最初はコベニちゃん視点。最後は、あるお方の視点です。
__起きたらスーパーに戻ってた。皆んなも無事で…あれ?
「仁間さんは…?」
「あ、ほんとだ。どこ行ったんだろ?」
__いつも隣にいてくれた人がいない。サンタクロースを倒しに行ったのかもしれない。他の人に聞いてみよう。
「あ、あの!」
「ん?どうした」
「じ、仁間さんがいないんです!」
「仁間?」
「そう。見てない?」
「何言ってんだ?」
「仁間なんて奴、元からいないだろ」
「「え…?」」
__うそ…。
「あ、日下部さんは?今、どこにいるの?」
「日下部さんならあそこに…」
「ありがと!!」ビュン!
「………はっや」
「日下部さん!」
「暴力の魔人か…何の用だ?」
「……速度くん見てない?」
「速度?誰だソイツは?」
「………なんでもないよ!じゃ!!」
__仁間さんがいない。私と暴力さん以外覚えてない。なんで?なんで…。
「……コベニちゃん」
「暴力さん…仁間さん、どこ行っちゃったんでしょうか…?」
「分からない…」
__こんな事になるんだったら…
『結婚しよ?!』
__「はい」って言えば良かった……
__アレから、私はデビルハンターを辞めてバイトをしていた。ファミリーバーガーでの仕事はとても大変で、私はよく怒られてた。
「コベニちゃん!来たよー!」
「暴力さん!」
__たまに暴力さんが来てくれて、暴力さんがいるととても安心できる。でも、
「…………見つからないね」
「はい…」
__仁間さんがいないと、心にぽっかり穴が空いたような感じになる。荒井さんがいなくなった日の仁間さんもこんな気持ちだったのかな…。
「コベニちゃん、笑顔が固いよ」
「あ!はい、すいません」
「それと、喋る時に「あ!」って言うのやめようか」
「あ!はい。あ、あ!あ!!」
__叩かれる。それが分かって店長の手を目で追う。
パシッ
『ねぇ、何やってんの?』
「え…あ、仁間…さ「お客様、これは教育ですので…ね?コベニちゃん」……はい」
『ふーん。教育ねぇ…じゃあさ、俺にも手伝わせてよ』
「「え」」
『何?何か文句あるの?』
「い、いえ!ありませんとも!!」
『そう。なら…』ドッ!!
「グフッ…!!」
__仁間さん(?)は店長を殴った。暴力さんの方を見てみると、私と目が合った。どうやら同じ事を考えてたみたいだ。
『俺さ、お前みたいな奴大ッ嫌いな訳よ。その性格叩き直してやるから…立てよ』
「ヒッ…!」
「じ、仁間さん!!やめてください!」
「速度くん落ち着いて!?」
『………なんで俺の名前知ってんの?』
「「ッ……!」」
__そうだ。皆んな忘れてるのに私と暴力さんは覚えてた。仁間さんが覚えてるなんて分からないのに、覚えてるって決めつけてた……。
「うっ…ひっく……うぅぅぅ…!」
『な、泣かないで?えっと…うんと……コベニちゃん』
「あい…!ぐすっ」
『………かっっっっっっわ!!』
「え?」
「ん?」
『コベニちゃん』
「はい」
『俺は仁間速度。歳は23。趣味は霧の中でのランニング』
「はい?」
『好きな人は君』
「!」
『コベニちゃん』
「心臓…?」
『え?!あれ?俺、何言ってんだろ!?ご、ごめん!!やり直し!!やり直させて!!』
「ふふ!」
「言いそうだね〜!というか言ったねー!最終手段的な感じで言いそうだもんな〜!!」
『誰?!』
「オレは暴力の魔人。よろしく」
『……おう』
「仁間さん」
『何?コベニちゃん』
「私を幸せにしてくれますか?」
『勿論!ゼッッッタイ!幸せにする!!』
__仁間さん。私、仁間さんがいないと幸せじゃないんですよ。だから、ずっと側にいてください。暴力さんと私と仁間さん、3人でご飯を食べて、遊んで、仁間さんと暴力さんはちょっと喧嘩して…そんな日々が楽しくて…仁間さんがいないと楽しかったはずのことが楽しくないんです。美味しかったご飯が美味しくないんです。
「ずっと側にいてください…」
『うん!心臓だけになっても側にいるよ!!』
「結婚式には呼んでね!!」
「け、けけ…結婚式をするお金…私、持ってません…!!」
『俺が稼ぐから大丈夫だよ!!車も家も何だって買うよ?!』
「オレも手伝う!!」
「□□□□□」
「□□□、□□□□□□□□」
「□□□□。□□□□□□、□□□□□□□□。□□□□□□」
『俺が君の心臓になるから結婚しよ?!』
「
全てを失うとしても、愛した人間の幸せを望んだ
「俺が君の心臓になるから結婚しよ?!」これで本編は完結です。偶に、番外編を更新するかもしれません。それではまた…。
嗚呼、まだ、騒ぎが起こってる舞台があるようですね。彼が迷い込んでしまった世界を探してる者がいるようです。ですが、それはもう過去のこと。過去は霧がかかったように誰もが忘れてしまうこと。もし、誰かを忘れてしまったら…彼が迷い込んでいるのかもしれませんね?