Blue Archive:Task Force 作:タクティカルおじさん
1:プロローグ /Pavane For・・・
<20██年/01:40>
ミレニアム自治区 エリドゥ
特殊作戦中
時刻は深夜1時を既に過ぎ、閑散としている都市には生徒たちはまず居ないようだった。それどころかオートマタや獣人もおらず、近未来的な都市を模している建物が多く立地するものの、誰一人として居ないような様子だった。
そうして静寂が訪れる市街地では、耳をよく澄ませば明らかに異音とも言える特異な音が聞こえていた。
「こちらプリ―チャー。付近に熱源はない、ディンゴそっちはどうだ?」
「こちらディンゴ。あの機械どもは全て仕留めた...いや、まだだ」
夜闇に紛れてサプレッサーとFLIRスコープを取り付けたM110A3を装備し、それなりの高さがあるビルの屋上から監視にあたっていたプリ―チャー曹長は別の男と報告を行った。
そしてプリ―チャーから少し距離が離れた別の建物の屋上から、同じように監視任務に就いている
するとバイポッドで固定している彼の得物であるサプレッサー付きのM2010は、鋭く突くような音が夜闇に一瞬にして響くと狙いの先である熱源────奇妙なシルエットをした機械に命中し、完全に機械の動きが止まる。
「
彼はぽつりとそう呟いてコッキングするのと同時に、発射時の熱によって生じた白煙がボルト部分から舞う。そしてM2010の使用弾薬である.300ウィンチェスターマグナムの空薬莢が、コンクリート製の地面に叩きつけれられて、軽い金属音を奏でる。
それから彼らが暫くの間、再び警戒任務にあたっていたところヘッドセットから声が漏れ出る。
「こちら''マコ5''、標的は全て処理した」
「了解、マコ5はそのままエリアを保持せよ」
要塞都市の地上で、FASTヘルメットに双眼式のAN/PVS-15を装着しておりHK416Cにサプレッサーと複数のアクセサリーを付けているアヴァロス大尉は、彼らの指揮官にそう報告した。そうして再び静かに彼らは任務で与えられている地点を防御していると、退屈を感じたからかアヴァロスの近くに居たもう一人の男が尋ねた。
「なぁアヴァロス、俺たちがここで戦うよりも
「これが俺たちの任務ならそれを遂行するまでだ────キヴォトスは敵だ」
やや粗暴な言い方でアヴァロスは、半分冗談のつもり尋ねてきたダンテ准尉に対しそう返した。すると彼の上官であるいつもの言い草に呆れながら、返す。
「アヴァロス、いつもそう言っているが...お前はキヴォトスの生徒をその目で見たことないだろ?」
アヴァロスはキヴォトスの生徒の姿を彼自身の目で一度も見たことは無い。それどころか彼にとっては目の前にいる銃撃の末、機能が失われて完全に破壊された
「ダンテだって同じだ」
「そりゃそうだけどなぁ...」
本当の意味でキヴォトスの生徒を見たことが無い二人はそう言葉を交わした。
──────マコ5こと、''タスクフォースマコ''はアメリカ陸軍特殊部隊群に属する部隊であり、通称グリーンベレーとして知られている。そして現在、彼らはエリドゥの威力偵察及び上陸地点の確保を目的として送り込まれたのだった。
特殊作戦を実行する経緯に至ったのには、12時間前にアメリカ大統領がレールガン開発の援助をミレニアムサイエンススクールのセミナーに要求したことに遡る。そのような要求はセミナー側の諸事情も相まって拒否されたのだが、大統領は何を血迷ったのか
だがそんな政治事情なんかは現場にいる兵士にとってはどうでもよいことだ。事前に選定された侵入エリアを確保した二人は、屋上で警戒しているプリ―チャーから報告を受け取る。
「隊長、方位2-1-0の建物屋上で人型の熱源を感知した。恐らく、生徒だ」
生徒という単語を聞いた彼は、いち早く反応した。彼にとって憎き存在だからだ。
「そいつはエリアに向かっているか?」
「その通りだ」
確保したエリアに向かっているということは、すなわち接敵する可能性が最も高いということだ。作戦開始前に共有された情報によれば銃撃にそれなりに耐性のある生徒と接敵した場合、壊滅的な被害を受ける可能性が十分にあるとのこと。
たかが威力偵察兼上陸地点の確保を行う作戦で被害を被るのは避けたいという考えが、アヴァロスの頭の中では浮かんだ。もしかしたら彼らでも十分に対処が可能かもしれないが、情報が何もない生徒相手と戦うのは避けたいところだった。
「マコ5はこれより、指定するポイントまで退却する」────・・・
グリーンベレーはコマンドーで有名ですよね()
ちなみにですがパヴァーヌでは彼らの出番はないです。
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