ダンボール戦機 英雄の弟   作:ソーナ

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回想 W―ディテクター編 ⅩⅩⅦ これから(ネクストステージ)

 

〜レイside〜

 

アルテミスの行われたアロハロア島からNICSへと帰投した僕らは、カイオス長官に報告した後しばらくの休息についた。

午前中はアロハロア島でたっぷり遊んだこともあり(主に兄さんたちが)休息ではゆっくりと身体を休めることが出来た。

休めると同時に、相機であるLBX[エレボス]のメンテナンスを行う。

アルテミスでの激闘に続き、その夜に行われたパーティーでのバトルロワイヤルでの戦闘。

パーティーが終わった後に部屋でキヨカとともにメンテナンスをしたが、念の為もう一度行う。

キヨカたちとはアロハロア島で別れ、アスカは知らんけどキヨカ、ダイキさん、郷田は日本に向かう飛行機に乗っているはずだ。

メンテナンスを終えると、端末から拓也さんが司令室で会議を行うと連絡が来た。

エレボスを仕舞い、司令室へと向かうとすでに兄さんたちが席に着いていた。

席の前には大きな資料ファイルが置かれていた。

その大きさは百科事典なみだ。

 

「急に集まってもらって済まなかった」

 

席に着くと、カイオス長官が告げる。

 

「我々はこれまで、ディテクターに対して完全に後手に回ってる。そこで、これから起こりうる被害を少しでも抑えるために、現状我々が知りうる情報を整理しておきたい」

 

「手元のファイルは、これまでの事件をまとめたものだ。参考にして欲しい」

 

拓也さんの言葉を聞き、ファイルを開く。

最初のページには、ディテクターが最初に起こした日本のトキオシティの件を初め、Nシティ、中国、エジプト、フランスの件が項目順に並べられており、最後の行にはアルテミスでの暗殺事件についてのことが纏められたページが書かれていた。

 

「・・・・・・カイルのホテルのオーナーって、パラダイスの開発計画にも出資してたのね」

 

ジェシカの言う通り、よく事細かに書かれてる。

 

「レイの解決したフランスのルテティアのディテクター事件。司令コンピューターは【リュテティア塔】の最上階だったのか・・・・・・」

 

兄さんがフランスのルテティアでのページを開いて呟くのが聞こえた。

ページを捲り、速読して行く。

速読していく中、ひとつ疑問な事があった。

それは―――

 

「(トキオシティとアルテミスでの件を除くと、全部に通信衛星パラダイスが関係している?)」

 

という事だ。

これは偶然か?

Nシティの地下鉄に、シャンパオのドラゴンタワー。エジプトのカイルに、フランスのルテティア塔。

何かしらに通信衛星パラダイスが関わってる。

そう思ってると。

 

「みんなこれを観てくれ」

 

拓也さんがそう言うや、部屋が暗くなり頭上に空間ウィンドウが現れそこに映像が流れる。

 

「トキオシティ。Nシティ。カイルとルテティアのブレインジャック。及びシャンパオでのブレインジャック未遂。そして、アルテミスでのルーターLBXによる大統領暗殺未遂。以上が、ディテクターの関与した事件だ」

 

「トキオシティのブレインジャックが、全ての始まりでしたね」

 

「仮面の男か。世界征服とかよく言うぜ」

 

「A国では、ブレインジャックを盾に大統領辞任を要求してきました」

 

「まさか、Nシティ地下の地下鉄を司令コンピューター化してるとは思わなかったわね」

 

「ジンが来ていなかったらどうなっていたか」

 

「ホントです。それにレイさんが司令コンピューター先を推理したり、予測してくれなかったら防ぐことも出来ませんでした」

 

「オタクロスだったんだね。新たな司令コンピューターが中国にあることを見つけたのは」

 

「そうデヨ。インフィニティネットを使ってパラダイスから逆探知したんデヨ。じゃが、疑問なのは、何故そこでフランスの司令コンピューターを見つけられなかったのかデヨ」

 

「・・・・・・確かに。俺たちが中国に行くのを誘導したみたいだな」

 

中国シャンパオでのブレインジャック未遂と、フランスルテティアでのブレインジャックは時間差はあるがほぼ同日だ。

もし中国のと同時に、フランスのを見つけられてたら二手に分かれてるはずなのだが・・・・・・。

 

「シャンパオじゃあたし失敗しちゃったなぁ。バンとオタクロスのお陰でディテクターは阻止出来たけど」

 

「ラ〜ンた〜ん。これからも頼ってくれてイイでヨ!」

 

「・・・・・・。でも、アレはなァ〜〜・・・・・・」

 

「ショボーンでヨ」

 

呆れた眼差しでオタクロスを見るラン。

そしてそのランに見られて意気消沈気味に落ち込むオタクロス。

 

「・・・・・・一体何したのオタクロス」

 

ジト目でオタクロスを視る。

 

「え〜と・・・・・・その〜・・・・・・」

 

両手の人差し指をちょんちょんして口を淀むオタクロス。

 

「兄さん、ラン?」

 

視線をオタクロスから兄さんとランに向ける。

 

「あははは・・・・・・」

 

思い出して苦笑する兄さんに対して、ランは溜め息を吐くと。

 

「カッコつけたのにギックリ腰で動けなかった」

 

と告げた。

 

「ランた〜ん!!?」

 

ランの言葉に兄さんとラン以外の視線がオタクロスに集まる。

なんかオタクロスが小さく見える気がする。

そのオタクロスに。

 

「オタクロス、後でお説教ね」

 

「ヒエェッ!そ、それは勘弁でよレイ!!」

 

「しらん」

 

懇願してくるオタクロスを一蹴し。

 

「シャンパオでのブレインジャックは未遂だったけど、もしブレインジャックが行われてたら他のところと同じように、その国に対しての要求があったのかな」

 

と言う。

僕の問いにユウヤが資料ファイルを見ながら。

 

「この資料には、世界中のレアメタルの95%が中国で産出されてるとある。これが目的だったんじゃないかな?」

 

と言った。

 

「レアメタルって、多くの工業製品に使われてる希少金属よね?」

 

「それがディテクターに押さえられたら、世界経済に多くの影響が出ますね」

 

「うむ」

 

「つまりヤツらの目的は、経済危機を起こすことなのか?」

 

「それなら、カイルで原油の輸出停止を指示してきたのにも分かりますね」

 

「ルテティアでは、農産品の輸出停止を指示して来たしね」

 

中国は希少金属。エジプトは原油の輸出。そしてフランスは農産品の輸出停止。

どれも世界経済に対して大打撃を与える。

もし本当にされてたら経済危機はまず間違いなく起こる。

 

「平和公園で大統領が暗殺されてたらそうだったかもな。A国の株式市場は世界経済に大きな影響を与える」

 

コブラの言う通りだ。

大統領が暗殺されてたら、それだけで経済は混乱の一途を辿る。

いや、経済どころか世界中が混乱するはずだ。

 

「長官、その方面からの調査を進めたいと思いますが」

 

「そうだな。よろしく頼む」

 

拓也さんがカイオス長官に告げる中、僕は頭の中で思考を巡らせていた。

ディテクターの目的は本当に経済危機を引き起こすことなのか。

そもそもディテクターは"我々"と言っておきながら、把握している"人"は【仮面の男】だけ。

それ以外は知らないし、テロを引き起こすのもブレインジャックによる、LBXだ。

 

「ディテクターはアルテミスまでテロに利用した。許せない・・・・・・」

 

小さく憤る兄さん。

それは―――

 

「バンくん。それはここにいるみんなが同じ気持ちだ」

 

「!」

 

「そうだね。それにアミ姉やメア、カズ兄を拐ったんだ。元々許せないし、許すつもりもないよ」

 

「レイ・・・・・・」

 

怒気を含ませて告げる僕を兄さんが見る。

 

「それに、ディテクターにあったら一発ぶん殴るって決めてるしね」

 

ふふっ、と微笑を浮かべる。

 

「そ、それはちょっと・・・・・・」

 

何故か退いている兄さん。

ヒロたちも退いてるし。

 

「そ、それにしても、ディテクターのテクノロジーは敵ながら凄いですよね」

 

場の空気を変えようと、ヒロが言う。

 

「そうデヨ。これほどのテクノロジーが使えるということは、ディテクターには相当の科学者がいると間違いないデヨ!」

 

「科学者か・・・・・・」

 

「確かに・・・・・・」

 

オタクロスの言う通りだ。

この情報化の世界。

ディテクターがハッキングし、司令コンピューターにしたコンピューターはどれもセキュリティが高レベルなものだ。

それにディテクターのLBX。

相当なレベルな科学者がいるのは間違いない。

 

「オタクロス」

 

「なんデヨ?」

 

「もし、オタクロスがディテクターならここまでのことは出来る?」

 

「う〜む・・・・・・」

 

僕の問いにオタクロスは唸り声を上げる。

 

「不可能、ではないと思うが難しい、と思うデヨ」

 

「それは何故?」

 

「まず、司令コンピューターはどれも高性能なコンピューターばかりデヨ。それは逆に言い換えれば、ハッキングが難しいと言える。じゃが、敵はその難しい高性能なコンピューターばかりを司令コンピューターとして選んでおる。その事から、コンピューターの腕はワシと同等がそれ以上と解る」

 

「伝説の超ハッカーオタクロスにそこまで言わせるのか・・・・・・」

 

オタクロスの言葉に拓也さんが呟く。

 

「もちろん、司令コンピューターに関してははわしでも不可能ではないデヨ?次にディテクターに操られてるスレイブプレイヤーのLBXでヨ」

 

「LBX、ですか?」

 

「うむ。これまでのスレイブプレイヤーのLBXから、ディテクターのLBXに関する知識も高いと言える。市販されているLBXならいざしれず、スレイブプレイヤーの神谷コウスケのLBXは元神谷重工製の特別製をディテクターがカスタマイズしたものでヨ。それだけでも、そのLBXについて理解してなければならないと解る。実際にバンとレイ、ジンは神谷コウスケと戦ったことあるし、分かるはずでヨ」

 

「「「・・・・・・」」」

 

オタクロスに言われ、スレイブプレイヤー前の神谷コウスケと実際に戦った僕と兄さん、ジンは神谷コウスケのLBX[ルシファー]を思い出す。

神谷コウスケのLBXルシファーの性能はそんじょそこらのLBXの群を抜いている。

神谷重工が神谷コウスケ専用に造り上げた機体だ。

専用ということは、プレイヤーである神谷コウスケが100%の性能を引き出せるようにカスタマイズされている。

もし市販されているとしても、それは神谷コウスケのルシファーではない。

別のルシファーだ。

なのに、資料を見る限りスレイブプレイヤーにされた神谷コウスケはディテクターにカスタマイズされた[シャドールシファー]を自分の手足のように操ってる。

つまり、ディテクターは神谷コウスケの癖や動きを完全に把握してシャドールシファーを作り上げたということになる。

それだけでもディテクターの科学者はとんでもない実力者ということが分かる。

僕の知る限りこんな事が出来るのはLBXの産みの親である父さんぐらいだ。

オタクロスでも一からのフルスクラッチは出来ても、プレイヤーを理解して作り上げることは出来ないだろう。

 

「・・・・・・そもそもディテクターって本当に複数犯なのかな」

 

「どういう意味だレイ?」

 

「いや、僕らが知ってるディテクターの人間って、何時も出てくる仮面の男だけだよ?そもそも、その仮面の男も本当に男なのかすらも解らないし」

 

「そう言えばそうだな。"我々"と言っておきながら、俺たちは仮面の男しか知らない」

 

「つまりレイ君はディテクターは複数犯ではなく、単独犯の可能性もあると言うのだね」

 

「ええ」

 

カイオス長官の問いに頷いて返す。

 

「言われてみればそうね」

 

「我々、と言っていたから複数犯だと思っていたな」

 

ジェシカとジンも思いついたのか頷く。

 

「ふむ・・・・・・長官、オメガダインに動きは?」

 

「オメガダインは政府の査察を受け入れ、アルテミスを開催したことでMチップの安全性を世間にアピールすることができたようだ。今は慎重に監視を続けていくしか行くしかない」

 

拓也さんの問いにカイオス長官はそう答えた。

 

「ディテクターとは一体何者なのか。何が目的なのか。さらなる調査を進めていくしかない。ミスター宇崎とコブラは継続して、ディテクターに関連しそうなあらゆる情報の洗い出しを」

 

「了解」

 

「オタクロスはインフィニティネットの監視の強化を」

 

「分かったデヨ!」

 

「我々NICSはオメガダインの監視を。そして、LBXプレイヤーの諸君・・・・・・。山野バン。大空ヒロ。花咲ラン。海道ジン。灰原ユウヤ。ジェシカ・カイオス。そして山野レイ。これからの戦いは、これまで以上の困難が予想される。各自、万全の体勢で臨めるよう、心得て置くように」

 

『『『はい!』』』

 

椅子から立ち上がってカイオス長官に返事する。

その後兄さんたちはそれぞれ退出し、

 

「すまないが、レイ君は残ってくれ」

 

と言われ、僕は退出せず司令室には僕とカイオス長官だけになった。

僕とカイオス長官は向かい合って椅子に座り話す。

間のテーブルの頭上には空間ウィンドウが浮かび、二つの画面が表示されている。

それぞれ画面には、ICPOのクリスさんと、警察庁公安の紳羅さんが映る。

 

『カイオス長官、暗殺犯ジャッカルの尋問の進捗は?』

 

クリスさんがカイオス長官に尋ねる。

 

「あの後、到着次第尋問を行いしましたが、依頼した者は分からないそうです。依頼はネットワークを介したメッセージによってのやり取りで、今NICSの解析班が暗殺犯の端末を調べてます。ですが・・・・・・」

 

「恐らく尻尾は掴ませられない、ですか」

 

「ああ」

 

それは予想していた事だ。

態々証拠を残すわけがない。

 

「長官、今回の大統領暗殺とアルテミス。どう思いますか?」

 

「・・・・・・正直、気にはなっている。平和演説とアルテミスの開催が同日に行われ、そのアルテミスから暗殺犯が平和公園にいる大統領を暗殺・・・・・・出来すぎにもほどがある」

 

「僕もそう思います」

 

カイオス長官の言葉に同意する。

 

『アルテミスの主催はオメガダインだ。つまり、オメガダインは自由にアルテミスの開催日を選択できる立場にある』

 

「ええ。ですが、平和公園での演説は大統領府が決めます。オメガダインには知るよしがないはず」

 

紳羅さんの言葉にカイオス長官は頷いて話す。

 

『レイくん。貴方はどうみる?』

 

「・・・・・・・・・・」

 

クリスさんに質問され両肘を机の上に置き両手を交差し、所謂ゲンドウポーズをする。

 

「僕個人の推理ですけど、今回の暗殺。ディテクターはもしかしたら関係ないのかもしれません」

 

「『『っ!!』』」

 

「その理由を聞かせてもらってもいいかね」

 

「はい。まず、ディテクターの犯行声明ですが、これには矛盾点があります。もし本当にディテクターが大統領の暗殺をしたいのなら、犯行声明は出さずに実行すればいいはずです。犯行声明を出したお陰で、僕らは次の標的が大統領の暗殺だと判断し、それを阻止するためにアルテミスの行われるアロハロア島に向かいました。そして、ルーターLBXによるスパークブロード通信以外でのLBX遠距離操作を阻止して、暗殺犯ジャッカルを捕らえられました。まるで、ディテクターはこの暗殺を阻止して欲しい、とも捉えられるんです」

 

「なるほど・・・・・・言われてみればそうだ。元々平和公園の警備は厳重だったが、この犯行声明で警備レベルはさらに上がった。予めスパークブロード通信を遮断していたとしても、アルテミスからによるスパークブロード通信以外でのLBX遠距離操作は可能だ」

 

「ええ。それとジャッカルがアルテミス会場に仕掛けたダミー電波。会場のあちこちに仕掛けられてましたが、一般人は入れない電気制御室にまで仕掛けられてました」

 

電気制御室は係員や関係者でなければ入れない仕様だ。

なのにジャッカルは侵入出来た。

この事からジャッカルの背後にはその侵入を可能にさせる何者かがいることが解る。

 

『今年のアルテミスは、去年のアルテミスで起こった【メタナスGX強奪事件】の件で、警備は万全の厳重になった。にも関わらず、ここまでとなると・・・・・・』

 

「オメガダインが関与している、というわけか」

 

「はい。ですが、その証拠はありません。全部僕の推理による推測。憶測です」

 

そう。

これは全部僕の推測による憶測。

証拠は何も無い。

 

『気になることいえば、暗殺犯のLBX[アサシン]はどうやって平和公園内に潜められたのかしら?公園内は金属探知機や警察による徹底的調査が行われたはず』

 

「ミス、クリスはオメガダインだけでなく大統領府も何かしら絡んでいると?」

 

『ええ』

 

『俺もクリスと同じですカイオス長官』

 

「ミスター紳羅も」

 

「でもその証拠もない。ただの憶測です」

 

僕もクリスさんと同じ意見だ。

今回の暗殺はオメガダインと大統領府が何かしら絡んでいると思う。

 

「しかし、仮に大統領府が絡んでるとなるとそれはかなり上位の存在ということになる。証拠もない以上迂闊に手は出せない」

 

長官の意見はもっともだ。

証拠も何も無い以上、迂闊に手を出せばコッチがアウトだ。

 

「オメガダインだけでなく、我が国の中枢たる大統領府までもが疑念になるとは・・・・・・」

 

「長官、大統領府にも監視を付けたほうがいいかと」

 

「・・・・・・」

 

僕の意見にカイオス長官には難しい顔をする。

オメガダインはまだしも、大統領府はA国の国家中枢機関だ。それを監視するとなると、かなり難しいだろう。

 

「一応、大統領府に関しても調査を慎重に進めてみよう。もし大統領府に裏切り者がいるのなら大変なことだ」

 

カイオス長官の提案に僕もクリスさんも紳羅さんと静かに頷く。

その後4人で様々な意見を交換した。

大半は大人3人の意見だったが、当事者たる僕の意見も求められた。

 

「クリスさん、あの後彼は?」

 

『彼なら今我々ICPOが保護してるわ。ディテクターにはもう手を出させないわ』

 

「そうですか」

 

そう聞いて一安心する。

彼とは【ブリュンヒルデ】での決勝で戦い、死闘を繰り広げた好敵手(ライバル)

再戦を誓い親友となった。

一安心していると、端末にメッセージを知らせる音が響いた。

 

「ん?」

 

端末を開いてメッセージを確認する。

 

「父さん?」

 

「なに?」

 

送ってきた相手はイギリス、ブリントンにいる父さんだった。

父さんから送られてきたメッセージを看て・・・・・・

 

「長官、父さんが兄さんたちに来て欲しいそうです」

 

「山野博士が?!」

 

「はい」

 

「山野博士は今どこに?」

 

カイオス長官の問いに、クリスさんと紳羅さんの視線も僕に集まる。

僕は一息吐き―――

 

「イギリス。ブリントンにある【ビルニッジ天文台】です」

 

と告げた。

メッセージにはこう書かれていた。

 

 

 

『バンたちを連れて私の研究室に来て欲しい』

 

 

 

 

と。

そしてもうひとつ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ただし直ぐにではなく、私が託したバンたちのLBX。[エルシオン]、[ペルセウス]、[ミネルバ]がそれぞれ特殊モードを使用できるようにしてから来て欲しい』

 

 

 

 

 

 

と、追記されていた。

 

 

 

 

 

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