画面に映った了子さんとフィーネが出迎える。

 

『牙ちゃんも来たことだし早速始めましょうか』

『そうだな。まず、シンフォギアの損傷は問題無い、少々ダメージはあったが微かなものだ、直ぐに修理は終わった。システムなどにも特には問題は無いが……』

「……パンドラの箱」

『その通りだパンドラの箱の影響がギアに残っている』

『最初は除染しようと頑張ったんだけど流石完全聖遺物と言ったところでね、全然除染出来ないのよ』

『おそらく除染できるのはシェンショウジンのような聖遺物だが、そのようなものは手元に無い。仮にシェンショウジンで除染作業をしようとした場合はギアが分解されて終わるだろうな』

『そこでリベルタスの方でなんとかできないかお願いしたいの』

「なるほど」

「…………」

 

 やっぱり残ってるよね。あれだけ他者に影響を与える聖遺物だ、そう簡単にはいかないね。

 

「状況はわかった。だがリベルタスでも不可能だ。時間をかければあるいはある、かもしれないがそんな悠長な事をしているうちに事が起こる」

『……まあ、だろうな』

 

 確かに多くの聖遺物をリベルタスでは保管しているけど聖遺物の影響をピンポイントでどうにかするのは流石にできない。時間をかければおそらくリベルタスでも二課でも不可能では無いけどウェル博士という特大の爆弾がある中でそんな悠長な事をすれば何か起こった時に何も出来ない事になる。私やキャロル、リベルタス人員は動かせるだろうけど戦力的にTHE DISASTER相手には心もとない。いや、最悪殺す気で行けば直ぐに終わるけどそんな事は出来ない。利用されているリゼという子を救わなければならない。F.I.Sの子たちの為にもね。

 

「だけど、方法が無いわけじゃない」

『牙ちゃん、それはホント?』

「根本的な解決にはならないし賭けの部分も多いけど上手く行けば装者の戦力アップも狙える」

『……暴走か』

 

 私の言葉に暴走と答えたフィーネの言う通り暴走を利用する。原理としては原作のGX編にて出てきたダインスレイヴと同じだ。

 

「確かに今できる事としてはまともな策だな」

『リスクもあるし正直なところ賛成しかねるけど、他に手がないのも事実なのよね』

 

 この案には大きなリスクが二つある。パンドラの箱はダインスレイヴと同じく負の感情を刺激する事がわかっている。その事によりシンフォギアを装着中に負の感情を大きく刺激するような事があれば呑まれる可能性。そしてそもそも制御できるかの可能性。

 だが私はあまり問題視していない。制御に関しては原作でも成功してたし今の皆を信じてるからね。負の感情に呑まれる可能性は制御が成功していれば、カルマ・ノイズのような負の感情を増幅させる存在がいない限りは問題無い。

 

「暴走を利用してなくてもパンドラの箱の影響箇所を隔離してセーフティをかけて普段はシンフォギアとしてちゃんと使えるようにすれば良い。使うかの判断は装者自身に一任して任せる」

『……それが妥協点かしらね』

『弦十郎に話しを通してシステムを作って組み込むか』

「システム面はこちらでも出来ることをしておこう」

「あと、響に関するデータも明日あたりにそっちに送るわ」

『OK〜その方向で進めるわね。これが終わればやっと一休みできそうね』

『ウェル博士が動かなければという注釈がつくがな』

「はぁ、ほんとウェル博士は何処に行ったのか」

「あの英雄キチの事だ『英雄は決して諦めない』とか言いながら気を伺っているだろうな」

『愚痴ってても何も進まないしこっちでできる事はしおくわね』

『そうだな、時間がおしい。また何かあったら連絡する』

「こっちも何かあったら連絡するよ」

 

 そう告げると通信が切られて会話が終了する。

 

「さてと私は響のデータの諸々やってくる」

「シンフォギアのシステム面は他の職員に任せてオレは有事に備えて全体を見てくる。何かあればそっちにも連絡する」

「わかった。それじゃあお仕事お仕事」

 

 はぁ、厄介な事になったなぁ。とりあえず今出来ることをしましょうか。




たぶんもうそろそろウェル博士が動き出します。英雄キチめ!
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