〜レイside〜
ヒロ、ラン、ジェシカの3人が出場したアングラテキサスがヒロの優勝で幕を閉じた2日後。
僕らはアルテミスが行われる会場のあるアロハロア島へとダックシャトルで向かっていた。
ちなみにだが、アルテミスと平和演説が行われるのは明日であるが、僕らは前日に来ていた。
「ふふ・・・・・・」
アロハロア島に着陸目前のダックシャトルの中で僕は、端末に送られたメッセージを見て頬を緩ませていた。
「久しぶりに会える」
窓から見える風景を観てると。
「レイ?」
兄さんが疑問顔で見てきた。
「いや、なんでもないよ」
ガタンっと小さな振動とととに、ダックシャトルを操縦しているメタモRの声が響いた。
『アロハロア島に到着したモ!』
それぞれ準備をしてアロハロア島の空港へと降りる。
さすが常夏の島アロハロア島。
陽射しがサンサンと僕らを照らす。
「今日は自由行動だ。明日の大会に備えてゆっくり休んでおけ、じゃな!」
な、なんか興奮して足早に去って行くコブラ。
去って行くコブラの背を呆然と見る僕ら。
「何しに来たんだろ・・・・・・」
「さ、さぁ?」
ランの呟きに微妙な顔で答えるしかない。
そこに。
「よぉ!待ってたぜバン!」
聞き覚えのある声が聴こえてきた。
声のしたほうを向くと、そこには2人の男性がいた。
両方とも知っている人物だ。
「郷田!仙道!」
そう。
そこにいたのは郷田とダイキさんだったのだ。
2人に駆け寄る兄さん。
僕も兄さんの後を追いかけるように向かう。
「久しぶりだなあ。でも、どうして?」
「決まってるだろ。アルテミスに
「そっか!アルテミスに出場するんだ!」
「俺は1人で
「ああ?組みたいって言ってきたのはそっちじゃねぇか!」
「なんだと?!」
「ああっ?!」
あ、相変わらずの犬猿の仲の2人にヤレヤレとなる。
そこに慌ててユウヤが仲裁に入り、なんとかこれ以上の喧嘩にはならずになったが。
相変わらずの2人にはちょーっと、O☆HA☆NA☆SHI☆が必要かな?
去年のアルテミスでユウヤを知っている2人は、今のユウヤに驚いていた。
まぁ、あの時のユウヤはイノベーターに操られていたからなぁ。
本来のユウヤは今のユウヤなんだろうね。
さてと―――
「ふ〜た〜り〜と〜も〜?」
ふふふっ、と笑いながら驚いている郷田とダイキさんに近づく。
「「っ!?」」
ビクッとしてこっちを見た2人は少しずつ顔を青ざめていった。
なんで?
「よ、よぉ、レイ。久しぶり・・・・・・ってか半年ぶりだな」
「げ、元気そうだなレイ」
おどろおどろに言う2人。
「うん。郷田もダイキさんも元気そうで何よりだよ〜。まぁ、それは置いといてぇ〜―――」
次の瞬間2人の頭にスパンッ!スパンッ!と音が鳴った。
「会って早々喧嘩って何してるのかな!?」
はぁ〜、とため息を吐いて2人に訊ねる。
「ていうかなんで半年ぶりの再開がこんな喧嘩見なのかな?!」
全く!と言って2人にO☆HA☆NA☆SHI☆する。
まったく、相変わらずなんだから。
これで相性は最悪なのに最高なんだよなぁ、この2人。
2人にO☆HA☆NA☆SHI☆してる中、後ろからこんな会話が聴こえてきた。
「ひ、久しぶりにレイのお話を見たな」
「あ、ああ。というか、以前よりさらに気迫が増してないか?」
「ば、バンさん。レイさんが滅茶苦茶怖いんですが・・・・・・」
「ていうか、一体何時ハリセンなんか出したの?!」
「さっきまで持ってなかったわよね!?」
「バン君とジン君から話は聞いていたけど、実際に見ると怖いね」
そんなに怖いかなぁ?
そう思っていると。
「レイ、そこまでにしたら?」
新たに声が響いた。
新たに響いた声の主は郷田とダイキさんの後ろにいた。
後ろから出てきた声の主は長い紫の、ダイキさんと同じ髪色をして全体的に紫と白の服を着て、その上に紫黒色の袖のないコートを着ている僕と同い年の女の子。
「キヨカ!」
仙道キヨカがいた。
「久しぶりねレイ」
「久しぶり!直接会うのは半年ぶりだけど、電話でよくよく会っていたから久しぶりっていうのもアレだけど」
「ふふっ。そうね」
郷田とダイキさんを他所に久しぶりに会えたキヨカと会いはしゃぐ僕。
「元気だった?」
「ええ。貴方は相変わらずの無茶苦茶ぶりのようだけど。でも、まずは、
「ありがとうキヨカ」
そのままキヨカと話してると―――
「あー、レイ?そろそろいい、かしら?」
ジェシカが遠慮しがちに聞いてきた。
あ、忘れてた。
「ごめんごめん。彼女は仙道キヨカ。僕の友達だよ」
「仙道キヨカよ。さっきまでレイにO☆HA☆NA☆SHI☆されてた仙道ダイキは私のお兄ちゃんよ」
初対面のジェシカたちに挨拶するキヨカ。
キヨカの変わらない対応に苦笑する。
「私はジェシカ・カイオスよ。よろしく!」
「花咲ラン、オッス!」
「大空ヒロです!よろしくお願いします!」
「ええ」
それぞれ挨拶をし。
「レイ、郷田と仙道にも手伝ってもらうけどいいよな?」
兄さんがそう聞いてきた。
「問題ないよ。僕も、元々3人には手伝ってもらうつもりだったし」
そうして僕らはキヨカたちを伴って場所を移動した。
移動し、僕と兄さんはキヨカたち3人に事の事情を説明した。
「大統領の暗殺計画、だと・・・・・・!?」
「またお前らは厄介なことに首を突っ込んでるのか・・・・・・」
驚く郷田に、呆れたように僕を見るダイキさん。
「厄介なことっていうか、必然的ていうか・・・・・・」
あははは、と苦笑してダイキさんに返す僕。
「ディテクターから大統領に犯行予告が送られてきたんだよ」
「ディテクターって、あの世界中でLBXを使ってテロを起こしてる例のヤツらか?」
「そう。そしてメアやカズ兄を拐ったヤツら」
アミ姉は中国で解放されたって兄さんから聞いたけど、まだメアとカズ兄はまだだ。
隠し切れない怒気を洩らしてダイキさんの言葉を肯定する。
「落ち着けレイ」
「っ!ごめん」
ダイキさんの落ち着けの一言に冷静を取り戻す。
「・・・・・・もしかして、バンさんたちがアルテミスに参加する目的って、大統領の暗殺を阻止するため?」
キヨカが兄さんに訊ねる。
「ああ」
「掴んでる情報を説明するわね」
郷田たちにジェシカがタブレット端末を展開して情報を説明する。
「暗殺者は、LBXを直接平和公園に配置して、アルテミス会場から操作を行うそうなの」
「だが、平和公園とアルテミス会場の距離は直線でも約2
「LBXを遠距離操作するスパークブロード通信。政府もそれを想定してか、当日はアロハロア島一帯にジャミングを掛けるそうよ。ただ一箇所、アルテミス会場を除いてね」
タブレット端末を操作してジェシカが郷田たちに説明し、ダイキさんが質問する。
「レイはどう思うの?」
唐突に来たキヨカの問いに視線が集まる。
「・・・・・・ダイキさんの言う通り、アルテミス会場から平和公園までは最短距離の直線でも約2km。現在のCCMの操作範囲内は約1,000M。どうやっても平和公園には届かない。それにたとえ届いたとしても、遠距離過ぎてラグが起こり操作自体不可能なはずだ」
スパークブロード通信を使わずに遠距離操作をするとなると、どうしても現状操作自体不可能だという点にぶち当たる。
暗殺者は一体どうやって操作するのか・・・・・・。
それに―――
「兄さん、一年前のあの時使われたLBXって何?」
「あの時?・・・・・・あ、確か[アサシン]だったはず」
「狙撃重視の遠距離型LBXか・・・・・・」
僕のあの時、の言葉で思い出したのか兄さんは少し間を開けて答えた。
「となると、今回の暗殺で使われるLBXは恐らくアサシンか・・・・・・?。もしかすると、一年前の時と同じ・・・・・・」
あの時財前総理を暗殺しようとした暗殺者は未だに捕まってない。
何より情報が不足してるみたいで公安の紳羅さんたちも掴めてないらしいけど。
「レイ?」
「どうかしたの?」
兄さんとジェシカが疑問顔で見てくる。
「ジェシカ、今回の警備って陸・海・空軍動員されてるんだったよね?」
「え?ええ。空は哨戒ヘリが。海は潜水艦が配備される予定よ」
「となると、予めLBXを平和公園内に潜入させるにはその目を潜り抜かないとならない。きな臭いな・・・・・・」
「どういう事?」
「陸・海・空軍が動員されてる中、どうやってLBXを予め隠してんおけてんだろうって」
「確かに・・・・・・それは気になるわね」
「それに予め会場内は金属探知機などで散策されるだろうし・・・・・・」
今回の暗殺。
どうにも、なにか可笑しな部分がある。
なんて言うか・・・・・・こう、まるでそんなこと解ってるみたいで。
「こういう時のコイツの予感ってハズレねぇんだよなぁ、バン」
「ああ」
苦虫を噛み潰したような顔で言う郷田に、同じく考え込んでいた兄さん。
「レイ、君の予想はなんだ?」
ジンが僕に聞いてくる。
「恐らくだけど・・・・・・たぶん、平和公園の会場内に暗殺者の内通者がいると思う」
僕は思っていた推理を告げる。
「な、内通者!?」
「うん。いや、でも、まだ予想だよ?確証があるって訳じゃないんだけど、今回の暗殺、どうにも腑に落ちないんだ」
「でも、ディテクターは犯行声明を出してるんだよ?」
「そう、それなんだ」
ランの発言に腕を組んで言う。
「普通、暗殺って犯行声明を出したりしないでしょ?」
「確かに・・・・・・犯行声明なんか出したら、その分警戒されるのは目に見えてる」
「そうなんだ。なのになんでディテクターはわざわざ犯行声明なんか出したんだろうって」
「言われてみればそうですね。なんか、まるで僕らを呼び寄せてるみたいな気がします」
ヒロの言葉で周囲に沈黙が訪れる。
正直今回の暗殺、意味が分からない。
「とにかく、今はあれこれ考えるより目先の事に集中しましょう」
「ああ。3人とも、手を貸してくれるか?」
「運命の輪の逆位置。面白そうだ、協力してやるよ」
兄さんのお願いに、どこからか取り出したタロットカードを見せて言うダイキさん。
どこに仕舞ってたのさ、それ。
「おう。俺もやってやるぜ」
「レイとお兄ちゃんがやるなら私もやるわ」
郷田とキヨカも手伝ってくれる事になった。
「それじゃあ早速、3人CCMにも電波探知プログラムを入れて貰わないと」
「オタクロスに電話するね」
「あいつも来てるのか?!」
「ああ」
端末を取り出してオタクロスに電話を掛けるランの言葉に驚く郷田。
まぁ、郷田もダイキさんもキヨカもオタクロスのこと知ってるからねぇ。
「あ、オタクロス?」
「はい、デヨ〜〜」
「ん?」
今なんかオタクロスの声が近くから聴こえたような・・・・・・
声のしたビーチの方を見る。
ビーチを見ると、とてつもなく見覚えのある2人がビーチにあるパラソルとデッキチェアに横になっている後ろ姿が見えた。
「・・・・・・・・・・」
しかもなんか通りかかった女性を見て、オタクロスなんかにょほほほ、とか言ってるし。
「はぁ・・・・・・アンタもかい」
呆れるランに、郷田たちもため息を吐く。
そんな中僕は。
「ふふ、ふふ、ふふふふふふふふっ・・・・・・・・・!」
ニコリと微笑みながら笑っていた。
「っ!?れ、レイ?」
「なぁに、ラン?」
「ヒッ・・・・・・!?」
なんか頬を引き攣らせて逃げるように下がるラン。
「あの2人は〜・・・・・・ちょぉーっと、お説教が必要かのかなァ〜〜?」
ゆっくりと座っていた椅子から立ち上がる。
「お、おい、レイ?」
「ちょっと待ってて郷田。あそこにいる
「お、おう。行ってらっしゃい」
ふふ、ふふふふふっ。と笑みを漏らしながらオタクロスの方へと向かう。コブラにもお説教しないとねぇ〜
ゆっくりと歩き、オタクロスのいるデッキチェアの後ろに立ち。
「一体何を見てるのオタクロス?」
と僕に気づかないオタクロスに訊ねる。
「何って、決まってるでヨ!南国のリゾートにいる水着の美女を見てるのでヨ!いやぁー、いい目の保養デヨ〜〜」
こっちを見ないで言うオタクロス。
どうやらその水着の美女とやらに熱中してるらしい。
すぐそばにいた、同じくデッキチェアに寝そべってるコブラは僕に気づいて慌ててデッキチェアから降りてコケていた。
「へぇー。それはそれは、良かった、ねぇ〜?」
「うむ!ところで、一体なんデ・・・ヨ・・・・・・・・・・っ!?!?!?」
ようやくこっちを振り向いてみたオタクロス。
僕を見たオタクロスは何故か顔面蒼白になり、滝のような汗が止まることなく流れてた。
「僕らが動いているのに、大人のあんたたちがのんびり南国リゾートを満喫とは・・・・・・覚悟・・・・・・出来てるよねぇ?」
「ひぇっ!?!?」
ガチャン!と大きな音を立ててデッキチェアから転げ降りるオタクロス。
オタクロスはそのまま逃げるようにコブラの方へ行く。
「どこに行くのかなぁ〜?」
バシンっ!と右手に持っていたハリセンを一閃させて、オタクロスの頭を叩く。
その後にガタガタと震えているコブラに近づき、コブラにも同じようにハリセンを一閃させて、陽射しがサンサンと照らす中砂浜に大人2人を正座させる。
あ、僕はパラソルの中で日除けをしている。
「2人とも?ちょぉーっと、O☆HA☆NA☆SHI☆、しようか?」
「「ヒィィィィッ!!」」
炎天下の中、僕は軽く30分ほどオタクロスとコブラにO☆HA☆NA☆SHI☆をした。
30分後、オタクロスにキヨカたち3人に電波探知プログラムを入れるようにいい、キヨカたちのCCMにプログラムを入れてもらい、それ以降はそれぞれ各自明日に備えて自由時間ということにした。
自由時間ということにしたのだが、戻った時ヒロ、ラン、ジェシカが抱き合いながらガタガタ震え、兄さんは白目を向いて気絶をして、ジンとユウヤ、郷田は兄さんたちの介抱をし、ダイキさんとキヨカに限ってはやれやれと溜息を吐いていた。
なんでだろ???
しばらくして、自由時間で僕は、1人で行動しすでにアロハロア島へ来ていたクリスさんたち
「お待たせしました、クリスさん」
「はろはろ〜。レイくん」
手を振って挨拶してくるクリスさん。
アロハロア島にある喫茶店の一つに僕らはいた。
喫茶店の一角にクリスさんたちが私服で座っている。
・・・・・・観光かな?
ま、まぁ、何時ものスーツ姿で居られるよりは目立たないしいいんだけどね?
「シリウスさんにリズさん、レアさんもお久しぶりです」
クリスさんの右から、シリウスさん。リズさんことリーズリットさん。そしてレアさんことアストレアさんの3人。
3人とも、フランスでの件で一緒に解決した仲だ。
「お久しぶりという程ではありませんが、数日ぶりですね山野くん」
「なに、アタシ達もさっき来たところだから気にするなレイ」
「ええ。それに呼び出したのは
上からシリウスさん、リズさん、レアさんが僕に向かって言う。
椅子に座って店員に注文をして、注文の品が届くと僕は持っていたカバンからタブレット端末を取り出して明日の事を話した。
「NICSのカイオス長官から聞いてたけど、やっぱり普通の方法じゃ不可能な距離よね」
話を聞いて端末上の地図を見てクリスさんが呟く。
「軽く平和公園を見てきましたけど、すでにA国の機動隊員が金属探知機などで入念にチェックしている最中でしたね。特に、演説が行われる場所は現在一般人の立ち入りは禁止されてました」
「アタシとレアの方も同じだな。空港も報道陣が沢山いたが、警備のSPだけじゃなく軍までいたぜ。あれなら移動中の暗殺などは無いだろうな」
「ええ。しかも、大統領が到着するのは数時間後の夕暮れ時です。暗殺には不向きな時間帯ですね」
シリウスさんたちも各自調べたようで報告する。
「アルテミス会場は僕らが明日調べますが、暗殺者の電波を探知しなければ何処にいるのかまでは・・・・・・」
せめて暗殺者の手掛かりが何かあればいいのだが・・・・・・
「・・・・・・アルテミス会場に1人か2人、私たちから送った方がいいかしら」
「そうですね・・・・・・平和公園の方には紳羅さんたちも行くそうですし」
確かに何人かアルテミス会場にいた方が良いかもしれない。
暗殺者を捕まえるのにも。
「・・・・・・リズ、レア。2人とも、明日はアルテミス会場で暗殺者の捜索を命令するわ」
「了解」
「わかりましたわ」
「シリウスは私と一緒に平和公園内で、ユキトたちと暗殺用LBXを探すわよ」
「はい」
どうやら二手に分かれて行うようだ。
そう思いつつ注文した紅茶を口に含む。
「ああ、それと2人とも。レイくんの試合の録画もよろしくね」
「ぶふっ!」
こ、紅茶が器官に・・・・・・っ!!
クリスさんの突然の言葉に思わず噎せてしまった。
「ゲホッ、けホッコホッ!!」
いきなりクリスさんは何言ってるかな!?!?
「任せな!」
「大丈夫ですわクリス。たとえ撮れてなくても、私の家で録画をしておりますから」
いや、リズさんとレアさんも何言ってるのかな!?
この中で唯一の大人の男性であるシリウスさんに視線を向けると。
「・・・・・・すまん」
と、視線を逸らしてそう言われた。
えぇー・・・・・・・・・・・・
なんとも言えない空気の中、クリスさんたちと話をして数時間後。
「キヨカ、明日はよろしくね」
「ええ。私こそ、よろしくレイ」
僕とキヨカはホテルの一室でベットに腰掛けていた。
クリスさんたちと話し終えたあと、僕はキヨカと約束していたアロハロア島の観光をして、夜、僕らはホテルに泊まることにした。
ちなみに、兄さんたちやダイキさんたちもこのホテルに宿泊している。
で、僕はキヨカと相室のため部屋で明日について話していた。
「ホントならルナも来るはずだったのにね」
「仕方ないわ。丁度病院での定期検診だったのだし」
本当ならもう一人。ルナも来るはずだったのだが、病院での定期検診のためこっちに来れなかったのだ。
その代わり、テレビ越しで応援すると連絡が来た。
明日に備えてあとは眠るとなった際、僕とキヨカはこの半年の事を話し合った。
ほぼ毎日連絡して聞いていたはいたけど、やっぱりこうして直接聞いた方がいいね。
久しぶりに楽しく、面白くキヨカと話せ、僕らは互いに寝落ちするまで話し合った。
そうして翌日。
ついに、アルテミスと平和演説の行われる日となった。