__偶々だった。今日は休みで、適当に歩き回ってただけだった。婆さんが銃を持ってるのを見かけて、捕まえようと思った。だけど、間に合わなくて。一発を許してしまった。
銃口の先にいたのはヒロカズくんとコベニちゃんだった。ヒロカズくんが先に撃たれて、次はコベニちゃんが撃たれようとしていた。走っても間に合わないと感じた。感じたけど、それで仕方ないって思うのが嫌だった。
__いつの間にか、婆さんの近くにいた。驚きなんてものは感じなかった。頭の中ではこの婆さんを殺すことを考えてた。2発目を許すな。すぐに殺せ。俺は素早くナイフを取り出して婆さんを殺した。
『………ヒロカズくん』
「じ、んま……さん、?」
『喋るな。すぐに止血する。コベニちゃん』
「ヒッ!ひゃい…!!」
『銃を持って姫野センパイ達の方に行って』
「え、で、でも…」
『コベニ』
「……!わ、分かり、ました……」
『ありがとう。コベニちゃん』
__ヒロカズくんの出血はなかなか止まらない。弾に当たった場所が悪かったようだ。
ピシッ…
__スーツに赤いシミができていく。
ピシッ…
__手が赤く染まる。ヒロカズくんの体から温もりが逃げていく。
ピシッ…
「じんま…さん……」
『喋るな』
「最期に…言わせて、くだ……さい」
『最期なんて言うな。生きることを考えろ』
「
パキンッ……!
『ヒロカズくん。ヒロカズくん…!ヒロカズ!!!』
__彼の心臓が止まった。目の生気が消えた。死んだ…さっきまで生きてた彼が死んだ。死んだ、しんだ…シンダ……死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ……死んじゃった…………。
『ヒロカズッ……!俺、死ぬなって…言っただろ……。俺が…はやく、もっと早く動ければ良かったのに……』
__そうだ。俺があの時、もっと早く婆さんを殺してれば…1発目を許さなければ……ヒロカズは…
『…………ヒロカズ、俺は銃撃犯のところに行くよ。マキマは、できるだけ公安の人間の遺体は回収しているようだ。……ここに1人でいるのは寂しいだろうから、俺の御守りを一つやろう!コベニちゃんにも渡すつもりだ!お揃いだぞ?ハハハハハハハハ!!ハ、ハハ……ッ!』ぐすっ…
__なぁ、俺泣いてるぞヒロカズ。抱きしめろよ。俺を探した時みたいに。なぁ……。
『絶対に忘れないからな…ヒロカズ。だから、お休み…』
__銃撃犯を殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す。俺の大事な宝に手を出したんだ。命を以て償わせる。
「は、速度…?!」
『誰だテメェ』
__なんか頭に刀生やしたデンジ擬きに名前知られてた。怖っ。