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これも、何時も読んでくださる皆さんのおかげです。ありがとうございます!!
そして、何時も感想を下さる、スローイングさん。少年サッカー法第ゴジョ―さん。お二方の感想いつも嬉しく読ませてもらってます!ありがとうございます!!
どうか、これからも当作品をよろしくお願い致します!!
〜キヨカside〜
レイの部屋で寝たからか、ぐっすりと夢見心地の良い朝を迎えてしばらく経ち、学園の私の在籍する2年5組の私の席に座りクラスを見る。
「ねぇ!聞いた聞いた!?ハーネスとの同盟!」
「うん。昨日の夜一斉送信メールが来た」
「第1小隊がハーネスの司令官を探していたのはこういう意味だったんだ」
クラス中ハーネスとの同盟について話している。
まだ正式に同盟結んでないはずだけどね?
レイ曰く、手続きとかの関係で正式に同盟締結が認可されるのは明日になるかもって言ってたけど。
そう思ってるとユノが。
「キヨカはどう思う?」
と聞いてきた。
「ハーネスとの同盟?」
「うん」
「
端末のタロット占いの結果を伝える。
新たなる始まり、ね・・・・・・。
確かに、ハーネスとジェノックの同盟は、"新たなる始まり"かもしれないわね。
「新たなる始まり?」
「そう。二つが合わさってひとつとなる、新しいものの始まり」
「へぇー。互いに良い共鳴し合ってるってことね!」
「まぁ、そうなるわね」
このクラスの中で一番信頼におけるのは、ユノ。彼女だ。
性格が真面目なのもあるけど、キャサリンみたいに視野が狭くないから。なんでユノが隊長じゃないのか何時も疑問だけど。
「・・・・・・ねぇ、キヨカ」
「なに?」
「キヨカさ・・・・・・私に・・・・・・私たちになにか隠してない?」
「!?」
小さな声で問われたユノの質問に思わず顔に出そうになった。
突然のユノの質問は私にとってクリティカルものだ。
私がレイと繋がっているのはジェノックでは誰も知らないはず。
「なんでそう思うのかしら?」
冷静に。ポーカーフェイスを意識してユノに質問を返す。
「んー。私の勘、ってのもあるけど、キヨカの雰囲気が似てるから」
「似てる?」
「うん。レイに」
「っ!」
ユノの言葉に今度は隠せなかった。
もっとも、ユノは気付いてないようだけど・・・・・・
けど、ユノの洞察力に私は改めて驚嘆した。
レイからこの学園について話したことがあるって聞いてたけど、ここまで核心を突いてくるなんて。
私がレイと似ているのは当然だ。5年前のイノベーター事件から関わってきているんだから。
普通に考えたら有り得ない。信じられない程の経験を私たちは積んできている。
「き、気の所為じゃない?」
動揺を隠そうとするが、微妙に隠せてないのを実感してる。
「うーん、そうかなぁ・・・・・・どことなく似ている気がするんだよね」
幸いにもユノには勘づかれてないようだけど、ユノの洞察力が恐ろしい。
もしかしたらこのクラスで一番鋭いのはユノなのかもしれない。
「けど、ま、キヨカはキヨカだよね!」
「え、ええ」
何時もの笑顔で言うユノに私は少し引き気味で答える。
ユノを見てると少しだけ罪悪感を感じるけど、悪いけど私にとっての一番はレイなのだ。
そして、レイが望むなら私は。いや、私たちはレイに忠ずる。
何より、私たちの中で一番葛藤しているのはレイだ。
精神的苦痛や肉体的疲労。普通の同年代と比べるほでもないほどの困憊。
なにより、5年前のあのトラウマ・・・・・・
フランもだけど、レイのトラウマは幼い頃に刻み込まれ未だに克服出来ていない。
今でも顔には出てないけど、偶に夢に見てるみたいだし・・・・・・
だから、私たちは彼を支えるためにここにいる。
レイが私たちを必要としてくれているように、私たちもレイを必要としてるのだ。
ユノとそのまま話し、時間を過ごしホームルームをして、普通に授業を受ける。
そうしてウォータイム前のブリーフィングまで過ごし―――
「―――本日のウォータイムはハーネスとの模擬戦を行います」
ジェノックの司令室で行われるブリーフィングで美都先生が私たちにそう告げた。
もっとも、私はそんなこと既に知ってるけど。
まぁ、みんなに言う必要は無いし、必要性も無い。
彼らがレイ率いるハーネスに勝てるわけないんだから。
美都先生の宣言にあちこちでざわめきが起こる。
「も、模擬戦!?」
「しかも、ハーネスと!?」
「学園最強に勝てるわけない・・・・・・!」
もう負ける事を考えてる人もいる。
呆れた。
顔には出さずに、私はそう思う。
5年前も4年前も、私たちは何時も不利な戦いだった。
戦況。数。性能etc.・・・・・・
けど、私たちはその不利な戦いをいくつも翻し勝利を収めてきた。
その不利な戦いが勝てる戦いへとなったのは"メイト"。仲間への信頼があったからだ。
けど、彼らにはそれが無い。
そんなの、日頃のことから見れば分かることだ。
「静かに。今回の模擬戦の提案者はハーネスの司令官の一人、ゼロです」
美都先生の発言にカイトが手を挙げ質問する。
「美都先生、何故模擬戦をするのです?必要ないと思うのですが?」
その発言に私はため息を吐きたくなった。
ホント、バカね。
よく知りもしない相手といきなり共同戦線なんか出来るわけないのに。
「では聞くけど、ハーネスの戦闘力を知っているのかしら?動きは?」
美都先生はカイトへ質問を質問で返す。
美都先生の質問にカイトは、っぐ!、と声を漏らす。
「ゼロ曰く、今回の模擬戦は互いの力量を知るためだそうです。そのため、この模擬戦は通常のウォータイムと同じように行われます」
「美都先生、模擬戦はどこで行われるのですか?」
「場所はジェノックの領土にある『ジョウトシティ』です」
ハルキの問いに美都先生は床下に『ジョウトシティ』の地図を出して告げる。
これもレイが指示した場所だ。
「地の利がこっちにあるのなら、返り討ちに出来るわね!」
「油断するな。相手は学園最強の名を持つレイがいるハーネスだぞ」
キャサリンの自信満々の言葉にゲンドウが諌める。
さすがゲンドウ。レイの実力を把握してるからこその、冷静沈着な判断。
レイもゲンドウには一目置いてるし。
「でも、いくらレイでも私たち全員の相手は無理に決まってるわ!それに地の利はコチラにあるのよ?ハーネスはレイがいるからこそ成り立っているもの。なら、レイさえ動けなくしてしまえば問題ないはずよ!」
「そうだね。いくら強かろうと限界がある」
アホだ。バカにも程がある。
もうイヤ・・・・・・。
私は今すぐにでもレイに抱きつきたい衝動を我慢していた。
キャサリンの発言に頷くようにカイトも発言する。
リクヤは何を考えているのか、何も発言しないけど・・・・・・
レイ曰く、リクヤにはリクヤ自身大きな秘密を抱えているらしいけど。そう考えると、これまでの事も少しは納得できるのだけど。
キャサリンとカイトの二人は隊長として失格と私は思う。
「二人とも、レイは単独であの法条ムラクに勝ってるんだぞ」
ハルキの発言はレイの実力が分かるからこそのものだ。
「それに、レイだけでなく、フラン・フルーリアや石森ルナにも注意が必要だ。彼女たちの実力は彼に匹敵する」
ヒカルもハルキと同意見なのか警戒心を顕にしてる。
ハルキとヒカルの二人が気をつけるよう言う中アラタは・・・・・・
「レイの相手は俺にやらせてくれ!」
と発言していた。
「アラタ!?」
「ムラクよりも強いレイの実力・・・・・・実際に戦ってみたいんだ!」
「キミのその後先考えないその行動、いつになったら直すんだ?」
アラタの発言に呆れるヒカル。
もう、やだ。このクラス・・・・・・
私は今すぐにでも帰りたい気分だ。
アラタがレイに勝てる確率?そんなの0に決まってる。
そもそも、私たちと対等に戦えるプレイヤーなんてこの学園だと各国のエースプレイヤー。法条ムラクレベルじゃないと相手にならない。
まあ、レイの場合の本気の相手はバンさんやジンさんクラスじゃないと相手にならないけど。
私たちもこの学園で本気の実力を出したことなんて無いし。
レイから実力を抑えるように言われてるから。
でも、近いうちに制限解除するかもしれないわね。
「とにかく。今回の模擬戦、一切気を抜かずに行うように。ゼロからの伝言で、ハーネスは本気でジェノックを叩き潰すから、だそうです」
「「「「「なっ!!?」」」」」」
くっ!!
みんなの反応が面白い!
笑いたいのを堪える。
みんなハーネスを舐め過ぎよ。
ハーネスはレイが率いてる仮想国よ?当然、他の仮想国とは違う。
むしろ、小国だからこそレイの真価が発揮されてる。
人が少ないなら、それを補うやり方も存在する。
逆に人が多いと、負担も多くなり見える場所も視えなくなる。
故にハーネスのように少なければ全てが視える。
「時間よ。準備して」
ブリーフィングは以上だと告げるように言い、私たちはウォータイムの準備に移る。
ユノたちはコントロールポットルームに。私はクラフトキャリアを操作するため何時ものメンテナンスルームに。
移動し、誰もいなくなったのを確認して私は堪えていた笑いを漏らした。
「くっくっ・・・・・・さぁて、彼らがレイたち相手にどこまでやれるのか・・・・・・見せてもらおうじゃない?」
自分のクラスで仮想国なのに他人事のように言う。
まぁ、結果の分かってる戦いだからだけどね。
そして、セカンドワールドのシステムアナウンスによって開始されたウォータイム。
ユノ、キャサリン、ハナコのLBX[セイレーン]を『ジョウトシティ』へ移動させ、レイたちハーネスの襲来に警戒するのを観る。
やがてハーネスがクラフトキャリアで来て・・・・・・
「へぇー。あれがレイが立案してメアの造り上げた、対空戦装備ね」
『ジョウトシティ』上空で舞うレイのLBX[コスモスオリジン]を観てそう呟いた。
通信も切ってある為、私の声は誰にも聞かれることは無い。
そうして始まったのは、拮抗した戦いではなく。むしろ、一方的な戦闘だった。
〜キヨカside out〜
〜アラタside〜
セカンドワールドで行われてる戦闘が、現実世界に反映されてる代理戦争だと分かった翌日、俺はどうすればいいのか悩んでいた。
あの後ゼロから俺たち4人にメッセージが来て、真実を話すなら明後日に話せと連絡が来た。
しかも、追伸に別のことに捕われてると明日の模擬戦速攻で負けるぞ、とまで書かれていた。
俺たちは4人に相談し、取り敢えず今日のウォータイムでの模擬戦に集中することにした。
そうして今日の授業を受け、受けている最中もセカンドワールドでのことに考えていたが、ウォータイム前のブリーフィング。
美都先生からハーネスとの模擬戦について聞かされた。
「レイの相手は俺にやらせてくれ!」
ハルキやヒカルたちがレイを警戒するなか、俺はみんなにそう告げた。
「アラタ!?」
「ムラクよりも強いレイの実力・・・・・・実際に戦ってみたいんだ!」
ムラクに勝った俺ならレイにも勝てるはず。
ユノたちが過剰にレイたちのことを言うが、俺には実際に戦ってみないと分からなかった。
「キミのその後先考えないその行動、いつになったら直すんだ?」
ヒカルがそう言うが、ヒカル自身レイと戦いたくて仕方ないはずだ。
「ヒカルだって戦ってみたいだろ!?」
「それはそうだが・・・・・・」
ヒカルも、うグッ、と唸る。
「何勝手なこと言ってるんだ?彼をひとりで相手にするなんて無謀にも程がある」
カイトが俺に向かって言ってくる。
「そうよ!全員で相手すれば問題ないはずよ」
キャサリンも続けて言ってくる。
「他のハーネスの連中はどうするつもりですか?」
「そんなの無視よ!どうせレイたち以外強くないんでしょうし。私たちの相手じゃないわ」
リクヤの質問にキャサリンは手をヒラヒラとさせて言う。
「レイさえ撃破してしまえばハーネスは総崩れする。なら、第一目標はレイの撃破だ。キミのワガママに付き合うどおりは無い!」
「んだと!」
カイトの言い方にカチンと来た。
レイと戦いたい。
英雄と呼ばれ、この学園最強にしてムラクよりも上のプレイヤーの実力を相手してみたい。
それに、レイを倒せば俺が学園最強ってことになるしな!
「とにかく」
美都先生の一言で言い争っていた声が止まる。
「今回の模擬戦、一切気を抜かずに行うように。ゼロからの伝言で、ハーネスは本気でジェノックを叩き潰すから、だそうです」
「「「「「なっ!!?」」」」」」
美都先生からのゼロの宣告に俺たちは目を見開く。
本気で俺たちジェノックを叩き潰す・・・・・・
驚愕しかない。
驚く俺たちをよそに美都先生は。
「時間よ。準備して」
と言った。
俺たちは美都先生の発言に従いコントロールポッドルームへと移動する。
コントロールポッドルームへ移動し、コントロールポッドを起動させて自身のLBX[ドットフェイサー]をセットする。
バイザーを着け、ウォータイムの開始を待つ。
何時ものサイレンの音と同時に開始のアナウンスが響いた。
《5・・・・・・4・・・・・・3・・・・・・2・・・・・・1。ウォータイム、開始》
『クラフトキャリア、発進!』
サクヤの操作するクラフトキャリアで模擬戦の行われる『ジョウトシティ』へ移動する。
『『ジョウトシティ』に到達』
『各自降下開始!』
ハルキの指示に俺とヒカル。他のみんなも次々に『ジョウトシティ』へと降下する。
降下しハーネスの襲来に備える。
しばらくして―――
『っ!3時方向から敵の接近を確認!』
バッと3時方向を確認する。
そこには3機のLBX。ユノたち第4小隊と同じ[セイレーン]が2機と見たことないLBXが1機いた。
『ハーネスだ!』
セイレーンたちはそのまま逃げるように後退する。
『追うわよ!』
キャサリンの声と同時に第4小隊がそのセイレーンを追い掛ける。
『まてキャサリン!』
ハルキが止めに入ろうとしキャサリンたちを追いかけようとしたその時。
『っ!?』
「なっ!?」
『狙撃だと!?どこから!?』
俺たちを遠距離から狙った攻撃が襲って来た。
狙撃はそのまま俺たちを分断させ―――。
『う、動けない!』
『な、なんなの!?』
第5小隊のタダシとノゾミの悲鳴が通信で来る。
『僕たちを狙っているのか!?』
カイトも身動きが取れないようで動揺している。
『くっ!なんだこの的確な射撃!ハーネスにこれ程までの狙撃手がいるとは・・・・・・』
『第5小隊と引き離されているぞ!』
『っ!こちら第3小隊、ハーネスと遭遇!』
『同じく第2小隊もハーネスと遭遇した!』
「ど、どうなってるんだ・・・・・・!?」
地の利はこちらにあるのにまるで読まれているような動き。
狙撃から逃げるようにヒカルとハルキとともに『ジョウトシティ』の市街地を駆ける。
少しして、俺たちの前に1機のLBXが立ち塞がった。
細身のアーマーフレームに細身の片手剣の武装。
色は白に桃色を合わせたカラーリング。
『アレは、[アステリローザ]だと!?』
『フラン・フルーリア!!』
「えっ!!」
俺たちの前に立ち塞がったのはレイのチームメイトであるフランだった。
『こちら第4小隊!応援をお願い!!』
『第3小隊もお願いします!!』
『っく!第5小隊も身動きが取れない!!』
『第2小隊、相手が強すぎて手助けにいけそうにない!第1小隊お願い出来るか!?』
『ダメだ!俺たちの前にフラン・フルーリアがいる!助けに行けそうにない!!』
『ハルキ!アラタ!上からなにか来るぞ!!』
『なにっ!?』
ヒカルに言われ俺とハルキは上空を見る。
上空にはセカンドワールドの空が映ってるが、そこに太陽を背に何かが降りて来ていた。
「な、なんだ!?」
『アレは・・・・・・まさか!!』
それは静かに俺たちの前に降りて来た。
だが、地面には着地せず宙に浮いたままだ。
『[コスモスオリジン]・・・・・・!!山野レイ!!』
そのLBXは黒銀色に双剣を携え、背中には対の蒼い光翼の双翼が広げられていた。
それは正しく、山野レイのLBXコスモスオリジンだ。
「・・・・・・っ!!」
あまりの光景に息をするのも忘れて、身動きが取れない。
映像で見た時は何ともなかったけど、実際こうして対面してみると威圧感が違う。
『バカな!
サクヤの有り得ないと言う声が響く。
以前映像で見た時は確かに浮いていなかった。
それにブースターなんかも着いてなかったはずだ。
なのに今は浮いてる。どういうことだ。
動揺を隠せずにいると。
「っ!!」
一瞬で距離を詰めてきたコスモスオリジンがドットフェイサーを攻撃してきた。
『アラタ!!』
「なんだよあの速度!ムラクよりも速い!」
『クソっ!今行く!』
ヒカルが助けに入ろうとしてくるが、フランのアステリローザが邪魔をする。
『は、速い・・・・・・!!』
『と、捉えられない!!』
「ハルキ!ヒカル!!」
アステリローザの速さに翻弄されるハルキとヒカル。
助けに入りたくても、コスモスオリジンが。レイがそれを許さない。
「こっのぉ!!」
攻撃を仕掛けるが、宙を自由自在に舞い、地面に降り立っても神速のような速度で接近し攻撃が全く当たらない。
「そんな、バカな!!」
全く手も足も出ない。
ムラクとは互角と戦えたのに・・・・・・!!
「こ、これが学園最強の・・・・・・山野レイの実力・・・・・・!!」
唖然とするしかない。
次元が違い過ぎる。
他のみんなもハーネスの猛攻に防戦一方だ。
『そんな・・・・・・私たちが手も足も出ないなんて・・・・・・!!』
『バカなっ!!』
『くっ!』
通信から次々と有り得ないと言う声が聞こえる。
それからしばらくして俺たちは何も。
手も足も出ないまま完膚無きまでに敗北した。
何度も反撃したが、一撃も喰らわせられずに敗れた俺は呆然としたままだった。