〜レイside〜
「・・・・・・・・・・」
「んふふ〜〜・・・・・・」
・・・・・・あれ?
どういう状況だろこれ?
目を覚ました僕は目の前にメアたちの寝顔があるのを見てポカンとした。
昨夜遅くに帰ってきたあと、手っ取り早く着替えてお風呂入って夕飯を食べ、やる事をやったのは覚えてる。
もちろん自分の部屋の、自分のベッドで寝たのもちゃんと覚えてる。
のだが、何故僕の目の前にメアの寝顔が・・・・・・?
首を動かし、部屋を確認する。
部屋を確認すると―――
「あれ?」
ここ、僕の部屋じゃなくね?
となった。
あっれぇ〜〜??
目が点になる。
もしかして、またしても寝惚けて部屋を間違えた??
そう思ってると―――
「レ〜くん〜・・・・・・大好きぃ〜〜・・・・・・」
ぎゅ〜っとさらに抱きしめながら言うメア。
一体どんな夢を見ているのやら・・・・・・
思わず苦笑を心の中で浮かべつつ、メアの寝顔を見る。
えへへ〜・・・・・・・と満足そうな寝顔だ。
これを見ると、さすがに邪魔出来そうにない。
「・・・・・・しょうがないかな・・・・・・」
小さく呟き二度寝を決める。
僕もメアを抱き締めるように手を回す。
ぎゅっとさらに抱き締めるから、僕の身体とメアの身体が服越しにぶつかる。
珍しく今日はパジャマを着ているらしいメア。(いや、普通は着ているものなのだが?)
パジャマ越しにメアの柔らかい感触といい匂いが直接伝わってくる。
慣れてるとはいえ、少しだけドギマギしながらも抱き締めながら再び目を閉じ身体をリラックスさせる。
すぐに眠気が再び襲って来てそのまま眠気に身を委ね、僕は再び眠りについた。
「僕も好きだよ・・・・・・メア・・・・・・」
小さな声でそう呟いて。
「・・・・・・きて・・・・・・レー・・・くん・・・・・・」
微睡みの中声が聞こえ、意識が浮上する。
「んん・・・・・・っ」
正直まだ眠い。
ここ最近の疲れがまだ取れてないのかな。
「んーー。もう起きないとヤバいんだけど・・・・・・私の部屋で寝ていたのもそうだけど、疲れ溜めすぎだよ・・・・・・」
「ん・・・・・・んぁ〜・・・・・・」
眠い中、眠気眼を開ける。
「起きた〜?レーくん?」
「んぇ・・・・・・
「うん。おはようレーくん」
「んー・・・・・・おは〜・・・よう〜・・・・・・」
「あははは。まだ寝惚けてる」
あれ〜?
メア、パジャマじゃない?
未だに意識が完全に覚醒してない、半覚醒でメアを見る。
メアの姿は丁度着替えている最中だったのか、上下お揃いの薄桃色の下着姿だった。
「あれ〜。メア着替えてるの〜?」
「うん」
「そっかぁ〜〜」
頭がクラクラするなかメアと会話をする。
「どう?似合ってる?」
下着姿を見せてくるメア。
意識が未だに半覚醒状態の僕は欠伸をしながら。
「うん〜。似合ってるよ〜」
と朧気な返事をする。
不味いなぁー。これ。
疲れが予想以上に溜まってるわ。
二度寝したからかなぁー。
「えへへ〜。ありがとう〜」
照れながらも隠そうともせずに目の前で着替えるメア。
そこでようやく意識が半覚醒から覚醒状態となり。
「あれ・・・・・・」
ポカンとする中、メアは何時ものハーネスの制服に着替える。
その状態のまま10秒くらい過ぎ―――
「レーくん?どうしたの?」
「ふぁっ!?」
覗き込んできたメアに驚きながら意識が完全に覚醒した。
意識が完全に覚醒し時計を見る。
時計の針は既に7時半前を指していた。
あ、ヤバい。
「大丈夫?」
「あ、うん。大丈夫。それよりメア、シャツのボタンちゃんと閉めて」
頭を押さえながら、メアにシャツの胸元のボタンについて苦言する。
同年代の女子に比べて、キヨカ同様豊かな胸部。
思春期真っ只中の男子にとっては目に毒な光景なのだが、僕はもう見慣れた。
いや、見慣れちゃダメなんだろうけど。
僕も思春期真っ只中なのだが、ダイヤモンド並の理性で我慢する。
「それよりレーくん。私の部屋で寝るなんて・・・・・・大丈夫?」
「あぁ、うん。たぶん、また寝惚けて部屋を間違えた」
「この間はフランちゃんの所に潜り込んでいたけど・・・・・・最近多くない?寝惚けて間違えること。まぁ、私は一緒に寝れて嬉しいんだけど」
うふふ、と微笑みながら言うメア。
メアの部屋のベッドから降りて伸びをする。
「一緒に寝るなんて、最近ほぼ毎日寝てるじゃん」
ここ最近何かしらメアたちが布団の中に潜り込んで来るので、実質添い寝状態が毎日なのである。
いや、これ、他の男子が知ったら血涙をしながら憤怒の形相でこっちに来そうだな。てか、呪殺でもされそう・・・・・・。
空笑いを浮かべてると。
「そういう問題じゃないよ〜」
クスクスッと笑うメア。
「それで、昨日は一体何時に寝たの?」
「えーと、確か今日の深夜1時ぐらい?」
やる事で結構時間掛かり、いつの間にか1時にまでなっていたのだ。
うん。よく何時も体持つなぁ〜。
自分の事ながら他人事のように思う僕。
「ま、また〜?今は良くても、そのままだと絶対体壊しちゃうよレーくん」
「あ、はははは。だろうね」
「笑ってる場合じゃないと思うんだけどなぁーー・・・・・・」
呆れた眼差しで僕を見るメア。
うん。でも仕方ないよね。
仕事やらない人がいるんだから。
「このままじゃ社畜になっちゃうよ・・・・・・」
「いや、さすがにそれは・・・・・・・・・・」
ここで即答でないないって言えないのは微妙に実感があるからかも・・・・・・
「はぁ〜。まったく。レーくんは何時も自分を犠牲にして動くんだから」
「うぐっ・・・・・・」
メアのその一言に何も言い返せない。
痛いところを突かれたなぁ。
「まぁ、とにかく、着替えちゃお?時間。余りないよ?」
「うわっ!そうだったぁ!!」
メアに言われ超大慌ててでメアの部屋を出て歯磨きなどして、自室に戻り制服に着替える。
「まずいまずい。今日は早く行かないと!」
慌てながらも身支度はキチンとして、カバンに教科書や端末などを入れる。
「メア、先に行くから!!」
「あ、うん!」
メアに声を掛け先に行く。
途中でトメさんから朝ご飯のおにぎりとかを受け取り慌ててダック荘を出て学園に向かう。
昨日予めトメさんに朝ご飯のこと伝えといて良かったぁ。
寮長のトメさんには僕のこと伝えてるし。
慌てて学園に行き、クラスに行く途中で職員室によって日暮先生の机の上に関係書類を置き、何故か置かれてる他の書類を手に取りクラスに行き、クラスで書類を仕上げる。
もう!いい加減にして欲しい!!
そのままカゲトラたちクラスメイトが来て、ホームルームが始まるまで書類仕事に没頭。
クラスに来るなり、カゲトラたちは書類の量に驚いていたけど。
そうして時間が過ぎて行き、昼休みに案の定ロシウスの司令官であるイワン・クロスキーに、昨夜のアラタの件について色々言われ、疲れながらお昼を過ごして午後の授業を受けた。
総司令だから仕方ないとはいえ、疲れる。
そうこうしてウォータイム前のブリーフィングの時間となった。
制服の上に何時もの黒衣のロングコートを着て、ジンと並んで司令官席に立つ。
階下にはメアたちクラスメイト全員が。
横の通信先の空間ウインドウには美都先生が映り、ジェノックの面々がいる。
「―――ハーネス。そしてジェノック混成軍。本日の作戦を発表する!」
キッ、と意識を切り替え声を出す。
一拍おき。
「作戦は、全機撤退」
『っ!』
僕の言葉にアラタが、ぇっ!?と言う。
「分析の結果、あの
『私たちの狙いは、デスフォレストの制圧であり、バンデットとの戦闘ではない。よって、ラージドロイドがデスフォレストを破壊したあと、その退却を確認。その後、改めてデスフォレストを攻略する』
ジンと美都先生が両国に撤退理由を伝える。
『分かりました』
『でも、俺たちが撤退したら・・・・・・ムラクたちは・・・・・・!』
ハルキが承諾する中、ただ一人アラタは納得出来ずにいた。
『瀬名アラタ、何故ロシウスの心配をしなければならないのかしら?』
『はぁ。何を言っているんだキミは』
『退却したらロシウス・・・・・・ムラクたちは全機ロストされてしまうかもしれない!!』
『指示にしたがいなさい』
『でも・・・・・・っ!!』
はぁ。
溜め息を吐く。
「アラタ、退却が不満なら他の代替案はあるの?」
呆れた眼差しでウインドウ越しにアラタを視る。
『ある!』
僕の問いにアラタは即答で返した。
「それは何?まさかロシウスとの共闘、だなんて巫山戯たこと言わないよね?」
『っぐ・・・・・・!』
「はぁ・・・・・・」
どうやら当たっていたらしい。
「昨日メアに言われなかった?キミはそのキミの判断で仲間の命を守れるのって。それに、俺たちが退却したらって言うけど、僕らが退却しなかったらなんなの?キミは僕たち仲間をロストさせるつもりでいるの?ロシウスを。いや、ムラクたちを助けるために」
『それは・・・・・・っ!』
「考えもなしに動くのがキミの美点なんだろうけど、それに巻き込まれる周りのことを考えろ。こう言っちゃなんだけど、ロシウスの司令官であるイワン・クロスキーから僕に直接苦言が来た」
『っ!?』
「キミは僕になにか恨みでもあるの?これまでの事も考えてもいい加減にして欲しい」
『じゃあレイはムラクたちがロストしてもいいって言うのかよ!!?』
『おいアラタ!』
『アラタ、いい加減に・・・・・・』
アラタを諌めるハルキとヒカル。
ムラクがロストしてもいい・・・・・・のか、か。
「はぁ・・・・・・改めて言う。総員、ウォータイムが再開され次第即時撤退。クラフトキャリアでデスフォレストの制空領域ギリギリまで後退。その後デスフォレストの状況次第で随時指揮を出す。以上だ!」
『レイ!!』
アラタの問いを無視して作戦内容を伝える。
「アラタ。自分の事は自分で決めろ。他人の判断に身を委ねるな。自分で考えて動け」
『どういう意味だよ!?』
「美都先生、あとはお願いします」
『ええ』
アラタに助言めいたことを言い残し、通信を切る。
通信を切るや目の前のコンソールをダンっ!と思い切り叩く。
「僕の・・・・・・人の気も知らないで・・・・・・!!!」
ムラクにロストして欲しい?
そんな訳ないでしょうが!!
ムラクは僕の親友にしてライバル。
なにより、協力関係を築いてる仲間だ。
ムラクとの戦いはいつも気が抜けない、ハラハラとした大会とかと同じような感覚。
けど、僕はハーネス・ジェノック混成軍の総司令。
つまり、私情での決断は出来ない。
全体全てを見渡して判断しなければならない。
僕の判断ひとつで混成軍は瓦解する。
人は間違う。人なら当然だ。
昔も。今も。同じだ。
「レイ・・・・・・」
ジンが心配するように声を掛けてくる。
「・・・・・・ふぅ。大丈夫」
息を吐き、熱くなった意識をリセットさせる。
「言った通り、全機撤退。状況次第で指示を出す。一応、何時でも出られるようにしておいて」
「「「「「了解」」」」」
言うと同時にウォータイム開始前の鐘が鳴る。
「時間だ。全員準備に移れ」
僕が告げるとカゲトラたちはコントロールポッドルームに向かい準備する。
「ジン、予め伝えてある通り・・・・・・」
「ああ。分かってる」
「あとはアラタ次第で変わる」
僕も司令室を後にしてコントロールポッドルームへと向かう。
コントロールポッドルームの自分のコントロールポッドに乗り込みバイザーを着けて始まりを待つ。
《各システム。稼働チェック完了。ウォータイム開始まで、あと180秒》
システムアナウンスが響き開始に備える。
サイレンが鳴り響き、
《5・・・・・・4・・・・・・3・・・・・・2・・・・・・1。ウォータイム、開始》
コントロールポットの風景が緑からLBXが見てる風景へと一瞬で切り替わる。
「全小隊、直ちに退却!!クラフトキャリアは乗り込みしだいすぐに後退しろ!」
ウォータイムが再開され、画面が切り替わるや即時に指示を出す。
指示を出すや各員デスフォレストから距離を取り、降下してくるクラフトキャリアに乗り込む。
ムラクたちは予測通り、デスフォレスト防衛のためデスフォレスト内部へと戻って行く。
「ムラク・・・・・・っ!」
クッ!と下唇を噛む。
ここでムラクがいなくなってしまったら・・・・・・!!
けど、軽率な行動は昔と違って今は出来ない。
歯痒い。もし僕が総司令の地位じゃなかったら動いていたかもしれない。けど、動けない。
クラフトキャリア防衛のため空中で滞空する。
それぞれ乗り込みしだい浮上して後退するクラフトキャリア。
僕の耳には微かにだが、デスフォレストから激しい戦闘音が聴こえる。
すでに何名かロストしているのかもしれない。
そう思っていると―――
「ん?」
個別通信が来た。
通信を開くと、相手はアラタだった。
「なに?撤退だって言ったはずだけど?」
アラタに言う。
『レイ』
「ん?」
『俺は・・・・・・俺はムラクを助けに行く!!』
「・・・・・・」
何か吹っ切れたように告げるアラタ。
『俺は一人で行く!それなら誰の迷惑にもならないだろ!?』
「・・・・・・そう」
ようやく、か。
アラタの決断に内心そう思う。
まぁ、アレだけヒントを出したんだから気づいて当然か。
「ならアラタ。キミに覚悟を問おう。その覚悟は誰のものだ?」
『決まってる・・・・・・俺自身が決めた覚悟だ!!』
「Correct。よく言ったね」
小さく拍手をする。
『え?』
「なら、どうする?このまま高みの見物を決め込む?」
『いや。今すぐムラクを助けに行く!』
「ふっ・・・・・・。良いよ。それを承諾しよう」
『レイ!』
「但し、僕も行く」
『え。でも!』
「まさか無策でラージドロイドの前に行くわけじゃないよね?」
『・・・・・・助かる!』
「じゃあ、行こうか」
個別通信を一旦切り、ジンと連絡を取る。
「ジン、動くよ」
『分かった。コッチは任せろ』
「お願いね」
「メア」
『ん?どうしたの?』
「アラタとともにデスフォレスト内部へ行く」
『そう・・・・・・わかった。気を付けてね』
「うん」
ジンに任せ、メアに話してクラフトキャリアを浮上させてもらい、再びアラタとの個別通信を開き僕はアラタとともにデスフォレスト内部へと侵入した。
侵入するなり中の惨状は酷いものだった。
あちこちにロストしたLBXの残骸や、ブレイクオーバーして動けなくなったLBX。
床にはラージドロイドのレーザーによって付けられた熱線の跡。壁にはアーム刃によって傷つけられた痕。
『これは・・・・・・』
「酷いな・・・・・・」
これだけで何人ロシウスのプレイヤーがロストした?
ロシウスの戦力低下は免れない。
喜ぶべきなのか、哀しむべきなのか・・・・・・
『どこに行ったんだラージドロイドは・・・・・・』
「この破壊の跡を追いかければ良い」
『なるほどな』
僕とアラタはフルスピードでデスフォレスト内部へと駆ける。
そのまま駆けデスフォレスト中枢部へと到達した。
到達するや眼前にムラクの[ガウンタ・イゼルファー]が今まさにレーザーで破壊されそうなところだった。
『させるかっ!!』
だが、それを間一髪でアラタの[ドットフェイサー]がガウンタ・イゼルファーを押し出し、レーザーを回避した。
両機とも無事を確認するや、僕は装備してある『スターブレイカー』でラージドロイドを狙い撃つ。
『何をしているの瀬名アラタ?!退却しなさい!』
『ほっとけない!ムラクを助けるんだ!』
「美都先生、アラタの行動は僕が承認した」
『レイ!?貴方まで!!』
「悪いけど、ちょっとこっからは私情で動かせてもらうよ!」
色々あってムカついてるんだ。
コイツで発散させてもらう!!
高機動で動きながら次々とラージドロイドへ『スターブレイカー』で攻撃をする。
緊急通信回線の音が鳴り、回線を開く。
『レイ、お前まで来るとはな』
相手は案の定ムラクだった。
「成り行きでね。でも、ムラクが無事で良かった」
『ああ』
「アラタ、ムラク。僕の指示で動いてもらうよ!」
『おう!』
『わかった!』
「ラージドロイドの弱点はレーザー発射口のコアだ。発射口が閉じる前にそこを攻撃しろ!僕が隙を作る。散開してタイミングを見て攻撃だ」
『『了解!!』』
指示を出すや、ラージドロイドがアーム刃で攻撃してきた。
それを回転して避け、ラージドロイドの背後にある剥き出しのケーブルコードを狙撃する。
コードを狙撃され動きが鈍る。
続けて放たれるレーザーを避け。
「今だ!!」
『必殺ファンクション!【アタックファンクション!ホークアイドライブ!!】』
『必殺ファンクション!【アタックファンクション!ハイパーエネルギー
アラタのドットフェイサーのライフルから三発の強力な弾丸が。ムラクのガウンタ・イゼルファーの銃から強力なエネルギー弾が放たれ、ラージドロイドの発射口にあるコア部分に当たる。
だが、それでもまだ動こうとするラージドロイド。
「必殺ファンクション!【アタックファンクション!スターライトブレイカー!!!】」
しかし、続けて僕が必殺ファンクションを放つ。
『スターブレイカー』の尖端の砲口に極大な星円型の魔法陣が現れ、そこから白桃色の砲光が高密度のレーザーのような極大な砲撃を放った。
放たれた砲撃はラージドロイドのコア部分に直撃し、コア部分ごと消し飛ばした。
「よしっ!」
『な、なんつー一撃だよ・・・・・・』
『相変わらず無茶苦茶な奴だ』
なんか二人から呆れたような声が聞こえるが無視。
あー、スッキリしたァ〜〜!!
だが、そう思ったのも束の間。
動きを完全に止めたラージドロイドのカメラアイが点滅したのだ。
ラージドロイドを検分した結果。
『レイ!ラージドロイド内部に高エネルギー反応が・・・・・・』
ムラクと同等の結果が表示された。
「マズイ!二人とも急いでこの場から離れるよ!!」
『え、ああ!!』
『わかってる!』
急いで二人ととも中枢部から離れる。
最後に見た時、カメラアイからラージドロイドの全体を覆うような赤い発光が放たれていた。
内部に高エネルギー反応ということは―――
中枢部から離れてしばらくして、後ろから爆発音とともに爆風と爆発のエネルギー波が襲って来た。
「っく・・・・・・!!」
さすがにそれを防御する手筈がなく、僕らはそれに巻き込まれ呑み込まれて行った。
視界を眩い輝きが襲う。
光が収まり再び目を開けると、僕も、アラタもムラクも無事な姿があった。
「よかった。二人とも無事だったか・・・・・・・・・・っ!?これは!?」
再び空に上がり安堵する。
だが、周囲を見渡した僕は驚愕に目を見開いた。
何故ならそこにあったデスフォレストは跡形もなく消し飛ばされ、まるで隕石が直撃したような巨大なクレーターが出来ていたのだから。
なにより―――
「っ!!ついに・・・・・・見つけた!!」
ずっと捜し求めていた場所への入口が見つかったのだ。
少し離れた場所の地面にアスタリスクのように閉じられた扉があったのだ。
あれは正しくあの場所への入口。
そこへ、アラタとムラクの前にあの黒いドットフェイサー似のLBXが現れた。
そして僕の前には―――
「っ!コイツ・・・・・・」
以前【ギガントの壁】でアラタとムラクを一方的に打ちのめした、あの蝙蝠のような外装を纏った、亡霊のようなLBXが光学迷彩を解き現れたのだった。