〜レイside〜
どうも、山野バンの弟の山野レイです。
僕は今ミソラタウンの商店街にあるブルーキャッツで仁王立ちしています。そして目の前には正座して恐怖の顔で項垂れている兄さん、アミ姉、カズ兄の三人がいます。僕の後ろのカウンター席にはメアと拓也さん、檜山さんがいます。
「―――うんうん。それで?」
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
「何か言ってくれないと分からないなぁ〜」
何も言わない三人に僕は冷たい声で訊ねる。
「れ、レイ。そろそろそのくらいで」
「何か言いましたか〜拓也さん?」
「ひっ・・・・・・!い、いや、なんでも・・・ない」
ニコリと微笑み、振り向いて拓也さんに聞く。
拓也さんは恐ろしいものでも見たような声を上げ言う。
「ねぇ、兄さん、アミ姉、カズ兄。昨日言ったばかりなのに聞こえなかったのかなぁ〜?」
なんでこんな状況なのか、それはほんの二時間ほど前に遡る。
二時間
「―――兄さんが帰ってこない・・・・・・!!」
自宅で兄さんが帰ってくるのを待っているのだが・・・・・・全く帰ってこない!しかも連絡もない。
「お姉ちゃんからも連絡ないんだけど・・・・・・!!」
目の前にいるメアにも連絡はないらしい。
今この家にいるのは僕とメアの二人だけだ。母さんももうすぐ帰ってくるはずだが。
「今日はアミ姉とメアと一緒にご飯を食べるって約束したのに・・・・・・!」
両親が海外出張で家に居ない川村姉妹とは、よくこうしてご飯を食べてる。その方が安心だしね。今日もその予定だったのだが・・・・・・。
「まさか、また危険なことしてるんじゃ・・・・・・」
「その時は僕のO・HA・NA・SHI☆が倍になるだけだよ。さすがに昨日の今日でしたりは・・・・・・・・・・・・・・・・・するかも・・・・・・」
「確かに・・・・・・・・・・・」
言っといてなんだが、兄さんたちならやりかねない。
それに、父さんのこととなると兄さんが動かないはずがない。
「まさか、昨日拓也さんたちが言っていた、【天使の星】と【カミヤ】って単語に行ってるんじゃ・・・・・・!!」
「あ、レーくんのお父さんが閉じ込められてるって言ってた場所?!」
「うん。アミ姉もいたでしょ?だから・・・・・・」
「アミ姉なら調べて場所が分かるかもしれないね」
「もう一回僕らも調べよう!」
メアとともに僕の自室に向かい、すぐさまパソコンのネットワーク。インフィニティネットに接続して調べる。
まずは【天使の星】という単語だ。
「えっと。天使の・・・・・・星・・・・・・」
「んーー。占いの館。喫茶店。アカウント・・・・・・どれも違う気がする」
検索結果はどれも何か違うようなものばかりだ。
「うん。えっとじゃあ・・・・・・カミヤ・・・っと」
次は【カミヤ】という単語で調べる。
「えーと・・・・・・。美容室・
「神谷・・・・・・重工・・・・・・?」
神谷重工という単語に僕はどこかで聞いたことがあるような気がした。
「えーと、『神谷重工は国内最大手の重機開発を主とした企業であるが同時に、兵器密造など黒い噂もある』って」
ウインドウに表記されてる神谷重工についてを読むメア。
「兵器密造・・・・・・あ、思い出した。随分前にそんな噂があるってニュースとかで流れてたっけ」
「あー、そう言えばそんなニュースもあったね・・・・・・ん、まって」
「ん?」
「兵器密造の噂があるんだよね」
「うん」
「もしかしてそれ・・・・・・イノベーターと関係あるんじゃない?」
「っ!!」
メアの言葉にハッとなり、すぐさま【神谷重工】と【天使の星】をキーワードにして検索をかける。
検索した結果。
「あった。これだ」
「エンジェルスター・・・・・・訳すと天使の星ね」
「ああ」
二つのキーワードに結びついた単語があった。
【神谷重工第五保管倉庫】通称、エンジェルスターと呼ばれるブランドの重機系の工場兼保管庫だ。
調べるとブランドらしく、ブランドマークの天使の羽をモチーフにした建物が特徴で、通称エンジェルスターと呼ばれるとか。
重機マニアにとっては聖地であるが、警備が厳しく見学は行われていないらしい。
「カミヤと天使の星」
「決まりだね。ここに・・・・・・父さんと兄さんたちがいる」
デスクトップから立ち上がりパソコンを閉じる。それと同時に僕はCCMを取り出し、連絡を取る。
連絡相手は数コールののち繋がり。
「あ、拓也さん?」
『レイか。どうした、何かあったか?』
「兄さんたちが何処にいるか知ってますよね」
連絡相手である拓也さんに訊ねる。
『・・・・・・・・・・ああ』
「兄さんたちは神谷重工第五保管倉庫。通称エンジェルスターにいるんじゃありません?」
『な、何故それを・・・・・・!?』
「ビンゴ」
動揺する拓也さん。それを聞いた僕は100%の可能性を得た。
「拓也さん、兄さんたちを迎えに行ったらブルーキャッツに居させてください」
『分かった』
「ではお願いします」
純度100%の怒気を含ませて拓也さんにお願いする。
これは兄さんたちにタップリとO・HA・NA・SHI☆する必要がある。
「レーくん、行くでしょ?」
「うん。あ、でも、母さんにメッセージ残しとかないと」
母さん宛にメッセージを送り、僕とメアはブルーキャッツへと向かった。
商店街にあるCLOSEの札が掲げられたブルーキャッツへ入ると、中には兄さんにアミ姉、カズ兄、拓也さん、檜山さんがいた。
カランコロンと音がなり、五人の視線が僕とメアに集まる。僕とメアを見た兄さんたちは顔を真っ青にする。
まあ、当然であるが・・・・・・。
「兄さん?カズ兄?」
「お姉ちゃん?」
「あ、アワアワアワ・・・・・・」
「お、落ち着け!二人とも、な!」
「う、うん!メア、レイ、落ち着いて、ね!?」
「「―――三人とも、今すぐそこに正座しろ!!!!!」」」
「「「は、はいぃっ!!!!!」」」
僕とメアの怒声に三人はすぐさま正座に移る。
「レーくん、この三人に手加減無用みたいだからお願いね」
「うん。ていうかメアはいいの?」
「うん。お姉ちゃんには後でたぁっぷり二人きりでお話するから〜」
「OK」
「あ、檜山さん!なにか飲み物あります〜?」
「お、おう。ちょっと待ってろ」
檜山さんは逃げるようにその場から去る。拓也さんはガクガクブルブル震えてる。そんなに怖いかな?
「さ・て・と。三人とも?」
「「「!!!」」」
「昨日のO・HA・NA・SHI☆・・・・・・意味なかったみたいだねぇ〜?だ〜か〜ら〜・・・・・・・今日は手加減無用でやるから」
「「「はい・・・・・・」」」
真っ青な顔になりながら返事をし項垂れる。そこから僕のO・HA・NA・SHI☆が始まった。
―――そして冒頭に戻る。
「―――アングラビシダス?」
「ああ。参加するのは、情け容赦無い強者ばかりだ」
「まさに生きるか死ぬかの戦いだね」
「そうだ。ルールと言えば"ルールが無いのがルール"だがな」
「ルールが無いのがルール・・・・・・つまり、なんでもありの闇の地下大会か」
燃え尽きたように、机に突っ伏す兄さんたちを放って僕とメアは拓也さんと檜山さんに兄さんたちがエンジェルスターの地下で聞いた言葉を聞いた。
「しかも次のアングラビシダスは特殊でな」
「特殊?」
檜山さんの言葉に首を傾げる。疑問符を浮かべる僕とメアに拓也さんが。
「ああ。LBX世界大会【アルテミス】は知ってるな?」
「うん。一昨年から世界LBX管理機構オメガダインが主催している大会だよね?確か、今年の開催地は日本のお台場だった気がするけど」
「そうだ。そして、そのアルテミスへの特別出場枠が今回のアングラビシダスの賞品だ」
「っ!ということは・・・・・・」
「ああ。今まで以上にないほど、今回のアングラビシダスは荒れる」
「そして、兄さんのアキレスを破壊するため、イノベーターの刺客がエントリーするかもしれない」
「そうだ」
未だに机に上体を預け、身動きすらしない、屍のような兄さんたちを見る。兄さんたちのことだから、絶対このLBX大会に出るはずだ。しかも、謎の声によると『次のアングラビシダスに出場しろ』と言われてるらしい。父さんを探す手掛かりがアングラビシダスにあるというのなら、出ない訳にはいかない。
「言っとくが、レイとメアは出場出来ないからな」
「え?なんで檜山さん」
「一応この大会には年齢制限があってな。最低でも十歳からでないと参加資格はないんだ」
まさかの年齢制限に僕とメアはガッカリする。
まあ、僕とメアはまだ9歳だし。
「まあ、ガッカリするな。おまえ達にはおまえ達で、やれる事があるだろう?」
「それもそうね」
「うん。あ、兄さんたちには明日にでも教えて貰ってもいい?」
「ああ。そのつもりだ。今言っても頭に入らないだろうしな」
まだ屍状態の兄さんたちに檜山さんが苦笑いを浮かべて答える。
「あ、それじゃあ僕らはそろそろ帰ります」
「ああ。すまんな」
「いえいえ」
ごちそうさま、と言って席を立ち。
「兄さん!アミ姉!カズ兄!何時までそうしてる訳?帰るよ!」
兄さんたちを目覚めさせ、僕たちは家に帰った。あ、アミ姉とメアは僕と兄さんの家でご飯を食べてから帰ったけど。元々ご飯一緒に食べる予定だったしね。
翌日
「―――これがレイのLBX・・・・・・」
色々兄さんたちがした翌日。僕は約束通り、キヨカに自分のLBXを見せていた。
「うん。名前はクロノスって言うんだ」
「いきなり自分のLBX持ってきたから驚いた」
「あははは。うん、それは僕もそう思う」
いや、まさか自分のLBXを入手出来るなんて思わないじゃん?父さんからの贈り物だけど。
「カタログにも載ってないLBX・・・・・・もしかして一点物?それともハンドメイド?」
「多分、一点物かな」
作製されたのはタイニーオービット社だが、これは恐らく一般には流通してない、アキレスと同じ一点物だ。父さんからのだけど、ハンドメイドってわけじゃないと思う。
「種系はナイトフレーム。武装は盾無しの剣。高機動バランス型かしら・・・・・・」
「見ただけで分かるのキヨカちゃん!?」
「ええ。見た感じだけど」
キヨカの見分は当たってる。この機体はアキレスにも劣らない高機動な機体だ。アキレスは盾ありの槍で攻守ともに優れてるが、僕のは盾無しの剣。防御は少し劣るが、攻撃力は高い。しかし、その分機動性に優れてる。
「昨日バトルしたら負けちゃったしね」
昨日兄さんたちを待つ間メアと初バトルしたのだが、なんとか勝てた。
「へぇ。凄いわね」
「あはは。レーくん強いよ〜」
「いやいや。メアの癖は知ってるからね」
まあ、どちらかと言うと、メアの癖を知っているから勝てたようなものだ。
「なら、今日学校終わったら私とバトルしない?」
「え、キヨカと?」
「うん」
キヨカとはバトルしたことないから驚いた。まさかキヨカからそんな提案をしてくるなんて。まあ、キヨカとメアのバトルは何度か見たことあるけど。
「いいけど、場所は?」
「キタジマは兄さんたちが来るだろうし・・・・・・あ、何時もの彼処でいいんじゃない?」
「そうね。じゃあそこにしましょう」
そんな会話をして、いつも通り小学校の授業を受け、ルナのためのノートも取り(クラスで科目別に分担してルナの分のノートを書いてます。一人じゃ多いから)
そして放課後。
小学校から何時もの河川敷に僕はいた。メアとキヨカはお手洗いに行っている。つまり今ここにいるのは僕一人・・・・・・なのだけど―――。
「・・・・・・」
「山野レイ。我々と一緒に来てもらおう」
なんか変な人たちに、一緒に来いと言われてます。ていうかどこかで見たような仮面をしてる。
「行くわけないじゃん」
「なら、無理矢理にでも連れて行くまで!」
「っ!」
リーダーらしき仮面をした女の人の言葉に思わず身構える。が。
「勝負だよ!」
「ズコーっ!」
LBXを取り出したのを見て思わずコケてしまった。
「って!LBX勝負かよ!!」
ツッコミまでしてしまう。
「え、えーと・・・・・・大丈夫っスか?」
「思いっきりコケましたよね今」
残り二人の男の人に何故か心配されてしまった。敵に心配されるとは。
「あんた達のせいでしょうが!!!」
「ゴチャゴチャ言わずに勝負しな!アタシらが勝ったら、黙ってついて来るんだね」
「っ!おまえ達、イノベーターか」
仮面の女の言葉にピンっと来た。恐らく、兄さんを脅すために僕が必要なんだろう。
「ほう・・・・・・」
「良いだろう。イノベーターなら手加減する必要ないね」
イノベーターは父さんを拐った組織だ。手加減する道理がない。
「良いよ。受けてやるその勝負!僕が勝ったら、父さんが何処にいるか吐いてもらうよ!」
「いいだろう」
仮面の女が懐からDキューブを取り出し、Dキューブを展開する。キューブのフィールドは市街地だ。
それと同時に。
「レーくん!?」
「レイ!?」
「メア!キヨカ!」
お手洗いに行っていた二人が戻ってきた。
「レーくん、どういう状況なのこれ!?」
「あの人たちなに?」
「話は後で二人とも。手は出さないで。コイツらは僕がやる」
「・・・・・・わかった」
「・・・・・・わかったわ」
助太刀しようとした二人を制し、僕はLBXクロノスを取り出す。
「いくよ、クロノス」
左手にクロノス。右手にCCMを構え。
「レギュレーションはアンリミテッドだ!そんじゃはじめるよ!お前たち!」
「「ラジャー!デクー改!」」
「デクーエース!」
青い一つ目の見た感じブロウラーフレームのLBX二機と、ワインレッドの同じく一つ目の恐らくストライダーフレームであるLBX一機を取り出しフィールドにスタンバイさせる。
「いくよ―――疾くあれ!クロノス!!」
僕もクロノスをフィールドにスタンバイさせる。
バトルスタートの合図は特にない。
「さぁ。ゼロから始めて、ゼロで終わらせよう!」
LBXを操作する時の、自分にスイッチを入れる言葉を発しCCMを操作する。
「っ!速いっ!?」
クロノスの速さに背の高い青髪の男が驚きの声を上げる。
「(あのデクー改。恐らく、耐久性が高い。武装はランチャーとアサルトライフル。けど、速度はあまり速くない。デクーエースは機動性に優れてるはずだ。武装は片手銃)」
目の前の戦闘に意識を集中させる。
「おまえ達!クロスファイアフォーメーション!」
「「ラジャー!!」」
「(クロスファイアフォーメーション?)」
どんなフォーメーションなのか不思議に思ってると。
「っ!クロノスを囲って集中砲火・・・・・・!」
クロノスをトライアングルに囲み、それぞれの銃器で砲撃してくる。
いや、それはいいんだけど・・・・・・。
「名前、地味」
メア・・・・・・。
「おだまり!そこ小娘!」
仮面の女もキーッとなってる。
けど、まあ。
「・・・・・・・・・・」
タイミングが分かれば特に問題ない。
相手を斜線上に誘い。
「どうだ!」
「くらえ!」
デクー改から放たれたアサルトライフルの弾丸とランチャー弾を―――
「甘いっ!」
上空にジャンプして躱す。
躱された二つの弾丸は、それぞれ味方に当たり爆発を起こす。
「なにっ!?」
「なんですって!?」
「何やってんだい!!」
「余所見厳禁」
余所見した仮面の女の操るデクーエースにクロノスの持つ剣。《クロノスソード》で斬撃を叩き込む。
「なにっ!」
斜線が重なるように動いてるため、デクー改は攻撃できない。
「こしゃくな!」
「・・・・・・・・・・」
操作をさらに速くする。
「レーくん、今までにないほど早い」
「レイ・・・・・・?」
建物の影に隠れ、砲撃をやり過ごし背後から切りつける。
ステップを踏み、リズムよく相手の攻撃を避け、至近距離からムーンサルトでデクー改を蹴り上げる。それと同時にもうひとつのデクー改からのランチャー弾を建物の壁を利用してランチャー弾を避け、放ったデクー改の背後を取る。
その瞬間、CCMにシステムメッセージが記載された。
「っ!よし」
メッセージを見た僕は口角を上げる。
そのまま背後を取ったデクー改に。
「必殺ファンクション!!【アタックファンクション!バーチカル!】」
垂直斬りを放った。必殺ファンクションの斬撃だ。威力は普通のよりはるかに高い。
背後から無防備に食らったランチャーを持ったデクー改はそのまま爆散。ブレイクオーバーする。
「嘘でやんす・・・・・・」
あまりのことにCCMを落とす小太りの背の低い男。
唖然としている三人を見逃さず。
「必殺ファンクション!!」
次の必殺ファンクションを発動させる。
「距離があるのに届くわけありません!」
もう片方のデクー改を操る青髪の男に。
「それはどうかな?」
不敵な笑みを浮かべる。それと同時に。
「【アタックファンクション!ソニックリープ!!】」
《クロノスソード》を肩に担いだクロノスが勢いよくデクー改に接近する。
「なっ!間合いを一気に・・・・・・!」
慌てて後ろに下がって避けようとするが。
「届けっ!」
斜めに斬撃を叩き、デクー改の後ろに振り切った様子で回る。
「そ、そんな・・・・・・!」
ブレイクオーバーしたデクー改に青髪の男は有り得ないと言う風に声を漏らす。
「もらった・・・・・・!」
仮面の女がチャンスばかりに銃口をクロノスに向けるが、クロノスの左後ろ回し蹴りで銃口を逸らし、懐に潜る。
「な・・・・・・っ!!」
「終わりっ!必殺ファンクション!!【アタックファンクション!ホリゾンタル・アーク!!】」
水平二連撃。右から左への斬り払いに胴体部を切断され、デクーエースは爆散。ブレイクオーバーした。
「こ、このあたしが・・・・・・!?」
「つ、強すぎるでやんす・・・・・・!」
「な、なんなんですこのお子様!?」
「さぁ、勝負は付いた。さっさと吐いてもらおうか?」
クロノスを回収し、目の前の仮面三人組に問う。
仮面三人組はヒソヒソ話し。
「さ、さあね!自分で探すんだね!撤収!!」
「「ら、ラジャー!!」」
見事な撤退をした。(みっともないとも言うが)
特に追いかける事もせず、仮面三人組から視線を外す。あの様子から、父さんの居場所は知らないらしい。
「ふう」
張り詰めていた息を吐き、CCMを閉じる。
「レーくん、大丈夫だった?」
「うん。大丈夫。二人は何かなかった?」
「私たちは大丈夫だったわ。それより、さっきのあの人たち何?レイたちとどんな関係?」
「あー、それは・・・・・・・・・」
後で話すとは言ったものの、キヨカになんて説明しようか考える。
メアと顔を見合わせどうしようか悩んでいると。
「・・・・・・言いたくないならいいわ。無理には聞かない」
キヨカがそう言った。
「その・・・・・・今は言えない」
「そう」
「今度、ちゃんと話すよキヨカちゃん。今は、キヨカちゃんを危険なことに巻き込みたくないの」
「まあいいわ。それじゃあ、はじめましょうレイ、メア」
「あ、うん!キヨカちゃん!」
「ああ」
自身のDキューブを展開して僕たちはLBXバトルを始めた。
今はまだ、キヨカを巻き込む訳には行かないのだ。これは、とっても危険な事だから。
数日後、アングラビシダスが行われる日。
アングラビシダスが開催される日までのその間、兄さんたちはキタジマで店長相手に特訓をし、アングラビシダスに挑んだ。
兄さんとアミ姉、カズ兄が勝てるか少し不安になりながら、僕とメアは観客席から兄さんたちの活躍を見始めた。