Blue Archive:Task Force   作:タクティカルおじさん

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今回は色々とごちゃ混ぜと会話中心の回です。


8:閑話:Countermeasure

 

 

 

 

 

 

 

<20██年春>

 キヴォトス・D.U./ウトナピシュティム空軍基地

 キヴォトス派遣隊作戦司令本部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 キヴォトス派遣隊はこの基地に駐屯している。この基地は約3000人ほどの兵士が駐留しておるほか、様々な強力な兵器が集結している。

 

 そんな基地の中枢となる本部では会議が行われていた。

 

 

 「これより、第三回広域戦略会議を行う。」

 

 「まず最初にだが先日、第一武装偵察分隊がアビドス砂漠において、ビナーと呼ばれる大型の蛇に遭遇。そして、その戦力評価と今後を話していく。」

 

 キヴォトス派遣隊最高司令官である''ミリー''は重々しく、告げる。

 

 「ではまず、大型の蛇であるビナーについてだが、小口径の弾丸は貫くことは不可能だったそうだ。これは装甲が厚いだけではなく、材質も関係していると考えられる。」

 

 「現在、本土....まあつまりここ(キヴォトス)ではないところで、ビナーの装甲のサンプルを分析中です。しかし、現時点で判明した報告となりますが少なくとも、タングステン並みの強度を持つと考えられ──」

 

 会議の一参加者が報告をする。

 

 ''タングステン並みの強度''ということはすなわち戦車の装甲に等しい。そんな報告に他の参加者は驚き、一斉に発言をした。

 

 「戦車並みの装甲を持つのだと!?それに、そんな奴が砂漠の下に潜んでいるのだろう?なんて脅威だ!!」

 

 「やはり''守護天使''が必要では?いやこの場合、トマホークを発射できる駆逐艦や潜水艦が適任....。」

 

 「それに部隊の報告によると、レーザーやロケット弾などを用いて攻撃をするとのことです。レーザー兵器については現在、こちらはいわゆる電子戦用装備としてしか実用化には達していませんが、敵は物体を直接焼き払うことが可能とのことです。」

 

 会議は騒然とするが、ミリー将軍の低い声が響くと皆は黙る。

 

 「そうだ。皆が騒いでいるように、戦力不足の可能性が浮上した。そのため本土に現在、原子力潜水艦一隻とさらなる航空戦力の投入を打診しようかと考えている。」

 

 「失礼しますが、接敵した部隊の被害は?」

 

 ミリーの声とは対称的で若々しい声が、会議室に響く。

 

 「重大な損害はなし。あるとすれば軽傷者が複数名ぐらいだ。」

 

 「一体どうやってそこまで、被害を抑えられたのかが気になります...。」

 

 「部隊の指揮官によると、生徒と先生の協力によって撃退することに成功したそうだ....。」

 

 「先生...?それは一体...?」

 

 多くの参加者は先生の存在を知らず、首を傾げる。

 

 「ああそうだ。先生だ。先生はシャーレという部活の顧問で、連邦生徒会の会長から直に任命されたのだとか。」

 

 「もしかしてその先生ってこちら側(外部の存在)だったりします?」

 

 「接触した部隊曰く、ヘイローが確認されないことから外部の存在だ。」

 

 

 それからシャーレの先生についての正体の報告、新たに必要な戦力などの議論がなされた。

 

 

 「では、結論として原子力潜水艦一隻とその他の航空戦力の追加を要請。ビナーなどに対する対処法を確立させること。でいいな?」

 

 参加者は全員頷く。

 

 「これにて会議を終了する。」────……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<数日後>

 フォード 特殊戦開発グループ 大尉

 アビドス某所 0100

 

 

 

 

 「セクター、こちらブラボー6-1。これより作戦を開始する。どうぞ。」

 

 「ブラボー6-1、こちらセクター。了解した。目標''シャドウ''を確保せよ。抵抗するようであれば射殺を許可する。終わり。」

 

 物騒な言葉のやり取りを無線で交わすのはフォードである。

 

 フォード率いる''特殊戦開発グループ''(DEVGRU)はアビドス某所において、極秘任務に当たっていた。

 

 もちろんこれが行われているのは誰も知らない。

 

 そもそもDEVGRUはSpecial Mission Unit (特殊任務部隊)という分類に属する。これは活動内容や部隊の存在そのものが秘匿される部隊のことを指す。

 

 つまり、特殊部隊の中でも更なる機密性が高い任務の遂行が求められる部隊ということだ。そのような任務の特性から、特殊部隊の精鋭中の精鋭が集められている。

 

 さて、そんな部隊に与えられた任務の目的は、先生が初めて遭遇したゲマトリア(黒服)の捕縛。

 

 先生からゲマトリアの存在を聞いた派遣隊は、今回の件の首謀者として直ちに追跡を開始。

 

 開始から3日後には、居場所の特定に成功。そして今はまさに、その対象がいるとされる建物に強襲し、捕縛する作戦を実行しているのだ。

 

 「目標の建物を確認。」

 

 フォードはGPNVG-18と呼ばれる4眼式の暗視装置越しに、捉えていた。

 

 アビドスは夜になるとかなり暗く、ライトなどがなければ歩くことすら困難である。

 

 最悪なことに月明かりのみしか、頼りにならないこともあるのだ。

 

 そんな暗闇を暗視装置が光を増幅し、緑色に塗られた視界として明瞭に確保する。

 

 「ブラボー6、こちらブラボー6-7。周辺にPMC兵が複数。注意されたし。どうぞ。」

 

 インカム越しに、周囲を監視している隊員からの報告がフォードに届く。

 

 そしてちょうど、一人のPMC兵がフォードたちの前に現れる。するとフォードはレーザー装置を起動し、PMC兵の後頭部に当てた。

 

 「3でいくぞ。3、2、1。」

 

 炭酸水のペットボトルを開けたとき同じような音が響く。そして、後頭部に数発もの銃弾が命中。

 

 PMC兵はあっけなく倒れこんだ。いくらキヴォトスにいる生徒でも、数発のヘッドショットを耐え、立つことは困難である。

 

 「グッドショットだ。前へ進むぞ。」

 

 フォード率いる強襲部隊は建物の入り口に近づく。入口の近くの警備は薄く、4人程度しかいなかった。

 

 「3で排除するぞ。3、2、1。」

 

 再びサプレッサーの独特な銃声が響く。誰にも気づかれることなく4人とも排除し、入口を確保することに成功した。

 

 「扉はどうなっている?」

 

 フォードが問いかけると、他の隊員が扉を調べる。

 

 「破壊は可能です。どうします?」

 

 「爆破しろ。」

 

 「了解。」

 

 爆発物の取り扱いに長けている隊員が近づくと、ドアにC4を設置した。

 

 そして────

 

 「爆破!!」

 

 扉に仕掛けられたC4は爆発し、扉を吹き飛ばした。

 

 吹き飛ばされるとすぐに隊員は突入していく、そして数名の隊員は入口を確保するために残る。

 

 室内に入るとすぐに銃声が響いた。しかし、突入した隊員はすぐに撃ち返し数人のPMC兵を無力化。

 

 「セクター、こちらブラボー6-1。エントリーポイントクリア。どうぞ。」

 

 「ブラボー6-1、こちらセクター。了解、このまま任務を遂行せよ。」

 

 フォードは本部に無線を通じて、報告。

 

 「にしても、なぜこんなところをPMC兵が守っていやがるんだ?」

 

 「もしかしたら、PMCと何か繋がっているかもしれませんね。それを知るためにもまず、制圧を....。」

 

 それから室内のクリアリングが徹底的に行われた。

 

 もちろん中を警備しているPMC兵は全て、倒すことになった。

 

 

 

 

 

<数分後>

 

 

 

 「セクター、こちらブラボー6-1。建物を確保、''シャドウ''の姿は見られない。ミッション失敗だ。どうぞ。」

 

 「ブラボー6-1、こちらセクター。了解、記録媒体などの証拠物品をすべて回収せよ。合流地点アルファにおいて、ナイトストーカーズが待機中。終わり。」

 

 端的に言えば作戦は失敗したのだ。シャドウこと黒服の姿はなく、あるのはPMC兵たちだけであった。

 

 「とりあえず、急いで証拠になりそうなものを集めろ!敵の応援が来るかもしれないから、急げ急げ!!」

 

 フォード含む25名の隊員は、あらゆる証拠となりうる物品を確保する。

 

 その中にはいくつもの奇妙な物品があり、それぞれの隊員の目を引かせた。

 

 「これはいったいなんだ...?『神秘と恐怖についての適応実験』?こっちは『色彩と神秘について』?全くもって意味不明だな....。」

 

 フォードは発見した訳のわからない証拠品を読み上げると、回収用のバックに放り込んだ。

 

 「ブラボー6-1、こちらセクター。無人偵察機の報告によると敵増援部隊が、そちら側に移動していることが判明した。直ちに退却せよ。」

 

 インカムに報告が突然入る。

 

 「セクター、こちらブラボー6-1。了解、直ちに撤退する。」

 

 フォードの報告が終わると、部隊は制圧した建物から撤退したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<数日後>

 キヴォトス・D.U./ウトナピシュティム空軍基地

 キヴォトス統合特殊作戦コマンドセンター

 

 

 

 

 

 この基地には、作戦司令本部が存在する。しかし、活動内容や存在そのものが黙秘される部隊を指揮する司令所が、この基地には存在していた。

 

 つまり裏の存在である。

 

 さて、そんな機密性の高い司令所では先日行われた作戦の結果について、議論がなされていた。

 

 

 「先日、DEVGRUを主戦力とした例の首謀者捕縛作戦''Operation shadow''が行われた....。しかし、結果は失敗。代わりに大量の通信記録などの証拠物品の確保に成功か...。」

 

 「ええ、そうです。そして現在、その証拠物品の解析などに尽力しております。」

 

 「ふむ。他には報告は?」

 

 「それが....。これを。」

 

 そう言って彼は解析した通信記録などを上官に公開する。

 

 「これは...?」

 

 「まだ途中までしか解析できておりませんが、どうやら我々が捕獲しようとした首謀者が所属するグループが、存在していたことが判明しました。」

 

 「なんだと?まさか、テロ組織みたいなものか?」

 

 「それがよくわかりません。少なくとも例の首謀者を含め4人いることが判明しています。」

 

 「どうしたものか...。おそらく、連邦生徒会に報告しても我々の極秘作戦から得られた情報を、信用してくれないだろう。シャーレの先生には...。いや、報告はやめておこう。これに関しては我々が今後、追跡することにしよう。」

 

 「正気ですか?ただでさえ、正体が不明ですよ。」

 

 「あと、通信記録から送信位置は割り出せたのか?」

 

 「ネガティブです。送信位置に関して綿密な調査を行ったところ、存在しない可能性があると判断されました。」

 

 「厄介だな...。今後は、そのグループに関して徹底的に調査し、首謀者を捕縛するとしよう。」

 

 「了解です。それと、『色彩』や『恐怖と神秘』について我々が調査する必要があります。」

 

 「となると?」

 

 「トリニティ総合学園の古書館にはおそらく、それらに関する情報があると考えられます。」

 

 「トリニティか....たしかシャーレの先生がミレニアムで色々と活動した後、そっちでも活動をするつもりだったのだな...。」

 

 「ええそうです。エデン条約の締結が間近となっている今、我々が迅速に動く必要があります。」────……

 

 

 

 

 

 

 

 

<20██年春>

 私

 トリニティ総合学園・テラス

 

 

 

────「こんにちは先生、こうしてお会いするのは初めまして、ですね。私はティーパーティーのホスト、桐藤ナギサです。」

 

 私に語り掛けてくる少女は桐藤ナギサである。彼女はいかにもお嬢様といった格好をしているのが、特徴的であることだけではなくこうして私と接待している間も、紅茶を優雅に飲んでいる。

 

 「そしてこちらは、同じくティーパーティーのメンバー、聖園ミカさんです。」

 

 ナギサと同じく華やかな制服を着こなし、ピンク色の髪が特徴的なミカが紹介される。

 

 「あらためて、お初にお目にかかります。私たちがトリニティの生徒会、ティーパーティーです。」

 

 「へー、これが噂の先生かー。あんまり私たちと変わらない感じなんだね?」

 

 ミカはナギサと違い、カジュアルな言葉遣いで接してくるとともに、私をまるで宇宙人を見るかのようにジロジロと見つめた。

 

 「なるほどー、ふーん.....私は結構良いと思う!!()()()()()的にはどう?」

 

 「....ミカさん、初対面でそういった話はあまり礼儀がなっていませんよ。愛が溢れるのは結構ですが、時と場所を選びましょうね。」

 

 「うぅっ、それはまあ確かに....。先生、ごめんね?まあとりあえず、これからよろしくってことで!!」

 

 ナギサはミカの私に対する言葉遣いとその話題について叱責すると、ミカは私に謝る。

 

 (こちらこそ、よろしく。)

 

 ついでに挨拶もされたので、私は挨拶をする。

 

 「....。トリニティ外の方が、このティーパーティーの場に招待されたのは、私の記憶では先生が初めてです。普段は、トリニティの一般の生徒たちも簡単に招待されない席でして....。」

 

 「あー、何それーナギちゃんちょっといやらしい!恩着せがましい感じー!」

 

 どうやらナギサがわざわざトリニティ外の者である私を、ここに招待したのは深い訳がありそうな感じだった。

 

 「....失礼しました、先生。そういった意図は無かったのですが....それはさておき、ミカさん?」

 

 ナギサは先ほどミカに叱責をした時と同じ声色に変えた。しかし、それが意外と効果があったようで。

 

 「あ──ー....ごめん、大人しくしてるね。できるだけ。」

 

────「こうして先生を招待したのは、少々お願いしたいことがありまして。」

 

 それからは私はナギサからなぜ、私がここに呼ばれたのかを説明してもらうことになった。

 

 彼女曰く、落第の危機に陥っている生徒たちを救ってほしいというものだった。

 

 どうやら、''エデン条約''と呼ばれる条約の締結が近づいていることで、人手が足りない。

 

 そんな時にシャーレという存在を新聞で知ったことで、今に至るとのことだった。なお、この補習授業部には私が見たことのある生徒''ヒフミ''が、含まれていたが....。

 

 とにかく、私は困っている生徒を助けたがる性分なので、この依頼を快く引き受けることにした。

 

 ところでティーパーティーは三人の生徒会長がいる、と私はアロナから聞いていたがこの場にはナギサとミカの二人しかいなかった。

 

 そのため私はもう一人の生徒はどこにいるのか尋ねる。

 

 「セイアちゃんは今、トリニティにいないの。入院中で...。」

 

 ミカがもう一人の生徒会長について話し始めると、ナギサも補足の説明をしてきた。

 

 「本来であれば、今のホストはセイアさんだったのですが....そういった事情で不在のため、私がホストを務めているところです。」

 

 「元々ティーパーティーのホストは、順番でやるものだからね。」

 

 どうやら何か体にあったのか、今はセイアは入院していることが私に知らされた。

 

 (そっか、早く良くなると良いね。....今聞きたいのはこれぐらいかな。)

 

 私は知りたい情報を知ることが出来たので、その感謝とセイアが無事でいてほしいことを伝える。

 

 「ではこれからよろしくお願いしますね、先生。」────……

 

 

 こうしてナギサとミカとの会話を終え、私は正式に補習授業部の担任を務めることとなった。

 

 そして、私はこれから担当する補習授業部の生徒たちを集めたのだが....。

 

 「あらあら、コハルちゃん。この格好はちゃんとした()()ですよ♡」

 

 「そ、そんなエッチな恰好で学校を徘徊するバカはいないでしょ!!この公共破廉恥罪!!!早く制服に着替えて!!!」

 

 「一体ここで何が始まるんだ?私は立てこもるのは得意だから....。」

 

 「せ、先生いったいどうすれば~。」

 

 私が担当することとなる生徒たちは、それはとてもとても個性的なメンバーであり、これからの彼女たちとの関わりに期待を抱くとともに、胃を痛めることとなるのだが.....。

 

 

 





あらためて、1000UA突破ありがとうございます。こんな自己満の小説でも1000UA行くのはうれしい限りです。筆者は執筆活動は初めてである上、文などが稚拙だったり、矛盾や誤字脱字があるかもしれませんがこれからも暖かく見守っていただけると幸いです。
これからもこの小説をよろしくお願いいたします。

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